客先常駐なしSIerの3タイプと求人で見抜く5つの方法

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この記事でわかること

  • 親会社案件の「ユーザー系」や「自社製品系」なら、構造的に客先常駐が不要
  • 求人票の「都内近郊」や曖昧な勤務地表記は、常駐前提のリスクが高い
  • 面接で「自社開発比率」を具体的に逆質問することが、ブラック企業回避の条件
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ウィルオブテック編集部

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SIerで客先常駐がない企業を探していても、求人票の「自社開発あり」を本当に信じていいのか不安になりますよね。

実際、入社してみたら9割が常駐案件だったという失敗談は後を絶ちません。

案件ガチャや疎外感から解放され、同じチームで腰を据えて働ける環境を手に入れるには、企業の見極め方を知ることが重要です。

この記事では、客先常駐なしで働けるSIerの種類と、求人票で嘘を見抜く5つのチェックポイントを詳しく解説します。

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客先常駐なしSIerの主な種類

カジュアルに話し合いをする5人

「SIer=客先常駐」と思われがちですが、ビジネスモデルの構造上、「自社内でしか開発できない企業」も確かに存在します。

それは主に、親会社案件の「ユーザー系」、自社製品の「独立系」、場所を選ばない「受託専門」の3つです。

構造などの根拠を知れば、求人票の「自社開発」が本当か嘘か、自分で正しく判断できるようになります。

タイプ(1)親会社案件のユーザー系

ユーザー系SIerとは、商社や銀行、鉄道会社などの大手企業が持つ「情報システム部門」が独立して法人化した会社のことを指します。

最大の特徴は、お客様が親会社という身内であることです。

働く場所やセキュリティのルールの決定権が自社および親会社グループ側にあるため、わざわざ他社のオフィスへ常駐しに行く必要性が構造的に低いといえます。

ただし、すべての業務が自社内とは限らない点には注意が必要です。

プロジェクトの段階やセキュリティ要件によっては、親会社やグループ会社のオフィスへ出向いて作業をするケースもゼロではありません。

それでも、見知らぬ他社へ派遣されるSESとは異なり、あくまで「グループ内での勤務」が中心となるため、心理的なアウェイ感は少ないはずです。

また、給与や福利厚生が「親会社の水準」に設定されていることが多いため、待遇が良いのも大きな魅力ではないでしょうか。

実際に主要なユーザー系SIerの平均年収を見てみると、その高さが分かります。

企業名 親会社 平均年収
(2024年3月期)
NTTデータ NTTグループ 約923万円
日鉄ソリューションズ 日本製鉄 約886万円
SCSK 住友商事 約788万円

表からも分かる通り、親会社という巨大な後ろ盾があるため、仕事が途切れる心配がほとんどありません。

離職率が1%台という企業も珍しくなく、「精神的な安心感」や「安定」を最優先にしたい方には、最もおすすめできる環境です。

※出典:NTT DATA2024年3月期 有価証券報告書日鉄ソリューションズ2024年3月期 有価証券報告書SCSK2024年3月期 有価証券報告書

※参考:求人ボックス給料ナビ「NTTデータ」求人ボックス給料ナビ「日鉄ソリューションズ」求人ボックス給料ナビ「SCSK」

タイプ(2)自社製品を持つ独立系

親会社を持たない「独立系」でも、「自社パッケージ」や「Webサービス」を商品にしている会社であれば、客先常駐は発生しません。

有名な例では、統合業務ソフト「OBIC7」を開発から販売まで手掛けているオービックなどが挙げられます。

このタイプの企業を選ぶ際は、単に独立系であるかどうかよりも、「何で収益を得ているか」を確認することが重要です。

理由はシンプルで、彼らはエンジニアという労働力を売っているのではなく、製品を売っているからです。

顧客ごとにエンジニアを派遣して対価を得るビジネスモデルではなく、自社拠点で開発した製品のライセンス料や利用料で利益を上げています。

そのため、開発からテスト、導入準備に至るまでを自社のオフィスで完結させる必然性があるのです。

見分けるときのポイントは、企業の公式サイトで「製品・サービス」のページを確認することをおすすめします。

そこに自社名のついたパッケージソフトやクラウドサービスが並んでいれば、自社開発を行っている証拠になります。

逆に、サービス紹介がなく「システム開発支援」「常駐支援」といった言葉が並んでいる場合は、エンジニア派遣がメインである可能性が高いでしょう。

※参考:株式会社 オービック

タイプ(3)自社内受託専門のSIer

近年、特に狙い目なのが「クラウド技術」を専門に扱う企業です。

例えば、SalesforceやAWS(Amazon Web Services)といったクラウドシステムは、インターネット環境さえあればどこでも開発が可能という特性を持っています。

