受託開発は本当に“つらい”だけ?意外なメリットと将来性を解説

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この記事でわかること

  • 受託開発がつらいと言われる理由
  • 受託開発で働く4つのメリット
  • 受託開発がつらいときは環境を変える
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ウィルオブテック編集部

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受託開発と検索すると「受託開発 つらい」「受託開発 オワコン」という関連検索が出てきますが、実はメリットも大きい職種です。

この記事ではなぜ「つらい」「オワコン」と思われてしまうのかポイントを解説していきます。

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受託開発とは?

受託開発とは、クライアントの依頼内容に合わせてソフトウェアやシステムの開発を行う業務形態のことを指します。

受託開発は請負契約に該当します。請負契約とは、受注者が発注者の依頼に沿って仕事を完遂し、発注者は仕事の成果物に対して、報酬を支払う形の契約です。

自社開発と受託開発の違い

よく受託開発と比較されるのが自社開発です。

最も大きな違いは、依頼元が顧客(クライアント)か自社かです。自社開発は自社内の要望・課題に対してシステム開発を行うのに対し、受託開発はクライアントが「こんなシステムが欲しい」という依頼をもとに開発を行います。

自社開発は自社内でコミュニケーションが完結するため、納期や進め方の融通が利きやすいなどの利点があります。

SESと受託開発の違い

ほかにもSESも受託開発と比較されることが多いです。

SESはシステムエンジニアサービスの略で、クライアント企業に常駐しシステム開発だけでなく、運用・保守業務も発生する契約形態を指します。 受託開発は開発した成果物を納品するサービスに対し、SESはエンジニアが常駐し業務に従事することがサービスとなります。

▼受託開発とSESの違いや将来性についてもっと詳しく知りたい方はこちらもおすすめ
受託開発とは?SESとの違いや将来性」もあわせてご覧ください。

受託開発がつらいと言われる4つの理由

悩んでいる画像

なぜ受託開発はつらいといわれるのでしょうか。主に4つの理由を解説します。

残業が多い

受託開発と聞くと「残業が多い」というネガティブなイメージを抱く人も少なくありません。

顧客によって開発してほしい内容が異なるためパッケージ化することが難しく、かつ期日までの納品が必要なため、プロジェクトによっては残業が発生する可能性があります。

しかし受託会社の体制や、顧客とのコミュニケーション次第で大きく変わるため、必ず残業が多いわけではありません

明確な納期がある

受託開発はクライアントへの納品がゴールとなるため、明確に期日が設けられています。

期日があることで、間に合わせなければならないプレッシャーがつらさに繋がっているのかもしれません。

しかし「期日までの対応」はビジネスシーンでは当たり前に発生します。受託開発だけでなく、自社開発企業やSESなどでも納期が定められているため、極端に不安視する必要はないでしょう。

クライアントとの関係構築が必要

顧客要望をもとに開発業務を進めるため、指示・仕様・スケジュールなど細かく連携をとる必要があります。

より良い関係性を構築できる方が業務を進めやすいため、コミュニケーションコストが発生するのも事実です。

しかし対人スキルやコミュニケーション能力はどこでも必要とされるため、「顧客相対の機会を持てる」というメリットでもあります。

下流工程の受託だと業務が単調になりがち

受託する業務にもよりますが、下流工程を複数社担当するケースもあり業務が単調でつらいという意見もあるようです。

しかしポジティブに言い換えるのであれば、その分マルチタスク処理能力やさまざまな業界経験が身に付き成長につながります。

エンジニアの技術だけでなく、社会人の経験値を上げたい方に向いている環境です。

受託開発で働く4つのメリット

受託開発は向いていると思える人にはメリットもとても大きい仕事です。 そのなかでも4つの得られるメリットを解説します。

顧客との折衝経験を積める

顧客との折衝経験は、発注者の視点を理解する上で非常に貴重です。

発注者の考えを理解し、それに応じた対応をすることはエンジニアにとって欠かせないスキルと言えます。

顧客目線で物事を考えられるようになると、業務をスムーズに進行させることができるでしょう。

対人スキルの向上につながる

エンジニアはコツコツ作業するイメージがありますが、受託開発では、社内の他エンジニアや営業とチームになって働くことがほとんどです。

対人スキルやコミュニケーションスキルが向上するほど、チームとしてのパフォーマンスアップにつながります。

社内外問わず多くの人と関わる機会が多い受託開発なら、対人スキルを習得しやすいといえるでしょう。

達成感を得られる

マルチタスクで複数のプロジェクトを納期に間に合わせるように開発することが多い受託開発では、成果物を完成させ納品するという一連の流れが自社開発やSESと比較すると速いため、感謝される頻度も高くなります。

