AWSエンジニア年収を全公開!年代・経験・働き方でどう変わる?

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この記事でわかること

  • AWSエンジニアは人材不足により需要が高く、経験やスキルによって年収は大きく伸びる
  • 未経験:年収300万~450万円、経験3~5年:年収450万~800万円、10年以上の経験:年収900万~1,500万円超も可能
  • 年収アップには「資格取得」「実務経験」「継続学習」が不可欠
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AWSエンジニアの年収事情が気になっていませんか?

クラウド技術の中でも特に需要の高いAWSエンジニアは、未経験からの転職やキャリアアップを考える方にとって魅力的な選択肢です。

この記事では、AWSクラウドサポートエンジニアの平均年収から、新卒・未経験者の初任給、経験を積んだ場合の収入アップ事例、さらにはフリーランスとして働く際の報酬相場まで詳しく解説します。

ファシリティエンジニアなど、AWS関連の様々な職種における年収も比較しています。

この情報をもとに具体的なキャリアプランを描けば、あなたも数年後には年収アップを実現し、AWS技術者として市場価値の高いエンジニアになれるでしょう。

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AWSエンジニアの平均年収実態

スーツの男性、OC

クラウド技術の需要拡大に伴い、AWSエンジニアは日本のIT市場で特に高い収入を得られる職種となっています。平均年収の実態を理解すれば、キャリアプランや転職の判断材料にできます。

この章では、AWSエンジニアの平均年収について以下のような詳細を紹介します。

  • 年代別のAWSエンジニア年収の傾向と特徴
  • AWSエンジニアと他IT職種との年収差
  • 経験年数に応じた年収の推移と成長曲線

年代別:AWSエンジニアの年収

AWSエンジニアの年収は年齢層によって大きく変動します。

一般的に、20代前半のクラウドサポートエンジニアの場合、平均年収は約339万円からキャリアをスタートさせることが多いようです。これが20代後半になると約445万円へと上昇し、30代前半では約533万円、30代後半では約573万円と着実にステップアップしていきます。

さらに40代に突入すると、前半で約621万円、後半では約651万円に達し、50代前半で平均約666万円と年収のピークを迎える傾向です。その後は、わずかに減少するケースもあるようです。

こうした年代による年収の変化は、経験の積み重ねと任される役割の変化を反映しています。

若手のうちはAWSシステムの基本的な構築や運用が中心ですが、キャリアを重ねることで、より複雑なシステムアーキテクチャの設計やプロジェクトマネジメントといった高度な職務を担うようになるのが一般的です。

ご存知の通り、AWSは年間3,000回以上ものアップデートが行われる、非常に進化の速いプラットフォームです。そのため、継続的な学習を怠ると、ご自身のスキルが時代遅れになってしまうリスクも認識しておく必要があります。

特に、管理職やソリューションアーキテクトといった上位のポジションを目指すのであれば、技術的なスキルを最新の状態に保ちつつ、ビジネスに対する深い理解やチームを率いるマネジメント能力も同時に磨き上げていくことが、より一層重要になります。

出典:求人ボックス「クラウドエンジニアの年収・時給」

他IT職種との年収比較

AWSエンジニアの平均年収は580万円~700万円と、他のIT職種と比較して明らかに高水準にあります。クラウドエンジニア全般の平均年収は594万円、インフラエンジニアは545万円、Webエンジニアは598万円、サーバーエンジニアは450万円となっています。

また、AWSサポートエンジニアやAWSクラウドサポートエンジニアなどの専門職も同様に高い傾向があります。日本の平均給与所得者(約460万円)と比較しても、AWSエンジニアの給与水準が高いことは明らかです。

この収入差の背景には、企業のデジタルトランスフォーメーション推進とクラウド環境への移行加速があります。多くの企業がオンプレミスからAWSへとシステム基盤を移行する中、専門知識を持つエンジニアの需要が急増している一方、スキルを持つ人材の供給が追いついていないという明確な需給ギャップが存在します。

さらに、AWSの専門性は一般的なインフラ知識の上に成り立つ高度なスキルであり、その希少性と市場価値の高さから、企業はより高い報酬を支払う傾向にあります。

インフラエンジニアやシステムエンジニアとして働いている方が、AWSスキルを習得することで年収アップを目指すことは、キャリアパス戦略として極めて合理的といえるでしょう。

出典:求人ボックス 給料ナビ(2025年4月時点)
   国税庁、令和5年民間給与実態調査結果

経験年数で見る年収推移

AWSエンジニアの年収は、経験年数に応じて大きく変化します。未経験や新卒からスタートする場合、初年度の年収は300万円~450万円程度が一般的です。

AWS エンジニア 未経験での就職は難しい面もありますが、AWS クラウド サポート エンジニア 新卒採用などの入口も存在します。

その後、3年から5年程度の実務経験を積むと、いわゆるミドルレベルのエンジニアとして年収は450万円から800万円程度まで上昇し、担当する業務もより複雑なシステムの設計や構築へとシフトしていくのが一般的です。

