フィンテックエンジニアとは、「金融×IT」領域のエンジニアです。キャッシュレス決済が進むにつれ、ますます需要が高まっています。
本記事では、フィンテックエンジニアに求められるプログラミングスキル、サイバーセキュリティに関する知識、金融業界の理解、マネジメント能力などについて詳細に紹介します。将来性や強みについても言及するので、目指す際の参考にしてください。
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無料のキャリア相談を予約するフィンテックエンジニアとは?
フィンテックとは金融サービスをテクノロジーで変革する分野で、これを統括するのが金融と技術の専門家であるフィンテックエンジニアです。
ここでは、その重要性と役割を解説します。
フィンテックとは、「金融×IT」で実現するサービス・取り組みの総称
フィンテック(FinTech)は、「金融(Finance)」と「技術(Technology)」を組み合わせた造語で、金融サービスにITを活用することで実現するさまざまなサービスや、その取り組みの総称です。
以下に、フィンテックにあたる具体的なサービスを6つのジャンルに分けて紹介します。
1. 決済・送金
・キャッシュレス決済
・モバイル送金
2. ソーシャルレンディング
・クラウドファンディング
・P2P(個人間)融資
3. 仮想通貨(暗号資産)
・ビットコイン
・仮想通貨取引所
4. 業務支援
・ロボアドバイザー(自動投資アドバイス)
・AIによるリスク管理
5. 資産管理
・デジタルウォレット
・ペルソナライズされた家計管理
6. 資産運用(投資)
・オンライン株式取引
・ロボ投資
フィンテック分野でシステム開発等に携わる“フィンテックエンジニア”
フィンテック業界は急速に成長しており、システムエンジニアやプログラマー、セキュリティエンジニア、サーバーエンジニア、データサイエンティストなど、さまざまなITエンジニアがこの分野で活躍しています。
各エンジニアは、金融の知識とテクノロジースキルを組み合わせ、キャッシュレス決済、ソーシャルレンディング、仮想通貨、資産運用などの分野で革新的なサービスの開発・実装・運用などに従事しています。
フィンテックエンジニアの主な仕事内容

プロジェクトマネジメント
フィンテックエンジニアは、リーダーやマネージャーのような立場になると、プロジェクトやメンバーを統括する重要な役割を果たすこともあります。
主な業務の例としては、以下が挙げられます。
• プロジェクト計画:フィンテックサービスの開発やシステムの導入など、プロジェクトの目標やスケジュール、予算を策定します。
• リソース管理:プロジェクトに必要な人員や技術リソースの適切な割り当てを行い、プロジェクトの円滑な進行を促します。
• 進捗管理:プロジェクトの進行状況を定期的にモニタリングし、遅延や課題を把握して適切な対応を行います。
• コミュニケーション:プロジェクトチームや関係者とのコミュニケーションを円滑に行い、情報共有や意思決定を促進します。
• リスク管理:プロジェクトに潜むリスクを識別し、予防策や対応策を策定して、プロジェクトの成功に向けて対処します。
フィンテックエンジニアに求められるスキル・知識
フィンテックエンジニアの仕事は多岐にわたり、長く必要とされる人材になるためには、開発・運用からセキュリティ対策、データ分析・活用、マネジメントまで幅広い領域をカバーする必要があります。
ここではフィンテックエンジニアになる際に重要なスキルを8つ紹介します。
プログラミングスキル
フィンテックエンジニアにとって、ソフトウェアの開発が行えるプログラミングスキルは必須です。
フィンテック分野では、革新的な金融サービスの提供やデータ解析、セキュリティ対策などに多くのプログラミング言語が活用されます。
Python
AIや機械学習など、大量のデータ処理が求められるケースで多く使用される汎用言語です。
フィンテック業界でもデータ分析や予測モデルの構築に活用され、柔軟性と豊富なライブラリが魅力です。
Java
フィンテックエンジニアにとって欠かせない汎用言語で、クロスプラットフォーム開発に適しています。
セキュリティ性能が高く、金融サービスの安定性やセキュリティ対策で重用されます。
JavaScript
Webアプリ開発に必須の言語で、フィンテックサービスのオンラインプラットフォームやユーザーインターフェースの構築に活用されます。
C++
高速な処理が要求される金融取引プラットフォームやアルゴリズムトレーディングシステムに用いられ、性能重視の場面で重宝される言語です。
C#
Microsoft製の言語で、金融機関におけるアプリ開発やゲーム開発に利用されます。
Ruby
フィンテックではアプリ開発やデータの迅速な処理のために利用されます。
開発の現場では、プラグインやコード共有の利便性が歓迎されています。
AI・機械学習に関する知識
フィンテック企業では、顧客のニーズを把握し、より良いサービスを提供するためにAIが活用されています。顧客データを分析することで、個別のニーズに合わせたカスタマイズができます。
フィンテック業界では膨大なデータも取り扱いますが、これを活用するためにもAI・機械学習の知識が必要です。ビッグデータの分析により、市場動向や顧客行動を把握し、より効果的な戦略立案やサービス改善を見込めます。
ブロックチェーンに関する知識
ブロックチェーンの理解や暗号技術に関する知識も欠かせません。というのも、フィンテック分野ではブロックチェーン技術を活用して、以下のような分野で革新的なサービスが展開されているからです。
1. 仮想通貨(暗号資産):ブロックチェーンを基盤とする仮想通貨が、従来の金融システムに革命をもたらしています。
2. スマートコントラクト:自動的に契約を履行するスマートコントラクトは、取引の透明性と信頼性を高めるのに役立ちます。
3. KYC(顧客確認):ブロックチェーンを活用して顧客のデータを安全に管理し、KYCプロセスを効率化します。
