ヘルプデスクは底辺?将来に悩むあなたへのキャリアアップ方法

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この記事でわかること

  • ヘルプデスクの仕事内容と実態
  • ヘルプデスクで働くメリット・デメリット
  • ヘルプデスクからのキャリアや将来性
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ウィルオブテック編集部

エンジニア転職に関するお役立ち情報を発信

「ヘルプデスクは底辺の仕事」という言葉を目にし、将来に漠然とした不安を感じていませんか?

単調な業務やクレーム対応に追われ、自分のキャリアを見失いそうになるその気持ち、決してあなただけではありません。

転職を検討しながらも、ヘルプデスクの将来性に疑問を抱く方も多いでしょう。

この記事を読めば、なぜヘルプデスクが「底辺」と言われるのか、その実態とキャリアパスの現実が明確になります。

本記事では、ヘルプデスクが「底辺」と呼ばれる理由の分析から、経験を活かした具体的なキャリアアップ戦略、ストレス対処法までを解説します。

読み終える頃には、不安が自信に変わり、明日から踏み出すべき次の一歩が見えてくるはずです。

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TOPICS

ヘルプデスクが底辺と言われるのはなぜ?

不安を感じているヘルプデスクエンジニア

「ヘルプデスクは底辺の仕事だ」という厳しい声を聞いて、不安に感じている方も多いのではないでしょうか。

この章では、なぜそのように言われてしまうのか、具体的な5つの理由を掘り下げて解説します。

  • 日常的なクレーム対応によるメンタルヘルスへの影響
  • IT業界内で最低水準の給与体系
  • 明確なキャリアアップルートの欠如
  • 専門技術習得機会の限定性
  • 高い離職率による職場環境の不安定化

理由(1)業務ストレスが多く精神的負担が大きい

ヘルプデスクが底辺と言われる理由の一つは、業務に伴う精神的なストレスが大きいことです。

顧客からのクレーム対応が日常的に発生し、常に緊張感を強いられる環境だからです。

システムトラブルはいつ起こるか予測できず、ユーザーは焦りや怒りを抱えた状態で連絡してくることも少なくありません。

問題の原因が自社製品やサービスではない場合でも、最初の窓口として理不尽に思える要求を受け止めなければならない場面もあります。問い合わせが集中する時期には、休憩もままならないほどの業務量になることも珍しくありません。

このような状況が続くと、感情のコントロールが難しくなり、心が疲弊してしまうこともあります。

また、自分のペースで仕事を進めることが難しく、達成感を得にくい業務構造もストレスの一因となり得ます。

常に受け身の姿勢で対応を求められるため、主体的に業務を改善する機会が少なく、仕事へのやりがいを見失いやすいと感じる人もいます。

このような絶え間ないプレッシャーと感情的な負担が、ヘルプデスクの仕事は精神的に厳しいというイメージにつながり、底辺と言われる一因です。

理由(2)給与水準が低く収入アップが難しい

給与水準の低さが、ヘルプデスクが底辺職と見なされる要因です。

IT業界内の他の専門職と比較して年収が低く、かつ昇給の機会も限られているためです。

2025年4月時点のデータによれば、ヘルプデスクの平均年収は約389万円です。これは、日本の給与所得者全体の平均年収である458万円と比較して大幅に低い数値です。

さらに、IT関連の主要19職種の中で比較すると、ヘルプデスクの年収は最も低い水準にあるという結果も出ています。

多くの企業において、ヘルプデスク職の給与テーブルの上限が低めに設定されていることが多く、勤続年数が長くなっても大幅な収入増は期待しにくい構造があります。

業務内容がマニュアル化された定型業務が中心であるため、個人の成果がインセンティブとして給与に反映されにくいことも一因です。

開発エンジニアのように、特定のプロジェクトへの貢献度で評価される機会が少ないことも、収入が上がりにくい要因です。

結果として、同年代の他のIT職の友人と比較した際に収入の差を感じ、将来への経済的な不安を抱えやすくなります。

このように、客観的なデータが示す給与の低さと将来的な伸びしろの少なさが、仕事の価値そのものが低いと見なされ、底辺という不名誉な評価につながるのです。

出典:求人ボックス給料ナビ、ヘルプデスク

理由(3)将来のキャリアパスが不透明で不安がある

将来のキャリアプランを描きにくいことも、ヘルプデスクが底辺の仕事といわれる理由です。

ヘルプデスクとしての経験を、次にどのような専門職に繋げていけば良いのか、明確な道筋が見えにくいためです。

日々の業務でITに関する広範な基礎知識は得られますが、それはあくまで広く浅い知識になりがちです。

社内SEやインフラエンジニアといった職種へのキャリアチェンジは可能ですが、ヘルプデスクから直接それらの職種に就くには、求められる専門スキルとの間にギャップが存在します。

