契約社員と派遣社員の違いとは？メリット・デメリットをわかりやすく比較！

契約社員と派遣社員ではどちらが自分に合っているのか、そう悩んでいる方も少なくありません。

どちらも正社員以外の働き方として認識されてはいますが、実は雇用形態や働き方には大きな違いがあります。

この記事では、契約社員と派遣社員の特徴や違いをわかりやすく解説すると同時に、それぞれのメリット・デメリットも比較していきます。

どちらが自分に合うか、選ぶときの参考にしてください。

契約社員と派遣社員の違い

契約社員と派遣社員の最も大きな違いは、雇用契約を結ぶ相手です。

• 契約社員：勤務先の企業と直接雇用契約を結ぶ
• 派遣社員：派遣会社と雇用契約を結び、別の会社へ派遣されて働く

つまり、契約社員は直接雇用、派遣社員は間接雇用といった違いがあります。

この違いによって、仕事の範囲や待遇、キャリアの進み方にも差が出てきます。

実際にどのように違うのかを比較し、自分に合う雇用形態を検討してみてください。

【一覧表】違いを分かりやすく比較

雇用契約の仕組みが大きく違う

契約社員は、勤務先の企業と直接雇用契約を結ぶ働き方です。

その企業の一員として働くため、社内での立場や関わり方も正社員に近くなるケースが多くなります。

一方、派遣社員は派遣会社と雇用契約を結び、派遣先企業の職場で働きます。

つまり、雇用主は派遣会社となり、実際の勤務先とは直接契約していない点が特徴です。

働き方・待遇・将来性にも違いがある

契約社員は、業務の幅が広がりやすく、正社員登用のチャンスもあることからキャリアアップを目指す人に向いています。

一方で派遣社員は、サポート体制が整っていることや働きやすさや柔軟性があるため、自分のペースで仕事をしたい人やライフスタイルを重視したい人におすすめです。

契約社員のメリット

契約社員と派遣社員の違いを見てきたので、ここからはどのようなメリットがあるかを紹介していきます。

正社員登用のチャンスがある

契約社員は会社と直接雇用されているため、勤務態度や実績が評価されれば正社員に登用される可能性があります。

企業にとっても、既に実力や人柄がわかっている契約社員を正社員にできるので、ミスマッチのリスク軽減にもつながります。

正社員を目指している方にとっては、大きなチャンスとなる一つの働き方です。

業務の幅が広くてスキルアップしやすい

契約社員は正社員とほぼ同じ業務を任されることが多く、派遣社員と比べて多くの経験を積むことができます。

責任ある仕事に携わる機会も増えるため、キャリアアップにつながりやすいのが特徴です。

社内制度を利用しやすい

契約社員は勤務先の企業と直接雇用されているため、社内制度や研修に参加できる機会が多くあります。

たとえば、社員向けのスキルアップ研修や福利厚生サービス、評価制度などに正社員と同じように参加できることがあります。

こうした制度を活用することで、実務経験だけでなく、知識やスキルを広げることも可能です。

派遣社員では対象外となる制度でも、契約社員であれば参加対象になるケースが多いため、

積極的に活用していきましょう。

契約社員のデメリット

契約社員はメリットを見てみると、正社員を目指している方にもおすすめする働き方といえます。

しかし、デメリットでは苦労する一面もありますので事前に確認をしておきましょう。

雇用期間に制限がある

契約社員は有期雇用のため、契約期間が決まっています。

1年ごとの更新や6カ月契約など、契約内容によって異なりますが、原則として最長5年までです。

契約が終了すれば勤務先での仕事は終了となるため、将来的な不安を感じる場合があります。

契約終了後は自分で仕事を探す必要がある

契約が満了すると、次の仕事を自分で探す必要があります。

転職活動が必要になるため、定期的に働き先が変わることを考えるとデメリットといえます。

ただ、契約更新の有無は30日前に通知される義務があるため、計画的に動けば仕事がない期間を作らずに働くことが可能です。

派遣社員のメリット

ここからは、派遣社員のメリットを紹介していきます。

派遣社員の働き方については、こちらの「派遣社員の働き方とは？仕組みや正社員との違いなどをくわしく解説」を参考にしてください。

派遣会社が次の仕事を紹介してくれる

派遣社員は、契約が終了しても派遣会社が次の勤務先を紹介してくれるケースが多くあります。

自分で一から転職活動をする手間が省けるため、仕事が途切れにくい安心感がメリットです。

そのため、転職活動が苦手な方にもおすすめの働き方といえます。

