新卒も高年収?AWSクラウドサポートエンジニアの給与と働き方

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この記事でわかること

  • AWSクラウドサポートエンジニアは業界トップクラスの年収
  • 有給取得率も高く、プライベートも充実しやすい
  • サポート経験が高く評価される
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エンジニア転職に関するお役立ち情報を発信

AWSクラウドサポートエンジニアに転職したいけれど、実際の年収はどれくらいなのか気になっていませんか?

新卒と経験者、職級別の給与格差、昇給制度の実態など、転職前に知っておきたい情報が曖昧で不安を感じている方も多いでしょう。

この記事では、AWSクラウドサポートエンジニアの平均年収から、新卒の初任給、職級別の給与レンジ、株式報酬や賞与制度まで、収入に関する詳細情報を網羅的に解説します。

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AWSサポートエンジニアとは?仕事内容を解説

サーバーを確認している男性

AWSクラウドサポートエンジニアは、具体的にどんな仕事をするのでしょうか。

この章では、AWSクラウドサポートエンジニアの役割と日々の業務について詳しく紹介します。

クラウドサポートエンジニアの業務は以下の内容があります。

  • 顧客からの技術的な問い合わせへの対応と問題解決
  • AWSサービスのトラブルシューティング
  • 特定の技術領域における深い専門知識の習得と活用

顧客からの技術的な問い合わせへの対応と問題解決

AWSクラウドサポートエンジニアは、顧客が抱えるAWSに関する技術的な課題を分析し、解決へと導く、いわば「頼れる技術パートナー」です。

日々寄せられる技術的な問い合わせや予期せぬトラブルに対して、問題の根本原因を丁寧に特定し、具体的な解決策を提案します。

例えば、顧客がAWSサービスの設計・構築・運用で直面する課題への対応、システム障害時のトラブルシューティング、サンプルコードの作成・提供などがあります。

複雑で難しい問題に直面した際には、社内の開発専門チームや、お客様のビジネス成功を技術面から支援するテクニカルアカウントマネージャーと密に連携し、多角的な視点から最適な解決策を探求します。

クラウドサポートの現場では、ビッグデータ、セキュリティ、データベース、ネットワーキングといった専門分野ごとにチームが編成されており、それぞれの領域で深い専門知識を存分に活かしながらスキルアップできる環境です。

これらの業務を通じて、顧客のクラウド活用成功を直接支援する「課題解決のエキスパート」として活躍できます。

AWSサービスのトラブルシューティング

AWSクラウドサポートエンジニアには、AWSサービスの深い知識と実践的スキルが必要です。

日々の業務で顧客の様々な技術的課題に対応するため、主要なAWSサービスの設計・構築・運用に関する知識は必須です。

特に、以下のようなサービスから最新のサービスまで幅広い知識が求められます。

  • Amazon EC2
  • S3
  • RDS
  • Lambda
  • VPC

また、高度な問題解決能力が重要で、複雑な技術的問題を分析し、原因を特定し、最適な解決策を導き出すスキルが必要です。

顧客への説明や社内チームとの連携では、高度なコミュニケーション能力も不可欠です。

AWS Certified Cloud Practitioner、AWS Certified Solutions ArchitectなどのAWS認定資格の取得は、自身のスキルを証明する上で有利になります。

重要なのは継続的な学習能力で、AWSは年間3,000回以上のアップデートを行うため、新しい技術や機能を常に学び続ける姿勢が求められます。

特定の技術領域における深い専門知識の習得と活用

AWSクラウドサポートエンジニアの勤務形態はシフト制で、規則正しく働ける環境が整っています。

標準的な勤務時間は9時から18時までの8時間ですが、24時間365日のサポート体制を維持するため、例えば7時~16時の早番や12時~21時の遅番などのシフトパターンが組まれています。

フレックスタイム制も導入されており、個人の都合に合わせた時間調整が可能です。

多くの場合、勤務シフトは月単位で決まるため、プライベートの予定も立てやすいのが嬉しいポイントです。

深夜時間帯の対応はシアトルやダブリンなどの海外拠点が担当するため、夜勤は原則として発生しません。

残業は月平均20時間未満と業界平均より少なく、有給休暇の取得率も高い水準を保っています。

シフト制のため、週末や祝日も含めた勤務ローテーションがありますが、チームで調整し合い、ワークライフバランスを保ちやすい環境が整っています。

AWSサポートエンジニアのリアルな年収は?

