エンジニアが転職を考える際は、早めに面接対策をして準備を整えておくべきです。
そこで、この記事ではエンジニア面接において外せないポイントを紹介していきます。
実際の面接時に自信を持てるよう、面接の流れや具体的な質問内容、自己紹介や逆質問の例など詳しく解説するので、ぜひ参考にしてください。
転職を考えているのならば、客観的に自分の「強み」や「市場価値」を知ることが重要です。
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TOPICS
エンジニアの面接の流れ
エンジニアが転職活動をする際、面接は1社につき2回ほど行われるのが一般的です。
最初は人事担当者や現場マネージャーによる一次面接、最後は社長や役員が最終面接を担当することが多く、企業によっては人事担当者と現場マネージャーの面接を2回に区切り、一次面接・二次面接・最終面接となるところもあります。
面接では、大まかに5つのタイプの質問が行われます。
- 自己紹介や自己PR
- 転職理由
- 志望動機
- 実績やスキルの確認
- 逆質問
「①自己紹介や自己PR」、「②転職理由」、「③志望動機」、「④実績やスキルの確認」、「⑤実績やスキルの確認」という流れで、基本的に面接は進んでいきます。
詳しい質問の中身は、企業によってもちろん違いがありますが、尋ねられるポイントは共通していることが多いです。よく聞かれる質問を把握し、その企業に沿った回答を準備しておきましょう。
エンジニアの面接でよくある質問と回答のコツ
ここからは、エンジニアの面接でよく聞かれる質問とその回答例を紹介していきます。
どんな回答をすれば評価が高まるのか、実践的な回答のコツも併せて説明します。実際に面接を受けている気持ちになりながら、自分なりの回答も考えてみてください。
自己紹介
回答例…「私は今まで、webプログラマーとして3年間勤務してきました。
アプリケーションの自社開発が主な従事内容で、これまで数多くの教育系・学習系アプリの開発を担当し、経験を積んできました。
習得済みのプログラミング言語はPythonやJavaScriptで、今後はRubyやSwiftの習得を目指して更なるスキルアップに取り組んでいます。
teratailやQiitaを有効活用しながら、より多角的な目線を持って業務を行えるように意識しており、その積極性が私の1番のアピールポイントだと考えております。…」
<回答のポイント>
今までの自分の職歴を簡潔に述べた後、「その職歴から連想できるアピールポイント」を述べます。
自己紹介と自己PRをうまく交えながら説明していくことで、より論理性の高い回答ができるでしょう。技術面接以外でも、自分のプログラミングなどに関する知識やスキルを盛り込むと、話の充実度が増します。
志望動機
回答例…「大規模なアプリ開発に携わりたいと考えたことが、最も大きな志望動機です。
これまで複数のアプリ開発を担当してきましたが、いずれにしてもアクセス数は小規模なものでした。
御社が手掛けている代表的なアプリは、どれもアクセス数は3000万を超えており、ここなら自分が思い描いていた規模感の仕事ができると考えました。
また、社員と社員の距離感が近く、社内の和やかな雰囲気が自分に合っていると感じたことも理由の1つです。
自分に適した環境下で、理想的なアプリ開発を目指すことができると考えたため、御社を志望させていただきました。…」
<回答のポイント>
志望動機に求められることは、「どうしてこの会社でないといけないのか」という疑問に過不足なく答えることです。
業務内容や社内の雰囲気のいずれか1要素ではなく、複数の要素を組み合わせて志望動機を作り上げることを心がけましょう。
転職理由
回答例…「現在の会社では、目標とする規模感の仕事は不可能だと上司から伝えられたことが理由です。
社員数からして業務のスケール自体にも限りがあるので、部署変更などを希望しても意味がないことがわかりました。
自分がやりたいと思える仕事をするには、転職以外の選択肢がありませんでした。…」
<回答のポイント>
転職理由で大切なのは、「現在の環境を変えようとして、努力したかどうか」です。
そうでなければ、企業側は気軽に転職を考えているのではないかと疑ってしまいます。
努力をした上での決断なら、転職理由の説得力も増すでしょう。上司への相談や資格取得など、できることを少しでも試した事実を伝えてください。
活かせる知識・スキル
