【ITエンジニアおすすめ資格18選】分野別の紹介と合格率も徹底解説

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この記事でわかること

  • 資格は評価に直結するケースがある
  • 分野別で取得したほうが良い資格は異なる
  • 資格を選ぶ際は目的や進め方を確認する
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ウィルオブテック編集部

エンジニア転職に関するお役立ち情報を発信

エンジニアは「資格を取得したほうがいい」とよく言われます。聞き飽きている方も多いのではないでしょうか。

しかし資格の種類も非常に多く、取得することで具体的にどのようなメリットが得られるのか、どの資格が今の自分にとって必要なのかが明確でないことがあります。

この記事では、分野別におすすめの資格や合格率、受験料などの情報とともに、資格取得がどのようにキャリアに役立つのかを解説します。

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エンジニアは資格取得が必要?

パソコンと辞書

結論、必須ではないものの、取得することでメリットがあります。

ではなぜエンジニアは資格取得を推奨されているのでしょうか。

その理由を2つの軸から解説します。

資格は評価に直結するケースがある

資格の取得が評価に直結する場合があります。

日経クロステックが2022年に発表した、IT大手10社がIT資格をどのように活用しているかの調査結果によると、「昇格要件」「資格手当や報奨金の支給要件」の両方またはいずれかに利用している企業が大半でした。

資格を持っていることで昇給が見込まれると同時に、資格を持っていないと昇格できない可能性があるということです。

参照:「IT資格は昇格昇給に必要か・報奨金は出るか、調査で見えたIT大手10社の違い

転職時にも有利になることが多い

エンジニアはスキルフィット重視の採用を行っているため、転職時は実務経験が最も重視されます。しかし、会社が違えば言語や使うシステムが異なるため、今までの経験を定量的にはかるのが難しくなります。

そのときに資格があれば、スキルを持っている証明になり正しい評価を得ることができるでしょう。

また、資格は「目的に向かって期日までに必要な自己学習ができる」証明でもあります。資格を持っておくことで、資格取得までのプロセスが評価されるケースも大いにあります。

資格の種類を理解する

エンジニアに関連する資格は非常に多く、どの資格が効力のあるものなのかを見分けることが重要です。

誰にも知られていないマイナーな資格だと、スキルの証明にならない可能性があります。 受験料も安くないため、しっかり見極めましょう。

国家資格と民間資格

資格には、下記の2種類があります。

国家資格:国の法律に基づいて能力と知識があることを保証される資格
民間資格:NPO法人や民間企業主催の、汎用性の高いシステムもしくは自社製品における操作管理スキルがあることを証明する資格

民間資格は認知度が高いほど社会からの信用度も高くなるので、資格を選択する際に認知度についても調べてみると良いでしょう。

分野別の資格

エンジニアに関連する資格は、分野別で多岐にわたります。

ネットワークシステム、セキュリティ関連、プロジェクトマネジメントなど分野によっても取得した方が良い資格が変わります

資格を通してどんなスキルがあることを証明したいのかを明確にすることが重要です。

おすすめの資格18選

ここではエンジニアにとって特に役に立つ、知名度の高いおすすめ資格を18個選抜し、対象分野・合格率・受験料とあわせてご紹介します。

資格試験 対象エンジニア 資格種類 合格率(目安) 受験料
基本情報技術者試験 開発者 国家資格 46% ¥7,500
応用情報技術者試験 開発者 国家資格 20% ¥7,500
ITパスポート試験 開発者 国家資格 53% ¥7,500
情報セキュリティマネジメント試験 開発者 国家資格 65% ¥7,500
システムアーキテクト試験 開発者 国家資格 15% ¥7,500
ネットワークスペシャリスト試験 ネットワーク 国家資格 15% ¥7,500
データベーススペシャリスト試験 データベース 国家資格 16% ¥7,500
エンベデッドシステムスペシャリスト試験 開発者 国家資格 17% ¥7,500
情報処理安全確保支援士試験 セキュリティ 国家資格 19% ¥7,500
ITストラテジスト試験 PM、管理者 国家資格 15% ¥7,500
プロジェクトマネージャ試験 PM、管理者 国家資格 14% ¥7,500
ITサービスマネージャ試験 保守、管理者 国家資格 14% ¥7,500
システム監査技術者試験 セキュリティ、管理者 国家資格 15% ¥7,500
C言語プログラミング能力認定試験 開発者 民間資格 57% 1級 ¥8,000
2級 ¥6,600
3級 ¥5,400
PHP技術者認定試験 開発者 民間資格 非公開 各初級 ¥12,000
各上級 ¥15,000
Javaプログラミング能力認定試験 開発者 民間資格 56.5% 1級 ¥8,000
2級 ¥6,600
3級 ¥5,400
Ruby技術者認定試験 開発者 民間資格 非公開 ¥16,500
Pythonエンジニア認定試験 開発者 民間資格 Python 3 エンジニア認定
基礎試験76.0%
実践試験48.6%
データ分析試験81.5%
基礎 ¥10,000
実践 ¥12,000
分析 ¥10,000

