Javaエンジニアの仕事を解説!年収や必要スキルも紹介

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この記事でわかること

  • Javaエンジニアの仕事内容や平均年収
  • Javaのメリットとデメリット
  • Javaエンジニアとして必要なスキル
編集者プロフィール
ウィルオブテック事業部
菊地 恭平

前職ではWebアプリエンジニアとして、上流から下流まで全工程に従事した経験あり。6年のエンジニア経験をもとに、現場感に合致したキャリア支援を得意としている。業界に特化したアドバイスも強み。

高度にIT化が進んでいる現代において、エンジニアの必要性が年々高まっています。

近年はスマートフォン向けアプリの開発の需要が高いプログラミング言語であるJavaを扱う技術者Javaエンジニアについて、仕事内容からメリット・デメリット、転職方法について解説します。

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Javaエンジニアとは

Javaエンジニアとは、プログラミング言語であるJavaを扱う技術者のことです。

Javaはスマートフォンアプリや在庫管理システムなど、多岐に渡って用いられています。Javaは、プログラミング言語の中では比較的容易な部類とされています。

しかし、未経験者が安易に習得できるほど易しくはありません。しかし、Javaには基本的な機能を中心に多言語へ応用可能なスキルや、プログラミングの主要な概念が組み込まれています。Javaを学習して極めれば、上級者としてステップアップする際にも、役に立つでしょう。

Javaは開発の現場で古くから用いられており、柔軟性・汎用性に優れ、金融機関のシステム構築など大規模な開発で使われることも多いです。近年はスマートフォン向けアプリの開発の需要が高く、多くの人材が求められています。

Javaを利用する場面

汎用性の高いJavaですが、実際にはどのようなシチュエーションで使用されるのでしょうか。ここではJavaでできることについて、解説していきます。

基幹システム開発

Javaの特長として、まず基幹システム開発ができる点があげられます。

企業の基幹業務(人事・会計・販売・製造など)を一元管理する基幹システムの開発は、複数のプログラ厶を用いるため規模が大きくなります。

Javaは、オブジェクト指向(互いに役割を持った隣接するデータと処理手順をオブジェクトという一体化したまとまりと見なし、組み合せて相互に関連させて作動させること)という考え方を採用している言語です。

オブジェクト単位で細分化したプログラミングが可能なので、大規模な開発における範囲を区切った開発に適しています。各単位が独立しており再現性が高いという特性から大規模開発で用いられており、みずほ銀行や三菱UFJ銀行などの大手都市銀行のシステム開発にも、Javaが用いられています。

J組み込みシステム開発

組み込み開発ができる点も、Javaの特長です。

Javaには家電製品向けの組み込み言語という一面もあり、家電製品やデジタルデバイスなどの組み込みを実装するためのプログラミング言語として運用されています。

テレビや冷蔵庫、洗濯機などの家電製品にはJavaが用いられており、カーナビなどのシステム開発にもJavaの技術が活用されています。
Javaは、OSやハードウェアなどのプラットフォームに依存しません。

Javaは一旦中間形式のコードに変換することによって、さまざまなプラットフォームで実行できます。多様な端末やOSで操作が可能であることから、1995年の誕生から現在まで高い人気を誇っています。

Webサービスやアプリ開発

Javaの特長は、最後にWebサービスやアプリが開発できる点です。

汎用性やオブジェクト指向といった特性に加えて、サーバーサイドという目に見えない部分においても実行速度が早いことや、システムが強固であることからJavaが重用されています。

パソコンやタブレット、スマートフォンといった多様なデバイスで動作するサービス・アプリなどにも多く用いられています。
昨今インターネット上には数多くのWebサービスがあふれており、生活のインフラとしてや仕事を遂行するうえで、必要なものになっています。

例えば、TwitterなどのSNSや楽天などのショッピングのECサイト、チケット・ホテルの予約サイトなど、日頃よく利用するサービスは豊富です。またJavaのプログラミング言語では、ソフトウェアの開発もできます。パソコンにインストールして使うソフトウェアにも、Javaが多用されています。

Microsoft Officeの代わりに使われるOpenOfficeが、その一例です。他にもCGソフトやMinecraftというゲームなど、日常生活で利用するさまざまなものがJavaで作られています。

Javaエンジニアの年収

正社員のJavaエンジニアの平均年収は、約500万円ほどです。

地域によって高低差があり、東京では約560万円、近畿では約490万円、その他では約440万円とのデータが出ています。

令和元年9月の国税庁のデータによると、日本の平均年収は約441万円なので、他業種の平均年収と比較すれば、Javaエンジニアの年収は高い傾向にあります。

参照元:求人ボックス「Javaエンジニアの仕事の年収・時給・給料
参照元:国税庁「民間給与実態統計調査

Javaは大規模なシステム開発や、金融機関やECサイトなどの、強固なセキュリティが求められるシステム開発に向いている点を理由に、大手企業が多く採用していることが高収入に起因している、と考えられるでしょう。

