採用率アップ! エンジニアのスキルシートの書き方とPR方法

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この記事でわかること

  • そもそもスキルシートとは何か、職務経歴書との違いとは
  • エンジニアのスキルシートの書き方と注意点
  • 企業側がスキルシートで確認していること
編集者プロフィール
ウィルオブテック事業部
坂田 雄平

過去に8年ほど、受託企業でITエンジニアの経験あり。長年培ってきたエンジニア経験をもとに、求職者さまに寄り添ったキャリア支援を得意としている。

エンジニアは、転職の際にスキルシートを求められる機会が多いです。

初めて作成する場合は、書き方がわからなくて困ってしまうことも少なくありません。

本記事では、基本ルールから注意点まで、採用率がアップするスキルシートの書き方をご紹介します。この記事を読んだ後は、スキルシートで上手に自己PRができるようになっているでしょう。

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スキルシートとは?職務経歴書との違い

まず、スキルシートとはどんなものなのか見ていきます。エンジニアの転職には欠かせない存在であるスキルシートについて、正しい知識を頭に入れておきましょう。

スキルシートとは?

スキルシートとは、エントリーした企業に向けて、エンジニアが提出する営業資料のことです。これは、正社員の求人でも、フリーランス、SESの場合でも変わりません。

自分に身についたスキルや技術力を、わかりやすく可視化したものとも言えます。

具体的に掲載する内容は、実務経験の詳細や取得した資格、自己PRなどです。参加したプロジェクト内容や、習得したプログラミング言語の詳細も記載し、企業にアピールしたい専門知識を伝えるために使います。

新卒採用や未経験者採用ではない場合、企業側は経験が豊富なエンジニアを求めていることがほとんどです。

採用したい人材だと思ってもらうためには、スキルシートを充実化させて、自分のスキルや経験を的確に伝えることが欠かせません。

職務経歴書との違い

一般的に、スキルシートは履歴書と併せて提出することが多いです。履歴書は、氏名や住所、電話番号、学歴やこれまでの職歴などを記載する書類のため、自己PRができる項目は限られています。

そこで、履歴書だけでは知ることができない情報を伝えるために提出するのがスキルシートです。

そういう点から考えると、スキルシートと職務経歴書は似た立ち位置だと言えるでしょう。ただし、スキルシートは氏名や住所などのプロフィールや個人情報を盛り込むことも多いです。

場合によっては志望動機や自己PRを記載しないこともありますし、職務経歴書との相違点は複数存在します。しかし、基本的には職務経歴書の仲間と考えてよいでしょう。

▼エンジニアの職務経歴書については
こちらのSE(システムエンジニア)転職の職務経歴書はこう書く!わかりやすい テンプレート付きで解説でも詳しく解説していますのでぜひ、参考ください。

エンジニアのスキルシートにおける基本ルール

実際にスキルシートを作成していく場合、気をつけるべきポイントがいくつかあります。画一的なフォーマットやテンプレートが指定されているわけではありませんが、基本的なルールに沿って作成しなければなりません。

ここでは、そんなスキルシートにまつわる基本ルールを4つ取り上げます。

  • A4用紙1~2枚で作成する
  • 箇条書きで簡潔に書く
  • 文体は言い切りで書く
  • 企業名は書かない

A4用紙1~2枚で作成する

中には手書きで書く人もいますが、パソコンで(WordやExcelなど)データを作成するパターンがオーソドックスです。

A4サイズ用紙をタテ向きに使い、横書きで書きます。履歴書と併せて提出しても読みやすいサイズと向きを選ぶということです。長ければ長いというわけではなく、なるべく1〜2枚までにまとめるようにしましょう。

長くても4枚くらいまでに収め、スキルシートを読む側の気持ちに立って考えることが大切です。

箇条書きで簡潔に書く

スキルシートに長文は不要です。各項目について、重要な部分のみを箇条書きで簡潔に書いた方が読みやすいですし、採用担当者も喜びます。

しかし、スキルの詳細が伝わりやすい業務内容については、できる限り具体的に記載するよう心がけてください。採用担当者にアピールしたいポイントの内容は濃く、それ以外はシンプルにまとめることを意識しましょう。

文体は言い切りで書く

具体的に記載する業務内容部分も含めて、スキルシートの文体は言い切りで構いません。ですます調や敬語は必要なく、シンプルさと読みやすさを重視します。

そのため、業務内容の項目では、「〜の開発を経験しました。」ではなく、「〜の開発を経験。」と記載するだけで問題ありません。ですます調の使用もルール違反ではありませんが、記載に迷ったら言い切りを選んだ方が安心です。