特にシステムエンジニアのような上流工程を担う職種へは、プログラミングや設計の経験が別途必要となるため、直接のステップアップは容易ではありません。

企業側がヘルプデスク職に対して明確なキャリアアップ制度を用意していないケースも多く、同じ部署で長年同じ業務を続けることへの不安を感じる人が多いのです。

こうした状況から、この仕事を続けても専門性が身につかず、将来的に行き詰まるのではないかという漠然とした不安が、底辺というイメージを強めています。

したがって、次のステップが見えない閉塞感が、ヘルプデスクの将来性のなさと結びつき、底辺職という認識を生む一因となっています。

理由(4)エンジニアとしての専門技術が身につかない

専門的な技術者としてのスキル向上が難しい点も、ヘルプデスクが底辺と言われる大きな理由の一つです。

業務の多くが定型化されたマニュアル対応であり、システム開発や設計といった創造的な技術を実践する機会がありません。

ヘルプデスクの主な役割は、既存のシステムや製品に関する問い合わせに、決められた手順に沿って回答することです。

そのため、プログラミング言語を用いたコーディングや、サーバーの構築、ネットワークの設計といった、市場価値の高いエンジニアリングスキルを業務内で習得することは困難です。

身につくスキルは、PCの基本操作や特定ツールの使用方法、顧客対応といったものが中心となり、技術的な深掘りができません。

長期間ヘルプデスクとして勤務しても、履歴書上でエンジニアとしての専門的な経験としてアピールできる項目が増えにくいのが実情です。

専門性が低い業務は、他の人材による代替が容易であると見なされがちです。

将来的にはAIやチャットボットによる自動化が進む領域でもあり、人にしかできない高度な専門性がなければ、自身の市場価値が低下していくリスクも懸念されます。

このように、技術者としての成長が停滞しやすい業務内容が、専門職ではない単純作業と見なされ、IT業界の階層の中で下位に位置づけられる原因です。

理由(5)離職率が高く職場環境が悪化しやすい

業界全体として離職率が高い傾向にあることも、ヘルプデスクが底辺職と呼ばれる理由です。

人材の入れ替わりが激しいことで、職場環境が悪化しやすく、残された社員の負担が増加するという悪循環に陥りやすいためです。

前述した高いストレスや待遇面への不満から、多くの人が早期に離職を選択する傾向があります。

人の入れ替わりが頻繁に起こると、チーム内に業務のノウハウや知識が蓄積されません。結果として、新人が入社するたびに、既存の社員が自身の業務に加えて教育にも時間を割かなければならず、業務負荷が増大します。

また、個々の対応状況が共有されにくい環境では、特定の経験豊富な担当者に難しい案件が集中する属人化も起こりがちです。

このような状況では、優秀な人材や働きやすい環境を求める人材ほど、改善に見切りをつけて転職してしまいます。

このような不安定な職場環境は、働きがいやキャリア形成を阻害する要因となり、常に人が辞めていく魅力のない仕事、すなわち底辺の仕事というイメージを定着させてしまいます。

ヘルプデスクの仕事内容と実態は?

ヘルプデスク業務を行うエンジニア

前の章ではネガティブな側面に焦点を当てましたが、ここではヘルプデスクの具体的な仕事内容と、年収やスキルといった実態を冷静に見ていきましょう。

自分の置かれている状況や、目指すべき方向性がより明確になるはずです。

  • 社内ヘルプデスクの具体的な業務範囲と日常的な対応内容
  • 社外ヘルプデスクの顧客対応業務と求められる専門性
  • 年収相場と昇進・昇給の現実的な見込み
  • 業務に必要な基本スキルと実際に習得できる能力の詳細