4. 送金・決済:低コストで迅速な国際送金や、セキュアなオンライン決済を実現します。
サイバーセキュリティに関する知識
金融商品を扱うフィンテックでは、当然サイバーセキュリティが重要視されます。
フィンテックエンジニアには、以下のようにサイバーセキュリティに関する幅広い知識が求められます。
• 暗号技術:暗号化の基本原理やPKI(公開鍵基盤)などの暗号技術を理解し、データの保護と安全な通信を実現します。
• 認証技術:ユーザーの正当性を確認する認証技術やマルチファクタ認証などを導入し、不正アクセスからシステムを守ります。
• ネットワークセキュリティ:ファイアウォール、VPN、IDS/IPSなどのネットワークセキュリティ技術を活用して、外部からの攻撃を防ぎます。
• OSのセキュリティ:サーバーとクライアントOSのセキュリティを確保し、脆弱性に対する攻撃を防止します。
UX設計に関する知識
フィンテックでは法人・個人を問わず多様な顧客が対象となり、それぞれの要望に応じた良好なUXの提供が必須です。フィンテック業界におけるUXの設計で必要となる具体的な知識とスキルには、以下のようなものがあります。
• ユーザー調査と分析:顧客ニーズを把握し、使いやすいインターフェースを設計するための調査・分析能力が必要です。
• ユーザーインターフェース(UI)デザイン:視覚的なデザインやレイアウトを考慮し、使いやすいUIを構築する能力が求められます。
• プロトタイピング:アイデアを具体的な形に落とし込むためのプロトタイピングスキルが必要です。
• ユーザーテスト:プロトタイプを実際のユーザーに評価してフィードバックを得るテストスキルが重要です。
金融業界に関する知識
フィンテックエンジニアには、ITの知識だけでなく、以下のような金融業界に関する知識も重要です。
• 金融取引の仕組み:株式取引、外国為替取引、仮想通貨の取引など、さまざまな金融取引の仕組みやルールを理解する必要があります。
• 金融規制:金融業界は厳格な規制が存在し、フィンテックサービスの開発や提供にも影響を及ぼすことがあります。規制やコンプライアンスに関する知識が必要です。
• 顧客ニーズ:金融サービスの顧客ニーズや傾向を理解し、顧客中心のサービス開発ができるようにすることが重要です。
• リスク管理:金融サービスにはさまざまなリスクが存在し、それらを適切に評価し、管理する能力が求められます。
コミュニケーションスキル
プロジェクトの成功には、意見交換や情報共有を円滑に行うコミュニケーションが欠かせません。
また、フィンテックエンジニアはセキュリティエンジニアやUXデザイナーなど、さまざまな領域のエンジニアと連携して仕事をする場面も多いため、スムーズな意思疎通が求められます。
異なる専門知識やバックグラウンドを持つチームメンバーと信頼関係を築くには、コミュニケーションスキルを駆使してお互いの専門性を理解し、共通の目的意識を持つことが大切です。
マネジメントスキル
技術の進化や競争が激しいフィンテック分野では、企業の成長や成功のためにマネジメントスキルが必要となります。ITスキルに加えてマネジメントスキルを身につけることで、フィンテックエンジニアとして年収1,000万円レベルの好待遇が期待できる点も魅力です。
プロジェクトの進行管理、メンバーのモチベーション維持、目標達成のためのリソース配分など、優れたマネジメントスキルは組織の成果に大きく貢献します。
他業界でのマネジメント経験がある場合、その経験はフィンテックエンジニアとしての強みです。チームの指導や調整、コミュニケーション能力を持つことで、多様なバックグラウンドを持つエンジニアたちをまとめ、高度なテクノロジーを駆使したプロジェクトを成功に導けるでしょう。
フィンテックエンジニアの将来性は?
成長が期待されるこの分野ですが、目指すべきかどうかを判断するには業界の見通しを把握することが重要です。
ここでは、具体的に市場規模やエンジニアとしての価値について解説します。
市場規模は拡大中。法整備も進み将来性は高い
フィンテック業界は、急速な成長を遂げています。
BCGが2023年5月に公表したレポートによれば、世界的な市場規模は拡大を続けており、2021年には2,450億ドルであったものが、2030年までに1兆5,000億ドルへ成長すると予測されています。
国内でもフィンテックの後押しとなる法改正や施策が実施されていることを考慮すると、今後さらに普及が進むと予想されます。これに伴い、フィンテックエンジニアの需要も高い状態が継続すると考えられるため、将来性は高いと言えます。
※出典:BCG プレスリリース(抄訳)
フィンテック分野で培ったスキルは、エンジニアとしての強みにも
フィンテックエンジニアは、フロントエンドからバックエンド、モバイルアプリの開発まで、幅広いスキルを身に付けられます。これはフィンテック分野の特性によるものであり、他分野のITエンジニアにとっても魅力的な点です。
また、フィンテックエンジニアとしての経験は、他分野への転職を検討する際にも強みとなります。例えば、他の産業でデジタルトランスフォーメーションに取り組む企業やテクノロジー企業では、フィンテックの専門知識やセキュリティ対策のスキルが重宝されることがあります。
フィンテックエンジニアとしての経験は幅広いIT分野でのキャリアアップの可能性を広げられるため、興味がある場合は目指すことをおすすめできます。
まとめ
フィンテックエンジニアになることで、急成長するフィンテック業界の見通しと多彩なスキル習得が可能です。市場は拡大中で、金融業界の法整備も進んでいます。フロントエンドからバックエンド、セキュリティ対策まで幅広いスキルを身に付けることで、他分野のITエンジニアとしても高い評価が得られるのが利点です。
将来別分野への転職を検討する際にも、フィンテックエンジニアとしての経験は強みです。キャリアアップに興味があるなら、フィンテックエンジニアを目指すこともひとつの選択肢としておすすめです。
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