フロントエンドエンジニアへの転職を考える前に、どれくらいの年収が得られる職種なのかを知っておきたいという方も多いのではないでしょうか。フロントエンドエンジニアは比較的新しい職種であるため、求人内容だけでは業務内容の詳細がわかりにくいケースもあります。
そこで、本記事ではフロントエンドエンジニアの仕事内容や、条件別でみる平均年収などについて解説していきます。転職で有利になるスキルや年収を上げる方法も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

監修者プロフィール
合同会社エンジニアリングマネージメント 社長
久松 剛さん
慶應義塾大学大学院政策メディア研究科博士(政策・メディア)。2000年より慶應義塾大学村井純教授に師事。合同会社エンジニアリングマネージメント社長兼レンタルEM。ベンチャー企業3社にてIPOや組織改善コンサル、PjMなどを歴任後、2022年に合同会社を設立。
現在はスタートアップから日系大手企業まで企業規模を問わず、採用や組織改善コンサル、セミナー、執筆など幅広く活躍中。
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フロントエンドエンジニアとは
まずは、フロントエンドエンジニアの仕事内容と必要なスキルを確認していきましょう。
フロントエンドエンジニアの仕事内容
フロントエンドエンジニアの主な仕事は「ユーザーが画面越しに触れる部分(フロントエンド)」の設計と構築です。
HTML、CSSを中心としたコーディング・マークアップ業務と分けて考えることがポイントです。企業によってはコーダーなどと呼ばれ、フロントエンドエンジニアと分けて扱われることがあります。待遇も大きく変わるため注意が必要です。
フロントエンドエンジニアはJavaScript、TypeScriptを中心としたプログラミング業務を行います。 デザイナーの作成したデザインを参照しながら、コーダーと連携しつつWebサイトやWebアプリなどの実装のためのコーディングをしていきます。
場合によってはSEO対策やUI/UX設計に携わることもあるため、スキルや経験によって役割が変わってきます。業務内容は企業によっても異なりますが、基本的には「Webサイトなどの作成におけるフロントエンド の全般を任される職種」であることを覚えておけばいいでしょう。
フロントエンドエンジニアに求められるスキル
フロントエンドエンジニアに求められる主なスキルは次の4つです。
開発言語に関する知識
フロントエンドエンジニアはJavaScriptやTypeScriptといった開発言語に関する知識が必要です。
HTMLやCSSといったコーディングにも理解があると、実務上便利です。
フレームワークを活用するスキル
プログラミングを効率化できるライブラリや、アプリケーションの構築に必要な機能をまとめたフレームワークを活用するスキルです。
現在主流のフレームワークはReactであるものの、Vue.jsの求人も見られます。いずれかのフレームワークを用いて実装経験を積んでおくことが求められます。
かつてのフロントエンドではjQueryライブラリが多く使われていました。現在でも官公庁のサイトや管理画面などに使われることはありますが、世間的にReactやVueのほうが活用シーンが増えていることに注意が必要です。
デザインに関する知識
フロントエンドエンジニアはデザイナーと関わる機会が多い職種なので、デザインに関する基本的な知識もあると役立ちます。
デザインに大きく関わるUI/UX設計に関する知見があれば、活躍の場が広がるでしょう。
こちらの「フロントエンジニアの将来性は?年収や取得すべきスキルや資格も解説」でも詳しく解説していますのでぜひ、参考ください。
フロントエンドエンジニアの平均年収
フロントエンドエンジニアの平均年収を詳しく見ていきましょう。
求人ボックス「フロントエンドエンジニアの仕事の年収・時給・給料」によると、フロントエンドエンジニアの平均年収は正社員で592万円です。正社員全体の給与幅が366〜934万円と広くなっていることから、勤務先や経験、スキルによって年収が大きく変わるものと考えられます。
なお、派遣社員は平均時給2,341円、アルバイトの平均時給は1,20円です。
年代別の平均年収
20代・30代・40代の性別平均年収は下表のとおりです。
年代 | 平均年収 | 月収 | 賞与 |
---|---|---|---|
20~24 | 339万円 | 25.4万円 | 35.1万円 |
25~29 | 445万円 | 30.6万円 | 77.2万円 |
30~34 | 533万円 | 35.8万円 | 103.0万円 |
35~39 | 573万円 | 38.7万円 | 108.0万円 |
40~44 | 621万円 | 42.1万円 | 115.3万円 |
45~49 | 651万円 | 43.4万円 | 130.3万円 |
※参照元:求人ボックス「フロントエンドエンジニアの仕事の年収・時給・給料」
これらのデータを見て「フロントエンドエンジニアの年収相場は低い」と感じた方もいるかもしれません。
しかし、中にはスタートアップ企業におけるUI/UX設計を含めたフロントエンド開発の求人では、500万~800万円の例があります。
また、JQueryやJavaScriptの経験2年以上を条件としたフロントエンドエンジニアの求人では500万円~700万円といった例もあります。さらにUX設計を含むアプリ開発においては、600万円~1200万円という高年収な求人も見られます。
フロントエンドエンジニアは習得した言語や知見、経験が年収に直結する職種です。企業別の年収比較も大切ですが、スキルアップを意識することが年収を上げるための最善策になると考えていいでしょう。
ただし、地域差のように努力では変わらない年収の違いもあるので、さまざまなデータをチェックしながら勤務地を選択することも重要になります。
フロントエンドエンジニアの懸念点