条件交渉を派遣会社が代行してくれる

給与や勤務条件などの交渉は、派遣会社が企業とやりとりしてくれるため、直接交渉するストレスがありません。

「時給を上げたい」「勤務時間を調整したい」といった相談も派遣会社を通じて行えるため、働きやすさにつながります。

また、条件が見つからない場合も派遣会社の担当者と相談しながら探すこともできますよ。

自分に合った仕事を選びやすい

派遣社員は、業務内容や勤務地、勤務時間など自分に合った条件で仕事を選べるのが魅力です。

たとえば、残業が少なめや土日休みなど、ライフスタイルに合わせて働きやすい仕事を見つけることができます。

短時間で働きたい方や、空いている時間で働きたい方におすすめです。

派遣社員のデメリット

比較的自由な働き方ができて派遣会社からのサポートも受けられるため、とても良い働き方ではあります。

しかし、そんな派遣社員の働き方にもデメリットがあるので、しっかり確認をしておきましょう。

担当業務が限定的で成長につながりにくい

派遣社員は、契約時に定められた業務以外の仕事を基本的に任されません。

「契約外の仕事はできない・させてはいけない」のルールがあるため、自発的な範囲外の業務や幅広い経験を積むことが難しいと感じることもあるでしょう。

一方で、契約社員や正社員であれば、業務の幅が広がることでスキルアップにつながる場面も多くあります。

成長意欲が高い方や将来的にキャリアアップを目指している方にとっては、やや物足りなさを感じる可能性もあるかもしれません。

雇用の安定性に欠ける

派遣社員は契約期間が短めで、企業側の都合で契約終了になることもあります。

契約社員と同じく有期雇用ですが、派遣社員の方が職場とのつながりが弱くなりやすいため、安定性にはやや不安が残ることもあります。

長く安定して働きたい方は契約社員や正社員を目指すのがおすすめです。

派遣社員と契約社員で自分に合っているのは？

これまでの内容を踏まえ、どちらの働き方がどのような人に向いているかを紹介していきます。

将来性を重視するなら「契約社員」

正社員登用を目指していたり、希望する職種があったりする場合は、契約社員の方がスキルアップにつながりやすいでしょう。

契約期間が5年を超えると、無期雇用への転換も可能になるため、長期的に安定した働き方を目指す方におすすめです。

柔軟に働きたいなら「派遣社員」

働きやすさを重視したい方やいろんな職場を体験したい方は、派遣社員が向いています。

定期的な職場変更や派遣会社のサポートがあることで、気軽に働きやすい環境が整っています。

大手企業で働けるチャンスも多いため、有名企業で働いてみたいと考えている方にも適した働き方です。

よくある質問

ここからは、契約社員と派遣社員のどちらにするか悩まれている方によくある疑問を紹介していきます。

契約社員と派遣社員ではどっちが正社員になりやすいですか？

最初から正社員を目指したいと希望されている方は、契約社員の方が登用されやすい傾向があります。

そもそも、契約社員は勤務先企業と直接契約を結んでいるため、正社員登用に直結しやすいといえます。

派遣社員でも正社員登用の制度はあるものの導入している企業が少ないため、契約社員よりは正社員になれる可能性が低めといえます。

しかし、いろいろな職場を経験してスキルを身につけてから正社員として転職するのであれば、派遣社員から始めてから正社員を目指す方法もあります。

もっとくわしく比較したい方は、こちらの「契約社員と派遣社員の違い」を参考にしてみてください。

派遣社員でもスキルアップできますか？

もちろん、派遣社員でもスキルアップは可能です。

派遣社員の中には、専門スキルを活かした業務に就く方も多く、派遣先で経験を積むことでスキルアップにつなげることができます。

ただし、契約された範囲外の業務には基本的に携われないため、より幅広く経験を積みたい場合はスキルアップ支援のある派遣会社を選ぶようにしましょう。

登録する派遣概査に悩まれている方は、こちらの「おすすめ派遣会社20社比較！ランキングじゃなく自分で探すポイントも紹介」を参考にしてください。

まとめ

契約社員と派遣社員には、それぞれに異なる特徴と魅力があります。

正社員を目指してキャリアアップしたい方は契約社員、働きやすさやサポート重視で柔軟に働きたい方は派遣社員がおすすめです。

特徴やメリット・デメリットなどを比較してきましたので、その中で自分に合う働き方ができそうな雇用形態を選ぶことがポイントになります。

自分の希望する働き方やライフスタイルなどを振り返り、無理なく働ける働き方を見つけてくださいね。