QAエンジニアの年収は低い?平均給料を超えるキャリアアップ戦略

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この記事でわかること

  • QAエンジニアの企業規模・業界別で見る平均年収
  • 人気企業におけるQAエンジニアの平均年収
  • QAエンジニアの年収アップを目指す方法と将来性
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「自分の年収は平均より低い?」

「メルカリやfreee、サイボウズ、楽天など、給与水準の高い企業は?」

QAエンジニアとして働くなかで、疑問に感じていませんか?

この記事を読むことで、QAエンジニアの平均年収から企業規模別の給与事情、年収アップに効果的なスキルや資格まで、具体的に理解できます。

将来のキャリア像が鮮明になり、自信を持って行動できる自分を想像してみましょう。

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QAエンジニアの年収実態は?

電卓と眼鏡とレシート

QAエンジニアの年収は、実際どれくらいなんでしょうか。

この章では、QAエンジニアの年収の実態を詳しく紹介します。

次の4つのポイントに分けて解説していきます。

  • QAエンジニアの平均年収
  • 年代別・経験年数による年収差
  • 企業規模別の年収の違い
  • 業界別の年収傾向

QAエンジニアの平均年収とは

QAエンジニアの平均的な年収は、一般的に400万円~600万円程度といわれています。

ただし、これはあくまで目安です。

例えば、キャリアをスタートしたばかりの初級・中級レベルの方であれば400万円台から、経験を積み、専門スキルやマネジメント能力を身につけたシニアクラスのエンジニアになると、年収700万円~900万円、あるいはそれ以上を目指せることもあります。

開発エンジニアやプロジェクトマネージャーと比較すると、現状ではやや低い傾向です。

海外に目を向けると、QAエンジニアの市場価値は日本よりも高く評価されており、例えばアメリカでは年収700万円以上、イギリスでは700万円~1,000万円を超えるケースも珍しくありません。

年収アップには、テスト自動化のような専門スキルを磨き、ご自身の市場価値を高めていくことが重要です。

参考:リクルートエージェント、テスト・QAエンジニアの想定年収

年代別・経験年数での年収差

QAエンジニアの年収は、経験年数が増えるにつれて確実に伸びていきます。

未経験や新卒の場合、初年度の年収は約370万~450万円前後が多いですが、経験が3~5年になると410万~600万円程度まで上昇します。さらに5年以上の経験者になると年収は470万~950万円まで大きく開きます。

この差の原因は、テスト自動化スキルやCI/CDといった高度な技術力、プロジェクトマネジメントの経験値が評価されるためです。

実際に、7~9年の経験を持つQAエンジニアの中には、年収950万円を得ているケースもあり、継続的にスキルアップを続けることで年収が大きく伸びることが分かります。

参考:マイナビエージェント、テストエンジニア

企業規模による年収の違い

QAエンジニアの年収は企業の規模や特徴によって明確に差が出ます。

スタートアップ企業の場合、現金の給与は400万~600万円ほどで一般的に低めですが、将来的な利益が期待できる株式報酬を受け取れることがあります。大手SIerは年収450万~650万円と安定的な水準ですが、昇給スピードがゆるやかであることが多いです。

一方で、外資系企業やメルカリ、楽天、サイボウズなど知名度の高いIT企業の場合、QAエンジニアの給与が600万~1,000万円程度と比較的高めの設定となっています。

年収を大幅に伸ばしたい場合は、外資系や大手IT企業への転職を視野に入れると良いでしょう。

参考:indeed

業界ごとの年収傾向

QAエンジニアの年収は業界によっても大きく異なり、特に金融・FinTech業界、外資系IT・コンサル業界、ゲーム業界が高収入を狙いやすい傾向にあります。

金融業界では、セキュリティテストや規制対応の専門知識が求められ、年収600万~1,000万円の求人も多く、freeeなどのFinTech企業がその代表例です。外資系IT・コンサル業界も英語力やテスト自動化スキルが重視され、年収550万~900万円と高水準です。

さらに、ゲーム業界は負荷テストやユーザーエクスペリエンス(UX)の評価能力が求められ、500万~800万円の給与が設定されています。

業界特化型の資格取得やスキルアップを行うことで、高年収を実現しやすくなります。

参考:厚生労働省「JobTag」
   indeed
   openwork

他のIT職種と比べるとどうなのか?

