自社開発エンジニアに転職するメリットとは? 必要なスキルも徹底解説!

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この記事でわかること

  • 自社開発エンジニアの主な仕事内容
  • 自社開発エンジニアとして働くメリットとデメリット
  • 自社開発エンジニアに必要な3つのスキル
編集者プロフィール
ウィルオブテック事業部
坂田 雄平

過去に8年ほど、受託企業でITエンジニアの経験あり。長年培ってきたエンジニア経験をもとに、求職者さまに寄り添ったキャリア支援を得意としている。

「現在SIerやSES企業で働いているけれど、もっと業務やスキルの幅を広げたい!」と考え、自社開発エンジニアへの転職を考えている人も多いのではないでしょうか。

本記事では、自社開発エンジニアの仕事内容やメリットや懸念点、求められるスキルについて詳しく解説します。自社開発エンジニアに求められるポイントを知り、転職を成功させましょう。

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自社開発とは

自社開発とは、アプリやWebサービス、システムなどを自社で開発することです。外部に委託して開発を進めるのではなく、リリースまでの全工程を担っている会社を自社開発企業と呼ぶこともあります。

自社開発エンジニアの業務領域は広く、市場におけるニーズのリサーチから企画、開発とさまざまな業務に携われるのが特徴です。何らかのトラブルが発生した折には、自社で速やかに対応しなくてはならないため、エンジニアには高い技術力と対応力が求められます

自社開発企業は多々ありますが、有名企業にGoogleや楽天、DeNA、リクルートやサイバーエージェントなどがあります。

自社開発エンジニアの主な仕事内容

自社開発エンジニアの主な仕事内容として、まず市場の調査や分析が挙げられます。どのようなサービスに需要があるのか、トレンドは何かといったことをリサーチし、開発に反映させます。

次に、市場調査と分析から得たデータに基づき、チームでアイデアを出し合います。企画やアイデアをもとに、開発に必要となる設計書・仕様書などを作成し、実際に開発にとりかかります。

リリース後も、ユーザーの声を聞きつつ改善しなくてはなりません。常にブラッシュアップを続け、必要に応じてシステムの改修も行います。

自社開発と受託開発は何が違う?

自社開発エンジニアは、自社独自の商品やサービスの開発に携わります。一方、受託開発はクライアントから依頼を受け、システムの開発を行います

自社開発は開発後もこまめにブラッシュアップを重ねていくのに対し、受託開発はシステムを開発し終えるまでが業務範囲となるケースが多いです。

また、納期に関しても考え方に大きな違いがあります。自社開発はある程度自社内でスケジュールの調整が可能です。

しかし、受託開発はクライアントから納期が提示されるため、多少無理のあるスケジュールでも間に合わせなければなりません。自社開発のメリットについては、下記で詳しく解説します。

▼受託開発については
こちらの受託開発とは?SESとの違いや将来性について詳しく解説でも詳しく解説していますのでぜひ、参考ください。

自社開発エンジニアに転職する5つのメリット

自社開発エンジニアに転職する主なメリットを5つ解説します。ひとつずつ確認していきましょう。

  • コミュニケーションが取りやすい
  • スケジュール調整がしやすい
  • 企画段階から携われる
  • ユーザーの反応を確認しやすい
  • 自社サービスがヒットすれば社内評価アップ

コミュニケーションが取りやすい

自社開発においては、自社に在籍する社員がプロジェクトの立ち上げや運営を行います。そのため、プロジェクトのメンバーが顔見知りであるケースも多く、気軽にコミュニケーションを取れるというメリットがあります。

部署間をまたいだ確認や連携が必要なときも、意思疎通がしやすく、情報共有も容易です。また、自社の社員であれば細かいニュアンスまでしっかりと伝えられるので、認識の違いが生じにくいでしょう。

一方、受託開発の場合、常にクライアントとやりとりしなければなりません。特に、客先常駐で知っている人が誰もいない環境でプロジェクトに参画する場合、慣れるまでに時間がかかりがちです。