さらに経験を重ね、5年から10年のシニアレベルになると、年収は700万円から1,200万円と大幅な増加が見込めます。

10年以上のエキスパートレベルになると、900万円~1,500万円以上の高収入も可能です。

特に注目すべきは、ミドルレベルからシニア・アーキテクトレベルへの昇給幅の大きさです。これは単なる運用経験の長さではなく、複雑なシステムを戦略的に設計し、プロジェクトを主導する能力が市場で高く評価されているためです。

AWSエンジニアフリーランスの場合、経験に応じた月額単価は経験3~5年以上で70万円~80万円、高単価案件では100万円を超えることもあります。

年収アップを目指すなら、EC2、S3、VPC、RDSなどの基本的なAWSサービスの操作だけでなく、Infrastructure as Code、コンテナ技術、セキュリティといった差別化スキルの習得が重要です。

出典:OpenWork(2025年5月時点のデータ)

なぜAWSエンジニアは高年収?3つの理由

会議中、資料

AWSエンジニアはなぜ他のIT職種と比べて年収が高いのでしょうか。

この章では、AWSエンジニアが高年収を実現しやすい以下の3つの要因について解説します。

  • クラウド市場におけるAWSの圧倒的なシェアと成長率
  • AWSに関する深い専門知識と認定資格への企業からの高い評価
  • 企業のDX推進に伴う深刻なAWS人材不足の実態

理由1:AWSの高い市場シェア

AWSはクラウドサービス市場において世界で約31~32%、日本国内でも37.4%という圧倒的なシェアを誇っています。この数字はMicrosoft Azureの世界シェア約24%、日本シェア30.6%やGoogle Cloud Platformの世界シェア約11%、日本シェア15.9%を大きく上回っています。

さらに注目すべきは、クラウド市場全体の成長スピードです。

市場は年平均15~20%という驚異的なペースで拡大を続けており、一例として、日本のクラウド市場だけでも2032年には1,362億ドル規模に達すると予測されています。

多くの企業がクラウド環境を新たに導入したり、既存システムをクラウドへ移行したりする際に、最も豊富な実績と高い信頼性を持つAWSを選択する傾向が強いのが現状です。実際、国内の大手企業の約87%が何らかの形でクラウドを活用しており、その半数以上がAWSを採用しているという調査結果もあります。

このように、AWSが持つ広大な導入基盤と市場の成長性が、AWSクラウドエンジニアやAWSサポートエンジニアといった専門職への高い需要を生み出し、結果として彼らの年収水準を押し上げる大きな要因となっているのです。

言い換えれば、クラウド市場におけるAWSの支配的なポジションが、専門エンジニアの求人数の増加に直結し、AWSエンジニアの平均年収の高さを根本から支えています。

AWSスキルへの投資は、長期的なキャリアの安定性と成長性の両方を追求できる賢明な選択といえるでしょう。さらに、AzureやGCPといった他の主要なクラウドプラットフォームに関する知識も併せて習得することで、ご自身の市場価値を一層高めることが可能です。

出典:総務省 情報通信白書令和6年版
   Publickey クラウドインフラのシェア

理由2:専門知識への高い評価

AWSエンジニアが高年収を得られる2つ目の理由は、その深い専門知識やスキルセットが企業から非常に高く評価される点にあります。

AWSプラットフォームは、200を超える多種多様なサービスで構成される複雑なエコシステムです。これらのサービスを深く理解し、顧客の課題やビジネス要件に合わせて最適なシステムを設計、構築、そして安定的に運用できる高度な専門知識は、多くの企業にとって不可欠なものとなっています。

特に、AWS認定資格は、エンジニアが持つ専門性を客観的に証明する有効な手段として広く認知されており、資格取得が直接的な年収アップにつながるケースも少なくありません。例えば、AWS認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト資格保有者の平均年収は約570万円ですが、プロフェッショナル資格取得者は740万円~760万円と約30%もの収入増が期待できます。

一部企業では、以下のような資格手当が支給されています。

  • クラウドプラクティショナー:月額1,000円~3,000円
  • アソシエイトレベル:2,000円~4,000円
  • プロフェッショナル資格:13,000円~15,000円

また、全AWS認定資格保有で月額10万円という破格の手当を用意している事例もあるようです。

資格だけでなく、以下のような高度で専門的なスキルも年収アップに直結します。

  • Infrastructure as Code
  • コンテナ技術
  • セキュリティ
  • データ分析

例えば、Python/Go言語スキルとKubernetesの経験を持つAWSエンジニア求人では、年収833万円~1,449万円という高水準が提示されることもあります。

キャリアアップと年収向上を目指すなら、基礎資格から始めて段階的に上位資格を取得し、同時に差別化スキルを磨くことが効果的です。専門知識は単に資格だけでなく、実務での活用経験と組み合わせることで、さらに高い市場価値を生み出します。

理由3:深刻なAWSエンジニア不足

AWSエンジニアが高年収を得やすい3つ目の理由は、日本での深刻な人材不足です。この需要と供給の大きなギャップが、AWSエンジニアの年収水準を押し上げる強力な要因となっています。

