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バリスタから未経験の営業、そしてキャリアアドバイザーへ。挑戦を選び続けてきた27歳の歩み

バリスタから未経験の営業、そしてキャリアアドバイザーへ。挑戦を選び続けてきた27歳の歩み

スターバックスでバリスタとして4年半、店舗運営やマネジメントを経験したのち、未経験の世界へ飛び込み、営業職を経て、現在はキャリアアドバイザーとして採用の最前線に立つ。熊谷千聖さん(27歳)の経歴は多様だ。

彼女は正社員としての安定したキャリア形成を目指し、転職支援に携わる中で、応募者の適性と企業ニーズを結ぶ橋渡し役となっている。

「行動あるのみ」の営業から一転、じっくり人と向き合う仕事へ。度重なる環境の変化の中で、彼女が大切にしてきた考え方とは。これまでのキャリアと、今の働き方について伺いました。

プロフィール紹介

お名前:熊谷 千聖(くまがえ ちさと)さん
年齢:27歳(※2026年8月現在)
現在の職業:キャリアアドバイザー(中途採用 一次選考官)
勤続年数:2年
これまでの経歴:スターバックスコーヒージャパンにバリスタとして入社(2019年1月)。京都2店舗・東京1店舗でマネージャーとして勤務し、2024年5月に退職。同年9月に未経験で入社し、派遣型の営業プロジェクトに従事。入社1年2か月で社内のキャリアチェンジ制度を活用し、現在はキャリアアドバイザーとして採用を担当

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今のキャリアに至るまで

スターバックスコーヒージャパンでバリスタとして入社した熊谷さんは、接客だけでなく、人材育成や売上・在庫管理などの店舗運営、日々のオペレーションを担うマネージャーとして、約4年半のキャリアを積んできました。

転職を考え始めたきっかけは2つあったといいます。

(編集部)転職を考え始めたきっかけは何でしたか?

(熊谷)主に2つあります。

1つは、キャリアアップがなかなかできない環境だった。

さらに、早めに自分のキャリアを形成していきたいと考えていたこと。

もう1つは、当時結婚の話が出ていて。

今の夫と休みを合わせたいと思ったことです。

とはいえ、すぐに一歩を踏み出せたわけではありませんでした。ずっと接客一筋だったからこその不安があったといいます。

(編集部)当時感じていた不安はありましたか?
(熊谷)ずっと接客しか経験してこなかったので、スキルも資格もない自分が本当に転職できるのか、接客以外にできる仕事があるのか、という不安はずっとありました。自己分析と面接にもかなり苦労しましたね。自分に自信を持てない性格なので、何を武器にすればいいのか言語化するのがすごく難しかったです。

そうして飛び込んだのが、日系企業向けにアジアの経済ニュースをまとめたオンライン誌の購読を提案する、派遣型の営業プロジェクトでした。インサイドセールスから商談、契約締結までを担当する中で、熊谷さんが特に苦労したのは「行動量」だったといいます。

(編集部)営業を始めてから感じた苦労はありますか?
(熊谷)私は1つひとつ振り返りながらPDCAを回すタイプなので、その分行動に移すのが苦手で。営業は行動量が大事なので、そこをうまく切り替えるのが大変でした。

苦労もあった営業時代を経て、熊谷さんが今の会社を選んだ決め手は、働く人たちの「誠実さ」でした。

(編集部)数ある選択肢の中で、今の会社を選んだ決め手は何でしたか?
(熊谷)選考中、選考官の方々には入社前から何度も相談に乗ってもらって、1on1の時間まで組んでいただいたんです。そんな誠実さあふれる人たちに囲まれて仕事ができたら、いい刺激をもらえそうだと思いました。あとは、シンプルに挑戦したい、成長できるかもという気持ちが強かったです。

前職のマネージャー時代から、メンバーそれぞれの個性や強み・弱みを見極めてチーム作りをすることにやりがいを感じていた熊谷さん。その思いが、営業職から人事・採用の世界への挑戦につながっていきます。

(編集部)営業からキャリアアドバイザーへの挑戦を決めた理由は?
(熊谷)もともと漠然とではありますが、人事として社内の育成制度づくりや離職防止のような業務に携わりたいという思いがあったんです。そのためには営業の経験が欠かせないと思って、まずは営業にチャレンジしました。

実際に経験を積む中で、次は人事に挑戦するために必要なスキルを見極めたいと思うようになって、社内のキャリアチェンジ制度に挑戦したんです。自身のこれからの営業、そしてその先の人事への道筋を明確にするための挑戦のつもりでいたんですが、実際に受かったときは本当に驚きました。キャリアアドバイザーとして働くことが、自分のビジョンを実現するために必要なステップだと感じて、営業からのキャリアチェンジを決意しました。

現在の業務と働き方

現在、熊谷さんはキャリアアドバイザーとして中途採用の一次選考を担当するほか、有期のお仕事を希望する求職者への仕事紹介も行っています。ジョブチェンジしてまだ5か月目ということもあり、1日のスケジュールは日によって変動しますが、ある1日の流れは以下の通りです。