AWSクラウドサポートエンジニアは、実際どれくらいの年収が期待できるのでしょうか。

この章では、AWSクラウドサポートエンジニアの年収実態について詳しく紹介します。

AWSサポートエンジニアの年収を詳しく見ていくと、次のような特徴が挙げられます。

  • 外資系企業の高水準な給与体系
  • 経験とレベルに応じた大幅な昇給可能性
  • 同業他職種を大きく上回る年収水準

AWS全体の平均年収とサポート職

アマゾンウェブサービスジャパンの平均年収は、業界トップクラスの約1,300万円となっており、サポートエンジニア職も外資系企業ならではの高水準な待遇を受けています。

AWS全体では営業職が平均年収約1,400万円、エンジニア職が約1,000万円と、職種によって多少の差はありますが、いずれも日本のIT業界の平均を大きく上回る水準です。

OpenWorkの口コミでは、実際の回答者の平均年収が1,364万円と報告されており、公式発表を上回る高額な年収が実現されている可能性も示唆しています。

サポートエンジニアの場合、新卒・第二新卒で年収約720万円(基本給600万円+入社一時金120万円120万円)から、中途採用では経験に応じて700万円~1,200万円の年収レンジです。

出典:OpenWork(2025年5月時点のデータ)

この年収水準は、AWSが世界的な技術力と市場シェアを背景に、優秀な技術者確保のために競争力のある報酬を提示していることの表れといえます。

経験年数で年収はこう変わる

AWSクラウドサポートエンジニアの年収は、L4~L7などで示される明確なジョブレベル制度と評価制度により、経験年数に応じて段階的に上昇します。

例えば、一般的な成長モデルとしては、入社1年目で年収720万円からスタートし、3年目にL5レベルへ昇格できれば940万~1,200万円、5年目にL6候補となれば1,200万~1,500万円という年収推移が期待できます。

実際の事例では、2年目で基本給とRSUを含む年収が940万円に到達した社員もいるようです。

この昇給の仕組みには、譲渡制限付き株式であるRSUが重要な役割を果たしており、入社時に付与され、4年間で段階的に権利が確定します。

権利確定スケジュールは、1年目5%、2年目15%、3年目40%、4年目40%が一般的で、勤続年数が長くなるほど受け取れる株式価値が増加するのです。

AWSには実力主義の文化が根付いているため、成果をしっかりと出せば、年齢に関わらず早期の昇格も夢ではありません。 頑張り次第で、短期間で大幅な年収アップを実現できる、そんな魅力的なキャリアがあなたを待っています。

他ITエンジニア職との年収差

AWSクラウドサポートエンジニアの年収は、他ITエンジニア職と比較して明確に差があります。

例えば、一般的なエンジニア職の平均年収は以下のようになります。

  • クラウドエンジニア(AWS以外も含む):約580万円
  • インフラエンジニア:約500万円弱
  •  Webエンジニア:約545万円

出典:求人ボックス(2025年4月時点)

特に、あなたが今20代後半から30代前半のインフラエンジニアで、現在の年収が例えば380万円~430万円程度だとすれば、AWSクラウドサポートエンジニアとしてL4/L5レベルで活躍すれば、年収800万円以上、つまり現在の倍近い収入を得ることも決して夢物語ではありません。

この年収差が生まれる理由は、クラウド市場の急速な成長とAWSの圧倒的な市場シェアにより、AWSエンジニアへの需要が非常に高いことにあります。

さらに、外資系企業では高額な基本給、RSU制度、サインオンボーナスなどの特徴的な報酬体系が、日本の一般的なIT企業とは一線を画す水準の給与を実現しています。

AWSクラウドサポートエンジニアは、技術的な専門性と市場価値の高さから、IT業界の中でも最上位層の年収を期待できる職種といえます。

年収はどう決まる?AWSの給与・評価制度

AWSクラウドサポートエンジニアの高い年収は、一体どのような仕組みで決まっているのでしょうか?

