どのような仕事でも、就職や転職の際に面接はつきものです。
それは介護職でも同じで、面接をした際に面接官からいろいろな質問をされます。
介護職の面接でどういった質問がされるか知ることによって回答を事前に用意することができれば、緊張が軽減されて落ち着いて当日を迎えることができますよ。
この記事では、介護職での面接でよくされる質問と回答例のほかに、例にない質問に対しての回答のポイントについて解説をしています。
これから面接を予定している方や、面接が苦手な方の参考になる内容をまとめているので、是非ご覧ください。
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- 介護職の転職で面接は、苦手意識を持つ方もいて悩みの1つでもあります。介護職はほかの業界と違う質問をすることもあるので、事前にどう回答するかを準備しておくと当日焦らずに対応できますよ。
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介護職の面接でよく聞かれる質問の内容
面接官は、履歴書や職務経歴書だけでは分からないこともあるので面接でいろいろな質問をしますが、質問は重要で自分をアピールできるチャンスでもあります。
とくに、以下のような内容は質問される機会が多いので、事前にどう回答するかまとめておくと面接で焦らずに答えられますよ。
- 1.志望動機・仕事への向き合い方・意欲
2.経歴・スキル
3.自己理解・人柄
8つの質問と回答例
ここからは、介護職の面接の際に質問をされる具体的な内容と回答例を紹介します。
自分について振り返る良い機会でもあるので、面接当日にしっかり伝えられるように備えておきましょう。
自己紹介
自分の名前や職場で活かせる経歴などを簡潔に答えることで分かりやすく伝わるので、30秒から1分程度で答えましょう。
趣味や興味がある話も自分を知ってもらうのに良いのですが、仕事に関係しない内容だと仕事を任せられる人間かが判断できないので、採用される可能性が低くなってしまいます。
もし、趣味や興味があることがみつからない場合は、将来像を語ると印象に残りやすいので長くならにように話すことをおすすめします。
- 【回答例】
〇〇太郎と申します。前職では特別養護老人ホームに5年間勤め、介護業務全般を担当し認知症ケアの知識やスキルを得ることができました。音楽鑑賞が好きなため音楽療法についての勉強もしています。ご利用者様に寄り添った介護に努め、これまでに培った知識やスキルを発揮できるよう取り組みたいと思います。
志望動機
仕事への熱意や、施設を選んだ理由を伝えます。
「自宅から近い」や「人間関係が良好な職場で働きたい」などの回答は、他の施設でも良いのではないかと思われてしまうので、あまり印象は良くありません。
志望する施設の強みや魅力、求める人物像をしっかり把握して回答しましょう。
そのためには求人票や企業ホームページなどにしっかり目を通して情報を収集しておくことが大切です。
- 【回答例】
訪問介護でご利用者様の生活介助や食事介助を3年間経験しました。訪問した際にご利用者様が笑顔で接してくれるのを体験してとてもうれしくなり、やりがいも感じました。そのような経験を繰り返すうちにデイサービスで多くの方と深く関りたいと考えるようになりました。御施設ではレクリエーションやイベントが豊富なのでスキルや知識を深められる環境だと思い応募しました。
入職退職理由
介護職からの転職である場合は理由をそのまま伝えるのではなく、不満があった職場で自分なりにどのような行動をとって転職に至ったかを伝えます。
異業種からの転職の場合は、前職で得たスキルなどから介護職を選んだ理由を論理的に話しましょう。
- 【回答例】
前職はデイサービスだったためご利用者様ひとりひとりと深く関わることが難しい施設でした。特別養護老人ホームであれば、ご利用者様との信頼関係も築きやすいと思い転職を考えました。また働きながらスキルや知識を深め御施設で長く活躍したいと考えています。
前職での成功・失敗や学んだこと
仕事への向き合い方や取り組み方、成功と失敗から学んでその経験を活かせているか、やりがいや達成感などを感じることができているかを伝えるのがポイントです。
嬉しい気持ちはモチベーションに繋がり、つらい経験は考え方を変えるきっかけにもなります。
何もないという回答は学ぼうとする姿勢がないととられますし、失敗や嫌だったことのみを答えてしまうと改善する行動をとらず努力不足と判断されてしまうので避けましょう。
- 【回答例】