企業名は書かない

前職で関わったクライアントの企業名・団体名は、スキルシートには記載しない方が好ましいです。

守秘義務が生じていた場合、違反行為と見なされることがあります。

とはいえ、企業名を記載しなくても、業務内容を具体的に書くことは可能です。例えば、「大手メーカー」「ベンチャー系アプリ開発会社」のようにぼかした表記を使えば、守秘義務を守りながら自分の実績を伝えることができます。

スキルシートを書くときの注意点

スキルシートを書いていく際は、注意しないとついつい間違えてしまいがちなポイントがあります。

文章を書きながら逐一確認して、マイナスポイントになる書き方をしていないか気をつけてください。

誤字脱字はないか?

これは一般的な履歴書や職務経歴書にも言えることですが、誤字脱字だけはしないように気をつけましょう。

エンジニアの業務は、小さなミスが命取りになる繊細な仕事が多いです。スキルシートに誤字脱字があると、業務もこのようにいい加減に行う人なのだと判断されてもおかしくありません。

確実に書類審査を通過するためにも、誤字脱字にはより一層目を光らせてチェックするべきです。

スキルシートは、文章の内容だけではない要素を採用担当者に伝える力も持っています。質の高いスキルシートを作成できれば、文章をまとめる力や情報の取捨選択力などもアピールすることができます。

用語がわかりやすいか?

専門的な業界で活躍していた人が陥りがちなミスですが、スキルシート内で使用する用語はできる限り一般的なものを選ぶようにしましょう。

特定の企業や業種、プロジェクト内でしか使われていない言葉を記載しても、意味が通じません。読む側がストレスなく内容を把握できるように、提出前に改めて用語を1つ1つ見返してください。

まったくプログラミング関係の知識がない人に読んでもらい、意味が通じるかどうか事前に確認することもおすすめです。

レイアウトは見やすいか?

文章内容と同じくらい重要と言ってもいいのは、スキルシートのレイアウト作りです。表やグラフを活用しながら作成したスキルシートは非常に読みやすく、印象も良いです。

文頭や文末の位置はシート内で統一させると、文章がごちゃごちゃせずに済みます。小さなことですが、実践するとスキルシートのクオリティが格段に変わります。

見出しの文字サイズを大きくして、重要なポイントがわかりやすいように意識するなど、読む側の気持ちを考慮している姿勢を見せる事が必要です。

エンジニアのスキルシートの書き方

エンジニアのスキルシートの書き方

ここからは、スキルシートの各項目について詳しく説明していきます。実際に自分がスキルシートを書く様子を想像しながら、1つずつ代表的な項目を見ていきましょう。

プロフィール

履歴書と同じように、氏名や住所、電話番号や年齢や性別、メールアドレス、最寄り駅などを記載します。生年月日や最終学歴は、和暦ではなく西暦の方がスタンダードな書き方です。

見落としがちなふりがなを含め、記載漏れがないように全項目を埋めていきます。

知識・スキル

自己PRの項目です。自分は一体何が得意で、企業にどんな貢献ができるのか伝えていきます。

最も得意とする分野や、構築に自信のあるシステム内容などについても、ここで言及しておきましょう。文章量が多くなるので、この項目はですます調になっても問題ありません。