この章では、AWSクラウドサポートエンジニアの年収がどのように決定されるのか、給与制度と評価制度について詳しく紹介します。

AWSの給与・評価制度には以下の特徴があります。

  • 明確なジョブレベル制度による基本給レンジの設定
  • RSUとサインオンボーナスによる高額な追加報酬体系
  • 実力主義の評価基準と透明性の高い昇給・昇格プロセス

ジョブレベルと基本給の仕組み

AWSの給与を理解する上で最も基本的なのが、世界中のAmazonグループで共通して使われている「ジョブレベル制度」です。

これは、社員一人ひとりの職責の大きさや求められる経験、影響力などに応じてL4からL7といったレベルが設定され、そのレベルごとに基本給のおおよその範囲が決まっているというものです。

クラウドサポートエンジニアの場合、例えば新卒のL4レベルであれば基本給の目安として年俸600万円~800万円、中堅クラスのL5レベルであれば700万円~1,200万円、L6レベルでは1,100万円~1,650万円、そしてL7レベルになると1,500万円以上といった具合です。

実際の採用事例では、L4レベルのエンジニアで基本給600万~700万円、L5レベル中途入社では1年目650万円から4年目で1,100万円まで昇給した例があります。

このレベル制度は、Amazon全社で統一されており、社員が自身のキャリアパスと年収の推移を明確に見通せる仕組みです。

年俸制を採用しているため、決定された年間給与が12分割で毎月支給されます。

また、日本の伝統的な企業で見られる年2回のボーナスは基本的に年俸に含まれていると考えられます。

このような透明性の高い給与設定により、社員は自身の目標年収を設定しやすく、昇格による収入向上を明確にイメージできる環境です。

RSU・サインオンボーナスの実態

AWSの魅力的な報酬パッケージを語る上で、基本給と並んで非常に重要なのが「RSU」と「サインオンボーナス」です。

これらは、あなたの年収を大きく押し上げる可能性を秘めており、特にRSUは将来の資産形成という面でも注目すべき制度と言えるでしょう。

まずRSUですが、これは入社時や昇格時などにAmazonの株式を受け取る権利が付与され、通常4年間といった一定期間をかけて段階的にその権利が確定していくという仕組みです。

一般的な権利確定スケジュールは「バックロード型」と呼ばれ、最初のうちは少なめですが、徐々に割合が増えていきます。

例えば、1年目に付与総額の5%、2年目に15%、そして3年目と4年目にそれぞれドカンと40%ずつ権利が確定する、といったパターンが多く見られます。

これにより、L4レベルのクラウドサポートエンジニアの場合でも、入社初年度に実際に手にするRSUの価値は、付与される総額にもよりますが、数万円から数十万円程度になることもあれば、それ以上になることもあるのです。

実際の事例として、海外の給与情報サイトlevels.fyiによると、日本のAWSソリューションアーキテクトL4レベルで年間平均約9,000ドル、L5レベルでは年間平均2万ドルを超える株式報酬を得ているという報告もあります。

サインオンボーナスは、転職時に支払われる一時金で、L4レベルで数十万円程度、L5レベルの中途採用では1年目200万円、2年目250万円を2年間で分割支給される例があります。

これらの報酬要素は、Amazon株価の変動により実際の価値が大きく左右されるため、トータルコンペンセーションで年収の評価が重要です。

AWSの評価基準と昇給プロセス

AWSの評価制度は、実力主義と透明性を重視し、明確な評価基準に基づいた昇給・昇格プロセスが確立されています。

評価は年1回行われ、Amazon独自の16項目の行動指針「Our Leadership Principles」の実践度と、SMART目標設定に基づく成果達成度の両面から評価されます。

昇進には、自身の成果をまとめた小論文の提出、直属上司だけでなく上位レベルの上司からの推薦状が必要となり、360度評価により同僚や他部門からの多角的な評価も取り入れらるのです。

昇給の実態として、ジョブレベルが上がらない場合の昇給幅は年収ベースで10万円~30万円程度と報告されていますが、早期昇格を実現した例では1年で250万円以上の年収アップを実現したケースもあります。

評価においては「やるべきことを終わらせる文化」が根付いており、効率的に業務を遂行できれば高い評価を得やすい環境です。

また、成果を上げるだけでなく、それを効果的に伝え、OLP(Our Leadership Principles)に沿った行動であったことを示す能力も求められます。

このような具体的で測定可能な評価制度により、努力の方向性が明確になり、成果に応じた公正な昇給・昇格が期待できる環境となっています。

資格や英語力は年収に影響?

