夜勤の仕事とは？メリット・デメリットや働く際に抑えておきたい点を解説

夜勤は高時給で人気の仕事です。

ところが夜勤は高時給ゆえに「つらいのでは？」「続かないのでは？」と思われがちです。

しかし、夜勤が合うか合わないかは、その人のライフスタイル次第。

中には「夜勤のほうが楽に感じる」と日勤から夜勤に変更する人や、仕事内容によっては主婦の人が活躍されている夜勤も多くあります。

この記事では、そんな夜勤のメリット・デメリットや向いている人、夜勤のある仕事おすすめ５選などをご紹介していきます。

夜勤の仕事を考えている人は、ぜひ参考にしていただければと思います。

夜勤とは？時間帯に定義はある？

夜勤とは、言葉どおり夜間に仕事をすることです。

24時間稼働が必要な工場や倉庫、介護施設やホテルなどに多い働き方のひとつとなります。

夜勤の時間帯の定義は、労働基準法において「午後10時から午前5時まで」と定められています。

また、通常よりも賃金を25％割増することも、法律で決められています。

出典：労働基準法　第六十一条（深夜業）

夜勤専属シフトと交替制シフトの違い

アルバイト・パート、シフト制の派遣であれば夜勤専属で募集している求人が多くあります。

ただ正社員やレギュラー派遣となると、従業員が交代で勤務する交替制での働き方が一般的です。

交替制には、2交替制と3交替制の2つのパターンがあります。

2交替制は24時間を日勤・夜勤のように2つの時間帯に分けて勤務するものです。

たとえば、日勤が8：00~17：00の場合、夜勤は17：00~翌8：00となります。

一方、3交替制の場合、日勤・準夜勤・深夜勤の3つの時間帯に分けて勤務します。

日勤が7：00~16：00、準夜勤が15：00~翌24：00、深夜勤が23：00~翌8：00とシフトを1時間ずつ被せることで、24時間滞りなく稼働させ続けることが可能となります。