顧客のサーバー室へ物理的に出向く必要がないため、必然的に「持ち帰り開発」が基本となるわけです。

実際に、Salesforce導入支援の大手である株式会社テラスカイなどは、求人で「客先常駐ほぼなし」を明言しています。

クラウドインテグレーターと呼ばれるこれらの企業は、新しい技術を積極的に採用する傾向があり、モダンな開発環境でスキルを磨きたい人にはうってつけの場所です。

また、地方拠点で開発を行う「ニアショア開発」の企業も注目に値します。

沖縄や北海道などの地方都市に開発センターを構え、首都圏の仕事をリモートで受託するスタイルです。

物理的に顧客と距離があるため、常駐することは事実上不可能であり、100%自社内開発となります。

新しい技術に触れながら自分の席で仕事をしたい、あるいは地方で腰を据えて働きたいと考えるなら、こうした受託専門企業を探してみるのも有効な手段です。

※参考:株式会社テラスカイ

求人票で常駐なしを見抜く方法

PCを操作しつつスマホを持つ手元

多くの企業が「自社開発あり」と謳いますが、その実態を見抜くヒントは求人票の端々に隠されています。

言葉の裏にある「リスク」を読み解く視点を持つことが、転職失敗を防ぐ唯一の方法といえるでしょう。

ここからは、プロの視点で求人票や面接の際に必ずチェックすべき、5つの方法を解説します。

チェック(1)勤務地が本社のみか確認

勤務地欄は、その会社の実態を最も正直に表す部分です。

「本社、〇〇区」と特定の場所が明記されている場合、そこで働く可能性が高いですが、「都内近郊」「プロジェクト先による」といったあいまいな記述がある場合は注意が必要です。

これは、入社してみないとどこで働くかわからない、つまり客先常駐が前提となっている可能性が高いことを示唆しています。

以下に、求人票でよく見かける表現と、その裏にある意味を整理しました。

表記 意味とリスク 判断
本社(住所記載) 自社オフィスで勤務できる可能性が高い 〇(安全)
自社開発センター 開発専用の拠点がある 〇(安全)
都内近郊 どこに飛ばされるかわからない ×(危険)
プロジェクト先による 客先常駐が前提である ×(危険)

もし求人票に具体的な住所がなく、広範囲なエリアだけが書かれている場合は、面接で「入社後の具体的な勤務地はどこですか」と必ず確認しましょう。

そこで明確な回答が得られないなら、その企業は避けるべきかもしれません。

チェック(2)取引先に同業者が多いか

応募する前に、必ず会社のホームページで「主要取引先」をチェックしてください。

もし取引先一覧に「〇〇システム」「〇〇ソリューションズ」といった同業者の名前ばかりが並んでいる場合、その会社はSIerの下請けである可能性が極めて高いといえます。