AWS認定資格と英語力は、年収に直接影響することはないものの、昇格・昇給や社内異動において重要な評価要素です。

AWS認定資格では、AWS Certified Cloud Practitioner、AWS Certified Solutions Architect、特定分野のSpecialty認定などが推奨されており、実際にAmazon ConnectやAmazon API GatewayなどのSME(Subject Matter Expert)認定を取得したエンジニアが、その後シニアレベルへの昇格を達成した成功事例があります。

クラウドサポートエンジニアの場合、配属される専門チームの領域に応じて、セキュリティ、データベース、ネットワーキングなどの各種Specialty認定資格を取得することで、専門性を高められます。

英語力については、日常的な業務では必須ではありませんが、AWSがグローバル企業であるため、海外拠点とのコラボレーションやグローバルプロジェクトへの参加には有利です。

特にL6以上の上位職種への昇格や、海外異動を希望する場合には、一定の英語力が求められます。

AWSでは、資格取得支援制度や学習環境が充実しているため、入社後に継続的にスキルアップすることで、より高い評価と昇格機会を得られる環境が整っています。

AWSサポートエンジニアの働き方の実態

高収入の裏には厳しい労働環境があるのでしょうか。

この章では、AWSクラウドサポートエンジニアの実際の働き方について、労働時間、ワークライフバランス、そして現役・元社員からの評価を詳しく紹介します。

働き方の実態としては、以下のような内容が挙げられます。

  • シフト制勤務による規則的な労働時間と残業の実態
  • フルリモートワークを含む柔軟な働き方とプライベートの充実度
  • 実際に働く社員からの生の声と率直な評価

残業時間とオンコール頻度

AWSクラウドサポートエンジニアの労働環境は、シフト制勤務による規則的な業務時間管理が特徴的です。

公式求人情報では「原則定時退社のため、残業はほぼ発生しません」と明記されているケースが多く、実際の勤務形態として標準的な実働8時間+休憩1時間の9時~18時勤務のほか、7時~16時勤務の早番、12時~21時勤務の遅番などのシフトパターンがあります。