参照:「IPA 独立行政法人 情報処理推進機構
参照:「ビジネス能力認定 サーティファイ
参照:「PHP技術者認定機構
参照:「一般財団法人Rubyアソシエーション
参照:「一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会

エンジニア全般におすすめの資格4選

資格の詳細についてもお伝えしていきます。

まずはエンジニア全般、全職種向けの資格4選です。

基本情報技術者

ITエンジニアの登竜門としてメジャーな資格で、情報技術全般に関する基本的な知識・技能をもち、実践的な活用能力を身につけていることを証明する国家資格です。

ITを活用したサービス、製品、システム及びソフトウェアを作る業務に従事している方や、これから従事したい方におすすめの資格です。

応用情報技術者

基本情報技術者資格の上位に位置付けられ、情報技術全般に関する応用知識を持ち、技術だけでなく管理・経営まで、幅広い知識と応用力があることを証明する国家資格です。

ITを活用したサービス、製品、システム及びソフトウェアを作るうえで必要な応用的知識・技能をもった方におすすめの資格です。

ITパスポート

ITを利活用するすべての社会人が備えておくべき、ITに関する基礎的な知識が証明できる国家試験です。

AIやIoTなどの新技術や、アジャイル開発をはじめとした新しい手法の概要知識、経営全般の知識、セキュリティ、ネットワークなどの知識、プロジェクトマネジメントの知識など幅広い分野の総合的知識が身に付きます。学生でも取得する方が多い比較的初心者向けの資格です。

情報セキュリティマネジメント

情報セキュリティ分野での計画、運用、評価、改善を通じて、組織の情報セキュリティを確保し、継続的に脅威から守るための基本スキルを認定する国家資格です。

業務で情報管理を担当する方、情報セキュリティ管理の知識・スキルを身につけたい方におすすめの資格です。

エンジニアのスペシャリストにおすすめの資格5選

より各分野における専門知識や技術力、付随する管理能力を証明したい方向けの資格5選です。

システムアーキテクト

システム開発における企画、要件定義、基本設計、詳細設計といった上流工程を指揮し、豊富な業務知識に基づいて的確な分析を行えること、業務ニーズに適した情報システムのグランドデザインを設計し完成に導くことができるスキルを証明する国家資格です。

開発を主導する方、評価する方におすすめの資格です。

ネットワークスペシャリスト

ネットワークスシステムの企画、要件定義、開発・運用、保守において主導するスキルを証明する国家資格です。

ネットワークスシステム開発の全工程を統括する方、技術支援を行う方におすすめの資格です。

データベーススペシャリスト

データベースにおける情報システムの企画、要件定義、開発・運用、保守を主導するスキルを証明する国家資格です。

データベースシステムの構築やデータ分析基盤を提供する業務を行っている方や、インフラエンジニアを目指す方におすすめの資格です。

エンベデッドシステムスペシャリスト

IoTを含む組込みシステムに関する事業戦略や製品戦略の策定、ハードウェアとソフトウェアの要求仕様の策定、及び開発・実装・テストにおいて主導するスキルを証明する国家資格です。

組込み・IoT系のフルスタックエンジニアとして従事する方、目指している方におすすめの資格です。

情報処理安全確保支援士

情報セキュリティマネジメントにかかわる企画、設計、開発、運用だけでなく、セキュリティ対策やインシデントの管理、指導スキルを認定する国家資格です。この資格は3年ごとに更新が必要です。

サイバーセキュリティに関する高度な知識を持ち、セキュリティ対策を主導する方におすすめの資格です。

IT管理者におすすめ資格4選

高い技術力だけでなく、プロジェクトマネジメントやセキュリティマネジメントなど指導力、管理能力を証明したい方向けの資格4選です。

ITストラテジスト

IT情報技術を活用した事業改革・高度化・最適化するための、基本戦略の策定・提案・推進するスキルを認定する国家資格です。

経営戦略に基づいてIT戦略を策定し、高度なIT活用による事業革新や業務改革の推進、競争優位を持つ製品・サービスの企画を行うCIOやCTO、ITコンサルタントを目指す方におすすめの資格です。