PCでプログラミング

QAエンジニアの年収について理解を深めるために、他のIT関連職種と比べてみましょう。

この章では、QAエンジニアの年収を他のIT職種と比較して紹介します。

具体的には、以下の職種との給与差を中心に解説します。

  • 開発エンジニアとの年収差
  • PM/POとの給与比較
  • テスターとの年収の違い

開発エンジニアとの年収差

QAエンジニアの年収は、開発エンジニアと比較すると10〜20%ほど低く設定される傾向にあります。その主な要因は、開発エンジニアが直接的に製品やサービスを作り出す業務を担当していることから、市場での評価が比較的高くなるためです。

例えば、経験年数が3〜5年程度のQAエンジニアは400万〜600万円の年収帯が多い一方、開発エンジニアの場合は同じ経験でも450万〜720万円程度とやや高めに設定されています。

メルカリや楽天といった有名IT企業でも、このような給与差は明確に存在します。

ただし、QAエンジニアでも自動化技術やプログラミング能力などを身につけることで、年収を開発エンジニア並みに引き上げることも十分可能です。

参考:求人ボックス給料ナビ、ソフトウェアエンジニア

PM/POとの給与比較

QAエンジニアの年収は、PM(プロジェクトマネージャー)やPO(プロダクトオーナー)と比較すると約15〜30%ほど低めになる傾向です。

PMやPOは、プロジェクトの計画立案から予算管理、チームのマネジメントまで、非常に広範な責任を負います。そのため、QAエンジニアよりも責任範囲が広く、その分年収も高くなる傾向にあります。

具体的には、QAエンジニアの平均年収が400万円~600万円程度であるのに対し、PMやPOは500万円~780万円程度と、より高い水準になることが一般的です。freeeやサイボウズなどの成長企業においても同様の傾向が見られます。

このため、QAエンジニアが年収を上げたい場合は、プロジェクトマネジメント能力やPMP資格などを取得することが有効な手段となります。

参考:求人ボックス給料ナビ、プロジェクトマネージャー
   doda

テスターとの年収の違い

QAエンジニアは、主に手動テストを中心とするテスターと比較すると年収が10〜15%ほど高くなります。この違いが生じる主な理由は、QAエンジニアがテスト実施だけでなく、テスト自動化や品質戦略の立案、品質管理プロセスの改善など、より幅広く高度な業務を担当しているためです。

例えば、手動テスト中心のテスターは350万〜500万円程度の年収帯が多いのに対し、QAエンジニアは400万〜600万円とやや高めに推移します。

実際、楽天やメルカリなどの企業でも、自動化スキルやCI/CD導入経験を持つQAエンジニアの給与水準は明らかに高い傾向があります。そのため、テスターからQAエンジニアへの転身は年収向上に非常に有効なキャリアチェンジです。

参考:indeed
   doda

人気企業で働くQAエンジニアの年収

緑の服を着た女性

あの人気企業でQAエンジニアとして働くと、年収はどれくらいなのでしょうか。

この章では、人気企業で働くQAエンジニアの年収について紹介します。

各企業の給与水準や特徴を比較することで、自身の転職活動やキャリア設計に役立てられます。

具体的には以下の企業の情報を扱います。

  • メルカリのQAエンジニア年収
  • freeeのQAエンジニア年収
  • サイボウズのQAエンジニア年収
  • 楽天のQAエンジニア年収
  • その他IT企業の年収例