重要な点として、深夜時間帯の顧客対応はシアトルやダブリンなどの海外拠点に引き継がれるため、夜勤は基本的に発生しません。

残業に関しては、固定残業代として20時間分~70時間分が給与に含まれている契約が多く、実際の残業時間は月平均20時間未満という報告が一般的です。

ただし、L4レベルの体験談では「業務遂行に必要な技術研鑽の時間は残業時間に含まれず、土日祝日や深夜まで学習が必要な場合もある」という指摘もあります。

オンコールについては5~6週間に一度の頻度で担当が回ってきますが、緊急度の高い問い合わせが集中した場合は、負担が大きくなることもあるでしょう。

ワークライフバランスを充実できるか

多くのAWSクラウドサポートエンジニアが良好なワークライフバランスを実現していますが、個人の働き方や配属チームによって差があることも事実です。

AWSジャパンでは、フルリモートワークが広く導入されており、有給休暇取得率は平均して70%以上と高い水準を維持しています。

実際の口コミでは、下記のような口コミがよく聞かれます。

「業務が属人化していないため、基本的に好きな時に休暇の取得が可能」

「子供の保育園送迎による一時的な業務離脱も気兼ねなくできる」

フレックスタイム制の採用により、コアタイム以外は自由に調整可能で、通勤時間もゼロとなるため、プライベート時間の確保がしやすい環境です。

一方で、「Amazonはハードワーク」という一般的なイメージもあり、「ワークライフバランスは優れていないと感じる」という率直な意見も存在します。

重要なのは、「極端な残業が発生するのは、自身のタスク管理ミスが原因の場合がほとんど」という指摘があるように、個人の業務遂行能力が大きく影響する点です。

制度上はワークライフバランスを保ちやすい環境が整っているため、効率的な業務遂行ができれば、高収入と充実したプライベートの両立が可能といえます。

現役社員・元社員の口コミ

現役・元社員からの口コミは全体的にポジティブな評価が多い一方、成果主義文化への適応や継続的な学習の必要性について率直な意見も寄せられています。

肯定的な評価として、以下のような声があります。

「日々成長を実感できる点が一番のやりがい」

「キャリアパスの透明性が大きな魅力」

「給与水準が高く、外資系としての待遇に満足」

OpenWorkによる評価では、休日・休暇に対する納得度が90%以上と非常に高く、有給取得のしやすさが高く評価されています。

また、「自己管理できればワークライフバランスは良好」という意見が多く、個人の働き方次第で充実した環境を実現できるでしょう。

一方、厳しい評価として「英語力や最新技術のキャッチアップが必須で、年間3,000回以上のアップデートに対応する必要がある」「完全成果主義のため、評価が厳しい面もある」という指摘があります。

これからAWSを目指す方へのアドバイスとして、「上司からの評価も重要だが、自分で考えて自分のやったことを的確に表現し、評価してもらえるかが大切」という声があり、自己表現力の重要性が示唆されています。

高い報酬と成長環境を提供する一方、継続的な学習と成果へのコミットメントが求められる職場環境であることを理解して入社の検討が重要です。

AWSで働く主なメリット

AWSクラウドサポートエンジニアとして働くことは、あなたのキャリアにとってどんなプラスがあるのでしょうか?

この章では、AWSクラウドサポートエンジニアとして働くことの主要なメリットについて詳しく紹介します。

AWSで働くメリットは以下の4つです。

  • 世界トップレベルのクラウド技術に日常的に接する環境
  • グローバル企業としての多様性とスケールの大きな業務経験
  • 高水準な福利厚生と外資系企業ならではの充実した待遇
  • 社内公募制度やキャリアサポートによる豊富な成長機会

メリット01. 最先端技術に触れる機会

AWSクラウドサポートエンジニアとして働く最大の魅力の一つは、何と言っても世界最先端のクラウド技術に、まるで呼吸をするかのように日常的に触れられる環境に身を置けることです。

AWSクラウドサポートエンジニアは、世界最大級のクラウドプロバイダーである Amazon Web Services の最新技術に日常的に触れながら、深い専門知識を身につけることが可能です。

AWS は年間3,000回以上のサービスアップデートを行っており、常に進歩するクラウド技術の最前線で業務に取り組めます。

クラウドサポートエンジニアは、以下のような専門チームに配属されます。

● ビッグデータ
● セキュリティ
● データベース
● ネットワーキング

その中で、EC2、S3、RDS、Lambda、VPC といった主要サービスから、最新リリースのサービスまで幅広い知識を習得できるのです。

また、顧客の複雑な技術的問題の解決を通じて、他のエンジニアではなかなか経験できない深いトラブルシューティング能力が身につきます。

SME認定制度により、特定サービスの社内エキスパートとして認定されるキャリアパスもあり、専門性をさらに高められます。

このような環境により、あなたはクラウドコンピューティングの分野で、誰にも負けない最高水準のスキルセットを身につけ、自信を持ってキャリアを切り拓いていくことができるのです。

メリット02. グローバルな開発環境

日本にいながらにして、日常的に海外のエンジニアとコミュニケーションを取り、世界規模の課題解決に貢献できる。

そんなダイナミックな経験を積めるのが、AWSで働く大きなメリットです。

AWSは世界30以上の地域で展開するグローバル企業であり、日本オフィスでも海外拠点との連携が日常的に行われています。

特徴的なのは、深夜時間帯の顧客対応がシアトルやダブリンなどの海外拠点に引き継がれるなど、24時間365日のグローバルサポート体制に一員として関与できることです。

このようなグローバル体制の中で、多様な国籍やバックグラウンドを持つ同僚と協働する機会が豊富にあります。

また、英語力を活かして海外プロジェクトへの参加や、将来的な海外異動の可能性もあり、国際的なキャリア展開も可能です。

実際に、ソリューションアーキテクトやテクニカルアカウントマネージャーなど、より国際的な業務に携わる職種への社内異動事例も複数報告されています。 グローバルな視野を持ち、世界レベルの問題解決に取り組みたいエンジニアにとって、AWSは優れた成長プラットフォームです。