その点、自社開発であれば自社内でコミュニケーションが完結するため、気軽に相談しやすい点が魅力といえます。

スケジュール調整がしやすい

先述したとおり、自社開発はリリース時期を自社内で決められるため、スケジュール調整をしやすいというメリットがあります。

開発工程で何かしらイレギュラーな事態が発生しても、リリースのタイミングを柔軟に変更できます。決定権が自社にあるからこそ取れる対応といえるでしょう。

一方、受託開発の場合、スケジュールの調整は困難です。クライアントから依頼を受けて開発を行っている以上、契約時に約束した期限を守らなくてはなりません。

納期に遅れてしまうと、クライアントに損害が発生するリスクもあるため、延期できないケースがほとんどです。納期を遵守するため、深夜までの残業や休日出勤せざるを得ないこともあります。

企画段階から携われる

自社開発であれば、企画段階から開発に携われる機会が多々あります

自分のアイデアが採用されると、仕事のやりがいやモチベーションが高まり、より意欲的に仕事へ向き合えるでしょう。

一方、受託開発では企画段階から関わることはほぼできません。基本的に、クライアントが企画して仕様書を起こし、エンジニアは仕様書に基づいた開発を行います。

「もっとこうすればよくなるのに」というアイデアが湧いたとしても、受託開発である限り、決定事項に対して忠実に作業することが求められます。

ユーザーの反応を確認しやすい

自社で開発してリリースしたサービスであれば、ユーザーからのダイレクトな評価を得られます。操作性や視認性、機能性など率直な意見が伝わるので、ユーザーから得た情報を速やかにサービスへ反映できます

しかし受託開発の場合、クライアント側がリリースするため、ユーザーからの意見を直接見聞きできません。変更や修正に関しても、クライアントがまとめた情報をもとに行います。

ユーザーから直接高い評価を得られれば、エンジニアとしてモチベーションアップにつながります。また、ブラッシュアップを繰り返す中で、サービスをさらに洗練させられるので、自身のスキルアップにもつながるでしょう。

自社サービスがヒットすれば社内評価アップ

自社ですべてを手掛けているため、ヒットすればエンジニアも恩恵を受けられます。たとえば、サービスが大ヒットした場合には、自社の直接的な利益が増え、昇進や昇給につながる可能性もあります。

また、開発に関わったチームだけでなく、社員全員で喜びをわかち合えるのも魅力です。ヒットにより組織そのものが大きな恩恵を受けるため、達成感や充実感を味わえるでしょう。

一方、受託開発はクライアントからの依頼で開発を行うため、ヒットしても自社に直接的な恩恵はありません。評価されるのはクライアント企業です。

自社開発エンジニアに転職する4つの懸念点

自社開発エンジニアにはメリットが多くある一方、懸念点もいくつかあります。懸念点を踏まえたうえで、転職するかどうか検討しましょう。

  • 企業によって待遇の差がある
  • スキル・技術に偏りが生じやすい
  • 外部へ人脈を広げにくい
  • 未経験での入社が難しい

企業によって待遇の差がある

Googleのように、世界的規模の自社開発企業もあれば、規模の小さな企業もあります。企業の規模によって、待遇の差があるので注意しておきましょう。

特に、自社開発エンジニアを求めている企業の多くは、スタートアップやベンチャー企業です。創立して間もなく、まだ事業が軌道にのっていない場合、給与が低く福利厚生も充実していないことが多々あります。

「自社開発エンジニアに転職して、年収もアップしたい!」と考えているなら、求人票や募集要項を慎重に確認したうえで、選考に進みましょう。

スキル・技術に偏りが生じやすい

自社開発エンジニアは、限定的な分野の技術しか用いないケースがあるため、注意が必要です。特に、細かく分業化している企業の場合、求められるスキルが限られており、スキルアップの機会を妨げてしまうリスクがあります。

また、自社で独自のフレームワークを用いて開発を行うケースも珍しくありません。フレームワークにより、効率的な開発が可能となる一方、社外で活用できない技術ばかり身につきがちです。