企業のDXへの取り組みや、従来のオンプレミス環境からクラウドへのシステム移行が加速するにつれて、AWSエンジニアに対する需要は急速に高まっています。しかし、その一方で、高度なスキルを持つ人材の供給が全く追いついていないのが現状です。

特に、単にAWSを操作できるだけでなく、複雑なビジネス課題を解決できる深い実践経験を持つエンジニアの不足は深刻で、ある調査ではAWS関連求人が2年間で3倍以上に増加したと報告されています。

日本情報システム・ユーザー協会(JUAS)の調査によると、IT予算を「増加した」と回答した企業は45.5%にのぼり、その多くがクラウド環境への投資を行っています。フリーランスのAWSエンジニアの月額単価が70万円から80万円といった高水準で推移しているのも、この深刻な人材不足を色濃く反映しているといえるでしょう。

経済産業省の推計によると、IT分野における人材不足は2030年頃まで継続すると予測されており、なかでもクラウド関連分野の人材不足は特に深刻な状況が続くと見られています。

この状況がAWSエンジニアの交渉力を高め、高い給与水準や好条件での採用オファーにつながっています。AWSクラウドサポートエンジニアの新卒の採用でも平均以上の初任給が提示されることが多く、AWSエンジニア未経験からのキャリアチェンジでも比較的高い水準からのスタートが可能です。

高度なスキルを身につけてこの市場状況を活かせば、年収1,000万円超も夢ではありません。

出典:一般社団法人日本情報システム・ユーザー協会「企業IT動向調査2025」

職種別!AWSエンジニアの年収モデル

カーディガンを羽織った男性

一口にAWSエンジニアと言っても、その役割や専門分野によって担当する業務内容は大きく異なり、当然ながら年収モデルにも違いが出てきます。

この章では、AWSエンジニアの職種別の年収モデルについて紹介します。

AWSエンジニアの職種別の年収モデルについて、具体的には主に以下の内容で解説していきます。

  • クラウドサポートエンジニアの年収範囲と経験年数による変化
  • AWSアーキテクト職の高収入の実態と必要スキル
  • ファシリティエンジニアという特殊職種の役割と収入モデル

モデル1:クラウドサポートの年収

AWSクラウドサポートエンジニアは、AWS活用の最前線で企業の技術的課題解決を担う専門職であり、その独自の役割と経験を通じて、着実な年収アップと多様なキャリアパス形成が期待できる職種です。

この職種が高く評価される理由は、AWSを導入・運用する企業にとって、システムの安定稼働や迅速なトラブルシューティングが事業継続に不可欠であり、その最前線で専門知識を提供するクラウドサポートエンジニアの需要が常に高いからです。

また、日常業務でAWSの幅広いサービス群に関する実践的な問題解決経験を積むことができ、これが市場価値の高い専門スキルへと直結するため、経験に応じた報酬アップが見込めます。

AWSクラウドサポートエンジニアは、企業のAWSサービスに関する技術的な問い合わせ対応や障害対応などが主な業務です。

キャリア初期の年収からスタートし、経験を積むことで年収は着実に上昇します。数年の実務経験と専門性の深めることにより、年収500万円~600万円を目指せ、チームリーダーやマネージャーといった管理職へステップアップすれば、年収700万円を超えることも可能です。

この職務には、AWSの基本的なサービス知識に加え、問題解決能力やコミュニケーション能力が求められます。そして、ここで得られる幅広いAWSサービスの経験は、ソリューションアーキテクトなど、より専門的な職種へのキャリアパスを拓くための貴重な土台となるでしょう。

したがって、AWSクラウドサポートエンジニアは、単に技術的なサポートを提供するだけでなく、AWSの専門家としてのキャリアをスタートさせ、実践を通じて高度なスキルを磨き上げながら、市場価値と年収を高めていくことができる、将来性豊かな職種といえるでしょう。

モデル2:アーキテクト職の年収

AWSソリューションアーキテクトは、AWSエンジニアの中で最も高収入が期待できる職種の一つです。クライアントのビジネス要件を理解し、最適なクラウド環境を設計・提案する役割を担います。

この職種の年収は経験とスキルレベルによって700万円~1,500万円と幅広いレンジがあります。

5年程度の実務経験を持つミドルレベルのアーキテクトで700万円~900万円、10年以上のシニアレベルでは900万円~1,200万円、トップレベルのプリンシパルアーキテクトになると1,200万円~1,500万円以上に到達することも可能です。

特にAWS認定ソリューションアーキテクト・プロフェッショナル資格保有者は平均で740万円~760万円の年収が見込め、アソシエイトレベルの資格保有者と比較して約30%のプレミアムがつきます。

フリーランスのAWSエンジニアとして活動する場合は、月額単価80万円~100万円以上の案件も多く、年収換算で960万円~1,200万円以上となる可能性があります。

また、技術だけでなく、ビジネス理解力やコミュニケーション能力といったスキルも必須です。

モデル3:ファシリティ職の年収

AWSファシリティエンジニアは、電力システム、冷却設備、セキュリティなどAWSのデータセンターの物理インフラの設計・運用・保守を担当する特殊な職種です。

クラウドサービスの根幹を支える重要な役割であり、ITスキルだけでなく電気・機械・建築といった幅広い知識が求められます。

この職種の年収相場は、エントリーレベルで500万円~600万円程度、5年以上の経験を持つミドルクラスで700万円~800万円、シニアレベルやマネージャー職では800万円~1,000万円程度です。