メリット03. 充実した福利厚生と手当

外資系企業として、AWSでは日本の一般的な企業を大きく上回る充実した福利厚生と手当が用意されています。

特に注目すべきは、フルリモートワークの完全導入により、通勤時間がゼロになり、プライベート時間を有効活用できる点です。

有給休暇取得率は70%以上と高水準で、フレックスタイム制の活用により個人のライフスタイルに合わせた働き方が可能です。

AWS認定資格の取得支援制度により、費用負担だけでなく学習時間の確保も会社が支援してくれます。

その他、充実した健康保険制度、社員限定の割引サービス、社内イベントへの参加など、多岐にわたる福利厚生が整備されています。 これらの充実した制度により、経済的な安定だけでなく、働きやすさとプライベートの充実を両立できるのです。

メリット04. キャリアアップ支援体制

AWSでは、明確なキャリアパスと充実した支援制度により、着実なスキルアップと昇進が可能です。

新入社員向けには包括的なトレーニングプログラムとメンター制度が用意されており、経験が浅いエンジニアでも安心して業務に取り組めます。

ジョブレベル制度により昇進の道筋が明確で、実力主義の評価制度により早期昇格も可能です。

実際に、未経験に近い状態から入社した社員が、数年でL6へ昇格した事例が複数報告されています。

さらに、社内公募制度により、クラウドサポートエンジニアからソリューションアーキテクト、プロフェッショナルサービス、SREなどへの職種間異動も可能です。

AWS認定資格の取得支援制度では、費用負担と学習時間の確保を会社が全面的にサポートし、継続的なスキルアップを後押しします。

Our Leadership PrinciplesとSMART目標設定に基づく透明性の高い評価制度により、努力の方向性が明確になり、成果に応じた公正な昇給・昇格が期待できます。 自己成長意欲が高く、明確なキャリアビジョンを持つエンジニアにとって、AWSは理想的な成長環境を提供する企業です。

AWSで働く前に知るべき注意点

キーボードで入力する人

AWSで働く上でも事前に知っておいていただきたい注意点がいくつかあります。

この章では、AWSクラウドサポートエンジニアとして働く際に、事前に理解しておくべき重要な注意点について詳しく紹介します。

考慮すべき注意点は以下の4つです。

  • 年間3,000回以上のアップデートに対応する継続的な学習の必要性
  • 実力主義の評価制度による厳格な成果要求
  • 顧客対応と社内連携に必要な高度なコミュニケーション能力
  • 配属チームによる働き方や環境の違い

注意点01. 継続的な自己学習が必須

AWSクラウドサポートエンジニアには、業務時間外も含めた継続的な自己学習が必須であり、技術研鑚への時間投資が必要です。

AWSは年間3,000回以上のサービスアップデートを行っており、新機能や仕様変更への対応は日常的に発生します。

実際の体験談として、「業務遂行に必要な技術研鑽の時間は残業時間に含まれておらず、土日祝日や深夜まで時間がかかることもあり、業務遂行に対する時間投資はかなり求められる」という厳しい現実が報告されています。

また、顧客からの複雑な技術問題に対応するため、AWS認定資格の取得や新しいサービスの理解、英語力の向上など、多岐にわたる学習が必要です。

口コミでも「英語力や最新技術のキャッチアップが必須」という指摘が多く、自主的な学習意欲がないと業務についていくことが困難な環境です。

高い年収を得られる魅力がある一方で、プライベート時間を含めた継続的な学習への覚悟が必要となる点は、転職を検討する際の重要な考慮事項となります。

注意点02. 成果主義と評価の厳しさ

AWSの評価制度は完全成果主義であり、明確な成果を出せない場合は昇給・昇格が難しく、常に高いパフォーマンスが求められる厳しい環境です。

グローバル企業として、Our Leadership Principlesの実践度とSMART目標の達成度が厳格に評価され、360度評価により上司だけでなく同僚からの評価も審査対象となります。

