かつて、事務職として8年間働いていた白石莉緒さん(30歳)。仕事にやりがいを感じられず、週末だけを楽しみに働く日々でした。しかし、派遣という働き方で保育補助の仕事に転身して1年半、彼女の生活と仕事に対する価値観は大きく変わりました。
安定を選びながらも満たされない気持ちを抱えていた白石さんが、どのようにして新たなキャリアに踏み出し、「誰かの役に立つ」喜びを見つけ、日々の充実感を手に入れたのでしょうか。
目次
プロフィール紹介
お名前: 白石 莉緒さん
年齢: 30歳
現在の職種: 保育士補助
勤務先: 認可保育園
勤務年数: 1年半
これまでと今
高校卒業後から8年間、白石さんは事務職として働き、安定した日々を送っていました。デスクワークは滞りなくこなせるものの、毎日同じ作業の繰り返しに、「自分の存在価値を感じにくくなっていました」と当時を振り返ります。仕事は「お給料のためだけに働いている」という感覚が強く、モチベーションは低下している状態だったといいます。
しかし、派遣で保育補助として働き始めて1年半が経った現在、白石さんの日々は大きく変化しました。以前は週末だけが楽しみだった生活が、「今は子どもたちに会えることが楽しみです」と語るほど、毎日が楽しく、充実しているといいます。仕事を通じて「誰かの役に立っている」と実感できることで、以前よりもポジティブな気持ちで仕事に取り組めるようになったそうです。
働き始める前の状況と悩み
事務職として働いていた当時、白石さんは「自分の存在価値に疑問を持っていた」そうです。仕事はこなせるものの、やりがいを感じられず、将来についても具体的なイメージが持てなかったといいます。収入は生活できる程度にはあったものの、「お給料のためだけに働いている」という虚しさを感じていたそうです。
正社員という働き方に対しては、「安定しているけど転職しにくい」というイメージを持っていた白石さん。一方で派遣は「自由度は高いけど不安定」という印象でした。
転機と行動
白石さんの転機は、「子どもが好き」という昔からの気持ちがきっかけでした。保育業界に興味はあったものの、資格がないと無理だと思い込んでいたそうです。しかし、ある日友人から「保育補助なら資格がなくても始められる」と聞き、保育の仕事に興味を持ち始めました。
未経験の業界に飛び込むことには大きな不安がありましたが、白石さんは派遣という働き方で保育業にチャレンジすることを決意。その理由について、「間にサポートしてくれる会社があるのは心強かった」と語ります。派遣会社の担当者が面接のやり方や仕事の流れを教えてくれたことで、一歩を踏み出せたといいます。
現在の勤務先を選んだのは、自宅からの通いやすさと、0〜2歳児クラスで働けることへの魅力を感じたからでした。小さな子どもと関わるのは初めてでしたが、「成長を間近で見られる環境に惹かれました」と語っています。
現在の業務と働き方
現在、白石さんは0〜2歳児クラスで子どもたちの生活全般をサポートする業務に携わっています。具体的な仕事内容は、食事やおむつ替え、お昼寝の見守り、遊びの補助など多岐にわたります。また、先生方のサポートも重要な役割を担っているそうです。
1日の流れ
8:30 出勤・お迎え対応:園児を笑迎え入れ、一人ひとりの体調や保護者からの連絡を確認。その日の保育の準備を整える。
9:30 おやつ・遊びの見守り:小さい子も食べやすいおやつを提供。その後は保育室や園庭で自由遊び。安全に気を配りながら、一人ひとりに寄り添って遊びをサポート。
11:00 給食・食事介助:月齢に応じた食事サポート。
12:30 お昼寝の見守り・保育室の片付け:寝かしつけを行い、子どもたちが安心して眠れるよう静かに見守る。合間に保育室の片付けや連絡帳の記入も進める。
15:00 起床・おやつ・自由遊び:着替えや排泄の援助をしながら、ゆっくり目覚めをサポート。その後はおやつを食べて、ブロック遊びや絵本などで過ごす。
17:30 保護者への引き渡し・掃除:迎えに来た保護者へ、子どもの一日の様子を伝える。園児を見送った後は掃除や翌日の準備を行う。
18:00 退勤:その日の保育を振り返り、業務を終えて退社。
この仕事のやりがいについて、「『昨日できなかったことが今日はできた!』という瞬間に立ち会えること」だと白石さんは語ります。初めて子どもに名前を呼ばれた時は「泣きそうになりました」と感動を伝えました。
一方で、難しいと感じる点としては「保護者対応」を挙げました。最初はどのように話せば良いか分からず緊張したそうですが、先生方のフォローもあり、今では保護者から「安心して任せられる」と言ってもらえるまでに成長しました。
特に印象に残っているエピソードとして、「入園当初は泣いてばかりだった子が、ある日『先生、遊ぼう!』と笑顔で来てくれた時」だといいます。この瞬間に、「ここで働いてよかった」と心から感じたそうです。
生活面では、残業がほとんどないため、自分の時間を大切にできているといいます。仕事に対する考え方も大きく変わり、「誰かの役に立っている」と実感できることで、仕事が楽しいと感じるようになったそうです。以前よりもポジティブになり、子どもたちの小さな変化に気づけるようになったことで、観察力が身についたと自身の成長も実感しているようです。
働き方の変化 Before / After
白石さんが事務職から保育補助の仕事へ転職したことで、働き方や心の状態にどのような変化があったのかをまとめました。

Before (事務職時代)
- 生活状況:週末だけが楽しみで、日々の生活に充実感が少なかった。 「お給料のためだけに働いている」という感覚が強かった。
- 働き方:仕事にやりがいを感じられず、モチベーションが低かった。
- 精神面・やりがい:「このままでいいのかな」という漠然とした不安が常にあった。 将来について具体的なイメージが持てなかった。
- 仕事への価値観:毎日同じ作業の繰り返しで、自分の存在価値を感じにくく、仕事を通じて成長を感じる機会が少なかった。
After (保育補助として働いてから)
- 生活状況:毎日が楽しくなり、子どもたちに会えることが楽しみになった。
- 働き方:「誰かの役に立っている」と実感でき、仕事が楽しいと感じる。
- 精神面・やりがい:「昨日できなかったことが今日はできた!」という瞬間に立ち会い、感動を覚えるようになった。
- 仕事への価値観:「人の役に立つこと」を大切な価値観として仕事に取り組めるようになった。
これからの目標・展望
今後のキャリアプランについて、白石さんは「保育士資格を取ることが目標」と語っています。現在の仕事を通じて、子どもたちと「もっと深く関わりたい」という思いが強くなったそうです。
派遣という働き方に対する印象も大きく変わったといいます。当初は不安定というイメージがあったものの、今では「柔軟で安心できる働き方だと思います」と語り、「サポートがあるので、未経験からでも挑戦しやすいのが魅力ですね」とその利点を認識しています。
白石さんがこれからも大切にしたい価値観は「人の役に立つこと」。子どもたちや保護者から「信頼される存在であり続けたい」と語り、自身の経験を通じて得た喜びと学びを、今後のキャリアへと繋げていく決意をのぞかせました。
おわりに
事務職からの大きな決断を経て、保育の現場で輝く白石さんのストーリーは、まさに「勇気を出して一歩踏み出すこと」が、働き方だけでなく人生そのものを変えるきっかけになることを示しています。彼女の等身大の経験は、キャリアに悩む多くの人々に「自分にもできるかもしれない」という希望を与えるかもしれません。
※本記事に登場するスタッフのお名前は仮名、写真はAIによるイメージ画像です。実際の取材内容に基づき構成しています。