しかし、数あるエンジニアの中では、Javaは中央値にあたりますが、Javaの後発のプログラミング言語である、Scaraエンジニアの年収は最高値にあたる約630万円です。Scalaの躍進が目覚ましいことや、ScalaはJavaと互換性が高いことを鑑みると、Javaを習得した後には、Scalaも習得した方がよいかもしれません。

Javaは元々、エンジニアの中では、最初に学ぶべき言語であるとされています。Javaを基幹とし、他にも技術や知識、経験を積み重ねていくことによって、自分の市場価値を上げるとともに、年収アップが可能になるでしょう。

それに加えて、資格を取ったり、大手企業への転職を試みたり、コミュニケーションやマネジメントなどのソフト面のスキルを磨いたりすることも、年収アップに効果的です

Javaエンジニアの仕事内容

Javaエンジニアの主な仕事はSEの指示の下で、コーディングを行うことです。これは、他のエンジニアやプログラマーと同様です。

コーディングとは、各々のプログラミング言語を用いてコードを実装していくことです。ソースコード(プログラミング言語で書かれた、プログラムを具現化するための文字列)を使用し、コンピュータに指示します。

コーディングの後で正しく作動するかチェックすることを、テストと呼びます。テストには単体のテストと、そのテストを通過したものを組み合せて作動状況を確認する結合テストがあります。その後の包括的なシステムテストや運用テストは、SEが行うのが一般的です。

また、Javaエンジニアは多言語のコードをJavaに移行することもあります。古い言語で作成されたシステムを汎用性の高いJavaで再作成するのは、よくあることです。よってJavaエンジニアには、複数の言語を扱うスキルも求められます。

Javaのメリット

Javaエンジニア
プログラミング言語はたくさんありますが、その中でJavaを用いるメリットは何でしょうか。

大規模なシステムも開発できる

Javaは人気言語でありながら、セキュリティ性も優れています。そのため、大規模なシステム開発が可能です。オブジェクト指向の言語であるため、細分化して開発することによってセキュリティ性をより高めることができます。

この特性を生かすと、規模の大きいプロジェクトでも多数のエンジニアが開発できるため、企業の基幹のシステム開発にも多く用いられています。

都市銀行などを始めとする金融機関のシステムは巨大なので、開発には多くのエンジニアと長い時間が必要です。このようなシステムではJavaの汎用性や安定性が有用であるため、Javaを使いこなすことができれば、大規模なシステム開発に関わることができる可能性が高くなります。

このような経験から、Javaエンジニアとしてのスキルアップを図ることもできます。IT化が急速に進み、IT業界は人手不足に陥っているため、Javaを極めればより良い条件の求人にトライすることもできるでしょう。

自由度の高い実行環境

システムを作動させるにあたって環境の自由度が高い点も、Javaのメリットのひとつです。

前述のとおりJavaはOSやハードウェアなどのプラットフォームに依存しないため、あらゆる環境下でシステムを作動させることができます。これは、JavaがJVM(Java仮想マシン)上で動作するプログラミング言語のためです。

JVMとは、簡単にいうとプログラムを翻訳するものです。これによってWindowsでもMacでも、パソコンでもタブレットでも、その他の環境でも同じプログラムを動かすことができます。

JVMが動作すれば仮想環境の中でプログラムが動くため、どんな環境下でも処理が適切に行われます。Javaは汎用性が高いため、多くの現場で需要があります。

豊富なライブラリ・APIで効率よく開発を進められる

Javaには、ライブラリ・APIが豊富に揃っています。ライブラリとは、プログラムのパーツをまとめたファイルのことです。

JavaFX(グラフィック)やJavaParser(構文解釈)、OpenCV(画像処理)などが一例です。

APIは「Application Programming Interface」の略語で、Javaでアプリケーションを作成するために必要な標準機能を共有する仕組みです。配列処理・日付処理・データベース処理にかかる機能が、その一例です。Javaのルールに則ってAPIを使用すれば、自ら実装しなくても効率的に開発を進めることができます。

これらは、すべて無料で提供されています。コーディングのエラーのリスクを減らすことができ、しかも短い時間で開発できます。

Javaのデメリット

ここからは、Javaのデメリットについて解説します。

小規模なシステム開発には向いていない

Javaのメリットとして大規模なシステム開発ができることを挙げましたが、Javaは小規模なシステム開発や個人規模のプログラミングには向いていません。

オブジェクト指向を強みとするJavaは、簡単な機能を作成する際はかえって手間を要するうえに、オーバースペックです。Javaのメリットである拡張性と再現性が発揮されないうえに、正しく動作しないこともあります。