特に電力管理や冷却システム設計といった専門分野に特化したエンジニアや、複数のデータセンターのインフラ設計を統括できる上級エンジニアは、より高い報酬を得られる傾向にあります。

AWSファシリティエンジニアは通常、Amazon社に直接雇用されるケースが多く、基本給に加えて株式報酬などが付くため、総報酬はさらに高くなることもあります。

この職種を目指すなら、一般的なITインフラの知識に加えて、電気主任技術者や建築設備士などの資格取得が有利です。将来的には、AWSだけでなく大規模データセンター事業者やコンサルティング会社でも活躍できるキャリアパスが広がっています。

AWSエンジニアが年収を上げる具体策

ノート、バインダー、ペン

AWSエンジニアの年収を上げるには具体的にどんな方法があるのでしょうか。

この章では、AWSエンジニアが着実に年収をアップさせるための効果的な方法について紹介します。

AWSエンジニアの年収を上げる具体策は以下4つです。

  • AWS認定資格取得による市場価値の向上と資格手当の獲得
  • 上流工程や大規模案件への参画による経験値と評価の向上
  • 専門技術に加えてマネジメントスキルを習得して役割を拡大
  • 日々進化するAWS技術への継続的な学習と適応力の強化

具体策1:AWS認定資格で市場価値UP

AWSエンジニアの年収を向上させる上で、AWS認定資格の取得は最も直接的かつ確実な手段の一つといえるでしょう。

特に、プロフェッショナルレベルや特定の専門分野を深く掘り下げる資格は、エンジニアが持つ高度なスキルと専門知識を客観的に証明する強力な武器となり、企業からの評価を大きく高めます。

AWS認定ソリューションアーキテクト–アソシエイト資格保有者の平均年収は約570万円ですが、プロフェッショナル資格を取得すると740万円~760万円と約30%もの収入増が可能です。

資格取得を目指す場合は、まずAWS認定クラウドプラクティショナーから始め、次にソリューションアーキテクト–アソシエイトに挑戦するのが理想的です。その後、3年程度の実務経験を積んでからプロフェッショナルレベルの資格に挑戦しましょう。

資格は転職や年収交渉の際にも強力な武器になりますが、単に資格を持っているだけでなく、実務での活用経験と組み合わせることでさらに高い評価を得られます。

具体策2:上流・大規模案件で経験値UP

AWSエンジニアの平均年収を大幅に向上させるには、基本的な運用業務から一歩進んで、要件定義や設計といった上流工程や大規模なAWSシステム構築案件への参画経験が不可欠です。

単なるAWSサービスの日常運用よりも、アーキテクチャ設計やインフラの大規模移行といった業務は市場で高く評価されます。

経験年数で見ると、3~5年のミドルレベルエンジニアの年収が450万円~800万円であるのに対し、アーキテクトやリーダーレベルでは900万円~1,500万円以上と大幅に上昇します。特に「上流工程の経験」を持つAWSエンジニアは、年収1,000万円以上を実現しやすい傾向があります。

具体的には、AWSに加えてシステムアーキテクチャ設計スキルを要する求人では、833万円~1,449万円という高水準の給与が提示されることも少なくありません。

上流工程のスキルを身につけるには、まず基本的なAWS環境の構築・運用経験を3年程度積みましょう。その後、TerraformやAWS、CloudFormationなどのInfrastructure as Codeツールの活用や、マイクロサービスアーキテクチャの設計、複数AWSアカウント管理といった経験を意識的に積むことが重要です。

現在の職場でこれらの経験を積むことが難しい場合は、上流工程に携われる企業への転職も検討する価値があります。

具体策3:マネジメントスキルを習得

AWSの技術力だけでなく、プロジェクトマネジメントやチームリーダーシップといったマネジメントスキルを身につけることで、年収の上限を大きく引き上げることができます。

たとえば年収1,000万円を超えるような仕事では、技術が優れているだけでは不十分です。人と上手くコミュニケーションを取ったり、チームを引っ張ったり、ビジネス全体を理解する力が、周りのエンジニアと差をつける大切なポイントになります。

フリーランスのAWSエンジニアも同じです。ただ技術を提供するだけでなく、プロジェクト全体を見渡してアドバイスや提案をする役割を担えれば、月々の報酬が20万円から30万円以上アップすることも可能です。

技術力だけだと年収600万円から800万円くらいが一般的ですが、管理職や会社の技術部門のトップのようにマネジメントの仕事もするようになると、年収641万円から、時には2,000万円といったかなり高い年収も夢ではありません。

マネジメントスキルを磨くには、まず社内で小規模なプロジェクトリーダーを担当したり、新メンバーの教育係を引き受けるなど、徐々に経験を積むことから始めましょう。

また、顧客向けのプレゼンテーションやドキュメント作成にも積極的に関わり、対外的なコミュニケーション能力を高めることも大切です。

AWS環境のコスト最適化提案やビジネス要件をAWSアーキテクチャに落とし込む提案力など、技術とビジネスの橋渡しができる能力を意識的に磨くことが高収入への近道となります。