回答例…「これまでメインに勉強してきたPythonやJavaScriptの知識はもちろんのこと、部署間を越えて指示や提案ができるコミュニケーション力も、業務に活かせると考えています。
チーム間での業務を円滑に進めるマネジメントスキルにも自信があります。
現在の会社でも、デザインチームや営業チームなどと頻繁にコミュニケーションを取ることで、感覚差のズレを是正できるようになりました。…」
<回答のポイント>
エンジニアとしての実務的なスキルに加えて、「自分を社員に採用したら、チームや会社全体でどんなメリットがあるのか」について述べていきましょう。
これまでの業務で、そのスキルがどう役立ってきたかについても触れると、更に訴求力が高まります。
長所と短所
回答例…「私の長所は、慎重に行動できるところです。
業務中でも、ダブルチェックを欠かさずに行い、ミスが出ないように心がけています。
細部まで気を配った丁寧な仕事で、御社に貢献できると考えています。これに対して、短所は心配性なところです。
慎重に行動しすぎてしまい、行動を取った後に本当に自分の判断が正しかったかどうか不安に感じることが多いです。
自分のタスクを可視化できる状態にしてまとめ、随時整理することで改善を目指しています。…」
<回答のポイント>
短所が長所の裏返しになるような、相互的な回答を意識しましょう。
長所は「会社に対してどんな貢献ができるのか」、短所は「改善するために、今どんな努力をしているのか」についても言及してください。
なお、短所はエンジニアの業務上で問題になりにくい要素を選ぶようにすると、マイナスポイントにつながりにくいでしょう。
ただ失敗した経験を伝えるのではなく、プラスポイントに昇華できるような回答が理想的です。
エンジニアの面接における逆質問の内容
次に解説するのは、エンジニアの面接では欠かせない逆質問の方法です。
積極性をアピールできる機会なので、しっかりと対策をしておきましょう。好印象を与える逆質問の例と、マイナスの印象を与える例を併せて紹介していきます。
好印象を与える逆質問
下記のような逆質問が、好印象を与えられると考えられます。
②「ホームページを拝見したところ、御社の社風は○○だと確認いたしました。○○さんは、具体的にどのような社風だと感じていますか?」
③「もしも採用していただけた場合、入社までに学んでおくことがあったら教えてください。」
これらに共通しているのは、「入社後のビジョンを明確に描けているかどうか」です。自分がこの会社の一員になった姿をリアルに想像できているので、面接官の印象も良くなります。
特に②のような質問は、面接にきちんと情報収集を済ませていることが伝わるため、入社意欲の高さをアピールできるでしょう。
マイナスの印象を与える逆質問
面接でなるべく避けたほうがよい逆質問の例は、以下になります。
②「有給取得率を教えてください。」
③「残業は多いですか?」
給与や有給取得率、残業時間は気になる部分ですが、逆質問で尋ねることは控えましょう。
労働条件にしか興味関心がないと思われ、仕事への熱意が少ないと判断されてしまいます。
新卒採用の面接であれば多少は見逃してもらえるかもしれませんが、転職の場合はそのまま不採用につながりかねません。
もしも気になるなら、採用通知を受け取った後などに尋ねるようにしてください。
また、面接時に面接官が話していた内容を再度質問するのもやめましょう。内容が被ってしまったときのために、逆質問は複数用意しておくことが大切です。
エンジニアの面接でチェックされているポイント
次に、エンジニア面接において面接官がチェックしているポイントを紹介していきます。質問の裏には、必ず面接官の意図があります。
それを汲み取りながら回答することで、採用率のアップも期待できるでしょう。今回は「経験・スキル」「キャリアの連続性」「コミュニケーション能力」という3つのポイントを取り上げます。
経験・スキル
新卒や未経験者採用と異なり、面接官はエンジニアとしての経験値やスキルを求めています。自社の事業内容とマッチするか判断するため、前職でどのような業務を行ってきたのかや、即戦力として役立つスキルを持っているかを尋ねてきます。
面接では、その要望に応えられるような回答を準備しなければなりません。ただ自分の経験やスキルを羅列するのではなく、企業が求めている内容に沿っているかどうかを念入りに精査しておく必要があります。
キャリアの連続性
