とりあえずじゃなく、意図して選ぶ働き方。派遣は夢に近づくための一歩だった

大学卒業後、正社員として働き始めたものの、気づけば仕事中心の毎日。

将来に対する漠然とした不安を抱えていた本郷一真さん(24歳)は、あるとき、ふと思い出したのが、学生時代に円安を理由に断念した、「海外で暮らしながら勉強をしたい」という夢。

その夢をもう一度追いかけようと、彼はワーキングホリデーを決意。渡航資金を貯めるために選んだのは、「派遣」という働き方でした。

実は本郷さん、派遣という言葉自体は知っていたものの、どんなサポートがあるのか、どんな働き方なのかはよく知らなかったといいます。

しかし実際に登録してみると、自分の目標に合わせて働ける柔軟さや、環境の整った職場との出会いがあり、「これは自分に合っているかもしれない」と感じるようになりました。

本記事では、本郷さんがどのようにしてこの働き方に出会い、自分の目標に向かって前進していったのか、その歩みをたどります。 「派遣ってアリかもしれない」そう思えるきっかけが、きっとこのストーリーの中にあるはずです。

プロフィール紹介 

お名前:本郷 一真(ほんごう かずま)さん

年齢:24歳

現在の職種:携帯ショップ店員

勤務先:都内大手携帯キャリアの販売代理店

勤務年数:1年(派遣社員)

過去の職歴:居酒屋チェーンで約1年間勤務(正社員)


これまでと今

「周りが就活を始めたから、自分もなんとなく」それが、本郷一真さん(24歳)の就職活動のスタートでした。

特別にやりたいことがあったわけではなく、学生時代に接客のアルバイトをしていたことから、「自分にもできるかもしれない」と思い、早い段階で内定をもらった居酒屋チェーンに正社員として入社します。

働き始めた当初は、「接客自体は好きだし、楽しかった」といいます。
しかし、現実は想像以上にハードでした。

アルバイトの欠勤によって急に呼び出されることや、深夜に帰宅してすぐ寝て、また朝から出勤する日々。不規則な勤務形態のなか、気づけば毎日が仕事で埋め尽くされていました。

「仕事以外のことが全部後回しになっていって。友だちとも会えないし、“将来のこと、何も考えられてないな”って」。連勤が続く中で、「自分は何のために働いてるんだろう?」という気持ちが、徐々に胸の中に広がっていったそうです。

そんなとき、ふと思い出したのが、大学時代に円安の影響で諦めた「海外で暮らしながら勉強をしたい」という夢でした。

「今なら、まだ間に合うかもしれない」「社会人になったからこそ、今しかできないことがあるんじゃないか」と考え直し、ワーキングホリデーに挑戦する決意を固めます。

現在の本郷さんは、都内の大手携帯キャリアショップで派遣スタッフとして働いて1年。出発まで残り5ヶ月という今、目標に向かって着実に準備を進める日々を過ごしています。

以前のような不規則な生活からは抜け出し、生活リズムも安定。勉強と仕事の両立もできています。
「目的を持って働けているって、こんなに気持ちが違うんだ」と、表情にも落ち着きと前向きさがにじんでいます。


働き始める前の状況と悩み

ワーキングホリデーに行くと決めた本郷さんにとって、最初の大きな課題は渡航資金をどう準備するかでした。

モチベーションは高かったものの、「どんな働き方を選ぶか」が次の壁となったと振り返ります。

当初は、正社員として転職し、再スタートすることも考えたといいます。しかし冷静に考えると、「やっぱり正社員だと責任も重くなるし、長く働けることが前提になる。1年限定で集中して稼ぎたい自分には合っていない」と、自分の目的とのミスマッチを強く感じるようになりました。

さらにもう一つの条件は、夜の時間を勉強や手続きに充てたいということ。語学の学習やワーキングホリデーの準備を優先したかったため、夜勤や不規則なシフト制の仕事は避けたいと考えていました。

とはいえ、日中勤務で高時給の仕事はなかなか見つからず、悩みは深まっていきます。

居酒屋での仕事も給与自体は悪くなかったものの、休みが少なく、勤務時間もバラバラ。結局、勉強や準備との両立は難しいと感じ、本郷さんは新しい働き方を探し続けていました。


転機と行動

そんな中で本郷さんの目に留まったのが、派遣の求人でした。

「時給1,500円で日中勤務、社会保険完備」という条件に加え、3ヶ月ごとの契約更新制で柔軟に働けるという点が大きな魅力でした。

「これなら期限付きで資金を貯めたい自分の働き方に合っている」と感じたといいます。

それまで本郷さんは、派遣という働き方の存在自体は知っていたものの、実際にはどんなサポートがあるのかよく分からなかったそうです。「不安定なのかな?」「サポートが少ないのかな?」といった漠然としたイメージしかありませんでした。

しかし、派遣会社と面談をしてみると、その印象は一変しました。条件や仕事内容の説明は丁寧で、自分が将来のために資金を貯めたいという目的にも真剣に耳を傾けてくれたのです。

「“目的を持って働きたい”という気持ちを理解してもらえて、不安よりも“ここでなら頑張れる”という気持ちが強くなりました」。

その瞬間、ただの求人応募ではなく、夢に向けた第一歩を踏み出せたと実感したといいます。 この出会いこそが、本郷さんにとって大きな転機となりました。


現在の業務と働き方

本郷さんは現在、都内の大手携帯ショップで販売スタッフとして働いています。業務内容は多岐にわたり、最初の頃は「覚えることが本当に多くて大変でした」と振り返ります。

特に料金プランや端末の機能、オプションサービスなど、お客様に正しく説明するためには膨大な知識が必要です。「最初の1ヶ月は毎日が勉強で、頭がパンクしそうでした」と苦笑いします。