具体策4:常に最新技術を学習し続ける

AWSは年間3,000回以上ものアップデートを行う急速に進化するクラウドプラットフォームです。

AWSクラウドエンジニア年収を長期的に高水準で維持するには、最新技術やサービスを継続的に学習する姿勢が不可欠です。技術進化のペースについていけないエンジニアは、時間の経過とともに市場価値が低下するリスクがあります。

データを見ると、クラウドエンジニアの年収は40代後半から50代前半でピークの651万円~666万円に達しますが、55歳以降は若干減少する傾向です。これは最新技術への対応力の差が影響していると考えられます。

一方、Kubernetes(EKS)といった最新技術に精通したエンジニア向けの求人では、年収833万円~1,449万円という高額な報酬が提示されています。

最新技術のキャッチアップには、AWS公式ブログや更新情報の定期的なチェック、ハンズオンラボの活用、AWS認定資格の取得と更新、コミュニティイベントへの参加などが効果的です。市場価値の高いAWSエンジニアは平均して月に10時間以上を自己学習に費やしているというデータもあります。

学習を習慣化するために、毎週決まった時間を学習に充て、年に1つは新しい分野のAWS認定資格に挑戦するといった具体的な目標を立てることをおすすめします。

高年収AWS求人を見つける戦略

青いPC、スーツの男性

この章では、AWSエンジニアとして高年収を実現できる求人を効率的に見つけるための戦略について紹介します。

高年収AWS求人を見つけるためのポイントは以下の3つです。

  • 高い給与水準を提示する企業タイプの特徴と業界動向
  • 質の高いAWS関連求人を見つけるための情報源とツール
  • 選考過程で効果的にアピールすべきスキルと経験

戦略1:高年収オファーが出やすい企業

AWSエンジニアとして高い年収を目指すのであれば、どのような企業が魅力的なオファーを提示しやすいのかを知っておくことが重要です。AWSエンジニアの年収の高い求人は特定の種類の企業から多く出ています。

まず、メルカリ、PayPayなどの大手IT企業やAmazonなどの外資系テック企業です。

これらの企業では、AWSエンジニアに600万円~1,200万円以上という高水準の年収を提示しています。また、AWSパートナー企業、特にプレミアコンサルティングパートナーでは、AWS認定プロフェッショナル資格保有者に800万円~1,000万円超の好条件を提示するケースも多くあります。

近年はDXを推進中の金融業や製造業などの大企業も、クラウド移行プロジェクトを主導できるAWSエンジニアに700万円~900万円以上の年収で人材を募集しています。急成長中のスタートアップ企業も、クラウドインフラを迅速に構築できる即戦力として高い評価と報酬を用意していることが多いです。

これらの企業が高年収を提示する背景には、AWSスキルを持つ人材不足と、クラウド技術を競争優位性の源泉と位置づけている点があります。

高年収を狙うなら、AWS、Advanced TierやPremier Tierのパートナー企業、クラウドファーストを掲げる企業を中心に、定期的に求人情報をチェックしましょう。

また転職を検討する際は、企業のテックブログや採用サイトで技術への投資度合いを調査し、Glassdoorなどの口コミサイトで実際の給与水準も確認することが重要です。

戦略2:優良求人を発掘する情報源

AWSクラウドエンジニアの年収が高い優良求人を見つけるには複数の情報源を活用することが大切です。

まず、IT特化型エージェントは非公開のAWS案件も多く扱っており、年収700万円~1,000万円以上の求人情報も豊富です。特にAWS案件に強いエージェントを選ぶことがポイントです。

次に、IT特化型のスカウトサービスも効果的です。これらのサービスではスキルプロフィールを登録すると、経験に応じて企業から直接オファーを受けることができ、条件面での交渉もしやすくなります。

AWS関連コミュニティやイベントも重要な情報源です。大規模コミュニティでは、メンバー限定の求人情報が共有されたり、企業の採用担当者と直接つながれたりする機会があります。

AWSサポートエンジニアの年収やフリーランスのAWSエンジニアの年収の相場を知るには、複数の情報源からデータを集めて比較することが大切です。

自身のスキルと経験に合った専門エージェント2~3社に登録し、スカウトサービスも併用しながら、AWS関連のコミュニティやイベントにも積極的に参加することで、高年収の優良求人を効率的に見つけられるでしょう。

戦略3:応募時にアピールすべき強み

高年収AWSエンジニア求人で選考を勝ち抜くには、的確なアピールポイントを具体的に伝えることが重要です。

まず価値が高いのはAWS認定資格、特にプロフェッショナルレベルやスペシャリティレベルの資格です。これらの資格は専門知識を客観的に証明できるため、面接や書類選考で大きな差別化要因になります。

次に重視されるのは大規模システム構築経験です。
「10台のEC2から100台規模へのスケーリング設計と実装」
「マルチアカウント環境での大規模マイクロサービスアーキテクチャ設計」
などの経験は、高年収求人では必須条件とされることが多いでしょう。