仕事内容(1)社内ヘルプデスクの具体的な業務内容

社内ヘルプデスクの主な役割は、自社の社員が業務で利用するIT環境全般をサポートすることです。

社員が円滑に業務を遂行できるよう、技術的な問題解決や問い合わせ対応を担う、組織に不可欠な存在です。

例えば、新入社員の入社時にはPCの初期設定や業務用アカウントの発行、ネットワークへの接続設定などを行います。

社員からは、業務用ソフトウェアの操作方法に関する質問や、プリンターが動かないといった日常的なトラブルの相談が寄せられます。

企業の規模によっては、これらの業務を一人の担当者が幅広く受け持つことも少なくありません。

業務の性質上、様々な部署の社員とコミュニケーションを取る機会が多く、社内の業務フローやシステム構成に関する深い理解が必要とされます。

このように、社内ヘルプデスクは、企業の生産性を支える縁の下の力持ちとして、非常に重要な機能を果たしています。

仕事内容(2)社外ヘルプデスクの具体的な業務内容

社外ヘルプデスクは、自社が提供する製品やサービスを利用している社外の顧客を対象に、技術的なサポートを提供する仕事です。

テクニカルサポートやカスタマーサポートとも呼ばれ、顧客満足度を左右する企業の顔としての役割を担います。

主な業務は、顧客からの問い合わせに対応することです。

電話やメール、チャットなどを通じて、製品の仕様や操作方法、設定手順に関する質問に答えます。

また、製品が正常に動作しないといったトラブルの報告を受けた際には、原因を特定し、解決策を提示するトラブルシューティングも行います。

顧客は必ずしもITに詳しいわけではないため、専門的な内容を誰にでも理解できるよう、平易な言葉で丁寧に説明する能力が極めて重要です。

ときには、顧客の怒りや不安といった感情を受け止めながら、冷静に対応することも求められます。

社内ヘルプデスクと比較して、より高い製品知識とコミュニケーションスキルが必要とされるのが特徴です。

顧客の声を直接聞ける立場として、サービスの品質向上に貢献できるやりがいのある仕事です。

実態(1)年収相場と昇給の見込み

ヘルプデスクの年収の実態として、IT業界の他職種と比較して低い水準にあることは事実です。

ただし、経験年数や役職によって収入は変動し、キャリアパス次第では年収アップも可能です。

具体的なデータを見ると、ヘルプデスクの平均年収は約389万円という数字があります。

年代別では、20代で約300万円、30代で約370万円、40代で約420万円と、経験に応じて緩やかに上昇する傾向が見られます。

特に40代での年収増加は、担当者からチームリーダーやスーパーバイザーといった管理職へ昇進することが大きく影響しています。

しかし、担当者のままでいる場合、大幅な昇給は見込みにくいのが実情です。

多くの企業でヘルプデスク職の年収上限が400万円前後に設定されていることが多く、これが給与の頭打ち感につながっています。

将来的に大きな収入増を目指すのであれば、ヘルプデスクとしての経験を土台に、より専門性の高い職種へのキャリアチェンジが現実的な選択肢となります。

例えば、後述するネットワークエンジニアや社内SEといった職種へ転職することで、年収を大幅に向上させることが可能です。

現在の給与水準に不満を感じるなら、自身の市場価値を高めるためのスキルアップと、将来のキャリアプランを具体的に考えることが重要になります。

出典:求人ボックス、ヘルプデスク
   doda、テクニカルサポート/ヘルプデスク
参考:テクフリ「ヘルプデスクの年収と将来性とは?」

実態(2)業務に必要なスキルと習得できる能力

ヘルプデスクの業務を遂行するためには、特定のスキルセットが必要とされ、同時に業務を通じて様々な能力を伸ばすことができます。

求められるのは、高度な専門技術というよりも、ITに関する広範な基礎知識と対人対応能力です。

業務を始めるにあたって必要となるのは、まずPCやスマートフォン、ネットワークに関する基本的な知識とOSの操作やOfficeソフトの使用スキルです。

ITパスポートやマイクロソフトオフィススペシャリストといった資格は、これらの基礎知識を客観的に証明するのに役立ちます。

そして、実務を通じて最も成長するのがコミュニケーション能力です。

相手のITリテラシーに合わせて説明の仕方を変え、限られた情報から問題の本質を正確に聞き出すヒアリング能力が磨かれます。

また、日々発生する多種多様なトラブルに対応する中で、原因を特定し、論理的に解決策を導き出す問題解決能力も自然と身につきます。

一方で、プログラミングやデータベース設計といった、専門的な開発スキルを業務だけで習得することは難しいのが実態です。

したがって、ヘルプデスクで得られる幅広いIT基礎知識と高いコミュニケーション能力を、将来どのような専門分野で活かしていくかを意識することが、キャリア形成において非常に重要です。

ヘルプデスクで働くメリットは?

ヘルプデスクで働く男性エンジニア

ヘルプデスクの仕事には将来につながる多くのメリットがあります。

この仕事ならではの価値や得られるスキルに目を向けることで、今後のキャリアに必ず活かすことができます。

ここでは、以下の内容を解説します。

  • IT分野の幅広い基礎知識を体系的に習得できる機会
  • トラブル対応を通じた問題解決力の向上と応用性
  • 多様なユーザーとの対話によるコミュニケーションスキルの向上
  • IT業界未経験者にとっての現実的なキャリアスタート地点