実際の昇給実績として、アマゾンジャパンのエンジニアでは、ジョブレベルが上がらない場合の昇給幅は年収ベースで10万円~30万円程度と限定的です。

また、昇進には自身の成果をまとめた小論文の提出、上位レベルの上司からの推薦状が必要など、非常に厳格な要件が設定されています。

口コミでも「完全成果主義のため、評価が厳しい面もある」という指摘があり、成果を出し続けることへのプレッシャーは相当なものと考えられます。

高い報酬や早期昇格のチャンスがある反面、常に高いパフォーマンスを維持する必要があり、継続的な成果創出が求められる点は、すべてのエンジニアに適応できる環境ではないといえます。

注意点03. 高いコミュニケーション能力

AWSクラウドサポートエンジニアには、優れた技術力に加えて、顧客への技術説明、社内連携、評価プロセスにおける高度なコミュニケーション能力が必須です。

日々の業務では、顧客の技術的問題に対して、複雑な原因分析結果を非技術者にも理解できるよう分かりやすく説明する必要があります。

また、サンプルコードの提供やドキュメント作成、社内の開発チームやテクニカルアカウントマネージャーとの連携も重要な業務の一部です。

特に重要なのは、評価プロセスにおける自己表現力で、実際の口コミでは「上司からの評価も重要だが、自分で考えて自分のやったことを的確に表現し、評価してもらえるかが大切」という指摘です。

さらに、グローバル企業として英語によるコミュニケーションが必要となる場面もあり、日本語だけでなく英語での説明能力も求められます。 技術力が高くても、それを適切に伝える能力がなければ評価されにくい環境であることは、技術専門職を志向する方にとって重要な注意点です。

注意点04. チームによる環境差も考慮

配属されるチームにより、労働環境、オンコール頻度、学習サポートなどに大きな差があることは、入社前に十分理解しておくべき点です。

AWSは大規模組織であり、ビッグデータ、セキュリティ、データベースなどの専門チームごとに文化や働き方が大きく異なります。

例えば、オンコール対応一つをとっても、「以前のチームでは数ヶ月に一度だったオンコールが、異動先の小規模なチームでは5~6週間に一度の頻度になり、担当週は問い合わせも多く記録作業も大変で、正直かなりきつい…」といった体験談もあるようです。

また、固定残業代についても契約により「20時間分~70時間分」と大きな差があり、実際の残業時間も配属チームにより異なります。

人員構成や担当するサービスの特性により、業務負荷が集中するチームも存在し、同じ会社・同じ職種でも働く環境が大きく異なる可能性があります。

だからこそ、もしあなたがAWSへの転職を具体的に進める際には、面接の機会などを通じて、自分が配属される可能性のあるチームの具体的な働きぶりについて、遠慮することなく、積極的に質問してみることを強くおすすめします。

入社前にこうした情報をしっかりと確認しておくことが、後悔のない転職を実現するために重要になるでしょう。

AWSで年収を上げるためのキャリア戦略

AWSクラウドサポートエンジニアとしてキャリアをスタートした後、さらに収入をアップさせ、市場価値の高いエンジニアへと成長していくためには、どんな戦略が考えられるでしょうか?

この章では、AWSクラウドサポートエンジニアとして収入を最大化するための効果的なキャリア戦略について詳しく紹介します。

年収アップのための戦略には以下の内容があります。

  • 特定技術領域での深い専門性を構築し、SME認定を目指す
  • 上位レベルのAWS認定資格を取得し、市場価値を客観的に証明
  • ジョブレベルL6以上を目指すマネジメントへの転身
  • ソリューションアーキテクトやSREなど高収入職種への横展開

専門性を深め市場価値向上

特定の技術領域で深い専門性を身につけることは、より高いジョブレベルへの昇格と大幅な年収アップを実現する最も確実な方法です。

AWSでは、ビッグデータ、セキュリティ、データベース、ネットワーキングなどの専門チームに分かれており、各分野での深い知識と経験を持つエンジニアが高く評価されます。

実際の成功事例として、Amazon ConnectやAmazon API GatewayなどでSME認定を取得したエンジニアが、その後L6への昇格を達成しています。