これまでの経歴や将来的に考えているキャリアプランを踏まえて、転職に連続性や一貫性があると面接官に示すことが重要です。
前職で「規模感の大きい仕事ができない点に不満を持っていた」と話しているのに、今回の志望動機が「小規模ながら、ユーザーとの距離感が近い仕事内容に興味を持ったから」だとしたら、キャリアに一貫性を見いだせません。
納得できる連続性があり、一本筋が通っているキャリアを持つ求職者は、評価が高まります。
コミュニケーション能力
エンジニアは、コミュニケーション能力が重要視される職業です。
スケジュール決めやアイディア出し、ニーズの把握から、クライアントの要望調整まで、コミュニケーション能力が求められる場面が目立ちます。
チームメンバーと共に業務を進める際はもちろん、クライアントとの交渉でも高いコミュニケーション能力が必須となります。
採用後に問題が起きては困るので、他のエンジニアなどとしっかり連携が取れるかどうか見極めたいと面接官は考えています。
回答の中にコミュニケーション能力のアピールを忍ばせると、良い印象を持ってもらえる確率が上がるでしょう。
エンジニアの面接における注意点
最後に、エンジニア面接で頭に入れておくべき注意点を説明します。面接で何を話すかも大事ですが、それと同じくらい事前準備にも力を入れるべきです。
緊張しがちな面接本番に焦らないように、下記のポイントを覚えておきましょう。
こちらの「WEBエンジニア転職!失敗しないためのポイントと必要な準備とは?」でも詳しく解説していますのでぜひ、参考ください。
企業研究をしておく
当たり前のことではありますが、企業研究は面接を受ける前に済ませておかなければなりません。最低限企業のホームページや採用ページはチェックしておき、事業内容・企業理念・社長メッセージなどを確認しておきましょう。
面接官は、ホームページを見ていることを前提にして話を進めてきます。企業に対するイメージや自分の考えを尋ねてくることもあるかもしれません。
その場合もスムーズに回答できるように、その企業の強みや競合他社との違いを的確に説明できるようにしておくと安心です。
転職理由を他責にしない
転職面接の面接官は、「前職と同じように、自社もすぐに辞めてしまわないかどうか」を気にします。
もしも転職理由を話す際に、上司の対応や会社の待遇の悪さを理由にしてしまうと、「採用しても、何かと理由をつけて辞めてしまいそう」という印象を与えてしまう危険性があります。
状況を改善するために努力した経験を話す以外にも、自分では努力しようがなかった要素(根本的な事業内容など)を話題に出すなどして、転職理由を説明するようにしましょう。
服装はオフィスカジュアルが無難
IT業界やweb系の企業は、面接時に「私服可」としている場合が多いです。
しかし、これを真に受けてプライベートで着ているような私服を着ることは避けるべきでしょう。少なくともオフィスカジュアルが最低ラインですが、スーツを着てきて評価が下がることはないので、迷ったらスーツを選ぶことをおすすめします。
面接で試されているのは、質問への回答内容だけではありません。服装面でも、社会人としての基本的なマナーを問われていることを忘れないようにしてください。
まとめ
エンジニアの転職面接では、自己紹介や志望動機、転職理由を話す上で「面接官が求める内容に沿いながら回答を選ぶこと」が重要です。
前職での経験やスキルの紹介も、「自分を採用したら、こんなにメリットがあること」や「その企業への転職に対して、高い積極性を持っていること」をアピールしながら行うようにしましょう。
回答を聞いた面接官が、疑問や不安感を覚えないようなやり取りを心がけてください。
転職を考えているのならば、客観的に自分の「強み」や「市場価値」を知ることが重要です。
キャリアアドバイザーと一緒に今のスキルやキャリアプランの整理をしてみませんか?
ウィルオブテックは専属2名体制であなたをサポートし、キャリアアップへ導きます
よくある質問
エンジニアの面接でチェックされているポイントはありますか?
はい、まずポイントとして「経験・スキル」「キャリアの連続性」「コミュニケーション能力」があげられます。詳細は「エンジニアの面接でチェックされているポイント」で説明しているので確認ください。
エンジニアの面接における注意点を教えてください。
面接で何を話すかも大事ですが、それと同じくらい大切なのは事前準備です。詳細は「エンジニアの面接における注意点」で説明しているので確認ください。