メリット(1)IT分野の幅広い基礎知識が身につく

ヘルプデスクで働く最大のメリットの一つは、IT分野の幅広い基礎知識を実践的に学べることです。

特定の技術領域に特化するのではなく、ITインフラ全体を俯瞰する視点を養うことができます。

ヘルプデスクには、ユーザーから実に様々な問い合わせが寄せられます。

例えば、以下のように内容は多岐にわたります。

  • PC本体の不具合
  • ソフトウェアの操作方法
  • ネットワーク接続の問題
  • サーバーへのアクセス不具合
  • セキュリティに関する相談

これらの問い合わせ一つひとつに対応する過程で、以下のような、ITを構成する各要素の役割やつながりを自然と理解していくことになります。

  • ハードウェア
  • ソフトウェア
  • ネットワーク
  • サーバー
  • セキュリティ

あるトラブルがネットワーク機器の問題なのか、個人のPCの問題なのかを切り分ける作業は、ITインフラの全体像を把握していなければできません。

専門職であれば自身の担当領域以外の知識は深まりにくいですが、ヘルプデスクはITの様々な分野に触れる機会があります。

この経験を通じて得られる広範な知識は、将来、自分がどの専門分野に進みたいかを見極める際の指針となります。

また、特定の専門職にキャリアチェンジした後も、担当外の領域で発生した問題との関連性を推測できるなど、広い視野を持った人材として活躍できるでしょう。

メリット(2)問題解決力が向上し他業務にも役立つ

日々のトラブル対応を通じて、論理的な問題解決能力を体系的に鍛えられることも大きなメリットです。

このスキルはIT業界に限らず、あらゆるビジネスシーンで高く評価される普遍的な能力です。

ヘルプデスクの業務は、まさに問題解決の連続です。

ユーザーからの「システムが動かない」といった漠然とした報告から、まずはヒアリングを通じて具体的な状況を正確に把握します。

次の作業は、集めた情報をもとに「何が原因でこの問題が発生しているのか」という仮説を立て、それを検証するために必要な切り分け作業です。

例えば、特定のユーザーだけが経験している問題なのか、全員に共通する問題なのかを確認することで、原因が個人の環境にあるのか、システム全体にあるのかを判断します。

そして、特定した原因に対して、マニュアルや過去の事例を参考にしながら最適な解決策を導き出し、実行します。

この一連のプロセスは、論理的思考力、分析力、仮説構築力を養うための絶好の訓練の場です。

このような経験を日々繰り返すことで、複雑な状況でも冷静に本質を見抜き、筋道を立てて解決に導く能力が自然と身につきます。

この問題解決スキルは、将来エンジニアとして複雑なバグを修正する際や、プロジェクトマネージャーとして計画通りに物事を進める際など、様々な場面であなたの業務遂行能力を支える力となります。

メリット(3)コミュニケーションスキルが磨かれる

多様なITリテラシーを持つ人々と対話する経験は、コミュニケーション能力を飛躍的に向上させます。

相手の立場や理解度に合わせて、的確に情報を伝えるスキルは、専門職になってからも非常に重要な能力です。

ヘルプデスクの仕事では、ITに全く詳しくない初心者から、ある程度の知識を持つ人まで、実に様々な人を相手に説明する機会があります。

例えば、専門用語を多用してしまっては、初心者には全く内容が伝わりません。

そのため、技術的な事象を日常的な言葉に置き換えたり、比喩を用いたりしながら、相手が理解できる言葉で説明する工夫が求められます。

このプロセスを通じて、相手の知識レベルを瞬時に察知し、それに合わせた言葉を選ぶ能力が磨かれます。

また、ユーザーが焦りや不安を抱えている状況では、まず相手の気持ちに共感を示し、安心感を与えることも重要です。

単に技術的な正解を伝えるだけでなく、相手の感情に配慮しながら対話を進めることで、円滑な問題解決につながります。

こうした経験を通じて培われる高度な対話力は、顧客と要件定義を行うシステムエンジニアや、チームメンバーをまとめるマネージャー、クライアントに提案を行う営業職など、人と関わるあらゆる職種で高く評価されます。

技術力だけでなく、人間力も兼ね備えた人材として成長できる点は、ヘルプデスクの大きなメリットです。

メリット(4)未経験からIT業界に入りやすい

ヘルプデスクは、IT業界での実務経験がない人にとって、キャリアをスタートさせるための現実的な入り口となる職種です。

多くの企業が未経験者向けの求人を出しており、IT業界への第一歩を踏み出すには最適なポジションの一つです。

プログラマーやインフラエンジニアといった専門職の求人では、多くの場合、実務経験や専門的なスキルが応募条件として求められます。

そのため、業界未経験者がいきなりこれらの職種に就くのは、非常にハードルが高いのが現実です。

一方、ヘルプデスクの求人では、「未経験者歓迎」や「ITの基礎知識があれば可」といった条件が比較的多く見られます。

これは、業務がマニュアル化されている部分が多く、入社後の研修で基本的なスキルを習得できる体制が整っている企業が多いためです。

趣味でPCの自作やソフトウェアのインストールを行った経験があるだけでも、採用選考で評価される可能性があります。

この職種を通じて、まずはIT業界の雰囲気や仕事の流れを実務で体験しながら、給与を得ることができます。

そして、日々の業務で得た基礎知識を土台に、資格取得や自己学習を進めることで、将来的に自分が目指したい専門職へのキャリアチェンジを計画的に狙うことが可能です。

このように、ヘルプデスクはIT業界への扉を開き、その後のキャリアを築いていくための戦略的な出発点として活用できる、非常に価値のある職種です。

ヘルプデスクで働くデメリットは?

