「転職を考えているけど、面接対策が不十分な気がする……」と考えている方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、エンジニアが転職する際に欠かせない面接のポイントを紹介します。面接で聞かれがちな質問や逆質問の例などを詳しく解説するので、ぜひ参考にしてください。
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エンジニアの面接の流れ
企業や経歴・スキルによって多少前後するものの、エンジニアの中途採用では2~3回ほど面接を実施するケースが一般的です。
人事担当者や現場マネージャーによる一次面接、事業統括責任者が最終面接を担当することが多い傾向にあります。企業によっては、社長や役員クラスが同席する最終面接を設けることもあります。
面接では、下記の5項目を軸に質問されます。
- 自己紹介や自己PR
- 転職理由
- 志望動機
- 実績やスキルの確認
- 逆質問
詳しい質問の中身は、企業によってもちろん違いがありますが共通しているポイントは決して少なくありません。よく聞かれる質問を把握し、納得感のある回答を準備しておきましょう。
エンジニアの面接でよくある質問と回答例
ここからは、エンジニアの面接でよく聞かれる質問とその回答例を紹介します。
あわせて、回答する際に気をつけておきたいポイントも解説します。ぜひ、面接を受けている自分の姿をイメージしながら、読み進めてみてください。
自己紹介
「私は今まで、webプログラマーとして3年間勤務してきました。アプリケーションの自社開発が主な業務内容です。
これまでに教育系・学習系アプリの開発を担当し、経験を積んできました。
習得済みのプログラミング言語はPythonやJavaScriptで、今後はRubyやSwiftの習得を目指して更なるスキルアップに取り組んでいます」
<回答のポイント>
職歴を簡潔に述べた後、「その職歴から連想できるアピールポイント」を加えると良いでしょう。
自己紹介と自己PRをうまく交えながら説明していくことで、より論理性の高い回答ができます。また、現在学習中の言語やスキルがあれば、あわせて伝えておくと好印象に映ります。
志望動機
「大規模なアプリ開発に携わりたく、御社を志望いたしました。
これまで複数のアプリ開発を担当してきましたが、いずれにしてもアクセス数は小規模なものでした。
御社が手掛けている代表的なアプリはどれもアクセス数は3000万を超えており、さらにユーザーアンケートを定期的に実施し、よりユーザーファーストな設計になるようアップデートを欠かさない点にも感銘を受けました。
また、社員同士の交流を深めるために、御社全体でコミュニケーションの活性化を図っている点も志望理由のひとつです。
自分に適した環境で、理想的なアプリ開発を目指すことができると考えたため、御社を志望いたしました」
<回答のポイント>
志望動機では、「どうして他社ではなく、自社を志望しているのか」という面接官の疑問に過不足なく答えることが重要です。
業務内容や社内の雰囲気のいずれか1要素ではなく、複数の要素を組み合わせて志望動機を伝えましょう。
転職理由
「現在の会社では、目標とする規模感の仕事は実質不可能だと上司から伝えられたことが主な理由です。
社員数が30名程度なので業務のスケール自体にも限りがあり、部署変更を希望しても状況が改善しないことがわかりました。
今後さらにエンジニアとしてキャリアアップするためにも転職が必要だと考えるようになりました」
<回答のポイント>
転職理由で大切なのは、「現在の環境を変えようとして努力したかどうか」です。
そうでなければ、企業側は気軽に転職を考えているのではないかと疑ってしまいます。
努力をした上での決断なら、転職理由の説得力も増すでしょう。上司への相談や資格取得など、できることを少しでも試した事実を伝えてください。
活かせる知識・スキル
現職でも、デザイン部や営業部と頻繁にコミュニケーションを取り、認識のズレや情報の行き違いにならないよう努めました。
また、マネジメントスキルにも自信があり、これまでに5名の部下を育成した経験があります」
<回答のポイント>
エンジニアとしての実務的なスキルに加えて、「自分を社員に採用したら、チームや会社全体でどんなメリットがあるのか」について述べていきましょう。
これまでの業務で、そのスキルがどう役立ってきたかについても触れるとさらに訴求力が高まります。
長所と短所
細部まで気を配った丁寧な仕事で、御社に貢献できると考えています。
一方、短所は心配性で慎重になりすぎてしまうところです。本当に自分の判断が正しかったかどうか不安に感じてしまうこともあります。
自分のタスクを可視化できる状態にしてまとめ、随時整理することで改善を目指しています」
<回答のポイント>
短所が長所の裏返しになるような、相互的な回答を意識しましょう。
長所は「会社に対してどんな貢献ができるのか」に対し、短所は「改善するために、今どんな努力をしているのか」についても言及してください。
なお、短所はエンジニアの業務上で問題になりにくい要素を選ぶようにすると、マイナスポイントにつながりにくいでしょう。
ただ失敗した経験を伝えるのではなく、プラスポイントに昇華できるような回答が理想的です。
エンジニアの面接における逆質問の内容
逆質問は意外にも多くの方が悩んでしまいがちな項目です。積極性をアピールできる機会なので、しっかりと対策をしておきましょう。
ここからは、好印象を与える逆質問の例と、マイナスの印象を与える例をあわせて紹介します。
好印象を与える逆質問
下記のような逆質問が、好印象を与えられます。
②「ホームページを拝見したところ、御社の社風は○○だと確認いたしました。○○さんは、具体的にどのような社風だと感じていますか?」