メルカリのQAエンジニア年収

メルカリのQAエンジニア年収は、600万円〜900万円程度で推移しており、業界の平均年収よりも高い水準を保っています。

メルカリは国内外でサービスを展開する大規模なECプラットフォームのため、品質保証や自動化テストの技術力が特に求められます。また、英語を使ったコミュニケーション能力や、CI/CDツールの実務経験がある人材を積極的に採用していることも、高待遇の理由です。

QAエンジニアとしてメルカリを目指すなら、SeleniumやPlaywrightなどの自動化ツールの習得、そしてグローバル環境で働くための英語力向上を意識するとよいでしょう。

参考:openwork
   indeed

freeeのQAエンジニア年収

freeeのQAエンジニア年収は約550万円〜800万円と、スタートアップ企業の中でも比較的高めに設定されています。

freeeは会計や人事労務管理を中心とするFinTechサービスを提供しており、業務システムの品質保証が特に重要視される企業です。そのため、freeeで働くQAエンジニアは金融業界における専門的な規制知識やセキュリティテストのスキルが求められ、これが給与に反映されます。

年収アップを狙うQAエンジニアは、FinTech領域の専門性を高めたり、セキュリティ資格を取得したりするなどの準備が効果的です。

参考:openwork
   indeed

サイボウズのQAエンジニア年収

サイボウズのQAエンジニア年収は500万円〜750万円と安定した水準を維持しています。

サイボウズはチームウェアを中心としたプロダクトを提供する企業であり、QAエンジニアには製品の安定稼働や使いやすさを重視した品質保証能力が求められます。特に、ユーザー視点での品質改善や負荷テストなどの経験が高く評価される傾向です。

QAエンジニアがサイボウズを目指す場合は、ユーザーエクスペリエンスの理解を深めるとともに、負荷テストの実績や実務経験を積むことで、年収面でも評価が上がりやすくなります。

参考:indeed

楽天のQAエンジニア年収

楽天のQAエンジニア年収は600万円〜850万円と、他の大手企業と比較しても高いレベルを誇ります。

楽天はECサイトをはじめ、金融や通信など多岐にわたるサービスを提供するため、大規模なシステムに対する品質管理能力が必要です。そのため、自動化テストの実務経験、特にSeleniumやCypressなどのテストツールを使いこなせるスキルが求められるでしょう。

QAエンジニアとして楽天を希望するなら、大規模サービスのテスト自動化スキルや実績を積み重ねることで、企業の求める高い給与水準を達成する可能性が広がります。

参考:openwork
   doda

その他IT企業の年収例

ここまでいくつかの人気企業の事例を見てきましたが、もちろん他のIT企業でもQAエンジニアは活躍しており、年収は企業の規模や事業ドメイン、専門性によって様々です。

例えば、グローバルに事業展開する外資系IT企業や、専門性の高いコンサルティングファームなどでは、英語でのコミュニケーション能力や最先端のテスト自動化技術などが高く評価され、年収800万円~1,000万円、あるいはそれ以上のオファーが出ることもあります。

一方で、国内の堅実な中小企業やSIer(システムインテグレーター)では、年収450万円~600万円程度がひとつの目安となるでしょう。

大切なのは、ご自身のスキルセットやキャリアプラン、そしてどのような環境で働きたいかという希望を照らし合わせ、最適な企業を見つけることです。

英語力や特定の業界知識といった専門性を磨くことは、より多くの選択肢と、より良い待遇を得るための強力な武器になります。

年収アップを目指す戦略

椅子に座ってPC
スマホ、眼鏡、スーツ

QAエンジニアとして年収を上げるためにはどうすればいいのでしょうか。

この章では、QAエンジニアが年収アップを目指すための具体的な戦略を紹介します。

年収向上に向けた具体的な行動として、以下の内容について詳しく解説します。

  • 専門スキル習得で年収向上
  • 有利な資格取得と年収影響
  • キャリアチェンジと年収変化
  • 転職成功による年収アップ

専門スキル習得で年収向上

QAエンジニアとして年収を大きく引き上げるために、まず取り組みたいのが専門スキルの習得と向上です。

特に市場で高く評価され、年収アップに直結しやすいスキルとして、Selenium、Cypress、Playwrightなどを用いた実装スキルといったテスト自動化技術や、DevOpsに不可欠なCI/CDパイプラインの構築・運用スキルが挙げられます。