コスト最適化実績も強みになります。「リザーブドインスタンス導入による年間コスト30%削減」など、数値で示せる成果があれば積極的にアピールしましょう。

自動化・効率化スキルでは「CloudFormationによるインフラのコード化」「Lambda/Step Functionsを活用した運用自動化」などが評価されます。

クラウド移行の主導経験も価値が高く、「オンプレミスからAWSへの全面移行プロジェクトをリード」といった経験は、年収800万円以上の求人では特に重視されます。

応募書類や面接では、「何を」「どのように」行い「どんな結果」をもたらしたかを具体的に伝え、技術面だけでなく、チームリーディングやステークホルダーとのコミュニケーションといったソフトスキルもアピールしましょう。

働き方別:AWSエンジニアの年収差

AWSエンジニアとしてのキャリアを考える上で、どのような働き方を選ぶかによって、年収の相場や働き方の自由度は大きく変わってきます。

この章では、AWSエンジニアの働き方による年収の違いについて紹介します。

AWSエンジニアの働き方別の年収差について以下の内容を掘り下げます。。

  • 正社員AWSエンジニアの年収相場と役職・経験年数による変動
  • フリーランスAWSエンジニアの単価と年収モデル
  • 未経験者や新卒がAWSエンジニアを目指す場合の年収見通し

正社員の場合:AWSエンジニア年収

PCを打つ手

正社員として働くAWSエンジニアの平均年収は550万円~760万円程度で、一般的なITエンジニアよりも高い水準です。

Indeedの2024年4月時点のデータでは約755万円、レバテックキャリアの2024年5月時点では約692万円と報告されており、企業規模や業界によって差があります。

経験年数別に年収の目安を見ていくと、未経験から1年程度のジュニアレベルのエンジニアの場合、年収300万円から500万円程度が一般的です。

実務経験を3年から5年程度積んだミドルレベルになると、年収は450万円から800万円程度まで上昇します。

さらに、5年から10年程度の経験を持つシニアレベルのエンジニアでは、年収700万円から1,200万円、そして10年以上の豊富な経験と高度な専門性を持つエキスパート層になると、年収900万円から1,500万円以上を目指すことも十分に可能です。

特に大規模システム設計やセキュリティ対策、コスト最適化などの高度なスキルを持つエンジニアへの需要が高く、こうした専門家を確保するために企業は競争的な報酬を提供しています。

また、AWS認定資格の保有者は高く評価され、AWS認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト資格保有者の平均年収は約570万円ですが、プロフェッショナル資格を取得すると740万円~760万円と約30%もアップします。

一部企業では資格手当として月額13,000円~15,000円といった制度も設けているようです。

正社員としてのキャリアを進める場合は、AWS認定資格の取得と並行して、上流工程や大規模プロジェクトの経験を積むことが年収アップの近道です。

フリーランスの場合:高単価案件

フリーランスのAWSエンジニア年収は正社員と比較して大幅に高くなる可能性があり、平均で約930万円~1,181万円程度とされています。

月額単価で見ると、経験や専門性によって大きく異なり、未経験・初心者では10万円~20万円、実務経験1~3年で30万円~60万円、3~5年以上の経験者なら70万円~80万円が相場です。高単価案件では月額80万円~100万円を超えることも珍しくありません。

フリーランスAWSエンジニアの魅力は収入面だけでなく、働き方の柔軟性にもあります。特に需要が高いのは、AWSアーキテクト案件やInfrastructure as Code、コンテナ技術、セキュリティなどの専門領域に特化した案件です。

ただし、フリーランスとして成功するには、正社員として数年間の実務経験を積んだ後に独立するのが一般的です。安定した案件獲得のためには、複数のフリーランスエージェントへの登録やSNSでの情報発信、専門コミュニティへの参加を通じた人脈形成が重要になります。

また、収入の変動リスクに備えた資金計画と、市場価値を維持するための継続的なスキルアップも欠かせません。

フリーランスも魅力的な選択肢の一つですが、安定した環境でスキルアップを目指したい、福利厚生を重視したい方には、まず正社員としてAWSエンジニアの経験を積むことをおすすめします。

未経験・新卒の場合の年収目安

AWSエンジニアを未経験や新卒からスタートする場合、初年度の年収は300万円~450万円程度からとなります。

AWSクラウドサポートエンジニアは新卒の場合、一般企業では350万円~400万円が標準的ですが、Amazonなどの外資系企業では450万円~500万円という高めの初任給もみられます。未経験からのキャリアチェンジでも同様のレンジからスタートすることが多いようです。

この初任給は一般的なサーバーエンジニアやインフラエンジニアの未経験初任給と大きな差はありませんが、AWSエンジニアは経験を積むことで急速に年収が上昇する点が特徴的です。

3年程度の経験を積むと500万円~600万円、5年で700万円程度に到達することも可能で、一般的なサーバーエンジニアよりも早いペースでの年収アップが期待できます。