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プロジェクトマネージャ試験

システム開発におけるプロジェクトマネジメントの業務と、役割を円滑に遂行するための知識・実践能力があることを証明する国家資格です。

プロジェクトの目的実現に向けて、チームの統括を行う方、プロジェクトを成功に導くマネージャを目指す方におすすめの資格です。

ITサービスマネージャ試験

システム運用における安定稼働を主とした、信頼性の高いサービスを提供するためのマネジメントスキルを保有していることを証明する国家資格です。

リスク管理、サービス品質の向上と保証を指揮する方、管理する方におすすめの資格です。

システム監査技術者

情報システムや組込みシステムが適切かつ健全に活用され、情報システムにおけるリスクへの適切な対処、改善促進に向けた知識・実践能力があることを認定する国家資格です。

情報システムにかかわる監査業務に従事し、指導する責任をもつ方におすすめな資格です。

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プログラミング言語別の資格5選

技術力のなかでもより実践的なスキルを証明できる、言語別の資格もご紹介します。 汎用性の高い言語は特にスキルの有無を明示できるためおすすめです。

数ある言語のなかでも利用頻度の高い5つの言語資格をご紹介します。

C言語プログラミング能力認定

OSや組み込みソフトウェア開発、ロボットの開発などに用いられる汎用性の高い言語です。汎用性が高いということは、利用する企業が多いということなので、転職時にも有利にはたらくでしょう。

3~1級まで存在し、1級では実技試験が行われています。

 PHP技術者認定

webやスマホアプリ開発に用いられる汎用性の高い言語です。

初級・上級試験があり、上級の上位者にはウィザードという称号も与えられます。

Javaプログラミング能力認定

webページやアプリ、家電製品などさまざまなシステム開発に用いられる非常に汎用性の高いメジャーな言語です。PHP、C言語と同じく利用する企業が非常に多いためおすすめの資格です。

3~1級まで存在し、1級では実技試験が行われています。

Ruby技術者認定

日本発祥のプログラミング言語です。Webアプリやサーバー管理などインフラ分野のツールで多く使われています。シンプルさが特徴で比較的初心者にも習得しやすいといわれています。

資格は基本技術レベルを証明するシルバーと、プログラム設計技術を証明するゴールドがあります。

Pythonエンジニア認定

人工知能(AI)開発やデータ分析に用いられる言語です。

AI技術の進歩によりここ数年で需要が一気に増加し、人気の高いプログラミング言語です。 基礎、実践、データ分析に分かれた資格試験を行っています。

資格を選ぶ際の注意点

どの資格を取得するかを判断する際の注意点もお伝えします。

目的にあった資格を選ぶ

資格の知名度は、社会におけるその資格の評価・信用度と比例します。あまりにもマイナーな資格の場合は所持していても評価されないことがあるでしょう。

また、自身が目指したい職種がある程度明確な場合は関連する資格を正しく選択しましょう。

国家資格は特に合格率が低く、民間資格は受験料が高い傾向です。貴重な時間と費用を無駄にしないよう、事前の情報収集はしっかりと行うことを推奨します。

勉強方法も事前に調査する

資格の種類を調べる際、あわせて勉強方法についても情報収集することをおすすめします。

公式サイトに過去問題集やテスト問題が掲載されていることもありますが、なかには試験内容が非公開のものもあります。実務試験で設問数2問、制限時間150分などの試験も存在します。

動画サイトや参考書の有無を事前にチェックしておくことで、スムーズに試験勉強をスタートできるでしょう。

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エンジニアが勉強に疲れてしまう5つの理由と対処法!モチベーションを高める方法は?」もあわせてご覧ください。

資格がないとエンジニアは転職できない?

資格取得を推奨してきましたが、資格がないとエンジニアは転職できないのでしょうか。

答えは「いいえ」です。

転職サイトでエンジニアの求人広告を調べてみても、特定の資格を所持していることを必須要件としている会社はほとんどありません

エンジニアにおける転職は何より経験を優先します。資格はスキルを証明するための方法にすぎません。資格以外のかたちで正しく自身のスキルや経験を証明できれば、問題なく評価されるでしょう。

しかし、さまざまな企業で資格を昇格要件や報奨金の対象にしていることを鑑みると、取得しておいて損はないと言えるでしょう。

▼転職したいポジションにはどんな資格が有利なのか
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まとめ

エンジニアにとって資格取得は必須ではありませんが、取得することで昇格や転職時に有利に働くことがあります。資格はスキルの証明となり、評価に直結するケースも多いです。

ただし資格の認知度や信頼性は十分考慮し、自分のキャリアに合った資格を選ぶことが重要です。

資格を応募時の必須要件にしている企業は少ないため、資格がなくても転職は可能です。少しでも悩む場合は転職のプロに相談してみてください。

IT・web業界への転職の第一歩はウィルオブテックへ

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