ヘルプデスクで働くデメリットに悩む男性

メリットの裏には、やはり厳しい側面も存在します。

ここでは、実際に働く上で覚悟しておきたいデメリットを改めて整理します。

  • 日常的なクレーム対応による精神的ストレスの蓄積と健康への影響
  • IT業界内で最低水準の給与体系による経済的不満
  • 専門的な技術スキル習得機会の制限によるキャリア成長の停滞

デメリット(1)精神的ストレスが蓄積しやすい

ヘルプデスクで働く上で最も大きなデメリットは、クレーム対応に伴う精神的なストレスが蓄積しやすいことです。

常に受け身の姿勢で、予期せぬトラブルや顧客の感情に対応し続けなければならないため、心が疲弊しやすい環境です。

問い合わせをしてくるユーザーは、何らかの問題を抱えて困っています。そのため、冷静さを失っていたり、苛立っていたりすることも少なくありません。

時には、問題の原因がユーザー自身の操作ミスや、自社サービスとは無関係な通信環境にある場合でも、強い口調で非難されることがあります。

そうした場合でも、まずは相手の感情を受け止め、丁寧に対応することが求められるため、感情的な負担は非常に大きくなります。

また、問い合わせが殺到する時間帯には、息つく暇もなく次々と対応に追われ、精神的な緊張状態が長時間続くことも珍しくありません。

このような状況下では、「自分のせいではない」と頭で理解していても、ネガティブな感情を浴び続けることで、徐々に自己肯定感が低下したり、仕事への意欲を失ってしまったりする可能性があります。

自分のペースで仕事を進めることが難しく、常に外部からの要求に振り回されるという感覚も、ストレスを増大させる一因です。

自分の心を守るためのセルフケアや、ストレスを上手に発散する方法を持たないと、メンタルヘルスの不調につながるリスクがある点は、覚悟しておきましょう。

デメリット(2)給与面で満足できないことが多い

経済的な満足度を得にくいことも、ヘルプデスクで働く上での大きなデメリットとして挙げられます。日々の頑張りや貢献度が、必ずしも給与という形で正当に評価されるとは限らない構造があるためです。

IT業界には、高度な専門性を武器に高収入を得ている職種が数多く存在します。

例えば、システム開発を担うエンジニアや、企業のIT戦略を立案するコンサルタントなどは、その代表例です。

そうした職種と比較すると、ヘルプデスクの給与水準は残念ながら低い傾向にあります。

これは、業務内容が定型化・マニュアル化されている部分が多く、個人のスキルによる付加価値を評価しにくいことが主な原因です。

また、ヘルプデスクは直接的な利益を生み出すプロフィットセンターではなく、企業活動を支えるコストセンターと見なされがちなことも、給与水準が上がりにくい一因です。

そのため、昇給の幅も限定的で、勤続年数を重ねても大幅な年収アップは期待しにくいのが実情です。

同年代の他職種の友人と比較した際に収入の差を感じ、「自分の仕事は正当に評価されていないのではないか」という不満や、将来への経済的な不安を抱える方は少なくありません。

こうした状況は、仕事へのモチベーションを維持する上で大きな障壁となるでしょう。

キャリアを通じて安定した収入増を目指すのであれば、ヘルプデスクの業務に留まり続けるのではなく、常に次のステップを意識した行動が求められます。

デメリット(3)技術者としての成長を感じられず焦りやすい

ヘルプデスクで働くデメリットとして、日々の業務で技術者としての明確な成長を実感しにくく、将来への焦りが生まれやすい点が挙げられます。

この焦りの根源には、社内で評価されるスキルと、技術市場で評価されるスキルとの間に生まれるギャップがあります。

日々の業務では、いかに迅速かつ丁寧にお客様の問題を解決できたかが評価の主軸となります。

しかし、その評価は必ずしも、転職市場で求められるプログラミング能力や設計能力といった技術的な専門性の証明にはなりません。

社内でどれだけ「ありがとう」と言われても、それが技術者としての市場価値向上に直結しない現実に直面すると、自身のキャリアに行き詰まりを感じてしまうことがあります。

また、業務で最新技術に触れる機会が少ないため、世の中の技術トレンドから取り残されていくような感覚に陥りやすいのもデメリットです。

業務外で孤独に学習を続けるモチベーションを維持するのは容易ではなく、同年代のエンジニアが新しい技術を使いこなしている話を聞くと、強い焦りを感じることもあるでしょう。

このように、技術的な成長機会が限られる環境は、将来の選択肢を狭めるだけでなく、働く個人の自信や学習意欲をも削いでしまう可能性があるのです。

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ヘルプデスク業務のストレスを軽減する方法は?

