プロジェクトマネージャーは「しんどい」仕事？向いている・向いていない人の特徴と魅力を解説！

「プロジェクトリーダーからプロジェクトマネージャーになるかどうか迷っている」「プロジェクトマネージャーとして働いているけど、仕事を完遂できるか不安」といった悩みを抱えている方もいるでしょう。

プロジェクトマネージャーは「しんどい」という意見を目にして、キャリアをどう進めるべきか心が揺らいでいる方もいるかもしれません。そこで今回は、プロジェクトマネージャーに向いている・向いていない人の特徴のほか、プロジェクトマネージャーとして働く魅力について解説します。

プロジェクトマネージャーはしんどい仕事なのか？

まずは、プロジェクトマネージャーとはどのような仕事なのかについて解説します。

プロジェクトマネージャーの役割とは？

プロジェクトマネージャーとは、システム開発におけるプロジェクトを統括する職種です。プログラマーやシステムエンジニアの上流にあたる仕事で、企画から納品まで、プロジェクトの全工程を指揮するのがメインの業務です。

企画・進行管理・品質管理・事務作業の他、メンバーのマネジメントも担当する、責任の大きな仕事といえます。

キャリアパスが豊富で給与も高い傾向がある職種

プロジェクトマネージャーの業務は多岐に渡り、プロジェクトの成功を左右する責任の大きな仕事です。決して楽な仕事ではないため、「しんどい」という意見が見られるのも不思議ではありません。

ただ、企画からプロジェクトに携われるほか、メンバーの選定を自分で決められるなど、裁量が非常に大きいのも特徴のひとつです。

また、経験者が少ないため転職市場でも引き合いが多く、より上流の仕事であるPMOを目指したり、フリーランスのITコンサルタントとした活動したり、その後のキャリアパスが豊富なのもプロジェクトマネージャーの特徴です。

加えて、エンジニア・プロジェクトリーダーの上流の仕事のため、給与面が充実しているのもポイントです。「しんどい」というイメージはあるものの、それ以上にやりがいや魅力のある仕事といえるでしょう。

プロジェクトマネージャーが「しんどい」のはなぜ？向いている人・向いていない人の特徴は？

プロジェクトマネージャーに向いている人・向いていない人の特徴にはどのようなものがあるのでしょうか？向いている人・向いていない人の特徴について詳しく解説します。

プロジェクトマネージャーに向いている人の特徴

論理的思考力が高く、根拠のある指示・説明ができる人

プロジェクトマネージャーは、各プロセスでメンバーやステークホルダーに対して、明確で根拠のある指示や説明を行う必要があります。そのためプロジェクトマネージャーには、複雑な情報を整理し、論理的に思考する能力が欠かせません。

優先順位を付けてタスクを消化していくのが得意な人

プロジェクトには多くのタスクや要件があり、これらを効率的に処理するためには、優先順位の設定が重要です。タスクの緊急性や重要性を正確に判断したり、スケジュール通りにタスクが進むように全体をマネジメントしたりするのが得意という方は、プロジェクトマネージャーに向いているといえるでしょう。

コミュニケーション力がありマネジメントが得意な人

システム開発プロジェクトでは、社内外のさまざまなメンバーが参加します。メンバーそれぞれの特徴やモチベーション、利害を踏まえて、適切なコミュニケーションができるスキルはプロジェクトマネージャーに欠かせないスキルです。

プロジェクトを自分事と捉えて主体的に行動ができる人

プロジェクトマネージャーは、プロジェクトを自分の責任と捉え、主体的に行動することが求められます。プロジェクトの成功を自身の責任と見なし、必要な行動や決定を迅速に行うメンタルセットがある方はプロジェクトマネージャーに向いているでしょう。

臨機応変に問題解決ができる人

プロジェクト運営では、予期しない問題や変更が頻繁に発生します。プロジェクトマネージャーは、これらの問題に対して臨機応変に対応し、迅速に解決策を見つける能力が求められます。決まったことを確実に行うよりも、「予測がしにくい状況の中で解決策を見出すのが得意である」という方はプロジェクトマネージャーに向いているといえるでしょう。