その分やりがいを持って働けるというエンジニアも多くいます。

市場価値が上がる

受託開発では、プロジェクト別にさまざまな業界を知ることができるという特徴があります。

転職時は業界の知識や経験が重宝されるため、市場での価値が上がります。

また、プロジェクトごとに開発言語や技術が身に付き、自社開発では知ることのできない、他社とのコミュニケーションや交渉スキルを磨けるでしょう。

▼受託業務の仕事をもっと詳しく知りたい場合は、転職エージェントに相談してみよう

受託開発がオワコンといわれる3つの要因

受託開発には確かにオワコンといわれる一面もあります。

それは時代の変化と直結しています。

生成AIの進歩やノーコードで開発できるシステムの増加

近年では専門知識がなくてもシステムをつくれる技術が進歩してきており、今後さらに進化していくことが予想されます。そのため受託開発を必要とする機会も減少していくと言われています。

しかし政府が2020年12月に「自治体DX推進計画」(※)を公表し、コロナ禍も受けて民間企業がDX化に踏み切る流れもあります。

業績を伸ばしている企業も多く、まだまだ受託開発のニーズは減らないといえるでしょう。

※参照:「自治体DXの推進 – 総務省

オフショア開発の導入

海外人材に開発業務を委託するビジネスモデルも増加してきました。

国内の開発人材の需要はより高度なスキルもしくは、外国人とのコミュニケーションや進行管理能力が求められる傾向に動いていくと思われます。

IT業界を取り巻く環境の変化が激しい

受託開発はすぐに廃れる業態ではありません。

しかしAIの進歩や海外人材の参入によって10年後20年後には大きくそのかたちを変えていると言えるでしょう。未来の動向を知っているのと知らないのとでは行動や選択が変わります。

常に最新の情報をキャッチアップしておくことで、事前に対策が打てるでしょう。

問題は今の環境かも?環境を変える手段も有効

ドアと人間

受託開発がつらいのは、受託開発の業態そのものではなく、周囲の環境のせいかも知れません。

環境は行動をすれば変えられるものです。ぜひ現在置かれている自分の環境を見つめなおしてみてください。

将来性がある企業かを見極める

受託開発を運用する企業のなかにも、未来の動向を見据えて業態やサービスの在り方を変革しようと

している企業も多くあります。将来性がある企業かどうかをまずは見極めるのも良いでしょう。

「つらい」理由を見極める

残業の多さ、納期、クライアントとのかかわり方、任される工程の範囲、これらは受託開発の業態そのものではなく、受託会社によって変わる内容です。会社によって方針はさまざまです。

受託開発という仕事内容に不満がないのであれば、環境を変えるという手段も有効でしょう。

受託開発ではない働き方を探すのも有効

企業によって顧客に提供しているサービス内容や、それに伴う任される業務範囲もさまざまです。

中には自分にぴったりの働き方があるかもしれません。

自社開発やSESと区別しすぎず、まずは情報収集からはじめてみましょう。

▼自社開発のメリットについて詳しく知りたい方はこちらもおすすめ
自社開発エンジニアに転職するメリットとは? 必要なスキルも徹底解説!」もあわせてご覧ください。

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まとめ

受託開発は、残業の多さや納期、顧客対応によりつらいと思われる方がいます。

しかしそれらは将来役立つスキルにつながることも多く、成長の機会として望んで受託開発の業務に従事する方もたくさんいます。

環境や企業の選び方次第で、その「つらさ」は大きく変わります。

自分が未来のためにどのようなスキルを身につけたいのか、今どんな環境・条件で働きたいのかを整理し、納得できる働き方を見つけると良いでしょう。

ひとりでは集められる情報も限られるため、エンジニア転職に特化したエージェントの無料相談に申し込むのもおすすめです。

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