エンジニア同士でオンライン会議を行う男性

では、これまで見てきたようなストレスや課題と、どう向き合っていけば良いのでしょうか。

この章では、明日から実践できるストレス軽減のヒントや、仕事に対する見方を変える工夫を具体的にご紹介します。

  • クレーム対応時の心理的負担を和らげる実践的なテクニック
  • 単調に見える日常業務を成長機会に変換する具体的な工夫
  • メンタルヘルス維持とコミュニティ活用による孤立感の解消

対処法(1)クレーム対応の心理的ストレスを軽減する術

クレーム対応によるストレスを軽減するためには、まず自分の業務範囲を明確に線引きすることが重要です。

理不尽な苦情や自社サービスとは関係のない問題について対応を求められた場合でも、個人の責任ではないことを明確に認識し、感情的な距離を保つテクニックを身につけましょう。

マニュアルと顧客のニーズが板挟みになってストレスを感じる場合は、上司に事前に相談して判断基準を明確にしておくことが効果的です。

クレーム対応では、相手が怒っているのは問題に対してであり、自分個人に対してではないという心理的距離を保つことが大切です。

業務範囲外の仕事で負担が大きくなる場合は、キャパオーバーになる前に上司に相談し、前向きな提案として業務量の調整を求めることで、ストレス要因を事前に排除できます。

対処法(2)単調な作業を自己成長に変える工夫をする

ヘルプデスクの日常業務は単調に見えますが、将来のキャリアに活かせるスキル習得の機会として捉え直すことができます。

ユーザーからのさまざまな問い合わせに対応する中で、IT分野の幅広い基礎知識を身につけることが可能です。

具体的には、以下の領域に触れる機会があります。

  • フロントエンド
  • バックエンド
  • サーバー
  • セキュリティ

毎日の問い合わせ内容を記録し、どの技術分野に興味があるかを把握したり、解決した問題について詳しく調べて知識を深めたりする工夫が効果的です。

業務外でも資格取得やシステム構築、副業への挑戦など、積極的なスキルアップに取り組むことで、単調な作業を成長機会に変換できます。

ユーザーとの対話から得たコミュニケーションパターンを分析し、効果的な説明方法を体系化することも、将来の転職や昇進に活かせる貴重な実績です。

対処法(3)メンタルケアとコミュニティの活用方法

ヘルプデスク業務では、常に問い合わせに追われる状況が続くため、一人で抱え込まずに適切なメンタルケアを受けることが重要です。

定期的な休憩を取り、業務効率化ツールを活用して負担を軽減し、休日には趣味や運動でリフレッシュすることを心がけましょう。

15分ごとの短い休憩を入れるなど、適度な休息を取ることで集中力を維持できます。

コールセンター・ヘルプデスク業界は離職率が高い傾向にあるため、同じ悩みを持つ人は多く存在します。

IT業界の転職コミュニティやヘルプデスク経験者のオンラインフォーラム、勉強会などに参加すれば、同じ境遇の人たちとの情報交換や励まし合いができ、孤立感を解消できるでしょう。

どうしても現在の環境が改善せず、心身の不調が続く場合は、転職も自分を守るための正当な選択肢であることを忘れないでください。

ヘルプデスクからのキャリアアップ方法は?

ヘルプデスクの経験を活かしてキャリアアップを検討する女性

ヘルプデスクの経験は、決して行き止まりではありません。

この章では、その経験を活かしてより専門性の高い職種へステップアップするための、キャリアアップ方法をご紹介します。

  • 社内SEへの転職ルートと必要な準備
  • プログラマーへのキャリアチェンジと学習方法
  • ネットワークエンジニアへのステップアップ戦略
  • システムエンジニアへの段階的な転職方法
  • 各職種に必要な資格とスキルの具体的な習得方法

方法(1)社内SEを目指す転職ルート

社内SEは、ヘルプデスクの経験を直接的に活かせるため、転職ルートの一つです。

理由は、ヘルプデスク業務で培った社員へのサポート経験や、社内システムに関する広範な知識、障害発生時の一次対応といった経験が、社内SEの業務内容と深く関連しているからです。

