自身のキャリアを見つめ直し、未経験の建設業界に飛び込んだ村上舞子さん（27歳）。彼女がどのようにして不安を乗り越え、今の仕事で「自分らしく働く」ことを見つけたのか。これまでの道のりから、現在のやりがい、そして未来の展望まで、そのストーリーをご紹介します。
目次
プロフィール紹介
お名前： 村上舞子さん
年齢： 27歳
現在の職種：施工管理アシスタント
勤務先：建設関連企業（現場常駐）
勤務年数： 1年半
これまでと今
高校卒業後、地元の町工場で一般事務として約3年間勤務した村上さん。その後、接客が好きで販売の仕事に転職し、約2年間経験を積みました。しかし、「このまま10年後も同じ仕事をしているのかな…」という漠然とした不安が常にあったと言います。特に収入面での上昇が見込めず、将来に対する悩みを抱えていたそうです。
そんな村上さんは現在、建設現場の「施工管理アシスタント」として働き、大きなやりがいと成長を実感しています。収入も以前より上がり、働き方そのものが大きく変わったと語ります。
働き始める前の状況と悩み
事務職も販売職も経験する中で、村上さんの心には常に「このまま10年後も同じ仕事をしているのかな…」という問いと、漠然とした将来への不安がありました。特に、収入面での大きな上昇が見込めない現状に、危機感を覚えていたと言います。
当時、派遣という働き方に対しては「不安定なのでは」という印象を抱いており、正社員ではないことへの漠然とした抵抗感があったそうです。新しいキャリアを模索する中で「手に職をつけたい」という思いが強くなり、施工管理という仕事に興味を持ち始めましたが、未経験から正社員として挑戦できる求人は非常に限られているという現実も感じていました。
転機と行動
「施工管理に挑戦したい」という気持ちが募る中で、未経験OKの正社員求人がなかなか見つからないという壁にぶつかった村上さん。そんな時、派遣会社の求人に目を向けたと言います。未経験者向けの「教育体制が整った現場」や、「アシスタント業務からスタートできる案件」が多く見られたそうです。
派遣会社の担当者に相談した際、「未経験でも大丈夫ですよ」と背中を押してもらえたのが決め手だったそうです。 派遣登録時に不安はあったものの、担当者が丁寧にヒアリングをしてくれて、希望に合う現場を紹介してくれたことで、「とりあえずやってみよう」という前向きな気持ちでスタートを切ることができたそうです。
現在の業務と働き方
現在、村上さんは建築現場の施工管理アシスタントとして活躍しています。主な業務は、書類作成、工程確認、資材の発注など多岐にわたります。働き始めた当初はわからないことだらけだったそうですが、現場の社員さんたちが丁寧に教えてくれるそうです。
1日の流れ
7:30 現場到着・朝礼
安全具を確認し、朝礼の準備を行う。朝礼で作業員へ当日の業務を共有し、安全確認を徹底。
8:30 現場巡回
進捗状況のチェックや写真撮影を行い、問題があれば社員に報告。
10:00 資料作成
事務所に戻り、工程表や報告書などの資料作成。PCでの入力作業が中心。
12:00 昼休憩
同僚や職人さんと食堂やコンビニで昼食。
13:00 現場確認
業者との打ち合わせに同席し、スケジュールや調整事項を共有。
16:30 日報作成
進捗やトラブルをまとめ、翌日の指示書や資料も準備。
17:30 終業・退勤
残業はほとんどなく、プライベートの時間もしっかり確保できる。
働き方の変化 Before / After
村上さんの以前の働き方（事務職・販売職）と、現在の働き方をまとめました。
Before (事務職・販売職)
- 働き方：事務はデスクワーク中心で変化が少なく、販売はシフトに振り回されやすかった
- やりがい・モチベーション：「自分じゃなくてもできる仕事」と感じることが多かった
- キャリアの見通し：10年後の姿が描けず、収入の上昇も見込みにくかった
- 自己肯定感：将来に不安を抱え、「自分には専門性がない」と感じていた
After (施工管理アシスタントとして働いてから）
- 働き方：現場と事務作業の両方を経験。時間管理がしやすく、残業も少ない
- やりがい・モチベーション：自分の関わった建物が完成する達成感を味わえる。顧客から感謝される経験も
- キャリアの見通し：施工管理技士など資格取得を目指せる。正社員登用も視野入れている
- 自己肯定感：「未経験からでもできた」という成功体験で自信がつき、自己肯定感が向上した
これからの目標・展望
今後のキャリアについて、村上さんは施工管理技士などの資格取得を目指していると言います。将来的には正社員も視野に入れているものの、「今はこの環境で経験を積むことが一番だと思っています」と、現状でのスキルアップを優先する考えを示しました。
派遣という働き方に対する今の思いを尋ねると、「新しいことに挑戦したいけど不安があるという人にとって、派遣は本当にいい選択肢だと思います」と語りました。その理由として、「環境が合わなければ見直すこともできるし、私みたいにゼロから挑戦できる道がある」点を挙げています。
最後に、大切にしている働き方や価値観について尋ねると、「『安心できる環境で、自分らしく働けること』が今の私の大切な軸です」と答えました。焦らず、「一歩ずつ成長していきたい」という村上さんの言葉からは、着実にキャリアを築いていくという強い意志が感じられました。
※本記事に登場するスタッフのお名前は仮名、写真はAIによるイメージ画像です。実際の取材内容に基づき構成しています。