同業者が顧客ということは、自社で実際にシステムを使う企業と契約できておらず、他のIT企業から仕事を回してもらっている「人出し」構造であるということです。

自社開発を行っている企業であれば、取引先にはメーカー、小売、金融機関、官公庁といったシステムを利用する側の企業名が並ぶはずです。

取引先の顔ぶれを見るだけで、その会社が業界ピラミッドのどの位置にいるのかが透けて見えてくるのです。

チェック(3)社員数とオフィスの広さ

社員数に対してオフィスが極端に狭い会社は、社員が社内にいないことを前提としています。

例えば、社員数が100名もいるのに、オフィスの住所が小さなマンションの一室やレンタルオフィスになっている場合は要注意です。

これは、「社員は客先に出払っていて戻ってこない」ことを前提としているため、物理的なスペースを用意する必要がないからに他なりません。

本当に自社開発をしている会社なら、全員が作業できるだけのデスクはもちろん、検証用の機材やミーティングスペースなど、相応の広さが必ず必要になります。

Googleマップで住所を検索し、ビルの外観や規模を確認してみましょう。

「この人数がこのビルに入るわけがない」と感じたら、その直感は正しい可能性が高いでしょう。

チェック(4)プロジェクト先の記載

仕事内容の欄に「大手通信キャリア内での開発」「有名金融機関プロジェクト」といった記載がある場合、魅力的に見えるかもしれませんが注意が必要です。

これは「お客様の会社に行って仕事をする」ということを、聞こえの良い言葉で伝えているに過ぎません。

本当に自社で持ち帰り開発をしている会社なら、「自社内開発センター勤務」や「本社開発チーム配属」と明確に書くはずです。

「誰の」プロジェクトかではなく、「どこで」仕事をするのか。

この一点に注目するだけで、入社後に「話が違う」となるミスマッチは劇的に減らせるでしょう。

キラキラしたプロジェクト名に惑わされず、働く場所の実態を冷静に見極めることが大切です。

チェック(5)面接官が現場のエンジニアか確認

面接官が人事担当者や営業担当だけで、現場のエンジニアと一度も話さずに内定が出た場合は、赤信号です。

これは、技術やチームとの相性よりも、「誰でもいいから頭数を揃えて、早く現場に送り込みたい」という人売り的な意図が隠れている可能性が高いからではないでしょうか。

一方で、現場で実際にコードを書いているエンジニアが面接官として出てくる会社は、一緒に働く仲間としてあなたをしっかり見ようとしています。

技術的な質問が出たり、チームの雰囲気を語ってくれたりする場合は、自社でチーム開発を行っている証拠ともいえます。

もし面接に進んだら、「現場のエンジニアの方とお話ししたい」とお願いしてみるのも良い方法です。

そこで難色を示されるようなら、その会社とは縁がなかったと考えたほうが無難かもしれません。

自社勤務SIerで働くメリット

PCの前で相談をする男女

客先常駐から自社勤務のSIerへ転職することで、エンジニアの働き方は劇的に変わります。

最も大きな違いは、「自分の居場所」があるという安心感と、キャリアを自分でコントロールできる実感です。

数ヶ月ごとに職場が変わる不安定な生活から抜け出し、腰を据えて働くことで得られる具体的なメリットについて、現場の実情を交えながら解説します。

メリット(1)同じチームで継続的に開発できる

常駐先では、「プロジェクトが終わるたびに人間関係がリセットされるため、いつまでも疎外感を感じる」という悩みが尽きません。

自社勤務の最大のメリットは、気心の知れた仲間と長期的に働ける「心理的安全性」があることではないでしょうか。

隣の席の先輩に気軽に質問ができたり、プロジェクトの成功をチーム全員で分かち合えたりする環境は、エンジニアとして長く働き続けるための重要な要素です。

もし、チームで一つの目標に向かって協力し合い、システムの完成を喜び合いたいと願うなら、自社開発の環境こそがその想いを叶える場所となるでしょう。

「孤独な作業者」から「チームの一員」になれる喜びを、ぜひ実感してください。

メリット(2)技術ノウハウの蓄積

客先常駐では、「案件ガチャ」によって古い技術の保守ばかりを任され、市場価値が上がらないことに焦りを感じるケースが多々あります。

プロジェクトが変わるたびにゼロから業務知識を覚え直さなければならず、せっかく覚えたスキルも、その場限りの使い捨てになってしまうのです。

一方、自社勤務なら一つのサービスやシステムに深く関わることで、技術やドメイン知識が確実に自分の「資産」として積み上がっていきます。

自分が書いたコードが数年後も使われ続け、それを自分たちの手で改善していくプロセスを経験できるのは、自社開発ならではの醍醐味といえるでしょう。

ノウハウが会社と個人の両方に蓄積される環境を選ぶことは、エンジニアとしての寿命を延ばすことにもつながります。

自身のキャリアを会社と共に成長させたいと考えるなら、自社勤務は最適な選択肢です。

メリット(3)職場環境が安定して働きやすい

自社開発SIerは、「安定した年収」と「技術スキル」の両方をバランスよく狙える環境です。

客先常駐では、常駐先のセキュリティルールや就業規則に従う必要があり、PCのスペックが低かったり、インターネットへの接続が制限されていたりと、窮屈な思いをすることも少なくありません。