プロジェクトマネージャーに向いていない人の特徴

責任の大きな仕事に負担を感じる人

プロジェクトマネージャーは、プロジェクトの成功や失敗に対する責任が大きいです。これによるストレスやプレッシャーを感じやすい方は、プロジェクトマネージャーに向いていないかもしれません。

計画的に仕事をこなすのが得意で臨機応変な対応が苦手と感じる人

プロジェクト管理には、計画に沿って進める能力と同時に、予期しない変更に迅速に対応する柔軟性が必要です。計画に固執し、臨機応変な対応が苦手な方は、プロジェクトマネージャーとしての役割を果たすのが難しいかもしれません。

何事も人に相談ではなく自分でやってしまう傾向がある人

プロジェクトマネージャーは、チームメンバーとの協力や共同作業が重要です。すべてを自分で行おうとする傾向がある方は、マネジメントの役割に適していない可能性があります。

協調性やコミュニケーション力に自信がない人

チームメンバーやステークホルダーとの協調性や効果的なコミュニケーションは、プロジェクトマネージャーに不可欠です。コミュニケーション能力に自信がない場合、プロジェクトマネージャーの仕事にストレスを強く感じてしまうかもしれません。

論理的思考よりも直感や主観で判断する傾向がある人

プロジェクトマネージャーは、論理的かつ客観的な判断が求められます。直感や主観に頼る傾向がある方は、プロジェクトの複雑な問題解決や意思決定に苦労する可能性があります。

このように、プロジェクトマネージャーは向き不向きのある仕事です。「向いているはずなのに、会社の体制が整っていなくてしんどい……」と感じた場合は同職種、「やっぱり向いていないかも……」と感じた場合は別職種への転職を検討してみても良いかもしれません。

「しんどい……」けどやりがいも豊富！プロジェクトマネージャーの魅力

ここまで解説したように、プロジェクトマネージャーは向き不向きのある仕事です。向いていないと感じた場合は職種を変えるのも選択肢ですが、以下のようなやりがいや魅力があるのも間違いありません。

裁量が大きい

プロジェクトマネージャーは、プロジェクト全体の計画・実行・監視を行い、多くの重要な決定を下します。裁量が大きいと、プロジェクトの方向性や成功に直接的な影響を与えるため、大きなやりがいを感じられるでしょう。

また、自分のアイデアや戦略を実践に移し、その成果を直接目にすることができるのもプロジェクトマネージャーならではの魅力です。

マネジメント職に該当し、比較的給与が良い

プロジェクトマネージャーはマネジメント職に該当し、その責任の大きさに応じて給与も比較的高い水準に設定されています。

プロジェクトマネージャーとしての経験を積むことで市場価値が高まるため、転職によるさらなる給与アップを目指すこともできます。

プロジェクトマネージャーの経験はビジネススキルやキャリアアップにつながる

プロジェクトマネージメントの経験は、ビジネススキルの向上に役立ちます。問題解決能力・決断力・マネジメント力・コミュニケーションスキルなど、プロジェクトマネージャーが身に付ける能力は汎用性があり、応用が効きやすいスキルです。

また、これらのスキルは昇進やその他のマネジメント職へのキャリアアップにも役立つでしょう。

責任が大きい分プロジェクトをやり終えたときの達成感が大きい

プロジェクトマネージャーの手腕によって、プロジェクトの成功が左右されるといっても過言ではありません。大きな責任が伴う一方で、プロジェクトを成功できた時の達成感や喜びもひとしおです。

まとめ

プロジェクトマネージャーは、責任が大きく、臨機応変な判断を要求される責任の大きな仕事です。一部では「しんどい仕事」というイメージがあるかもしれませんが、今回ご紹介したようなやりがいや魅力が多い職種でもあります。「自分には向いていないかも……」と感じている方は、向いている人・向いていない人の特徴を参考に、同職種で転職するか職種を変更するかなどを考えてみてください。