市場価値を高めるためにも、スキルアップにつながる自己学習は転職後も続ける必要があります。

外部へ人脈を広げにくい

開発からリリースまでをすべて自社で完結できるため、人脈を広げにくいというデメリットもあります。

特定の企業に所属している間は問題ありませんが、今後フリーランスや起業を考えているなら、人脈は不可欠です。

もし、ゆくゆくはフリーランスとして働きたいなら、社外のセミナーやコミュニティに参加して、人脈を広げておきましょう。

未経験での入社が難しい

自社開発エンジニアを募集している多くの企業では、即戦力となる人材を対象にしています。エンジニア未経験の場合、採用されるハードルは非常に高いでしょう。

というのも、自社開発エンジニアは業務内容や働き方などさまざまな魅力があり、エンジニア転職において人気が高い職種だからです。経験のあるエンジニアでも、狭き門となる可能性があります。

未経験者の場合、まずはエンジニアとして実務経験を積み、スキルアップを目指すとよいでしょう。その際、自社開発エンジニアに求められるスキルを明確にしておく必要があります。

自社開発エンジニアに必要な3つのスキル

自社開発エンジニアに必要な3つのスキル
自社開発エンジニアを目指すのであれば、どのようなスキルが求められているのかを理解しておきましょう。

ここからは、下記の自社開発エンジニアに必要な3つのスキルを紹介します。

  • スピード感ある対応力
  • ITに関する技術力
  • ニーズを正確に捉える分析力

スピード感ある対応力

スケジュールの融通はききやすいものの、少しでも早く製品のリリースを行うために、自社開発エンジニアにはスピード感が求められます。特に、競合がひしめく業界においては、他社に遅れをとることは致命的です。

またスピードだけでなく、柔軟な対応力も欠かせません。ユーザーが何を求めているのかを把握し、柔軟かつスピーディーに対策する必要があります。

ITに関する技術力

システムやサービスの開発においては、さまざまなIT技術を利用します。自社開発ではエンジニアが中心となり、どのようなIT技術を利用するべきなのか判断しなくてはなりません。

プログラミング能力だけにとどまらず、ITに関する幅広い知識と技術が求められるでしょう。またIT技術は日々アップデートされるため、日々のこまめな情報収集やインプットも必要です。

転職時には、これまでどのようなIT技術を使用して業務を進めてきたのか、簡潔に伝えましょう。日頃からポートフォリオを作成しておくと、スムーズに伝えられるのでおすすめです。

ニーズを正確に捉える分析力

システムやサービスの開発においては、需要のないシステムやサービスをリリースしても、利益につながりません。どのようなサービスが世の中で求められているのか、正確に判断しなければなりません。

ニーズを正確に捉えるには、調査や分析が必要です。分析力を養うのに適したフレームワークもあるので、活用してみるとよいでしょう。

分析力が高まれば、ニーズに即したアイデアや企画も生まれやすくなります。その結果、ユーザーにとって満足度の高いシステムを開発できるでしょう。

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まとめ

自社で企画から開発、リリースまで手掛ける自社開発なら、自由度の高い働き方が可能です。SIerやSESから、もっと仕事の幅を広げたい人には、自社開発エンジニアとしての働き方はとても魅力的なのではないでしょうか。

ただ、多くのメリットがある一方で、デメリットがあるのも事実です。自分に合った働き方ができるかどうか見極めたうえで、自社開発エンジニアを目指しましょう。

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よくある質問

自社開発エンジニアへのメリットはありますか?

はい、自社開発エンジニアは人気ですが、SESやSierから目指している場合は、仕事は自社開発ゆえの大変さもあるため、メリット、デメリットを両方知っておく必要があります。詳細は「自社開発エンジニアのメリット」で説明しているので確認ください。

自社開発エンジニアの必要なスキルはありますか?

はい、自社開発エンジニアの必要なスキルとしては主に「スピード感ある対応力」「ITに関する技術力」「ニーズを正確に捉える分析力」があげられます。詳細は「自社開発エンジニアに必要なスキル」で説明しているので確認ください。

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