社内SEの役割は、自社のIT環境を最適化し、社員が効率的に働けるシステムを企画、導入、運用することにあります。

特に、システムの安定稼働を守る運用保守の業務は、ヘルプデスクの経験が非常に役立ちます。

日頃からユーザーの声を直接聞いているため、システムの問題点や改善点をユーザー視点で把握できる点が大きな強みです。

ただし、社内SEは残業が少なく安定しているイメージから人気が高い職種であり、転職市場では他の候補者との競争が予想されます。

そこで重要になるのが、ヘルプデスクの経験に加えたプラスアルファのスキルです。

例えば、業務で使うシステムの改善提案や、簡単なツールを自分で作成した経験などは高く評価されます。

また、システムの企画や導入に関わるポジションを目指すのであれば、プログラミングの基礎知識を学んでおくと、他の候補者との差別化につながるでしょう。

このように、日々の業務に主体的に関わり、少しずつ専門知識を上乗せしていくことが、社内SEへの転職を成功させるための重要な要素となります。

方法(2)プログラマーへのキャリアチェンジ方法

プログラマーへのキャリアチェンジは、自らの手でサービスやシステムを開発する仕事で、高い専門性を身につけられる選択肢です。

プログラマーの価値は技術力によって決まるため、学習を続けられる人に向いています

プログラマーになるためには、プログラミング言語の習得が必要です。どの言語を学ぶかは、自分がどのような分野に進みたいかによって決めるのが良いでしょう。

例えば、Webアプリケーション開発に興味があるならPHPやRuby、AIやデータ分析の分野に進みたいならPythonといったように、自身の興味と結びつけることが学習を継続するコツです。

ヘルプデスクの経験は、ユーザーがどのような点でつまずきやすいかを理解している点で、使いやすいアプリケーション開発に活かすことができます。

全くの未経験からでも、現在はオンラインのプログラミングスクールや学習サイトが充実しており、計画的に学習を進めれば十分にプログラマーへの転身は可能です。

実際にポートフォリオとなる作品を作り上げることが、転職活動において自身のスキルを証明する最も効果的な方法です。

方法(3)ネットワークエンジニアへのステップアップ方法

ネットワークエンジニアは、ヘルプデスクで培ったネットワークに関する基礎知識を直接活かせる、キャリアパスの一つです。

ITインフラの根幹であるネットワークの設計、構築、運用を担う専門家であり、その需要は非常に安定しています。

ヘルプデスクでは、ネットワークの接続不良や速度低下といった問い合わせに対応する機会が多く、その際に得たTCP/IPやルーティングの初歩的な知識は、ネットワークエンジニアの業務の入り口として非常に役立ちます。

この道を目指す上で、まず取り組むべきは、ネットワークエンジニアの登竜門とも言われるCCNAという資格の取得です。

この資格はネットワークに関する体系的な知識を証明するもので、未経験からの転職活動において非常に有利に働きます。

それに加え、現在の職場でルーターやスイッチの設定変更など、少しでもネットワーク関連の実務に携わる機会があれば、積極的に関わっていく姿勢が重要です。

資格学習で得た知識と、現場での僅かな実務経験を結びつけることが、転職を成功させるための確実な方法となります。

方法(4)システムエンジニアへのステップアップ方法

システムエンジニアは、顧客の要望を元にシステムの設計を行う上流工程を担うため、ヘルプデスクから直接目指すには比較的難易度の高い職種です。

そのため、自身の年齢や状況を考慮した、段階的なキャリアプランを立てることが転職成功のポイントです。

システムエンジニアには、顧客の曖昧な要求を明確な仕様に落とし込む要件定義能力や、システムの全体像を描く設計能力など、複合的なスキルが求められます。

ヘルプデスクで培ったコミュニケーション能力やITの基礎知識は役立ちますが、それだけでは不足するのが実情です。

20代で若さやポテンシャルを評価されて採用される可能性はありますが、30代以降では具体的な開発経験やプロジェクト実績が重視される傾向が強まります。

そこで推奨されるのが、一度プログラマーなどの開発職を経験してから、システムエンジニアを目指すというキャリアパスです。

開発経験を通じて、システムの内部構造やプログラミングの実際を理解することで、より現実的で質の高い設計ができるようになります。

もちろん、すぐにでも挑戦したい場合は、まずシステムエンジニアの求人情報を数多く見て、どのようなスキルや経験が求められているのかを具体的に把握することから始めましょう。

そして、自分に足りない部分を補うための学習計画を立て、行動に移すことが重要です。

方法(5)キャリアアップに必要な資格とスキルを習得する

どのような職種を目指すにせよ、キャリアアップを実現するためには、目標に応じた計画的なスキルアップと、それを客観的に証明する資格の取得が必要です。

転職市場において、自身の能力を分かりやすく提示し、他の候補者と差別化するための重要な手段となるからです。

まず、IT業界で働く上での共通の土台として、ITパスポートの取得をおすすめします。

この資格はITに関する全般的な基礎知識を証明するもので、特に経験の浅い段階では学習の指針となります。

その上で、目指すキャリアパスに応じた専門資格を取得していくのが効果的です。

以下に代表的な例を表にまとめました。

目指すキャリアパス推奨資格概要
ネットワークエンジニアCCNAネットワーク技術の基礎から実践までを網羅する国際的な資格
サーバーエンジニアLinuC / LPICLinuxサーバーの知識と技術を証明する資格
ITサービス全体の管理ITILファウンデーションITサービスマネジメントのベストプラクティスに関する知識を証明する資格

また、職種に関わらず、ビジネスレベルの英語力を身につけることも、キャリアの選択肢を大きく広げます。

TOEICで800点以上を取得すれば、外資系企業や海外と取引のある企業の高待遇な求人に応募できる可能性が高まります。

重要なのは、資格を取ることを目的にするのではなく、資格の学習を通じて得た知識を使い、実際に自分で簡単なシステムを構築してみるなど、手を動かしてスキルを定着させることです。

このような主体的な学習姿勢こそが、あなたの市場価値を高めるのです。

ヘルプデスクの将来性と業界の動向は?

