Go言語の将来性は?メリット・デメリットや学習方法を解説!

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この記事でわかること

  • Go言語の将来性
  • Go言語のメリット・デメリット
  • Go言語エンジニアのキャリアパス
編集者プロフィール
ウィルオブテック事業部
上松 大輝

過去に4年ほど、SEとしてシステム開発やネットワーク構築業務に従事。その後、エンジニアの転職を支援するウィルオブテックで求職者さまのキャリア支援を担当。過去のエンジニア経験を活かし、現場感に沿った具体的なキャリアの提案が得意。

プログラミング言語を学ぶとき、汎用性・実用性・将来性などが気になり、「できるだけ長く需要がある言語を学びたい」という方も多いのではないでしょうか。

今回は、比較的新しいプログラミング言語のひとつであるGo言語について、気になる将来性やメリット・デメリット、習得後のキャリアパスなどについて詳しくご紹介します。

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Go言語の将来性は?

まずは、Go言語の将来性についてご紹介します。

先端技術に活用されており、導入企業が増加している

Go言語はシンプルなコードと高速処理に強みを持つプログラミング言語です。

YouTubeやメルカリ、クックパッド、AWAといった大規模サイト・サービスにも利用されているほか、最近ではIoTやドローンなどの先端技術にも活用されています。

マルチプラットフォームに対応でき、フレームワークも多彩です。さらにCPUへの負荷も軽減できるなど、大規模開発・先端技術で積極的に利用されているのが特徴です。

導入企業も増加傾向にあり、これからさらに需要が増していく言語のひとつとされています。

Go言語の需要に対して、扱えるエンジニアがまだ少ない

比較的新しいプログラミング言語であるGo言語は、増加する需要に対して扱えるエンジニアがまだ少ないといわれています。

近年、通信速度の高速化に対して、サーバーサイトの処理速度の遅れが目立つようになっており、並行処理や高速処理を得意とするGo言語の需要はさらに高くなっていく可能性があります。

今後の需要の伸びを考えると、Go言語を扱えるエンジニアの将来性は高いといえるでしょう。

そもそもGo言語って?何ができる?

そもそもGo言語とはどのような言語なのか?何ができるのかをおさらいしておきましょう。

Go言語とは?

Go言語は2009年にGoogleが開発し、2012年にリリースした比較的新しいプログラミング言語です。

複雑になりやすいプログラミング環境の改善を目的に開発された言語で、シンプルなコードと高速処理・並列処理が最大の強みです。

通信速度の高速化への対応、大規模サイト・Webサービスにおけるサーバーへの負荷軽減などが可能で、Webサービスの高度化が進む中、さらに活用するシーンが増加すると考えられています。

Go言語でできること

次に、Go言語でできることを簡単にご紹介します。

Webサイト・サーバーの構築

Go言語の使用シーンとしてもっとも一般的なのが、Webサイト・サーバーの構築です。

上述したYouTube・メルカリ・クックパッドなど、高負荷で複雑になりやすい膨大なデータを扱う大規模サイト・サーバーの構築に活用されています。

スマートフォンのアプリケーション開発

Go言語には、「Go mobile・Go Cloud」といった、スマートフォンのアプリケーション開発用の制作ツールが搭載されています。

Android・iOSなど、主要なスマートフォンのアプリケーションを手軽に開発できます

また、Web用とアプリケーション用でコードを書き換えることなく、同時に開発ができる点もGo言語の特長です。

CLI・APIの開発

Go言語は、「CLI(コマンド入力で動作するユーザーインターフェース)」「API(アプリケーションなどの機能・情報を外部と共有するためのインターフェース)」の開発にも対応しています。

ドローン・ロボットのコントロールシステムの開発

Go言語には、「Gobot」と呼ばれる、ドローンやロボットの開発を目的としたフレームワークが搭載されています。

そのため、Go言語は遠隔操作やセンサーによる情報伝達など、ドローン・ロボットをコントロールするためのシステム開発にも活用されています。

Go言語を使用するエンジニアの平均年収は?

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一方、「650万円~」「850万円~」などミニマムの給与が高めに設定された求人も多くみられます

キャリアやスキルによって変動はあるものの、Go言語を扱えるエンジニアの平均年収は比較的高いといえるでしょう。

Go言語のメリット・デメリットとは?

