「自分には向いていない」を超えて。転職エージェントと挑んだ正社員エンジニア

「一度はエンジニアの道をあきらめ、約5年間フリーターとして飲食業に携わっていた三河春樹さん(27歳)。

将来への不安や周囲との比較から焦りを抱えながらも、24歳のときに『もう一度エンジニアに挑戦しよう』と決意します。

独学でのプログラミング学習を経て転職エージェントを利用し、現在はシステム開発会社の正社員エンジニアとして働く三河さん。現場で経験を積み重ねる中で自分の成長を実感し、かつて抱いていた迷いや不安を「挑戦の糧」に変えています。

この記事では、三河さんがどのようにして迷いを乗り越え、自分らしいキャリアを見つけていったのか、その道のりをご紹介します。キャリアに悩む同世代の方にとって、一歩を踏み出すヒントになれば幸いです。

プロフィール紹介 

お名前:三河 春樹(みかわ はるき) さん

年齢:27歳

現在の職種:ITエンジニア

勤務先:都内システム開発会社

勤務年数:2年目(正社員)

過去の職歴:情報システム系の専門学校を卒業後、約5年間飲食業のアルバイト


これまでと今

三河さんは情報システム系の専門学校を卒業しましたが、すぐにエンジニアの道へ進んだわけではありませんでした。就職活動の一環で参加したIT企業のインターンシップで、実際のエンジニアの働き方に触れたことがきっかけです。

「すぐに成果を出すことが求められる雰囲気に圧倒されました。自分にはスピードも知識も足りない、と感じてしまって…」と当時を振り返ります。

その経験から「自分には向いていないのでは」とネガティブな印象を抱き、明確にやりたいことも見つからなかったため、卒業後は学生時代から続けていた飲食業のアルバイトをそのまま継続。結果として、約5年間にわたるフリーター生活を送ることになりました。

しかし24歳のとき、「このままではいけない」と将来を見据えて正社員を目指すことを決意。改めてエンジニアという仕事を調べる中で、専門学校時代にも耳にしていたものの深く考えていなかった、SIerや自社開発などさまざまな働き方やキャリアパスがあることを理解したそうです。この再発見が、再びエンジニアの道に挑戦するきっかけとなりました。

現在はシステム開発会社の正社員エンジニアとして2年目。入社当初は簡単な改修や補助的なコーディング作業を担当していましたが、1年を経て小規模ながらも開発案件に携われるようになりました。 将来的にはバックエンドのスキルをさらに磨きながらフロントエンド技術も習得し、システム全体を通して開発に携われるエンジニアを目指しています。


働き始める前の状況と悩み

フリーターとして過ごした20代前半、三河さんには「漠然とした不安が常につきまとっていた」といいます。周囲の友人が正社員としてキャリアを積み上げていく姿を見る中で、「自分は何も積み上げられていない」という強い焦りを抱えていました。

一方で、正社員として働くことに対しても「本当にやっていけるのか」というプレッシャーや不安が大きく、なかなか一歩を踏み出せなかったと当時を振り返ります。安定を求めながらも覚悟が持てず、将来の見通しも立たない――そんな宙ぶらりんな状態に苦しんでいた時期でした。


転機と行動

24歳のとき、「このままではいけない」と将来を見据え、「もう一度エンジニアに挑戦してみたい」と思い立った三河さん。そこから彼は1年間、独学でプログラミング学習に集中して取り組みました。 

ただ、学習を続ける中で次の悩みが浮かんできたといいます。 
「未経験からだと、どんな会社なら活躍できるのか。エンジニアといっても職種は幅広いけれど、自分は何を目指すべきなのか。どんなキャリアステップを描けばいいのか…」――知識は増えても、キャリアの方向性は見えずに迷っていました。 

そんなときに相談したのがエンジニア転職に特化している転職エージェントでした。面談ではこれまでのフリーター経験や独学の取り組みを率直に伝えたところ、意欲や学習姿勢を評価してもらえただけでなく、未経験から活躍できる流れについて具体的に教えてもらえたといいます。 

「研修制度がしっかり整っていて学びやすい会社や、最初はサポート業務から入り徐々に開発へステップアップできる環境。さらには、さまざまな職種に挑戦していける社風の企業など、自分がキャリアを描けそうな会社をいくつも紹介してもらえました」と三河さん。 

紹介してもらった企業の面接に進み、見事内定を獲得。特に心強かったのは、エージェントが企業に対して「学習意欲が高く、これから伸びていける人材です」と後押ししてくれたことでした。自分一人では不安だった部分を支えてもらえたことで、安心して新しい一歩を踏み出すことができたのです。こうして三河さんは現在のシステム開発会社に入社し、正社員エンジニアとしてキャリアをスタートさせました。 