それでも、居酒屋時代に培った接客スキルを活かしながら、少しずつ自信をつけていきました。
今では、新規契約、機種変更、故障受付まで一通りを担当できるようになり、日々の業務にやりがいを感じています。

1日の流れ

9:30 出勤・開店準備
店内清掃やパンフレットの整頓、端末の動作確認を行い、スムーズに接客できる環境を整えます。

9:45 朝礼
スタッフ全員で当日の目標やキャンペーン情報を共有。チーム全体での雰囲気を高める時間です。

10:00 開店・接客開始
来店されたお客様の料金プラン相談や新規契約、機種変更の対応を行います。
「スマホが初めて」という高齢のお客様にゆっくり説明する場面もあり、丁寧さが求められます。

13:00 昼休憩
同僚と一緒にランチへ行くこともあれば、バックヤードでゆっくり休むことも。
「休憩中にワーホリの調べものをしているときもあります」と話します。

14:00 事務処理・在庫管理
契約に必要な書類の入力や、端末・アクセサリーの在庫確認を行います。
合間には新人スタッフの質問に答えたり、接客をフォローすることも。

16:00 接客対応・フォロー業務
故障相談や料金プランの見直し依頼など、多様なお客様のニーズに対応。
「“あなたに対応してもらえて良かった”と言っていただけると、やっぱり一番うれしいですね」と笑顔を見せます。

18:30 日報作成・退勤
その日の販売実績や引き継ぎ事項をまとめ、スタッフ同士で共有。
店長や同僚に挨拶をして帰路につきます。

本郷さんが安心して働けている大きな理由のひとつが、人間関係の良さです。社員や他の派遣スタッフとも仲が良く、事情を理解してシフト調整をしてくれる職場だといいます。

店長も親身になって話を聞いてくれて、“帰国したら、就職活動の間の短期でもいいからまた働きにおいで”って言ってもらえました。

「帰ってきたときの僕のことまで考えてくれて、必要としてくれる信頼があることが本当にありがたいです」と、感謝の気持ちを口にしました。


働き方の変化 Before / After

Before(居酒屋勤務・正社員時代)

生活リズム:アルバイトの欠勤による急な呼び出しや、夜勤が多く、不規則な毎日。休みも少なく、友人と会う時間も取れず、体力的にも精神的にも疲弊していた。

収入:給与自体は悪くなかったものの、長時間労働の割に渡航資金を効率よく貯めるのは難しく、「このままでいいのか」と将来への不安を抱いていた。

人間関係・やりがい:接客は楽しかったが、欠勤対応などに追われ「やりがい」より「こなすだけ」の感覚が強く、自分のペースで働けない環境に振り回されていた。

気持ち:仕事中心の生活で将来を考える余裕もなく、「なんのために働いているんだろう」と自問する日々。渡航準備との両立も難しく、気持ちだけが焦っていた。


After(携帯販売・派遣社員として)

生活リズム:毎日ほぼ決まった時間に勤務でき、休日も確保されるように。生活リズムが整い、勉強や渡航準備との両立も可能になったことで、心身ともに余裕が生まれた。

収入:安定した時給で計画的に貯金でき、渡航資金も着実に積み上げられている。正社員に縛られない分、帰国後も自分のペースで働き方を選べる安心感がある。

人間関係・やりがい:お客様から「ありがとう」と感謝される瞬間が大きなモチベーションに。店長から「帰国後も戻ってきていい」と声をかけてもらえる信頼関係も励みになり、新人フォローを任されるなど“頼られる存在”としての実感も増えている。

気持ち:自分の時間を持てるようになり、「今、目標に向かって動けている」という実感が生まれた。以前のようなモヤモヤから抜け出し、前向きに未来を描けるようになった。


これからの目標・展望

ワーキングホリデー出発まで残り5ヶ月。
本郷さんは今、夢に向かって着実に準備を進めています。

「まずは現地で生活の基盤を作りながら、ファームやレストランで働いてみたいです。現地の人と交流しながら、語学学校にも通って語学力を磨いていきたいですね」と、具体的な目標を語ってくれました。

その先のキャリアについてはまだ定まっていないものの、海外での経験を活かせる仕事や、国際交流・教育といった分野に強い関心を持っていると目を輝かせます。

帰国後についても、「一度また派遣で働きながら次のキャリアを考えるのもありだと思っています。自分のペースで働ける派遣の良さを知ったので、必要に応じて活用したいですね」と話します。派遣を“柔軟な選択肢”として前向きに捉えているのが印象的です。

最後に、派遣という働き方に対する今の思いをこう語ってくれました。
「派遣って、自分に選択肢を与えてくれる働き方だと思います。自由だけど責任もある。でもその分、自分の目的を持って働けるし、スキルもちゃんと身につく。“とりあえず”じゃなくて、“意図して選ぶ”働き方として、すごくアリだと思います」。

そしてこう続けます。
「正社員=正解、というわけじゃない。それぞれのライフステージに合った働き方を選べるようになれば、もっと働くことは自由で前向きになると思います」。

本郷さんのストーリーは、派遣という働き方が単なる“つなぎ”ではなく、自分の目標を叶えるための“戦略的な選択肢”になり得ることを示してくれています。

※本記事に登場するスタッフのお名前は仮名、写真はAIによるイメージ画像です。実際の取材内容に基づき構成しています。