ヘルプデスクエンジニアの男女

ヘルプデスクという仕事は今後どうなっていくのかという将来性について考えてみましょう。

AIの台頭やIT業界の変化の波の中で、この仕事の価値と求められる役割の変化を解説します。

  • AIやチャットボットの普及がヘルプデスク業務に与える影響と対応策
  • IT業界全体の人材不足がヘルプデスク求人市場に与える変化
  • 専門性の向上によるヘルプデスクの市場価値と将来性の向上

動向(1)AIやチャットボットによる仕事の影響と変化

近年、多くの企業でAIチャットボットの導入が進んでおり、定型的な質問や簡単な問い合わせについては自動化が進んでいます

これにより基本的な問い合わせ件数は減少し、ヘルプデスクのストレス軽減にもつながっています。

しかし、複雑な技術的問題や個別対応が必要なトラブルについては、依然として人間による対応が不可欠です。

特にクラウドサービスやセキュリティ関連のサポート業務では、高度な専門知識と判断力が求められるため、需要はむしろ拡大する傾向にあります。

AIの進歩により単純作業は自動化されますが、それと同時に人間にしかできない高付加価値な業務へのシフトが求められており、専門性を高めることでAIと共存しながら価値を提供できる人材になることが重要です。

動向(2)IT人材不足によるヘルプデスク需要の変化

IT業界全体で深刻化している人材不足を背景に、ヘルプデスクの求人需要は今後も安定して高い水準を維持すると考えられます。

企業のDX推進が加速する中で、ITシステムの導入と活用が広がり、それを支えるサポート人材の必要性が増しているためです。

現在、規模の大小を問わず多くの企業が、業務効率化のために新しいクラウドサービスやSaaSを次々と導入しています。

しかし、新しいシステムを導入しても、全社員がすぐにそれを使いこなせるわけではありません。

導入後の操作方法に関する問い合わせ対応やトラブル解決を担うヘルプデスクの存在は、企業の生産性向上に直結する重要な役割を果たします。

特に、専門の情報システム部門を持たない中小企業などでは、ヘルプデスク担当者が社内のIT管理者としての役割を兼任するケースも増えています。

このように、企業活動においてITの重要性が増せば増すほど、その活用を支えるヘルプデスクの仕事の需要も連動して高まっていくでしょう。

IT化の流れが止まらない限り、ヘルプデスクの仕事が社会から必要とされなくなることは考えにくく、安定した雇用が見込める分野です。

動向(3)専門性向上によってヘルプデスクの価値

これからのヘルプデスクの市場価値は、従来の問い合わせ対応という枠を超え、特定の専門分野の知識と掛け合わせることで飛躍的に高まります。

企業が直面するIT課題が高度化、複雑化する中で、単なる一次対応だけでなく、より深い知見を持つサポート人材が強く求められているからです。

例えば、サイバーセキュリティに関する専門知識を持つヘルプデスク担当者は、社員からの不審なメールに関する問い合わせに対し、単に注意を促すだけでなく、マルウェア感染の可能性を判断し、情報システム部門と連携してインシデントの初期対応まで行うことができます。

また、特定の業務パッケージソフトに精通していれば、利用者からの質問に答えるだけでなく、より効果的な活用方法を提案するコンサルタントに近い役割を担うことも可能です。

実際に、高待遇のヘルプデスク求人では、ITILに基づいたサービスマネジメントの経験や、英語力を活かしたグローバルサポートのスキルなどが求められるケースが増えています。

このように、主体的に専門性を高めていくことで、ヘルプデスクはもはや単純作業の担当者ではなく、企業のIT戦略を現場で支える重要な専門職としてキャリアを築いていける、将来性のある仕事なのです。

まとめ

本記事では、「ヘルプデスクは底辺」と言われる5つの理由から、その仕事の実態、具体的なキャリアアップ方法を解説しました。

確かに、ヘルプデスクには精神的ストレスや待遇面での課題など、厳しい側面があるのは事実です。

しかし、そこで得られるITの基礎知識や問題解決能力は、決して無駄にはなりません。

最も重要なのは、ヘルプデスクは「底辺」ではなく、社内SEや各種エンジニアといった専門職へ通じる「スタートライン」になり得るということです。

ネガティブなイメージに捉われず、この記事で示した道を参考に、転職エージェントも活用しながら、自身の市場価値を高める一歩を踏み出してください。

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