しかし、自社勤務であれば、開発効率を上げるためのツール導入や、デュアルモニターの設置など、自分たちが働きやすいように環境を整えることができます。

また、有給休暇の取得や急な体調不良の際も、お客様の顔色を伺うことなく、自社のチーム内で調整が可能です。

心身ともに健康に、そして長く働き続けたいなら、労働環境を自分でコントロールできる職場こそが最適ではないでしょうか。

自分好みに整えられたデスクで、リラックスしてコードを書ける毎日は、エンジニアにとって理想的な働き方といえるはずです。

自社勤務SIerで働くデメリット

PCの前で顔に手を添えて悩む男性

客先常駐から脱出できれば全てが解決するわけではありません。

どのような環境にも必ずメリットとデメリットの表裏が存在します。

入社後に「こんなはずじゃなかった」と後悔しないために、自社勤務ならではの難しさや、事前に覚悟しておくべきリスクについて、公平な視点で解説します。

デメリット(1)人間関係が固定化する

現場では、「一度人間関係がこじれると、逃げ場がなくて辛い」という切実な声も聞かれます。

客先常駐のように「案件が終わればサヨナラ」というリセットが効かないからです。

つまり、閉鎖的な環境で、相性の悪い上司や同僚とも長く付き合っていくための「社内政治力」や「協調性」が求められます。

人間関係がうまくいっているときはチームワークが深まるという利点になりますが、一度悪化すると精神的なストレスを抱え込みやすくなるでしょう。

もし、人間関係の固定化に不安があるなら、面接で部署異動の頻度や柔軟性を確認しておくことが、自分を守るための現実的な対策となります。

デメリット(2)使用技術が古くなる

これは、親会社の古い基幹システムを延々と保守し続けるような「ユーザー系SIer」でよく起こり得るリスクです。

顧客が安定稼働を最優先する場合、リスクを避けるために何十年も前の古い技術を使い続けることになるからです。

一般的な傾向として、特定のシステムを長く守る仕事は、どうしても技術革新のスピードから取り残されやすくなります。

実際に、「自社勤務になったものの、市場価値が下がってしまった」と焦りを感じるエンジニアも少なくありません。

もし、最新技術を追い続けたいのであれば、保守運用メインの企業ではなく、新しい開発に積極的な企業を選ぶか、あるいは自ら学習し続ける姿勢が不可欠です。

デメリット(3)納期前の残業発生

業界の構造上、SIerは「納期」を絶対守らなければならない契約ビジネスです。

一般的に、プロジェクトの佳境には残業時間が急増する傾向にあります。

現場では、リリース直前に予期せぬトラブルが発生し、チーム全員で連日対応に追われることも珍しくありません。

つまり、自社勤務であっても「定時で必ず帰れる」とは限らないのです。

ただし、最近はSCSKのように残業削減に本気で取り組んでいる企業も増えています。

もしワークライフバランスを重視するなら、企業の「平均残業時間」や「有給取得率」を必ずチェックし、働き方改革の実態を見極めましょう。

SIer以外の常駐なしの選択肢

PCでタイピングをしている最中の手元

「客先常駐なし」を実現できる場所は、実はSIerだけではありません。

視野を広げると、「社内SE」や「自社サービス企業」といった別の選択肢も見えてきます。

これらはSIerとはビジネスの仕組みが異なるため、求められるスキルや働き方も変わってきます。

ここでは、SIer以外のルートで安定した環境を手に入れるための選択肢について解説します。

選択肢(1)非IT企業の社内SE

これは、メーカーや鉄道会社などの「情報システム部門」で働くという選択肢です。

お客様のためではなく、同じ会社の社員が使うシステムを作ったり、守ったりするのが仕事です。

一般的に社内SEは、SIerなどの他のエンジニア職種と比較して給与水準が安定しており、残業も少ない傾向にあるといわれています

安定性は抜群ですが、一方で人気が高く採用倍率は高めです。

また、開発よりも「パソコンの修理」や「問い合わせ対応」ばかり頼まれる「便利屋」になってしまうリスクもあります。

面接では「開発業務がどれくらいあるか」を必ず確認し、業務内容のミスマッチを防ぐことが重要です。

選択肢(2)自社サービスの事業会社

いわゆる「Web系企業」などが該当し、自社のアプリやECサイトそのもので利益を上げている企業です。

現場では、「自分が作ったサービスが世の中で使われている実感がある」という喜びの声が多く聞かれます。

技術力が会社の利益に直結するため、エンジニアの実力が正当に評価されやすい環境といえるでしょう。

ただし、即戦力を求められるため、未経験からの入社ハードルはかなり高めです。

もしここを目指すなら、自分でアプリを作るなどして、技術力を証明するポートフォリオを用意する必要があります。

比較:SIerと他業態の入社難易度

それぞれの働き方には、入社の難易度や特徴に違いがあります。

以下の表を参考に、自分の志向に合った選択肢を見極めてください。

職種・業態 入社難易度 平均年収(目安) 特徴
社内SE 高い(枠が少ない) 500万円 安定しているが開発が少ない場合も
Web系自社開発 高い(実力主義) 450〜800万円※ 技術力が必要だがやりがいは大きい
自社開発SIer 中(狙い目) 450〜800万円 安定と技術習得のバランスが良い
客先常駐SES 低い(入りやすい) 479万円 未経験者の入口になりやすい