これはAWSの急速な普及と専門スキルへの高い需要を反映しています。未経験者がAWSエンジニアを目指す場合、まずはAWS認定クラウドプラクティショナーの取得から始め、AWSの無料利用枠やハンズオンチュートリアルを活用した実践的な学習が効果的です。

多くの場合、いきなりAWSエンジニアになるよりも、インフラエンジニアやプログラマーなどの経験を経てからAWSに特化するキャリアパスが現実的です。経験が浅い段階では給与よりもスキルアップの機会を重視し、着実に実務経験を積むことが長期的な年収アップにつながります。

AWSエンジニアとして働くメリット

会議中、手元

AWSエンジニアというキャリアパスは、高い年収が期待できるだけでなく、他にも多くのメリットがあります。

この章では、AWSエンジニアという職種を選ぶメリットについて紹介します。

AWSエンジニアとして働くメリットは以下3つです。

  • 急成長するクラウド市場における長期的な安定性と需要の高さ
  • 専門分野や働き方に応じた多様なキャリア選択肢
  • 場所を問わない働き方と高い自由度の実現

メリット1:クラウド市場の将来性

AWSエンジニアとして働くメリットの一つは、そのキャリアが長期的に安定しており、将来にわたって高い需要が見込まれる点です。

クラウド市場は日本国内でも世界的にも急成長を続けており、Spherical Insightsの調査によると、2022年の326億ドルから2032年には1,362億ドル規模へと、年平均成長率15.35%で拡大すると予測されています。

このクラウド市場でAWSは世界シェア31~32%、日本市場でも37.4%と圧倒的な地位を確立しており、企業のデジタルトランスフォーメーション推進とオンプレミスからクラウドへの移行という大きな流れが、AWSエンジニアへの継続的な需要を生み出しています。

Fortune Business Insightsによれば、世界のクラウド市場は2032年に2兆2,915億ドルに到達すると予測されており、この成長産業で活躍するAWSエンジニアの市場価値は今後も高まり続けるでしょう。

日本情報システム・ユーザー協会の調査でも、IT予算を「増加した」と回答した企業は45.5%にのぼり、クラウド導入に積極投資する企業が増加しています。AWSエンジニアの求人数も2年間で3倍以上に増加したというデータもあり、経済産業省は2030年までIT人材不足が継続すると予測しています。

将来性を考えるなら、AWSにAzureやGCPなどのマルチクラウドスキルを加え、継続的な学習習慣を身につけることで、長期的な安定と高収入を実現できます。

出典:Spherical Insights、日本のクラウドコンピューティング市場
   Fortune Business Insights
   一般社団法人日本情報システム・ユーザー協会「企業IT動向調査2025」

メリット2:多様なキャリアパス選択

AWSエンジニアのメリットは、豊富なキャリアを選択できることです。

AWSは200以上のサービスを提供しており、そのそれぞれに専門性を持つことで多様なキャリアパスを描けます。

以下のような様々な専門分野から自分の強みを活かせる領域を選べるのです。

  • インフラ構築
  • セキュリティ
  • データ分析
  • アーキテクチャ設計
  • 運用自動化
  • コスト最適化

働き方も正社員、フリーランス、副業と選択肢があり、ライフステージに合わせて柔軟に変更できます。

キャリアの方向性としては、以下のような選択肢があります。

  • 技術専門職として年収900万円~1,200万円を目指す道
  • マネージャーやCTOなどの管理職として年収800万円~2,000万円を目指す道
  • フリーランスのAWSエンジニアとして年収840万円~1,200万円以上を目指す道

AWS認定資格も12種類以上あり、自分の興味に合わせて専門性を高められます。

基本的には、まずクラウドサポートエンジニアやジュニアインフラエンジニアからスタートし、3~5年の経験を積んでミドルレベルに成長するのが一般的なパスです。その後、自分の適性や希望に合わせて専門を選び、キャリアを発展させることができます。

転職市場でもAWS経験者への需要は高く、経験を積むほど選択肢が広がるのもメリットです。

メリット3:リモートワークの実現性

AWSエンジニアは、場所に縛られないリモートワークを実現しやすいため、生活の質を高めながら、全国、あるいは世界のキャリア機会にアクセスできることがメリットです。このメリットが生まれる理由は、AWSの業務が本質的にクラウドベースであり、インターネット環境があれば場所を問わずに遂行可能だからです。

物理的な出社を前提としないため、通勤時間の削減や住む場所の自由な選択が可能になり、個人のライフスタイルに合わせた働き方を実現できます。

さらに、地理的な制約がなくなることで、より広範囲の求人に応募でき、スキルや経験にマッチしたより良い条件の仕事を見つけやすくなります。例えば、地方にいながら都市部の高単価案件に挑戦したり、海外の仕事に関わるチャンスも生まれます。

多くの企業がリモートワークを導入しており、こうした働き方を実現しやすい環境です。リモートワークを前提とした案件を探す場合は、フリーランスエージェントやIT特化型転職サイトで「リモートOK」のフィルターを活用すると効率的です。ただし、オンラインでのコミュニケーション能力や自己管理能力も重要になります。