Go言語のメリット・デメリットには、下記の項目があります。

Go言語のメリット

まずはGo言語のメリットをひとつずつ確認していきましょう。

コードがシンプルで大規模開発に適している

Go言語は、複雑化しやすいプログラミング環境の改善を目的に開発されたため、コードが非常にシンプルです。

また、シンプルなことで可読性が高く、複数のエンジニアによる開発も行いやすいといえるでしょう。

処理速度が速く、メモリの消費を抑えられる

Go言語は、記述したコードを一括で機械語に変換できる「コンパイラ言語」で構成されています。

そのため、PythonやPHPなど、一行ごとに変換が必要な「インタプリタ言語」に比べて、処理速度が速く、あらゆる処理をスピーディーに行えます

並行処理・並列処理ができる

並行処理や並列処理に対応している点もGo言語のメリットです。

複数のCPUがあるPCであれば、複数の処理を同時に行うことができ、開発を効率的に進めることができます。

メモリ不足による障害が起きにくく安全性が高い

Go言語はポインタ演算というエラーが起きやすい機能が搭載されていません。

これが、メモリリーク(メモリの解放忘れ)の予防につながっており、メモリ不足による障害が起きにくい仕組みになっています。

Go言語のデメリット

一方で、Go言語にデメリットはあるのでしょうか。

コードの使いまわしができない

Go言語にはコードを継承する機能がありません。継承とは、既存のクラスの性質を別のクラスに引き継ぐことを指し、継承を行うことで開発効率を高める効果があります。

Go言語にはこの機能がなく、コードの使いまわしによる効率化や修正がしにくくなっています

使える機能が少ない

Go言語は複雑な機能をそぎ落とした言語のため、使える機能も最小限に抑えられています。

コードがシンプルになるというメリットの反面、多機能なプログラミング言語に慣れているエンジニアにとっては不便に感じることがあるでしょう。

日本語の情報が少なく、学習コストがかかる

Go言語は2012年にリリースされたばかりに新しい言語です。日本語に対応した情報が少なく、Go言語を習得したエンジニアの数も少ないのが現状です。

そのため、他の言語に比べると、学習するための時間やコストがかかる可能性があります

Go言語の学習方法と習得後のキャリアパス

最後に、Go言語の学習方法と習得後のキャリアパスについてご紹介します。

書籍や学習サイトで学ぶ

その他の言語に比べると数が少ないのが現状ですが、Go言語に関する書籍や学習サイトがあります。

書籍や学習サイトを活用して独学する方法がもっともコストを抑えられ、手軽に学習を進められるでしょう。Go言語を学びたいという方は、まずはここからはじめてみてください。

プログラミングスクールに通う

独学に不安がある方は、Go言語を学べるプログラミングスクールに通うのがよいでしょう。

コストはかかりますが、Go言語の基本から応用まで、実用的なプログラミングスキルを体系的に学ぶことができます。

どのようなスクールを選ぶかが習得において重要なため、口コミの確認や無料授業体験への参加など、しっかり吟味してから判断するようにしましょう。

資格習得を目指す

すでにGo言語についての一定のスキルがあり、Go言語エンジニアとしてのスキルアップを検討している場合は、資格の取得を検討してみてもよいでしょう。

Unity認定試験

Unity認定試験は、ゲームエンジンのUnityを提供するUnity Technologiesが実施している試験です。

Go言語はゲーム開発の現場でも活用されているため、Go言語のスキルを活かしてゲーム業界にチャレンジしたいという方におすすめです。

HTML5プロフェッショナル認定資格

HTML5プロフェッショナル認定資格は、Webシステムやアプリケーション開発のスキル・知識を証明する資格です。

HTML5は、フロントエンド側に関するプログラミング言語で、サーバーやバックエンド側のGo言語とは異なるシーンで利用されています。

Go言語を扱うエンジニアが、フロントエンドの知識・スキルを身に付けたいときに役立てることができるでしょう。

ITストラテジスト試験

ITストラテジスト試験は、「情報処理技術者試験」の中でも最難関のレベル4に該当する試験です。

「セキュリティ・システム戦略・システム企画・経営戦略マネジメント・技術戦略マネジメント・ビジネスインダストリ・企業活動・法務」など幅広い出題範囲が特徴で、エンジニアよりもさらに上流の職種を目指す方におすすめです。

※関連記事:ITストラテジスト試験の難易度は?合格するメリットや必要な勉強時間について解説!

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Go言語エンジニアのキャリアパスは?

Go言語を習得した後、エンジニアとしてどのようなキャリアパスが考えられるのでしょうか?最後に、Go言語エンジニアのキャリアパスについてご紹介します。

フルスタックエンジニア

フルスタックエンジニアとは、開発の工程をすべて一人で担当できる幅広いスキルを持ったエンジニアです。

Go言語エンジニアとしてバックエンド・サーバーサイドの経験を積み、その後フロントエンドなどの工程のスキルと経験を積むことで目指すことができます。

テックリード

テックリードとは、開発プロジェクトの技術的な責任者・リーダーを担う仕事です。

Go言語エンジニアとして得たバックエンド・サーバーサイドの経験に加え、プロジェクトマネジメント・コミュニケーション能力などが求められます。

Go言語エンジニアとして活躍しながらマネジメントスキル・コミュニケーション能力などを高めていけば、このような上流の職種を目指すことができるでしょう。

データベースエンジニア

データベースエンジニアとは、データベースの開発・運用・管理・保守などを担当するエンジニアのことです。

Go言語はデータベースの開発や管理に適したプログラミング言語のため、スキルを高めていくことで、データベースのスペシャリストとして活躍するキャリアパスを目指すことができます。

まとめ

Go言語は、シンプルなコードと高速処理・並列処理が得意なプログラミング言語で、大規模なWebサイト・サービスの開発のほか、ロボットやドローンのコントロールシステムの開発にも活用されています。

今後も導入企業が増えることが予想され、将来性が非常に高い言語のひとつです。バックエンドやサーバーサイドの領域で長く活躍できるエンジニアになりたいという方は、ぜひ習得を検討してみてください。

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