現在の業務と働き方

現在、三河さんはシステム開発会社の正社員エンジニアとして、主にフロントエンド開発に携わっています。入社当初はコードの修正や簡単なバグ対応から始まりましたが、1年を経て小規模な機能改修や画面実装を任されるまでになりました。

1日の流れ

9:00 出勤・朝会(プロジェクトによっては在宅勤務の日もあり)
チームメンバーと朝会を行い、進捗状況や当日のタスクを共有。疑問点や不明点があればこのタイミングで確認します。

9:30 設計書の確認・コーディング開始
担当する画面の設計書を確認しながら、HTMLやCSS、JavaScriptを使って実装。デザインと機能が意図通りに動くか、逐一確認しながら進めます。

12:00 昼休憩
同僚と外食に出かけることもあれば、社内の休憩スペースで静かに過ごすことも。気分転換をして午後に備えます。

13:00 実装・レビュー対応
午前中に進めた実装部分をチームリーダーにレビューしてもらい、修正を加えます。コードの書き方や効率的な実装方法を学べる貴重な時間です。

15:00 テスト・バグ修正
画面の動作確認を行い、不具合があれば修正。ユーザー操作に近い動きを想定しながら、細かい挙動までチェックします。

18:00 日報・振り返り
その日の作業内容や課題をまとめ、翌日のタスクを整理。進捗をチームで共有してから退勤します。

三河さんがやりがいを感じるのは、「自分が実装した画面が実際に動き、ユーザーの目に触れる瞬間」。成果が見えやすいからこそ、成長の手応えを強く感じられるといいます。一方で、「設計の意図を正確に理解しきれず苦労することもある」と課題も実感しており、日々の学びが成長につながっています。

エンジニアとして働き始めてから、生活と気持ちには大きな変化がありました。以前は「働いてもスキルが積み上がらない」という感覚が強かったものの、今では「日々の業務が確実に経験となり、自分の糧になっている」と実感できているそうです。


働き方の変化 Before / After 

【Before】飲食業アルバイト時代

仕事内容・スキル:調理やデリバリーが中心で、日々の業務はこなせても将来に直結するスキルが積み上がらない感覚が強かった。

働き方:シフト制で、急な呼び出しや繁忙期の忙しさに振り回される日々。生活のリズムが安定せず、自分の時間を持ちにくかった。

気持ち:友人が正社員としてキャリアを築いていく中で、「自分は何も積み上げられていない」という焦りを常に抱えていた。

人間関係:仲間との関係は悪くなかったが、学生アルバイトも増え、気付けば年下ばかり。学び合いの文化は少なく、仕事を通じて成長できている実感はなかった。

キャリア観:エンジニアを諦めるべきか迷いながらも、正社員として本当に自分にできるのか不安だった。未経験からどんなふうにキャリアを積めばいいのか、道筋が見えず悩んでいた。

【After】正社員エンジニアとして働き始めてから 

仕事内容・スキル:フロントエンド開発を中心に画面実装や改修を担当。コードレビューを受けながら改善を重ね、着実にスキルを積み重ねられている。

働き方:週5日の勤務が基本で規則正しい生活に変化。業務後も学習や自己研鑽の時間を確保できるようになった。

気持ち:自分が書いたコードが形になり、成果として目に見えることでやりがいを実感。「成長している」という自信が芽生えている。

人間関係:先輩やリーダーに相談しやすい環境があり、報告や共有を通じてコミュニケーションへの苦手意識も克服。チームの一員として安心感を持てている。

キャリア観:まずはフロントエンドで経験を積み、将来的にはバックエンドやシステム全体を担えるエンジニアを目指したいという具体的な目標を描けるようになった。


これからの目標・展望

三河さんは今後の目標として、「まずはフロントエンドの経験をさらに積み重ね、そのうえでバックエンドの知識も身につけ、最終的にはシステム全体を通して開発できるエンジニアを目指したい」と語ります。部分的な役割にとどまらず、より幅広い視点から開発に貢献したいという思いがあります。

また、未経験からの挑戦にあたり転職エージェントを利用したことは、大きな支えになったといいます。

エージェントを通じて企業を紹介してもらい、学習意欲や成長への姿勢を理解してもらえたことが、キャリアをスタートさせる大きな後押しになりました。

「これからも自分の成長を大切にしながら働いていきたいです」と語る三河さん。その歩みは、キャリアに迷ったときに一人で抱え込まず、サポートを受けながら道を切り開いていくことの大切さを静かに教えてくれます。

※本記事に登場するスタッフのお名前は仮名、写真はAIによるイメージ画像です。実際の取材内容に基づき構成しています。