【令和4年度最新版】介護福祉士国家試験の合格率や対策は?

介護の資格の中で唯一の国家資格で、介護職のキャリアパスとして欠かせない介護福祉士国家資格。

近年の介護報酬改定においても介護福祉士の人数に応じた加算が拡充するなど、介護福祉士に対する需要はますます高まっているので、給与・待遇の向上はもちろん、転職の際にも有利になります。

令和4年度の国家試験を受験予定の方は、スケジュールや試験概要、試験科目などをしっかり確認して合格に向け準備していきましょう。

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第35回(令和4年度) 介護福祉士国家試験の概要

◆筆記試験 2023年1月29日(日)

  • 午前10時00分~11時40分
  • 午後13時35分~15時35分

※障害のある方やEPA介護福祉士候補者、その他の外国人の方で希望した受験者は上記時間と異なります。

◆実技試験 2023年3月5日(日)

※筆記試験合格者には、別途通知されます。

※第29回より実務者研修の修了が必須となったことで実務経験ルートで受験する場合は実技試験は免除されます。

福祉系高校ルートまたはEPAルートで実務者研修または介護技術講習を修了していない方は実技試験の受験が必要です。

◆合格発表 2023年3月24日(金)

試験科目や形式、合格基準は?

筆記試験の出題形式は五肢択一を基本とした多肢選択形式(マークシート)で、出題数は125問、配点は1問1点の125点満点、総試験時間数は220分です。

合格水準は、毎年総得点の60%程度を基準に、その年の試験問題の難易度によって補正されます。

また、下記4領域11科目群のすべてで得点することが条件となります。

    「出題領域ごとの出題数」
    (午前)

  • 人間と社会(人間の尊厳と自立、人間関係とコミュニケーション、社会の理解) 18問
  • こころとからだのしくみ(発達と老化の理解、認知症の理解、障害の理解、こころとからだのしくみ) 40問
  • 医療的ケア 5問
  • (午後)

  • 介護(介護の基本、コミュニケーション技術、生活支援技術、介護過程) 50問
  • 総合問題:12問

総合問題は、上記4領域(人間と社会、介護、こころとからだのしくみ、医療的ケア)の知識・技術を横断的に問う問題が事例形式で出題されます。

詳細はコチラ
公益財団法人 社会福祉振興・試験センターHP

参考までに、前回(第34回)の総合問題の1部を紹介します。

〔事 例〕
Cさん(83歳、女性)は、一人暮らしで、近所に買い物に行く以外はテレビを見て過ごしている。

近県に息子がいるが、仕事が忙しく、会いに来ることはあまりなかった。

ある日、息子が久しぶりに訪問すると、部屋の中がごみや衣類などで散らかっていた。

病院を受診するとCさんはアルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimer’s type)と診断され、要介護1と認定された。

Cさんは、時々、電気湯沸しポットの使い方がわからなくなって湯が出せなかったり、お茶を入れる順番がわからずに混乱する様子が見られた。

心配した息子は、介護保険サービスを利用することにした。後日、介護支援専門員(ケアマネジャー)が訪問し、介護保険サービスの利用についてCさんや息子と話し合った。

週2回、訪問介護(ホームヘルプサービス)を利用することになり、介護支援専門員(ケアマネジャー)は、「自宅で、衛生的な生活ができる」をケアプランの長期目標とした。

問題114
Cさんを担当する訪問介護員(ホームヘルパー)は、サービス提供責任者と共に訪問介護計画書を作成することになった。

次の記述の中で、短期目標として、最も適切なもの1つ選びなさい。

1 掃除機を利用して、1人で掃除をすることができるようになる。
2 電気湯沸しポットを使い、1人でお茶を入れることができるようになる。
3 Cさんの残存機能に着目して支援する。
4 週2回、息子にCさんの自宅を訪問してもらう。
5 訪問介護員(ホームヘルパー)と一緒に掃除をすることができるようになる。

問題115
Cさんは、たびたび息子に電気湯沸しポットが壊れていると訴えるようになった。

Cさんのこのような状態に該当するものとして、適切なもの1つ選びなさい。

1 空間認知障害
2 視覚認知障害
3 遂行機能障害
4 失認
5 観念運動失行

【掲載先】

合格人数、合格率は?