夜勤専属シフトにしても、交替制シフトにしても、日勤より時給や月給が高いことに変わりはありません。

毎日夜勤の仕事をするか、数日おきに夜勤の仕事をするかは、自分のライフスタイルに合わせて選ぶのがおすすめです。

夜勤ってぶっちゃけきついの？

夜勤がきついと言われる要因は、下記の２つが多く見られます。

仕事内容が合っていない

例えば、夜勤でも体力勝負の車製造の仕事を選んだ場合、体力の無い人にとってはきつい仕事になるでしょう。

つまり、夜勤だからきついのではなくその仕事が合ってないからきついと感じるパターンがあるのです。

夜勤にも多くの職種があります。

食品工場の夜勤などであれば女性も活躍していますし、軽作業の場合も多くあります。

そもそも夜型ではない

夜勤がきついという人の中に「昼間に寝れない」という人がいます。

そもそも昼型の人に夜勤は向いていません。

夜勤が大丈夫な人、夜勤がきつい人は、その人の体質やライフスタイルが大きく影響しているように思います。

昼型の人が急に夜勤をはじめてしまうと睡眠不足から体調を崩すこともあるかもしれません。

はじめは短期の夜勤からスタートするなど、自分に合うか試してみるのも一つの手です。

夜勤で働くメリット

ここからは、夜勤で働くことでのメリットを確認していきましょう。

給与が高い

1つ目のメリットは、給与が高い点が挙げられます。

さきほど、夜勤は賃金が25％割増になるとお伝えした通り、同じ時間働いたとしても、日勤よりも稼ぐことができます。

また、1日8時間を超えて残業する場合、さらに賃金が25％上がるため、深夜の残業手当は基本給の1.5倍になる場合もあります。

通勤ラッシュにあわない

2つ目のメリットは、朝夕の通勤ラッシュにあわない点が挙げられます。

コロナの流行によって、混んでいる電車やバスに乗ることを避けたいと考えている方も多いのではないでしょうか？

夜勤で働く場合、出勤時間・帰宅時間ともにラッシュに合いづらい時間帯となるため、ストレスなく通勤することが可能です。

日中の時間を有効に使える

3つ目のメリットは、日中の時間を有効に使える点が挙げられます。

夜勤の場合、日中を自由時間にすることができるため、病院や銀行、ショッピングなど空いている時間に行くことができるようになります。

また、学校行事参加などで日中に仕事をしている場合、有休をとらないと参加できないイベントに行けるようになるのもメリットです。

夜勤で働くデメリット

つぎに、夜勤で働く際のデメリットを見ていきましょう。

日勤の友人や知人と予定が合わせにくくなる

デメリットの1つ目は、日勤の友人や知人と予定が合わせにくくなる点です。

日中に自由な時間があった場合も、日中は学校や仕事に行っていることが多いため、友人や知人に会うことが難しくなってきます。

1人の時間が好きな人はいいですが、友人との時間を大事にしたい人にとっては、大きなデメリットになります。

夜勤の仕事に向いている人

では、どんな人が夜勤に向いているのでしょうか？

いくつか特徴を紹介していきますので、自身に当てはまるか、チェックしてみてください。

夜型生活の人

朝早く起きることが苦手で、夜遅くまで起きていられるといった夜型生活の人は、夜勤に向いているといえます。

普段の生活リズムを変える必要がないため、比較的スムーズに夜勤の仕事に順応できる可能性があります。

収入重視の人

同じ労働時間で効率よくお金を稼ぎたいと考えている人にとって、夜勤はおすすめの働き方です。

特に夜勤手当（深夜手当）はコンプライアンス上、基本賃金の25％以上割増しになります。

仕事内容は日勤と変わらないケースがほとんどなので、稼ぐという点ではメリットしかありません。

どんな環境でも眠れる人

体調を管理するためには、良質な睡眠をとる必要があります。

夜勤の場合、日中の明るい時間に睡眠をとることになるため、光や生活音が気になり眠れないという方にとってはつらい生活リズムになります。

逆にどんな環境でも眠れるという人は、光や音が気になることはないため、夜勤に向いているといえます。

黙々と作業をすることを好む人

夜勤の場合、日勤と比較し、限られたコミュニケーションで成り立つ仕事が多い傾向があります。

そのため、自分のペースで仕事をしたいと考えていたり、黙々と作業することが好きな人には向いている仕事といえます。

夜勤のある仕事おすすめ５選

ここでは、無資格・未経験からはじめられる夜勤のある仕事を厳選して5つ紹介します。

工場スタッフ・倉庫スタッフ

1つ目の職種は、工場・倉庫での軽作業のお仕事です。

食品や工業製品を生産・加工する工場や、物流工場でのピッキング作業が仕事内容となります。

ライン作業の一部を担うことが多く、単純作業が得意な人にはおすすめの仕事です。

また、工場勤務は大量募集が多く、季節イベントに応じて短期間募集もあるため、求職者に人気が高い案件でもあります。

日払いなどの制度が整っていることも魅力のひとつです。

コールセンタースタッフ

2つ目の職種は、コールセンターです。

クレジットカード会社や保険会社など、24時間お客様対応している企業の電話対応がメイン業務となります。

昼間と比較し、対応件数が少ないにもかかわらず、時給が高いといった魅力も人気の理由のひとつです。

ホテルスタッフ

3つ目の職種は、ホテルスタッフです。

ホテルスタッフの夜勤での業務内容は、フロント係や客室係が多く、接客をしたいといったニーズを持つ求職者には人気です。

ホテルのフロント係は、外国人の対応が必要な場合もあるため、語学力や接客スキルが必要なケースもあるので仕事内容をしっかり確認しましょう。

介護職

4つ目の職種は、介護職です。

介護施設においては、緊急時対応として、夜間においても職員が待機しているケースがほとんどです。

主な業務内容としては、利用者が使った道具の洗浄や消毒、洗濯などが挙げられます。

無資格でも働ける施設は多くありますが、一定期間の日勤勤務が必要な場合もあるため、勤務前に確認しておきましょう。

実際にどのような求人があるかを確認したい場合は、介護職に特化している「ウィルオブ介護」よりご確認ください。

警備員・交通誘導員

警備員・交通誘導員は、経験や年齢を問わず夜勤の求人があるのが特徴です。

野外での仕事が多いので、熱さ対策や寒さ対策は必須となってきます。

車通りの多い少ないは体力に影響するので面接の際に確認してみましょう。

夜勤の仕事を見てみる

最後に

時給が高く、夜勤手当などの上乗せもあるため、日勤と同じような仕事内容なのに効率よく稼げる夜勤。

通勤ラッシュにもあわず、病院やショッピングなど日中の空いている時間も有効に使えるので、夜型のライフスタイルの人にはメリットばかりです。

一般的に、きつい仕事のイメージがあるかもしれませんが、それは仕事内容次第であることも。

今回、ご紹介した情報を参考にしていただきながら、夜勤の仕事が自分自身に合うかを確認してみてください。