したがって、AWSエンジニアにとってリモートワークの実現性は、単に「家で働ける」という以上に、個人の生活の自由度を高め、キャリアの選択肢を大きく広げる可能性を秘めた、非常に魅力的なメリットと言えるでしょう。

AWSエンジニアを目指す際の注意点

PCを打つ手

AWSエンジニアは高い将来性と多くのメリットを持つ魅力的な職種ですが、その一方で、キャリアを築いていく上でいくつか心に留めておくべき重要な注意点も存在します。

この章では、AWSエンジニアを目指す人が知っておくべき重要な注意点について紹介します。

AWSエンジニアを目指す際の注意点は以下の3つです。

  • 常に新しい技術や機能を学び続ける必要性と対策
  • 急速に変化するクラウド技術への適応方法
  • 実践経験がキャリア構築に与える影響と獲得方法

注意点1:継続的な学習が不可欠

AWSエンジニアとして長期的に高い市場価値を維持し続けるためには、絶え間ない技術進化に対応するための「継続的な学習」が絶対条件であり、これを怠ることはキャリア上の大きなリスクとなり得ます。

AWSは年間3,000回以上ものアップデートが行われる極めて変化の速いプラットフォームであり、昨日まで有効だった知識やスキルが、明日には古くなっている可能性があるからです。

この変化に対応できなければ、エンジニアとしての能力は相対的に低下し、結果として市場からの評価、つまり年収にも影響が出かねません。実際に、年齢を重ねても最新技術を習得し続けているエンジニアは高年収を維持する一方、学習が滞ると年収が伸び悩む、あるいは減少する傾向が見られます。

学習を怠ると、新しい技術に対応できず市場価値が低下し、昇進や昇給の機会を失うリスクがあります。

特定の年齢以降で年収が伸び悩むのは、この学習の継続性の差が一因です。逆に、最新技術を積極的に学び続けるエンジニアは、年齢に関わらず高い報酬を得ることが可能です。彼らはAWSの公式情報やコミュニティを活用し、常にスキルをアップデートしています。そのため、具体的な目標を立てて学習を習慣化することが非常に重要です。

このように、AWSエンジニアのキャリアと年収は、「継続的な学習」という努力によって大きく左右されます。変化を恐れず、常に新しい知識と技術を追い求める姿勢こそが、長期的な成功と高い市場価値を維持するために必要です。

注意点2:技術変化のスピードが速い

AWSを含むクラウド環境の技術変化スピードは非常に速く、スキルの陳腐化リスクに常に注意が必要です。

数年前に主流だった技術やアプローチが、今では効率的でなくなっていることも珍しくありません。例えば、かつてはEC2インスタンスの手動設定が一般的でしたが、現在ではInfrastructure as Codeによる自動化が標準となっています。

また、モノリシックシステムからマイクロサービスへの移行、コンテナ技術の普及、サーバーレスアーキテクチャの台頭など、システム設計の考え方自体も急速に変化しています。

こうした変化に適応できないエンジニアは、徐々に市場価値が低下する傾向があります。

技術変化に対応するためには「変化が常態である」という心構えを持ち、AWS re:Inventなどの大規模イベントの発表内容をチェックし、今後の方向性を把握することが重要です。

注意点3:実務経験の重要性

AWSエンジニアとしてのキャリアを築く上で、資格や知識以上に実際の問題を解決した実務経験が何よりも重視されます。

実際のプロジェクトでは、教科書通りにはいかない予期せぬ問題や複雑な要求が次々と発生します。これらに対応し、システムを安定稼働させたり、ビジネスの課題を解決したりする能力は、座学だけでは決して身につかず、実際の業務を通じてしか養われないからです。

企業がエンジニアを採用する際も、理論的な知識だけでなく、実際に手を動かして困難を乗り越えた経験を持つ人材を高く評価する傾向にあります。

資格を持っていても、実際のプロジェクト経験が乏しければ評価されにくいのが現実です。豊富な実務経験を持つエンジニアの方が、資格重視のエンジニアよりも採用されやすい傾向があります。フリーランスも同様で、実績が次の仕事につながります。

未経験者は、資格取得と並行し、自主プロジェクトや副業、現職での関連業務など、実践的な経験を積むための行動が重要です。

したがって、AWSエンジニアとして成功するためには、資格取得や知識の習得と同時に、いかにして質の高い実務経験を積み重ねていくかを常に意識し、積極的に行動することが不可欠といえるでしょう。

まとめ

AWSエンジニアは今後も需要の高い職種であり、適切なスキル習得と戦略的なキャリア選択で着実な年収アップが期待できます。

高収入を目指すことも可能です。

新卒や未経験からでも資格取得やクラウド技術の基礎学習から始め、継続的な努力で徐々に専門性を高めることで市場価値を上げられます。

企業勤務では安定性とスキルアップ環境を、フリーランスでは高い報酬と柔軟な働き方を得られるでしょう。

AWS認定資格は転職市場での評価を高め、IaCやコンテナ技術などの関連スキルと組み合わせることで、スペシャリストとして平均以上の年収アップの可能性が広がります。自分に合ったキャリアパスを選び、計画的に実行していきましょう。

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