国内保険でトップクラスのシェアを誇り、火災保険や損害保険など保険・金融事業を幅広く手掛けるMS&ADインシュアランスグループにおいて、システム開発を担うMS&ADシステムズ株式会社。
6年連続で健康経営優良法人に認定され、エンジニアの働きやすさからも多くの注目を集めています。2023年から「ウィルオブテック」がエンジニア採用をご支援しています。
そこで今回は、同社のコーポレート本部ディレクター 人事部長である綱頭 和夫様にインタビューを実施。気になる社風や働きやすさ、求めるエンジニア像などたっぷりお話を伺いました。ぜひ最後までご覧ください!
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国内保険業界においてトップクラスのシェアを誇り、社会貢献性の高い仕事に携われる
MS&ADシステムズ様の事業内容を簡単に教えてください。
当社は、MS&ADインシュアランスグループに所属するグループ企業です。三井住友海上やあいおいニッセイ同和損害保険など、同グループの保険・金融事業を手掛ける保険会社から依頼されたシステムの構築や開発を一挙に引き受けています。
MS&ADシステムズ様の事業内容にはどのような強みがありますか?他社との優位性について伺いたいです。
保険業界のなかで、当グループが国内トップクラスのシェアを誇っている点です。シェアは35%を占めており、保険に加入している日本人の約3分の1が当社のお客様という計算です。
業界内でトップクラスということは、それだけ顧客データも多数扱っているということです。データを駆使しながら、お客様により利便性を感じてもらえるようなシステムを開発できるのは、当社ならではの強みといえます。
また、保険事業自体が公共性の高い仕事だと考えています。「社会にたいして、影響力の高い仕事ができている」と感じながら、業務に取り組んでいる社員が多いことも強みのひとつだと考えています。
MS&ADシステムズ様のシステム開発はどのような流れで進めていますか?
基本的には、システムを開発するうえで上流工程と言われるような、仕様変更や要件定義の領域を主に担っています。
保険会社と要件定義などを相談し、実際にプログラムを組むのは、パートナー会社さんにお願いしているケースが割と多いです。社内外の人たちと連携を取りながら、システム開発を進めています。
プロジェクトの種類やどのようにアサインされるのか教えてください。
前提として、自動車保険や火災保険をはじめ、保険・金融商品は年に一度のスパンで、保険料の改定や新たな特約など商品の中身を改善しています。特に、自動車保険は大掛かりな変更が多いため、1年単位のプロジェクトを複数名で進めていくイメージです。
一方、比較的小さな種目や軽微な変更であれば、1人のエンジニアがいくつかのプロジェクトを兼任しています。プロジェクトの大小によって必要となる人員が変わってくるので、工数や必要なリソースを社内で吟味し、人員不足にならないよう配慮しながらアサイン先を決めています。
例えば、来期注力していきたい領域が火災保険だとしたら、火災保険のプロジェクトに携わる人員を優先的に調整します。プロジェクトの進行具合によっては、必要に応じて人員を追加することもあります。
また、社内のエンジニアが何のプロジェクトに、どれくらいの工数を割いているのか可視化できる仕組みを採用しており、無理のない働き方ができる仕組みを万全に整えています。
リモートワークや特別休暇、性別を問わない育休制度など働きやすい環境づくりを全社一丸で推進。キャリア支援や評価制度も充実している
MS&ADシステムズ様独自のエンジニアのキャリアを支援する制度はありますか?
2023年度から、新たな社内評価制度を立ち上げました。具体的には、エンジニアの技術レベルに応じて、上から順にプラチナ・ゴールド・シルバーという区分を設け、自身のスキルを明確に可視化できる制度です。
プラチナやゴールドクラスにあがるために必要な条件を提示し、そのうえで書類審査や面接を通じてランクアップしていくという流れを採用しています。また、ただ技術力を可視化するだけでなく、区分に応じて技術手当として給与に還元しています。毎月の給与にプラスされる形で技術手当が支給されるため、モチベーションを高く維持しながら働けるのではないでしょうか。
このような制度をつくった背景には、エンジニアの技術力をより高めたいという思いが強くあります。もちろん、当社で働くなら最低限の保険の知識は身につけていってほしいですし、ほかにも社内外の人を巻き込む調整能力やプレゼンテーション力も欠かせません。
しかし、システム開発を担う会社である以上、IT技術が一番大切だと考えています。エンジニアの技術力は一朝一夕で身につくものではなく、常に進化を遂げています。生成AIをはじめ、今後も新たな技術を習得していかないと、エンジニア個人としても、会社としても成長できないと考えています。
モチベーションを高く維持しながら技術力を高めていきたいエンジニアが増えることは、会社にとって非常に喜ばしいことですし、今後も積極的に取り組んでいきたいですね。
さらに、キャリア支援の観点から、非常に多くの研修制度があります。社員なら誰でも受講できるオンライン研修は約1,600講座を用意しているので、自己啓発やスキルアップにぜひ役立ててほしいです。保険の知識を学べる講座も用意しているため、業界が未経験の方も安心してください。
御社のサイトから、みん就「2023年卒 IT業界新卒就職人気企業ランキング」で36位にランクインされたと拝見しました。どのよう点が結果に結びついたと思いますか?