前職で入社したばかりの頃は任されたことはすべて自分でやらなければいけないと思いながら仕事に取り組んでいました。しかし、まだ自分ひとりではできることも少なく効率よく仕事をするためには先輩や上司に相談することも大切だと気付きました。また、事故などを防ぐためにもスタッフ同士で情報共有やコミュニケーションをしっかり取る必要があることも学びました。仕事を円滑に進めるためにもチームワークを心掛けて仕事に取り組んでいきたいと考えています。
経歴・スキル
面接担当者は担当してほしいポジションを想定して面接を行うので自分の経験やスキルを的確に伝える必要があります。
しっかり伝えることができれば、即戦力のアピールも可能ですし志望する施設とのミスマッチも防ぐことも可能です。
あらかじめ、現在までの経歴や経験・スキル、担当業務の整理をしておきましょう。
- 【回答例】
訪問介護で生活介助や身体介助を3年間経験しました。ご利用者様のお部屋の掃除や食事の用意を1年間ほど行い、その後食事介助や入浴介助、排泄介助も経験しました。
目標
目的意識をしっかり持って仕事にやりがいを持って取り組めるか、また目標を実現するためになにをするべきか伝えることをおすすめします。
5年後でも10年後でも良いので目標を持つことにより、その目標に向けて何をすべきか計画を立てたり前向きな姿勢が認められるようになります。
ですが、目標が壮大すぎて実現不可能だったり、会社の業務に関連しないのであれば他の会社の方が良いと判断されてしまう可能性があるのでご注意ください。
- 【回答例】
貴社にある研修制度や資格取得支援制度を利用し、研修への参加や資格の取得を積極的に行いたいと考えています。現場で働きながら今よりもスキルや知識を深め仕事に活かせるようにしたいと思います。
長所・短所、どんな人物か
自己分析ができているか長所を生かせるか、短所での影響はないかが伝わるような内容を話します。
短所は誰にでもあるものですが、ミスにつながらないように対策や改善をしようと努力しているかがポイントとなります。
長所であってもネガティブに変えると短所になるので、コミュニケーション能力が高いことはおせっかいに、気配り上手は心配性など言葉の変換を行うのがおすすめです。
- 【回答例】
『長所』
気配りが上手だと言われることが多いです。ご利用者様にはもちろんですがスタッフにも気を配りながら積極的にコミュニケーションを取るように心掛けています。
相手の意見も尊重しながらチームワークをもって仕事に取り組みたいと考えています。
『短所』
たまに心配しすぎると言われることがあります。ご利用者様が自分の力でなにかをしようとしている時に心配になって手助けをしてしまうことがあります。
そのような行動がご利用者様の気持ちを傷つけてしまう可能性があることを知り、見守ることを心掛けています。
仕事のストレス・疲れのリフレッシュ方法
仕事とプライベートで気持ちを切り替えられるか、趣味や好きなことをして疲れをリフレッシュする方法があるかなどをアピールします。
忙しい中でも、きちんと心身のリフレッシュを行うことができていることを伝えられれば長く勤めてくれそうだと判断してもらえます。
ですが、ギャンブルやパチンコのようなネガティブな印象がある回答は避けるようにしましょう。
- 【回答例】
・私は、ウォーキングをしてストレスを解消しています。体を動かすとしっかり眠れて翌日は気持ちがすっきりしているので続けています。
・趣味は料理です。何かを作ることが好きで普段から料理は行っていますが休日はお菓子作りもしています。
・楽器演奏や絵を描くことが好きでピアノを演奏したり水彩画を描いたりしています。
逆質問と回答例
面接の締めくくりでよく「何か質問はありますか?」という質問をされますが、これは逆質問といいます。
逆質問は、それまでの面接で分からないことや事前に調べてわからなかったことを聞く機会でもありますが、仕事に対する熱意や前向きな姿勢をアピールすることもできます。
たとえば、資格取得の支援の有無の質問をすることにより、仕事に対する意欲や将来設計があるかどうかのアピールをすることができます。
会社についてよく理解するためにも、求人票や会社のホームページには書いていないことへの質問を事前に用意しておきましょう。
給与・休日数。残業時間などの条件に関しての質問は、収入面などにしか興味がないと思われてしまい悪い印象を持たれてしまうので内定後に質問するようにします。
「特にありません」という回答も悪い印象になりますが、「丁寧にご説明いただきましたので、特に質問はありません。」などに言い換えると同じ内容でも印象が良くなります。
- 【質問例】
・社内研修や社外研修があるとの記載がありましたが研修内容や回数を教えてください。
・入職前に準備が必要なことや勉強しておいたほうが良いことはありますか?
