【スタッフインタビュー Vol.04】一番大切なのは子ども達

現在、保育士としてご活躍されている先輩スタッフさんにインタビューを行いました。

仕事を始めた時はどんな気持ちだったか、この先どんな気持ちでお仕事を続けたらよいか、周りの方と良好な関係を築くにはどうしたらいいか……。
そんな悩みを抱えている方へのヒントとなるよう、先輩スタッフさんがご自身の体験をお話ししてくださいました。

今回は、保育士としてご活躍中の佐藤さん(仮名)のお話です。
※保育士資格は持っていたが派遣で働くまで実務での経験はなし
※お子さんが2人いるため、家庭との両立を重視

佐藤さんのお仕事とは

――派遣で保育の仕事をしようと思ったきっかは何ですか?

子供が小さくてフルタイムでは働けないので、パートタイムのお仕事を探していました。その中で、保育の資格も活かせて時給も良いので派遣の保育士の仕事をやってみようと思ったことがきっかけです。
また、家庭との両立がしやすい派遣という働き方を選びました。

――お仕事を始めて不安だったことは何ですか?

実務経験はありませんでしたが、資格を取るときに実習はしているので、仕事の内容について不安になることはあまりありませんでした。
仕事の内容よりも、園の雰囲気がどうなのかが一番気になりました。

実際、一番始めに入ったところはとても大規模な園で、始めのうちは先生達が何人いるのかもわからず、めまぐるしくて何がなんだか……という状況でした。
いくつかの園でお仕事を経験してみてわかったのは、園の規模や運営方針によって雰囲気ややり方が全然違うということです。

園によって雰囲気が変わる

――たとえば、どのような違いがあったのでしょうか?

以前働いていた園は、すごく勉強熱心な園長先生がいらっしゃいました。
そこは園長先生の主導のもと、いろいろな子供の状況に合わせて勉強をしたり、専門機関に問い合わせたりなど、常に新しい知識を取り入れている園でした。

今の園は、本社の方針に従って運営しているので、やり方が固定されています。子ども達のためにはもっとこうしたら良いのではないか、と思う場面も正直あります。

――そこまでの大きな違いがあると、戸惑うことがあると思います。そんな時、佐藤さんはお仕事に対してどういった気持ちで向き合っているのですか?

どの園でも子ども達のことを想っていることには変わりありません。
ですから、どこで働くときも自分の中の軸として「子ども達のために、自分のできる範囲のことを精一杯がんばる」というスタンスだけは変わらずにいようと思っています。

子ども達と真摯に向き合うことが大切

――園によって違いがあるのは大変かと思いますが、このお仕事でやりがいや喜びを感じるポイントはどんなところでしょうか?

やっぱり子ども達の笑顔が一番です。
特に子ども達からもらうお手紙はとても嬉しいです。懐いてくれているんだなと感じますし、本当にかわいいです。

あとは、私の場合は受け持つクラスが日によって違うのですが、子供たちが「今日はどこのクラスなの?」と聞いてくれて、その子のクラスだと喜んでくれたり、違うクラスだと残念がってくれたり……。
子ども達が素直な反応をしてくれるので、信頼関係が築けているな、と実感できることにやりがいを感じます。

――素直だからこそ、懐いてくれると嬉しいですよね。それに、信頼関係が築けているのであれば、それだけ佐藤さんが頼れるということ……佐藤さん自身も保育士として成長しているからかもしれませんね。

とくに成長したと感じたのは、個別支援が必要な子に対しての接し方が、経験を積む中でわかってきたことです。
たとえば、やりたいことを否定しないでまずは受け入れてあげてから、次にやるべきことの約束をするとか。どうしたら落ち着いてもらえるか、状況に応じて考えられるようになってきました。

――そういった部分は、実際に子ども達と接しないとわからないところですから……佐藤さんは、経験をしっかり生かしたお仕事をされているとわかります。

まとめ

――これからお仕事を始められる方や、お仕事を始めて不安に思っている方にアドバイスをお願いします。

みなさん、資格を取るまでにしっかり勉強をしてきていると思うので、学んできたことを自信に、誇りを持って仕事をすることが大事だと思います。

そして、園によってやり方が違う、という話はしましたが、どこの園に行っても子供たちは懐いてくれて、とてもかわいいことに違いはありません。
やり方や環境が違っても、雇用形態によってできる範囲のことが違っても、子ども達と真摯に向き合うことがこのお仕事の本懐なので、それはどこへ行っても変わりません。

本当にどうしてもそこのやり方が自分には向いていないな、と感じたら、担当コーディネーターさんに相談をしてみたらよいと思います。

――経験をしてきたからこと、言葉に重みがありますね。また、我々担当コーディネーターも、現場で頑張る皆さんを精一杯支えていきますので、頼っていただければと思います。本日は、貴重なお話をありがとうございました。

インタビューを終えての感想

佐藤さんは、派遣スタッフとして求められることやできる範囲のことを意識しつつも、一番大事な「子ども達と真摯に向き合う」という軸をしっかり持ってお仕事をされています。
そして、学んできたことを自信に、誇りをもってお仕事をすることが大切だと仰っていました。

新しくお仕事を始められたみなさんにも、参考になるポイントがあったのではないでしょうか?

まずは、今自分自身がどんなことに不安を持っていて、これからどんな風になりたいのかをイメージしてみましょう。
もちろん、一人で悩む必要はありません。誰かと共有して自分の状況を理解してもらうだけでも、気持ちが落ち着くこともあります。

些細なことでも、ぜひ担当コーディネーターに相談をしてみてください。
きっとみなさんが自分らしく活躍できるヒントがどこかにあるはずです。それを一緒に探していきましょう。