当社には真面目で誠実な社員が多く、「チームワークをよくしていこう」という文化が根付いています。また、健康経営の観点からしても、残業対策をはじめとした働き方改革の促進や健康診断の受診率向上、禁煙の推進などさまざまな取り組みを実施しています。
このような点を新卒の学生さんに評価してもらえたのだとしたら非常に喜ばしいことですし、今後も社員が働きやすいと感じられる環境づくりに尽力したいです。
リモートワークの利用率や休暇などワークライフバランスに関することについてお聞きしたいです。また、上記の水準を保つために工夫されていることはありますか?
月に10日はリモートワークを導入しており、プロジェクトやチームごとに出社日を決めるハイブリッド勤務を採用しています。
出社する日はミーティングをはじめ、ほかの社員とコミュニケーションをとる時間を多くとったり、一方でリモートワークの日は手を動かす作業系の仕事に時間を割いたりとバランスよく働いている社員が多いように感じます。
しかし、「オフィスに出社することが当たり前」だったリモートワーク導入前と比べると、現在は「どのようにすればオフィスでの生産性が向上するか」について考える必要が出てきました。
そこで、2023年からオフィス改革に着手しました。例えば、チームメンバーが気軽に集まれるようなミーティングスペースをつくったり、日替わりで好きな座席に移動できるフリーアドレス制度を導入したり。特にフリーアドレス制は、「日によって座る場所を自由に変えられると、気分転換ができて仕事が捗る」と社員からも好評です。
また、当社ではフレックス制度も導入しており、勤務時間内の中抜けも可能です。実際に、通院やお子さんの保育園の送迎時に中抜けを利用している社員も少なくありません。一人ひとりのライフスタイルに合わせて、勤務時間を上手に調整しながら皆さん働いていますね。
休暇についてお話しますと、年に1回の頻度で5日連続の休暇がとれるフレッシュアップ休暇(入社2年目以降の社員が対象)や、誕生日・結婚記念日など特別な記念日に2日間の休暇がとれるアニバーサリー休暇を設けています。
特別休暇の取得は会社全体で推進しているため、「制度としての特別休暇はあるが、実際は誰も取得していない」ということは一切ありません。もちろん、通常の有給休暇も自由に取りやすい環境だと思います。
また、社員の育休取得にも力を入れています。最近では男性社員の育休取得も推進していて、2023年度は最低限10日間の育休を取得してもらえるよう、該当の社員に働きかけていました。その結果、男性の育休取得率は100%と高水準を誇っています。
今後も、「子どもが生まれたら男女関係なく育休を取得する」という考えを会社全体で根付かせるようにアプローチしていく予定です。そのためにも、誰が抜けてもプロジェクトが円滑にまわる仕組みをつくり続けていきたいですね。
昇進・昇格に関して、御社ではどのような判断軸を設けていますか?また、エンジニアのキャリアパスを教えてください。
当社では、行動面・成果面の評価軸を設けています。行動面の評価は、「チームワークを意識して働いているか」「革新的なマインドを持っているか」など、当社の行動基準を満たしているかどうかがポイントです。
成果面の達成度合いと行動面のすり合わせも含め、年に3回ほど上司との評価面談を実施します。もちろん、先ほどお話したエンジニアの技術力も評価に大きく関わってきます。評価面談を経て、適正があると判断されれば、昇進・昇格が決まります。
エンジニアのキャリアパスについて回答しますと、当社では幅広く経験を積むことで、エンジニアが格段に成長できると考えています。例えば過去には、システム開発からインフラ領域にチャレンジしたエンジニアもいました。
多様な経験を積み重ねていくなかで、自分の得意領域を見つけてスペシャリストを目指す社員もいれば、「コーポレート部門で経営企画をやってみたい」とゼネラリストの道に進む社員もいて、社員一人ひとりに合ったキャリアパスを描きやすいのも当社ならではですね。
当社でキャリアを描くうえで欠かせないのが、キャリアビジョンシートです。将来的に目指したいキャリア像を定期的に見直し、ブラッシュアップし続けることで、今後どのような経験を積めば理想のキャリアに近づくのか明確化しやすくなります。
上司もキャリアビジョンシートを確認しながら、どのようなプロジェクトならメンバーが理想としているキャリアパスを歩めるのか判断材料のひとつにしています。ぜひ、キャリアビジョンシートを上手く活用しながら、思い思いのキャリアを描いていってほしいですね。
社内の多様性を深めるためにも、今後は一層キャリア採用にも力を入れていく。革新的なマインドを持った方と一緒に働きたい
2023年頃から本格的にキャリア採用に取り組んでいらっしゃると伺いました。キャリア採用に力を入れはじめた背景やきっかけについてお聞きしたいです。
2,3年前から、10~20名ぐらいの規模感でキャリア採用を進めていました。 中途で入社された社員の皆さんの能力が非常に高く、今まで当社になかった価値観を持ち込んでくれて、活躍されている印象を持っていました。
そんな中で、コロナ禍が落ち着きはじめ、転職市場が活発化してきたこともあり、当社の文化とは違うところで育った人たちを仲間として迎えることで、より会社を強くしていきたいという思いが強くなりました。
これまでは割と新卒採用中心の会社でしたが、今後はキャリア採用の人数も増やしていく予定です。ポテンシャル重視で新卒を採用し、鍛えていく方法を踏襲しつつ、多様な経験を積まれてきた方々を迎えることで社内の多様性を深めていきたいです。
選考の際、求職者への対応などで心がけていることがあれば教えてください。また、一般的にどのような選考フローで採用を進めていますか?