このSME認定制度は、特定サービスの社内エキスパートとして客観的に評価される仕組みで、年収1,200万円以上のL6レベルへの道筋が明確になります。

市場全体で見ても、以下の専門性の高い職種は常に高収入です。

  • クラウドアーキテクト:平均年収795万円
  • クラウドセキュリティスペシャリスト:平均年収750万円
  • DevOpsエンジニア:平均年収775万円

自身の興味や適性に合った技術領域を選び、資格取得と実務経験を重ねることで、着実に市場価値を高められます。

AWS上位認定資格の取得

AWS認定資格、特にProfessionalレベルやSpecialty認定の取得は、社内評価の向上だけでなく転職市場での価値を高める重要な戦略です。

AWSでは資格取得支援制度があり、費用負担と学習時間の確保を会社が支援してくれるため、積極的に活用しましょう。

推奨される資格は以下のとおりです。

  • 基本レベル:AWS Certified Cloud Practitioner
  • アーキテクチャ設計の基礎を学ぶ:AWS Certified Solutions Architect
  • 上位資格:AWS Certified Solutions Architect – Professional

各専門分野のSpecialty認定(セキュリティ、データベース、ネットワーキングなど

これらの資格は、L6以上への昇進において重要な評価要素となり、特に上位レベルの資格保有者は昇格のスピードが速くなる傾向です。

また、社外の転職市場においても、フリーランスのAWSエンジニアが月額単価80万円~100万円以上の高単価案件を獲得するためには、資格の保有が実質的な必須条件となっています。

キャリアパスに合わせて、体系的に資格取得を進めることで、昇格のスピードを加速し、より早期の年収増加が実現できるでしょう。

マネジメントへのキャリアパス

技術を極める道とは別に、チームを率いて成果を最大化する「マネジメント」への道も、AWSで年収を大きく飛躍させるための有力なキャリアパスです。

テクニカルマネージャーやチームリーダーへの昇格により、L6以上のジョブレベルに到達すれば、年収1,200万円以上が現実的になります。

AWSのジョブレベル制度では、L6の年収レンジが1,100万円~1,650万円、L7では1,500万円以上となっており、マネジメント層への移行が大幅な年収アップに直結します。

実際の昇進例では、クラウドサポートアソシエイトから1年でL5相当へ、その後約3年でL6相当へ昇格した事例が報告されています。

Our Leadership Principlesの実践度が重視される評価制度の下では、リーダーシップスキルの開発がキャリアアップには必須です。

マネジメント職への移行により、基本給の大幅増加に加え、RSUの付与額も増加し、トータルコンペンセーションが1,500万円を超えることも期待できます。

日々の業務を通じて、メンバーの育成やチームの目標達成に情熱を注ぎ、リーダーシップスキルを磨き続けることが、より早期にマネジメントポジションへとステップアップし、高い報酬を得るために必要です。

他職種へのキャリアチェンジ

社内公募制度を活用し、ソリューションアーキテクトやプロフェッショナルサービスなどの高収入職種への転身は、年収を大幅にアップさせる有力な戦略です。

クラウドサポートエンジニアとしての経験で培った深い技術知識と顧客対応能力は、他の技術職でも高く評価され、AWSには活発な社内公募制度があるため、職種間の異動が一般的に行われています。

主な転身先としては、以下があり高収入を期待できるでしょう。

  • ソリューションアーキテクト(SA):L4レベル約1,000万円、L5レベル約1,800万円
  • テクニカルアカウントマネージャー(TAM):L5レベル900万円~1,600万円
  • プロフェッショナルサービス(ProServ):L5レベル1,000万円~2,000万円

実際に、サポートエンジニアから社内異動でソリューションアーキテクトやプロフェッショナルサービスへの転身に成功した例が複数報告されています。

また、社外への転職においても、AWSでの経験は市場で非常に高く評価され、年収1,200万円以上のオファーを獲得することも十分可能です。

3年~5年のサポートエンジニア経験を積んだ後、自身の志向や強みに合った職種への社内異動を計画的に進めることで、大幅な年収アップが実現できます。

まとめ

AWSクラウドサポートエンジニアは、他のIT職種と比較して高い年収水準が期待できる職種です。

継続的な学習が必要ですが、最先端技術に触れながらスキルアップが可能で、新卒からでも着実にステップアップできるキャリアパスも多様に用意されています。

将来転職を検討している方は、具体的な給与体系と働き方を理解した上で、自身のキャリアプランに最適な選択をしていきましょう。

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