規模の小さな案件には、RabyやPHPなどのプログラミング言語が適しています。それぞれのプログラミング言語の適性を理解したうえで、目的に適った言語を用いることが大切です。

オブジェクト指向を理解するのに時間がかかる

一般的にオブジェクト指向は、学習開始から理解・習得まで時間がかかるといわれているため、初心者には難易度が高い言語とされています。

プログラミング言語は自然言語と異なり、「0か1か」の概念を軸として抽象化を重ねます。プログラミング言語によって書かれたコードは、コンピュータによって0または1に書き換えられます。高度に抽象化され、集合化されたデータは、単純に型やメソッドによって定義されるため利便性が高い反面、高度な技術を持ち合わせないと扱いが困難です。

プログラムは「動けばよい」というものでなく、読みやすいよう、バグが起こりにくいよう、コードを修正しやすいよう、処理時間が最短になるように留意して書かなければなりません。

Javaはプログラミングが複雑に入り組んでいるため、コードを記述していくためには相当な量の学習を行い、実践経験を積む必要があります。
プロとして仕事をこなせるレベルまで技術を高めるためには、単にブログラミング言語を学習するだけでなく、ハードウェアやネットワークといった周辺知識も必須です。

実力が不足している状態で開発を進めると設計が中途半端になり、はじめから作成し直すことになりかねません。幅広く学習して、経験を積みましょう。

Javaエンジニアとして必要なスキル

Javaは汎用性の高さから求人が多く、転職に有利なスキルといわれています。Javaエンジニアに求められる主なスキル・知識は、以下の4つについて解説します。

  • Androidアプリ開発
  • システム開発
  • Javaフレームワークのスキル
  • デザインに関するスキル

Androidアプリ開発

1つめはAndroidアプリ開発の知識です。

JavaでAndroidアプリを開発できるAndroid StudioはGoogle社公式の開発ツールで、Androidアプリを開発する際に欠かせません。これを用いることができれば、全世界で使われているAndroidのスマホ・タブレットのアプリを作ることができます。

Android Studioの特徴はスピーディーに開発でき、テストも行いやすいことです。多くの大手企業が採用しているため、Android Studioについて理解しておくことをおすすめします。

システム開発

2つめはシステム開発の知識です。

システム開発とは、企画からリリースまでの一連の流れを指します。責任ある立場で大規模な開発を行うなら、システム開発の知識は必要です。下流工程から上流工程までを把握したうえでシステム開発ができれば、大手企業でもすぐに即戦力となるでしょう。

Javaフレームワークのスキル

3つめはJavaフレームワークのスキルです。

Javaフレームワークとは、Javaを使ってアプリやシステムを開発する際に土台となるソフトのことで、汎用のために必要なものをまとめたものといえます。

Javaフレームワークには作業効率が向上する、バグが減少する、チームで開発する際にコードに統一性を持たせることができるというメリットがあります。主なものに、Spring FrameworkやPlay Frameworkなどがあります。

デザインに関するスキル

4つめはデザインに関するスキルです。

ユーザーの目線で、フォントの大きさやサイト内の回遊のしやすさなどを調整するスキルが求められます。マーケティングスキルも加わると、なおよいでしょう。

▼Javaエンジニアの将来性や必要スキルについては
こちらのJavaの将来性は今でも高い?Javaエンジニアの必須スキルを徹底解説!でも詳しく解説していますのでぜひ、参考ください。

まとめ

Java エンジニアの仕事を内容やJavaの特徴、メリット・デメリット、年収やスキルについて解説しました。Javaは汎用性の高いプログラミング言語であり、現在は売手市場となっています。

Javaエンジニアとしての転職をお考えならば、まずは「強みに気付くこと」が重要!自身のスキルの整理を行いましょう

転職を考えているのならば、客観的に自分の「強み」や「市場価値」を知ることが重要です。キャリアアドバイザーとともにスキルや今後についての整理をしてみませんか?ウィルオブテックキャリアは専属2名体制で今後についてお悩みのあなたをサポートし、キャリアアップへ導きます。

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よくある質問

Javaエンジニアの仕事内容を教えてください。

Javaエンジニアとは、プログラミング言語であるJavaを扱う技術者のことです。Javaはスマートフォンアプリや在庫管理システムなど、多岐に渡って用いられています。詳細は「Javaエンジニアの仕事内容」で説明しているので確認ください。

Javaエンジニアに求められるスキルはありますか?

Javaは汎用性の高さから求人が多く、転職に有利なスキルといわれています。「Androidアプリ開発」「システム開発」「Javaフレームワークのスキル」「デザインに関するスキル」があげられます。詳細は「Javaエンジニアとして必要なスキル」で説明しているので確認ください。

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