前提として、面接は私たちと求職者の方の相互理解の場だと考えています。当社に興味をもって応募してきてくれた方のことを知りたいと考えていますし、その思いは求職者の方も同じだと思っています。
お互いの理解を深めるためにも、聞きたいことは遠慮せずに質問してほしいです。例えば、「残業時間はどれくらいですか?」「有給休暇は本当に取得できますか?」など、一般的に面接で聞きにくいといわれているご質問も大歓迎です。
むしろ、選考の場で聞きたいことを聞けず、もやもやした気持ちを抱えたまま入社してしまうと、ミスマッチにつながってしまうかもしれません。ご自身が理想としている働き方がかなうのか、ぜひ見極めていただきたいです。
選考フローに関していえば、キャリア採用の方は基本的に面接を2回実施しています。1次面接は、マネージャークラスの社員が同席し、2次面接は部長クラスが面接を担当するケースが多いですね。
求職者の方の希望がある程度わかっている場合は、配属予定先のマネージャーや部長が面接を担当し、「どのような流れで仕事を進めているのか」「一緒に働くメンバーの雰囲気」など、より現場に沿った話ができるようになっています。
一方、キャリアの方向性がまだ定まっていない場合は、人事部門で各部署の仕事について説明しながら、今後やってみたいことをフラットに話せる場を設けています。せっかく当社に入社してくれたなら、長く働きつづけてほしいなと切に思っているので、ぜひ肩肘張らず選考に参加してほしいですね。
社員の方が御社にご入社を決めた理由は、どのようなものが多くあげられますか?
福利厚生面をはじめとした働きやすさや社風に惹かれて入社した社員が多いですね。
また、スキルアップがしたいと思ったときに、さまざまな研修を受けられることも、入社の決め手になったと話してくれた社員もいました。働きやすい環境づくりや成長する機会の提供は、今後も引き続き重点的に実施します。
社風に関してもう少し具体的に説明すると、当社のグループには「お客様第一」「誠実」「チームワーク」「革新」「プロフェッショナリズム」という5つのバリューがあります。
そのなかでも特に、誠実・チームワークを大事にしながら働いている社員が多いと感じます。誠実な対応を常に心がけている方や、チーム一体型で働きたいと考えている方に、ぜひ仲間になってほしいですね。
御社で活躍されているエンジニアに共通点はありますか?
向上心が高い社員は、入社して間もないうちから活躍しています。例えば、働いていくなかで、わからないことや迷ってしまうことは当然あると思います。
その際に、上司や先輩社員に「これどうしたらいいですか?」と質問するよりは、「自分はこうするのが正解だと思うのですが、合っていますか?」と聞ける方のほうが成長するスピードが速いと感じます。
常に自分の中で正解を持って働いているエンジニアは、どのプロジェクトでも重宝される人材です。
最後に、今後新しくご入社されるエンジニアにどのような期待を寄せられていますか?
革新的なマインドをもってご入社いただきたいです。というのも、以前まで保険業界は受け身の仕事が多くある印象でしたが、昨今のDX化に伴い、プロジェクトの進め方も大きく変化してきました。
先ほどお伝えしたとおり、当社には多くの顧客データがあり、今後はいかにしてデータを活用しながら事故のない安全な世の中をつくっていけるかどうかが求められると思います。
社会の貢献度を左右する大事なミッションとなるため、革新的なマインドをもって自主的に働きかけられる方とぜひお会いしたいですね。
今回は、MS&ADシステムズの綱頭様にお話を伺いました。働きやすい環境づくりのために工夫を重ねられている点や、エンジニアが理想とするキャリアを描きやすい体制が強く印象に残りました。
MS&ADシステムズ様では、現在積極的にエンジニアを募集されています!少しでも気になった方は、ぜひウィルオブテックの無料キャリア相談にご参加ください。
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