キャリアアドバイザーという仕事は、想像していた以上に人と関わる機会が多い仕事だったといいます。

(編集部)キャリアチェンジ前後の働き方や気持ちの変化はありましたか?
(熊谷)営業を始めた当初は、正直あまり自信がなくて。働き方というよりも、業務内容の理解や、営業としてトライアンドエラーを繰り返すこと自体になかなか慣れませんでした。半年ほど経った頃には、周りと比べて実績が出せない自分に焦りや悔しさを感じることもあって。そこで改めて、自分が何のために営業に挑戦したのかという原点に立ち返って。私のビジョンは、人事として社員が自信を持って活き活きと働ける会社をつくることだったので、何か周りに語れるエピソードを得るためにも頑張ろうと思えました。それに、入社時の面接で出会った、実際に営業未経験から採用担当にキャリアチェンジした先輩社員のエピソードにも、当時の自分は奮い立たされていましたね。その後、実際に自分もキャリアアドバイザーになってからは、想像していた以上に多くの方と毎日お会いしますし、社内の方とも連携する機会が多くて。組織作りのすごさを日々実感すると同時に、人事として働くことの大変さもより強く感じるようになりました。

(編集部)やりがいを感じる瞬間はどんな時ですか?
(熊谷)今はまだ正直あたふたしている段階なので、自分が担当した方の二次面接が通過したときに、まずやりがいを感じます(笑)。もちろん内定を承諾してもらえたときも嬉しいです。総じて、いろいろな方とお仕事をマッチングできたときに、やりがいを感じています。

(編集部)大変だと感じることはありますか?
(熊谷)3つあります。会社のことを知ってもらうこと、求職者の方にとって自社がどういいのか伝えること、そしてその人の本心の部分を引き出すこと。用意されてきた言葉ではない、本当の気持ちを引き出すのが難しいですし、大変だと感じています。

キャリアに対する考え方の変化 Before/After

営業からキャリアアドバイザーへジョブチェンジして、キャリアに対しての考え方は具体的にどう変わったのでしょうか。


(編集部)キャリアに対しての考え方の変化はありましたか?
(熊谷)ありました。もともと自分自身でキャリア設計を考えていくタイプで、社内のキャリア相談窓口(CSS)に相談したり、上司との1on1で「どうしたら人事に行けるのか」を都度相談していました。ジョブチェンジしてキャリアアドバイザーとして求職者の方と関わる中で、もっと個人のキャリアに向き合う仕事をしていきたいと思うようになって。社内の従業員だけでなく、求職者の方や、大学のキャリアセンターのような機関として、人のキャリア設計に関わるような仕事もしてみたいと思うようになりました。

仕事に対する価値観そのものにも、日々の「気づき」の積み重ねから変化があったといいます。

(編集部)仕事に対する価値観に変化はありましたか?
(熊谷)私自身に大きな変化はないかなと思います。ただ気づきはめちゃくちゃあって。会社のことを伝えるためにインプットを増やしたり、社内の人と関わる機会が増えて、本当に前向きな人が多いなという印象に変わりました。仕事に対して2割ほど余裕を残して基本は取り組んで、ここぞというときは全力を出す。そうやって自分のメンタルも大事にしながら働いている人が多いのかなという印象です。

これからの目標・展望

今後のキャリアについて、熊谷さんは組織作りと、求職者に寄り添う仕事の両方に関心を寄せています。

(編集部)今後挑戦してみたい仕事や役割、スキルアップとして考えていることはありますか?
(熊谷)社内の人に対して、強み・弱みを活かした組織作りや、成長に前向きになれる環境作りをやりたいです。もしくは、求職者の強みを引き出せるようなアドバイザーをやってみたいとも思っています。具体的なキャリアアップはまだ検討できていませんが、スキル面ではキャリアコンサルタントの資格取得に挑戦しようと思っています。

仕事だけでなく、プライベートの目標についても話してくれました。

(編集部)プライベートも含めて、これから実現したいことはありますか?
(熊谷)子育てもしたいなと思っています。上司も働くママさんですし、うちの会社には働くママさんが多いので、環境にも恵まれていると思います。キャリアもあきらめず、いつかは子どもも欲しいなと思っています。それ以外だと、運転免許の取得ですね。大学時代はアルバイトが楽しくてフルで働いていたので、免許のことを考えていなくて無免許なんです。夫と車を借りて出かけることもあるので、私も運転したいなと思っています。

おわりに

最後に、キャリアチェンジを振り返って一番よかったことを尋ねました。

(編集部)キャリアチェンジを振り返って、一番よかったと思うことは何ですか?
(熊谷)成長できる環境に身を置けたこと、そしてやりたかった仕事ができていることです。環境が変わることはある種のストレスですが、前職も含めて数多くの環境の変化を経験して、自分をあえて成長環境に置いてきました。挑戦し続けることをあきらめたくないですし、自分の願望は実現したいタイプなので、今回のキャリアチェンジそのものがまずよかったと思っています。

今までで一番、たくさんの刺激をもらえている気がしますし、自分自身と改めて向き合うポジションだと感じています。引き出しが多く、経験値の高い、人間味のある人になりたいので、そのためには挑戦こそがカギだなと思います。自分の弱みや性格に悲観的になることもありますが、新しい環境・新しいコミュニティ・新しいコミュニケーションが、弱みを強みに、不満や不安を払拭する機会になると信じているので、それを体現できたキャリアチェンジだったと思っています。

バリスタから営業、そしてキャリアアドバイザーへ。3つの異なる仕事を経験してきた熊谷さんの歩みは、「未経験だから」を理由に一歩を踏み出せずにいる人の背中を、そっと押してくれるはずです。

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