近年の受験人数、合格人数、合格率は以下の通りです。

区分第30回第31回第32回第33回第34回
受験者数92,654人94,610人84,032人84,483人83,082人
合格者数65,574人69,736人58,745人59,975人60,099人
合格率70.8%73.7%69.9%71.0%72.3%

【参照】

第29回(2016年度)から受験資格に実務者研修の修了が義務付けられて以降、合格率は70%付近で推移していますが、前回(第34回)の合格率は72.3%と70%を大きく上回りました。

令和4年5月時点の都道府県別の介護福祉士登録者数は東京都13.8万人、大阪府13.4万人、神奈川県11.4万人、北海道10.0万人などとなっています。

詳細はコチラ

また、このうちEPA(経済連携協定)介護福祉士候補者の受験者数は1,014人で、合格者数は374人、合格率は36.9%といずれも前年度を大きく下回る結果となりました。

合格率は全体平均と依然大きな差があり、介護福祉士を目指す外国人受験者への学習支援体制の充実が求められます。

合格に向けた7つの試験対策のコツ

出題基準を確認しましょう

介護福祉士養成課程の教育内容の見直しに伴い、第35回の試験から筆記試験の出題基準が見直されています。

つまり、過去問題を解くことも大切ですが、新しく加わった出題基準に対応した学習も必要になります。

苦手科目を克服しましょう

過去問題などの学習を通じて、自分の苦手な項目を把握しましょう。

「人間の尊厳と自立・福祉理念」の人名や著書の出題、「社会の理解」では介護保険制度以外の制度のしくみの理解、「人間の成長と発達の基礎的知識」などは正答率が低い傾向です。

問題数は少ないですが、苦手な項目を1問でも正解できでいることは合格への近道にもなります。

自分に合った学習計画を立てよう

介護職として働きながら介護福祉士合格を目指す方は、仕事や家事と試験勉強を両立させる必要がありますが、最初から頑張りすぎて体調を崩してしまっては元も子もありません。

たとえば、夜勤明けにそのまま机について勉強しても集中力が続かないのは当然です。

「日勤なら夕食後の1時間」「遅番の日は出勤前に1時間」「休日は45分勉強したら15分休憩を〇セット」といったように、自分に合った学習スケジュールを決めて取り組むようにしましょう。

教材、問題集選びに気をつけよう

書店やネットでたくさんの試験対策教材、問題集がありますが、「的中率〇%と書いてあるから」や「人に薦められた」という理由だけでなく、中身にも少なくとも何ページか目を通して「自分にとってわかりやすいかどうか?」「気軽に手に取ろうと思うか?」も大切です。

文字の大きさや色遣いなども個人によって好み、相性があるのでぜひ相棒を選ぶつもりで教材を決めましょう。

とにかく反復学習が重要

人間の脳に情報が定着するには反復してインプットすることが欠かせません。

直近3年間の過去問はもちろん、テキストの練習問題やドリルで間違えた問題は必ずチェックしておいて、繰り返し読み直し、解きなおしをしましょう。

試験勉強を進めていくうちに得意科目と苦手科目が自分でわかってくると思います。

そして、介護福祉士国家試験では総得点がどんなに高くても全科目で1点以上得点しなければ合格にはならないので、試験が近づいてきたら苦手科目を重点的に学習しましょう。

スキマ時間やながら時間を有効に使おう

通勤時間にYouTube動画を視聴したり、自分でテキストを音読した録音を聞きながら家事をするなど、ちょっとした時間を活用するのも効果的です。

ただ、脳を休ませる時間、気分をリフレッシュする時間も大切なので「気分が滅入らない範囲」で上手に付き合いましょう。

対策講座を受講するのも手

「1%でも合格率を高めたい」「苦手な項目を克服したい」「モチベーションが維持できるか不安」という方は、介護資格スクールの国家試験対策講座を利用する手もあります。

講師による講義のなかでポイント解説や出題傾向の情報のほか、模擬試験の受験や質問もできるので効率的・計画的に試験対策に取り組めるのがメリットです。

仕事や家事と両立しながらの試験勉強は大変だと思いますが、介護福祉士はこれからますます必要とされる時代です。

自分に合った学習スタイルで試験合格を目指してがんばりましょう。

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