フロントエンドエンジニアへの転職を考えた際に気になるのは将来性と中長期的な視点で見た年収の増減でしょう。短期的な目線ではフロントエンドエンジニアの需要は増えていくものと考えられます。
近年ではWebサイトやWebアプリの開発案件は止まることなく増え続けているため、フロントエンドエンジニアを求める企業も増加傾向にあります。スマートフォンやタブレットといったデバイスの浸透もフロントエンドエンジニアの需要を高める要因です。
特に注視しておきたい話題として、生成AIによるコード生成があります。
現状では利用実績が少ないためフロントエンドエンジニアの需要がなくなることは考えにくい状況ですが、将来的にサービスが浸透してAIの学習が積み重なっていった場合に、フロントエンドエンジニアの業務内容にも転換期が来るかもしれません。
いずれにしても、フロントエンドエンジニアはこれまで以上に専門的なスキルが求められると考えた方がいいでしょう。具体的にはPOやPdMといったキーマンの期待に細かく答えたり、生成AIでは難しいと思われるUI/UX面での細かな配慮を意識していくことなどが挙げられます。
そのため、平均年収を意識しながらも、スキルを上げる努力を惜しまずに続けることが大切です。フロントエンドエンジニアの将来性は自分の努力に直結すると考えて経験を積み重ねていきましょう。
こちらの「フロントエンジニアの将来性は?年収や取得すべきスキルや資格も解説」でも詳しく解説していますのでぜひ、参考ください。
フロントエンドエンジニアの年収を上げる方法
フロントエンドエンジニアの年収を上げる方法には次の4つがあります。
- 需要の高いフレームワークを習得する
- バックエンドエンジニアを兼務する
- テックリードやCTOを目指す
- PdMやPjM、UI/UXエンジニアを目指す
それぞれ詳しく見ていきましょう。
需要の高いフレームワークを習得する
ReactやVue.jsといった求人の多いフレームワークを習得しましょう。
「学習しています」だけでは合格しにくいため、実際に動くシステムを作りましょう。チーム開発の経験も問われるため、そのような機会には積極的に参加してみてください。
今後はAIが自動でコードを生成するサービスが浸透する可能性もあります。AIに指示できる人の需要も存在する一方で、そのロジックがどういったものなのかという実態を理解して修正できる人の需要は増えていく可能性はあります。
表面的な習得だけでなく、本質的な内容に取り組むようにしましょう
バックエンドエンジニアを兼務する
PHP、Java、Rubyなどの言語を覚えてバックエンドエンジニアを兼務するという選択肢も年収を上げる方法のひとつです。
小規模な開発プロジェクトではバックエンドエンジニアがフロントエンドも兼務することがあるため、需要は高いです。
なお、フロントエンドエンジニアはユーザーが接する側のコーディングを行いますが、バックエンドエンジニアはサーバー側のコーディングやデータベースのシステム構築などを担当します。
サーバサイドJavaScript、サーバサイドTypeScriptなどもバックエンドエンジニアとしては需要があります。しかしフロントエンドしか経験の無い方々にはデータベースや非同期処理を理解することにハードルがある方も居られることに注意が必要です。
こちらの「バックエンドエンジニアのスキルアップに必要な知識とは?将来性も紹介」でも詳しく解説していますのでぜひ、参考ください。
テックリードやCTOを目指す
スキルアップをし、スペシャリストとしてキャリアを切り開くコースです。
一般的にテックリードは技術選定や、コーディング規約の整備、メンバーのコードレビュー、メンバーの技術的育成といったことが期待されます。
CTOは経営層として技術に関する全般について責任がある役職です。経営層に数えられるため、自社の状況や予算管理にも責任があります。また、開発組織に関するピープルマネジメントにも責任があることが一般的です。高い視座と広い視野、責任感が求められます。
PdMやPjM、UI/UXエンジニアを目指す
PdMを目指す方も居られます。PdMはプロダクトの施策全体に責任のあるポジションです。エンジニアだけでなく、マーケターから就任することもあります。
PjMはプロダクトについてシステム面の責任を持つポジションです。QCD(Quality: 品質、Cost: 金額、工数、Delivery: 納期)に責任を持つことが求められます。
UI/UXエンジニアはエンドユーザーを想定したユーザビリティに責任を持つポジションです。スマートフォンの一般化とともに拡がっていった職種です。
こちらの「プロジェクトマネージャーに転職するには? 向いている人や将来性を解説」でも詳しく解説していますのでぜひ、参考ください。
まとめ
フロントエンドエンジニアの将来性は短期的には明るいと思われますが、長期的にはより高度なスキルが求められる可能性があります。
フロントエンドエンジニアを希望し、スキルアップを目指す方はぜひ転職エージェントを活用しましょう。
転職の悩みや中長期的なビジョンの相談に耳を傾けてくれる「転職エージェント」を上手に利用し、希望に沿った転職が実現できるよう最善を尽くしましょう。
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よくある質問
フロントエンドエンジニアの平均年収はいくらですか?
企業によって変わりますが、フロントエンドエンジニアの平均年収は正社員で592万円と言われています。詳しくは「フロントエンドエンジニアの平均年収」で説明しているので確認ください。
フロントエンドエンジニアの年収を上げるためにするべきことはありますか?
フロントエンドエンジニアの年収を上げる方法として「需要の高いフレームワークを習得する」「バックエンドエンジニアを兼務する」「テックリードやCTOを目指す」「PdMやPjM、UI/UXエンジニアを目指す」が例としてあげられます。詳細は「フロントエンドエンジニアの年収を上げる方法」で説明しているので確認ください。