資格

何か資格を取得している場合は、積極的に記載するようにしましょう。

IT関係の資格はもちろんですが、企業やプロジェクトによっては語学系の資格や専門分野外の資格が、選考を有利に働かせることもあります。

簡易的なものでもいいので、所有している資格は余すことなく記入することをおすすめします。

開発言語・環境

エンジニア・プログラマーとしてのスキル値を具体的に伝えられる要素です。使用したOSや言語、フレームワークなどをプロジェクトごとに記載します。

この際に気をつけるべき点は、なるべく細かく、正式名称で記載することです。

これまでの経験値が如実に出る部分なので、省略せずにしっかりと記述していきます。

担当プロジェクト

担当したプロジェクト内容についても具体的に記載し、今まで自分が関わってきた業界をアピールしましょう。

従事した期間やチーム全体の人数やそれぞれの担当工程、プロジェクトの規模感も重要な要素なので、忘れずに記入します。

もしも短い期間で終了したプロジェクトがあった場合は(半年以下など)、不審に思われないように、正当な理由を併せて記載することをおすすめします。

企業がエンジニアのスキルシートで確認していること

企業側の考えを把握しておくと、スキルシートでどんなアピールをすればいいのか分かってきます。

まず知っておくべきなのは、「この人ができることは何なのか」を企業は確認しているということです。

未経験者採用とは異なり、エンジニア経験者を採用する場合は、入社したての新人の時から即戦力で戦ってくれる人材を探しています。

会社にどんな貢献をしてくれるのか、それに見合うだけのスキルを持っている人材なのかを見定めるために、スキルシートに目を通しているのです。

実際は高いスキルを持っているにもかかわらず、スキルシートでのアピールが足りないと、書類選考の時点で不採用になってしまうこともあります。

複数の求職者がいれば、その中でより惹きつけられるスキルを持っている人を採用するものです。企業が興味を持ってくれるようなフックを、なるべくたくさんスキルシートの中に入れ込むようにしましょう。

エンジニアがスキルシートに加えてアピールしたいこと

最後に、スキルシートにプラスワンの要素を加えて企業にアピールする方法をご紹介します。

スキルシートは紙媒体なので、そこから伝えられる情報は決して多くはありません。だからこそ、アピール方法を工夫すれば訴求力を一気に高められます。他の求職者に差をつけるために、違ったアプローチ方法を試してみてください。

エージェントからの推薦文

最もチャレンジしやすく、更に大きな効果が期待できるのは、エージェントから推薦文を書いてもらうことです。

推薦文の内容は具体的な推薦ポイントを箇条書きにしたり、魅力的だと感じる部分をコメントでまとめたりと、エージェントによってさまざまです。

自分では気付けなかった他者からの評価を知ることもできるので、推薦文を書いてもらう価値は高いと考えられます。

毎回のやり取りを真摯に行い、信頼関係を結ぶことができたら、エージェントに推薦文作成を依頼することは難しいことではありません。

採用担当者も推薦文にはきちんと目を通すので、選考内容に関わってくることは間違いないでしょう。

▼エンジニア転職エージェントについては
こちらのIT/Webエンジニアの失敗しない転職エージェント15選!おすすめの特徴を徹底比較でも詳しく解説していますのでぜひ、参考ください。

GitHubの活用

GitHubは、自分で作ったソースコードを管理し、共有できるwebサービスです。現在は、このGitHubアカウントを利用して採用活動を行う企業も目立ち、注目度が増しています。

もしもプログラムを趣味で作っているなら、GitHubで公開することをおすすめします。

アカウントのURLをスキルシートに記載しておけば、紙面からだけでは伺えないリアルなスキルを採用担当者は知ることができ、スキルシートの評価が高まるからです。また、GitHubのアカウントを見れば、使用しているプログラミング言語を確認できるところもメリットです。

これまでに作成したプログラムを時系列順に並べることもできるので、いわばGitHubはエンジニアのポートフォリオと言ってもいいでしょう。

より実践的なスキルが求められる経験者採用では、採用に一歩近づく強力なアプローチだと言えます。

SNSの活用

TwitterやFacebook、YouTubeなどでエンジニアとして情報発信をしている場合は、その経験もスキルシートに記載しておきましょう。SNSだけではなく、ブログを運営しているケースも同じです。

自ら積極的に活動している様子は、採用担当者からすると、仕事への大きなやる気を見いだせます。面接での話題にもなりますし、書いておいて損はありません。

フォロワー数が多かったり、他のエンジニアとSNSで頻繁に会話をしていたりする場合は、人脈の広さを伝えるアピールにもなります。スキルシート内にとどまらない、多角的な自己PRを目指しましょう。

まとめ

エンジニアのスキルシートは、基本的に「読む側の採用担当者が読みやすい内容にすること」を心がければ、体裁や表記でのミスをすることはないでしょう。

その上で、必要事項をしっかりと記載し、企業側が求めているポイントを盛り込めば、アピール力の高いスキルシートを作成することができます。どんな書き方や表現を選べば評価されるのかよく考えながら、ブラッシュアップを重ねることが重要です。

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よくある質問

スキルシートを書くときの注意点はありますか?

はい。基本的なことではありますが、まず「誤字脱字」「用語はわかりやすいか」「レイアウトの見やすさ」などががあげられます。その上で転職活動を成功させるためには、スキルの棚卸しや求人情報のリサーチなど、十分な対策を行う必要があります。エージェントを活用することもおすすめです。詳細は「スキルシートを書くときの注意点」で説明しているので確認ください。

企業がエンジニアのスキルシートで確認していることを教えてください。

まず知っておくべきなのは、「この人ができることは何なのか」を企業は確認しているということです。その他の具体的な詳細は「企業がエンジニアのスキルシートで確認していること」で説明しているので確認ください。

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