※Web系/自社開発SIerの年収は企業規模や実力により変動

「Web系企業に落ち続けて自信をなくした」という悩みもよく耳にします。

もし大手やWeb系が難しいと感じるなら、特定の業界に強い中小規模の「自社開発SIer」を探すのが、現実的で賢い戦略です。

常駐なし企業への転職戦略

PCの前に手を置いている手元

理想の職場を見つけるためには、受け身の姿勢ではなく、戦略的に情報を集める必要があります。

「入社してみたら話が違った」という失敗を防ぐために、面接や企業選びの段階でできる具体的な方法があります。

ここでは、プロの視点から「絶対にハズレを引かないための3つの転職戦略」を伝授します。

戦略(1)逆質問で自社開発比率を聞く

面接官に「自社開発はやっていますか?」と聞くのはNGです。

「はい(少しだけ)やっています」と答えられて終わりだからです。

現場では、「自社開発ありと言われて入社したが、実際は9割が常駐案件だった」という失敗談が後を絶ちません。

つまり、単に「やっているかどうか」を聞くだけでは不十分なのです。

面接では、以下の表のように具体的な数字で質問をして、相手の反応を見極めましょう。

質問の仕方(NG例) 質問の仕方(OK例) 狙い
「自社開発はやっていますか?」 「全社員の何割が自社内で働いていますか?」 具体的な比率を確認する
「持ち帰り案件はありますか?」 「現在の請負契約の比率はどのくらいですか?」 実態の規模感を把握する

もし、面接官が言葉を濁したり、具体的な数字を出せない場合は、警戒レベルを上げるべきです。

数字は嘘をつきません。

誠実な企業であれば、具体的な比率や現状を隠さずに教えてくれるはずです。

戦略(2)口コミで退職理由を確認

企業の採用ページには「良いこと」しか書かれていません。

真実を知るためには、OpenWorkや転職会議などの口コミサイトで「退職者のリアルな声」を確認しましょう。

特に注目すべきは「退職理由」の欄です。

「客先常駐が辛くて辞めた」「帰属意識が持てなかった」といった書き込みが多ければ、そこはあなたが避けたい環境である可能性が高いでしょう。

一方で、古い口コミは現状と異なる場合もあります。

直近1〜2年の書き込みを中心にチェックし、情報の鮮度にも気を配ることが大切です。

戦略(3)SIer専門のエージェントを利用する

個人のリサーチ力には限界があります。

自分一人で全ての企業の内部事情を調べるには、膨大な時間と労力がかかるでしょう。

そんなときは、SIerやエンジニア転職に特化したエージェントを賢く利用しましょう。

彼らは、求人票には載らない企業の裏事情を知っています。

「この会社は最近、自社開発の割合を増やしている」「あの会社は実は常駐メインに戻った」といったリアルな情報は、転職活動において強力な武器になります。

実際に、専門のエージェントを使うことで、非公開のホワイト求人を紹介してもらえるなど、自力検索よりも良い条件の求人に出会える可能性が高まるでしょう。

ただし、エージェントもビジネスですから、彼らの提案をすべて鵜呑みにするのは危険です。

「客先常駐は絶対に嫌です」「自社開発比率が高い企業のみ紹介してください」という希望をはっきりと伝え、主導権を持って活用することが理想の働き方を手に入れるための条件です。

まとめ

SIerで客先常駐なしの企業を見つけるには、ユーザー系・独立系・受託専門という3つのタイプを理解し、求人票を正しく読み解く力が必要です。

勤務地の記載や取引先の構成、オフィス規模などをチェックすれば、入社後のミスマッチを防げます。

自社開発の環境では、同じチームで技術を積み上げながら働けるため、案件ガチャに振り回されない安定したキャリア形成が可能です。

面接での逆質問や口コミサイトの活用、専門エージェントへの相談を組み合わせて、あなたに合ったホワイト企業を見極めましょう。

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