③「もし採用していただけた場合、入社までに学んでおくことがあったら教えてください。」
共通している点は「入社後のビジョンを明確に描けているかどうか」です。会社の一員になった自分の姿をリアルに想像できているので、面接官の印象も良くなります。
特に②のような質問は、面接にきちんと情報収集を済ませていることが伝わるため、入社意欲の高さをアピールできるでしょう。
マイナスの印象を与える逆質問
一方、面接でなるべく避けたほうがよい逆質問の例は以下のとおりです。
②「有給取得率を教えてください。」
③「残業は多いですか?」
給与や有給取得率、残業時間は気になる部分ですが、逆質問で尋ねることは極力控えましょう。
労働条件にしか興味関心がないと思われ、仕事への熱意が少ないと判断されてしまいます。
気になるようであれば、採用通知を受け取った後に改めて質問してみるとよいでしょう。
エンジニアの面接でチェックされているポイント
次に、エンジニアの面接において、面接官がチェックしているポイントを紹介していきます。
今回は「経験・スキル」「キャリアの連続性」「コミュニケーション能力」という3つのポイントを取り上げます。
経験・スキル
面接官はエンジニアとしての経験値やスキルを求めています。自社の事業内容とマッチするか判断するため、前職でどのような業務を行ってきたのか、即戦力として役立つスキルを持っているのかなどを質問される場合が多いでしょう。
ただ自分の経験やスキルを羅列するのではなく、企業が求めている内容に沿っているかどうかを念入りに精査しておく必要があります。
キャリアの連続性
これまでの経歴や将来的に考えているキャリアプランを踏まえて、転職に連続性や一貫性があると面接官に示すことが重要です。
前職で「規模感の大きい仕事ができない点に不満を持っていた」と話しているのに、今回の志望動機が「小規模ながらユーザーとの距離感が近い仕事内容に興味を持ったから」だとしたら、キャリアに一貫性を見いだせません。
納得できる連続性があり、一本筋が通っているキャリアを持つ求職者は高評価を得られます。
コミュニケーション能力
見落とされがちですが、エンジニアはコミュニケーション能力が重要視される職業です。
スケジュール決めやアイディア出し、ニーズの把握からクライアントの要望調整まで、コミュニケーション能力が求められる場面が目立ちます。
チームメンバーと共に業務を進める際はもちろん、クライアントとの交渉でも高いコミュニケーション能力が必須です。
採用後に問題が起きては困るので、社員としっかり連携が取れるかどうか見極めたいと面接官は考えているはずです。
コミュニケーション能力をアピールできれば、一気に内定が近づくでしょう。
エンジニアの面接における注意点
最後に、エンジニア面接で頭に入れておくべき注意点を説明します。面接で何を話すかも大事ですが、それと同じくらい事前準備にも力を入れるべきです。
緊張しがちな面接本番に焦らないように、下記のポイントを覚えておきましょう。
企業研究をしておく
当たり前のことではありますが、企業研究は面接を受ける前に済ませておきましょう。最低限企業の公式サイトはチェックしておき、事業内容・企業理念・社長メッセージなどを確認してください。
面接官は、企業研究がある程度済んでいることを前提にして話を進めます。企業に対するイメージや自分の考えを質問してくる場合もあるかもしれません。
面接官から質問されてもスムーズに回答できるように、企業の強みや競合他社との違いを的確に説明できるようにしておくと安心です。
転職理由を他責にしない
面接官は「すぐに辞めてしまわないかどうか」を重要視しながら面接を進めています。
もし転職理由を話す際に、上司の対応や会社の待遇の悪さを理由にしてしまうと、「採用しても何かと理由をつけて辞めてしまいそう」という印象を与えかねません。
状況を改善するために努力した経験を話しつつ、努力だけではどうにもならなかった部分も含めて、できるだけポジティブな転職理由を伝えましょう。
服装はオフィスカジュアルが無難
IT業界やweb系の企業は、面接時に「私服可」としている場合が多い傾向にあります。
しかし、これを真に受けてプライベートで着ているような私服は避けるべきです。少なくともオフィスカジュアルが最低ラインですが、スーツを着て評価が下がることはありません。面接の服装に迷った場合は、無難にスーツを選ぶことをおすすめします。
服装面でも、社会人としての基本的なマナーが問われていることを忘れないようにしてください。
こちらの「【キャリアアドバイザー紹介】8年間のIT業界経験を糧にした、寄り添い型のキャリア面談が好評」でも詳しく解説していますのでぜひ、参考ください。
まとめ
エンジニアの面接には行き当たりばったりの回答にならないよう、入念な準備をしてから臨みましょう。特に、自己紹介や志望動機、転職理由は頻出の質問事項なので、事前に回答を用意しておくと安心です。
また、経験やスキルについて話す際も、「自分を採用した時のメリット」「多くの社員と連携しながら自発的に行動できること」をアピールしましょう。
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無料キャリア相談を申し込むよくある質問
エンジニアの面接でチェックされているポイントはありますか?
はい、まずポイントとして「経験・スキル」「キャリアの連続性」「コミュニケーション能力」があげられます。詳細は「エンジニアの面接でチェックされているポイント」で説明しているので確認ください。
エンジニアの面接における注意点を教えてください。
面接で何を話すかも大事ですが、それと同じくらい大切なのは事前準備です。詳細は「エンジニアの面接における注意点」で説明しているので確認ください。