・資格の取得を考えていますが、資格取得支援制度で受けられる具体的な支援の内容を教えてください。
例にない質問をされた時の対処法
想定外の質問にも焦らず回答するには、事前にどのような質問をされても良いように備える必要があります。
どのような質問がされるのか事前に考えて、実際に面接をした場合を想定して練習をすると良いです。
ここからは、今まで説明した以外の質問をされたときにどう対応すれば良いかを紹介していきます。
専門的すぎてわからない
分からないことは、分からないと正直に話してください。
わからないことがあると不安になって嘘をついてしまうと、採用後のトラブルにもなりかねないため、分からないことは正直に分からないと伝えましょう。
人間関係
業務に直結しない内容ではありますが、人と接することが多い介護職には大切なことなので、質問される可能性はあります。
もちろん、利用者だけでなく社員同士の人間関係も重要です。
1人で抱え込んだり解決しようとしたりすると思わぬトラブルや事故に繋がることもあるので、上司や同僚などにしっかり相談できることをアピールするのも効果的です。
健康面
介護職では、健康面について聞かれることもあります。
ですが、採用に影響すると思い嘘をついてしまうと、あとで自分が困るので正直に症状や状態を話して仕事には影響がないことを伝えてください。
また、正直に話すことによって業務内容などを調整してもらえる場合があるので、どうすれば仕事に影響が出ないかの対策についても話すのもおすすめです。
高齢者と関りがあるか
高齢者と接したりコミュニケーションを取ることに抵抗がないか、接した経験があるかを伝えるようにします。
介護職に対する熱意があるだけでは想像と現実の違いにショックを受け辞める人も多いため、このような質問をされたらしっかり答えられるようにしておきましょう。
残業や夜勤について
派遣であれば、残業や夜勤に対応できるかの希望を伝えることにより、シフトを調整してもらえます。
もし、採用されるためにと残業や夜勤も対応できると言ってしまうと、実際に採用されたときに残業や夜勤を任されてしまう可能性があります。
できないときはできないと言っても良いのですが、最初に対応できると言ったのに全くやってもらえないとなれば、派遣先の施設に迷惑がかかってしまいます。
そういったトラブルに発展しないように、自分ができることとできないことを明確にし、どこまでできるかをはっきりと伝えましょう。
または、一度派遣会社の担当者に相談をするのも良いので、不安な方は事前に残業や夜勤について相談をするのも質問されたときに困らない対策になりますよ。
ブランクの期間
ブランクの期間中に何をしていたのかを伝え、介護職を目指すにあたって行っていたことを伝えます。
たとえば、アルバイトをしながら資格取得をしていた、独学で介護職について勉強をしていたなど、ブランクの期間中も時間を有効に利用していたことをアピールしましょう。
もちろん、なかには未経験の方や主婦の方もいますので、介護職に関する勉強や経験をしていない場合は正直に答えてください。
別の業界の仕事をしていた、家事をしていたなどでも伝えておくことにより、ブランクの期間中に何かしら活動をしていたことを伝えることができます。
面接の基本的なルール
企業からも服装や持ち物などの連絡が来ますが、他にも面接には基本的なルールがあります。
これが守れないと印象も悪くなり、面接に落ちてしまう可能性があるので気を付けておきましょう。
身だしなみに気を付ける
介護職の面接では、清潔感が大事です。
シワや汚れがないようにして、カジュアルな服装でOKという場合は派手な格好は避け、襟付きのシャツとチノパンにパンプスのような服装で行くようにします。
もし、カジュアルな服装がわからない方は、スーツでも大丈夫ですよ。
遅刻しない
時間を守れないと約束やルールも守れないと判断されるため、遅刻しないように心がけてください。
やむを得ない事情で遅刻をしてしまいそうな時は、必ず面接の時間開始前に連絡をしましょう。
道に迷い遅刻することがないように、面接先への移動時間や手段は事前に調べておき、万が一スマホが故障したり充電切れをしてもいいように地図を用意しておくのもおすすめです。
明るい表情を心掛けて丁寧にハキハキ話す
介護職は、さまざまな人とのコミュニケーションをとることが必要になるため、話す時の表情や自分の気持ちの伝え方・話し方をチェックされます。
鏡を見て表情を確認したり、誰かに手伝ってもらって面接のように質疑応答をしてみるなど、自分がどういった話し方をしているか確認しておくのもおすすめです。
事前に対策をしておくことにより、本番の面接でもいつも通りの対応ができるようになっていきますよ。
質問の回答は結論から
自分の話ばかりを長々としてしまうと、結局何が言いたいのか伝わりにくくなります。
そのため、きちんと質問の意図を理解して結論を先に話し、要点を端的にまとめて話すことが大切です。
結論から話すことによって、こちらが何を話したいかを理解してもらえるので、相手に伝わりやすくなりますよ。
まとめ
介護職では、清潔感やチームワークスキルなどが求められるため、他の職種の面接とは違った質問をされることがあります。
スキルや知識も大切ですが、コミュニケーションや人柄が大事な仕事なので、面接の際も表情や話し方を意識すると面接官に良い印象を与えることができるのです。
履歴祖や職務経歴書などでは書ききれない今までの経験や、今後の目標などを面接の場でアピールすることにより、面接官に自分のことを伝えられます。
紹介してきた質問の例を参考に、自分なりの回答を用意して面接の日に臨みましょう。
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- 介護業界は、要介護者の介護をする仕事なので気を付けなくてはならないことが多いといえます。そのため、介護業界ならではの質問などもあり、どのように答えれば良いかわからない方もいます。
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