これらのスキルを高いレベルで習得することで、企業への貢献度が格段に上がり、結果として年収100万円~200万円アップといった大幅な待遇改善も期待できるでしょう。

さらに、金融や医療、ECといった特定の業界知識を深めることも、専門性を高め、プラスαの評価を得るための有効な手段です。

有利な資格取得と年収影響

資格取得もQAエンジニアの年収向上に大きな影響を与えます。

特に、QA分野の国際的資格であるISTQB CTALの取得は市場価値を明確に示すことができ、約100万~150万円の年収アップにつながることも少なくありません。

また、国内版資格であるJSTQB Advancedの取得でも50万~100万円程度、AWS認定資格(テスト関連)であれば70万~120万円の給与上昇が期待できます。

資格を取得することで専門性が客観的に評価され、転職や昇進時の年収交渉でも有利に働くでしょう。

キャリアチェンジと年収変化

キャリアチェンジを戦略的に行うことで、QAエンジニアの年収は大きく変化する可能性があります。例えば、システムテスターから金融系や外資系企業のQAエンジニアへ転職することで、年収を数百万円単位で上げた例もあります。

さらに、QAエンジニアとしての経験を活かし、QAチームを率いるQAマネージャーや、品質保証の専門家として企業課題を解決するQAコンサルタントといった上位職を目指せば、年収1,000万円を超えることも夢ではありません。

もちろん、キャリアチェンジには新たな挑戦や学習が伴いますが、事前にしっかりとスキルを磨き、関連資格を取得するなど準備を重ねることで、成功の確率は格段に高まります。

転職成功による年収アップ

現在の環境でなかなか年収が上がらないと感じているなら、転職は短期間で状況を好転させ、年収を大幅にアップさせる最も効果的な戦略の一つと言えるでしょう。

QAエンジニアの市場では、転職によって年収が15%~30%程度アップするケースも珍しくなく、これは一般的な社内昇進、年間5%~15%と比較しても、大きな上昇幅が期待できます。

転職を成功させ、より良い条件を引き出すためには、主に以下の2つのポイントが重要です。

  • 専門性の高い転職エージェントの活用
  • 市場価値の把握と自信を持った年収交渉

まず、QAエンジニアの求人に強い転職エージェントをうまく活用することで、一般には公開されていない質の高い非公開求人の情報を得ることができます。

そして、自身のスキルや経験を客観的に評価し、市場価値を正しく把握することが大切です。

その上で、自信を持って年収交渉に臨むことが、満足のいく転職と大幅な年収アップの実現につながります。

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QAエンジニアの仕事と将来性は?

マウスとキーボード

QAエンジニアという仕事に、あなたはどんなイメージをお持ちですか?

この章では、QAエンジニアの仕事内容や将来性について紹介します。

QAエンジニアが実際にどのような業務を行っているのか、どんなスキルが求められるのか、将来的にどうなるのかを具体的に解説します。

  • QAエンジニアの具体的な業務
  • 求められるスキルと適性
  • QAエンジニアの将来展望
  • AI技術の導入と影響

QAエンジニアの具体的な業務

QAエンジニアのミッションは、開発されたソフトウェアやサービスがユーザーの手に渡る前に、あらゆる角度から品質を検証し、問題点を見つけ出し、最高の状態でリリースできるよう貢献することです。

具体的には、まずどのようなテストが必要かを考える「テスト計画」を立て、それに沿って具体的なテスト手順である「テストケース」を作成します。そして、実際にテストを実行し、バグ(不具合)を発見、開発チームに報告し、修正されたことを確認するまでが一連の流れです。

近年では、テストの効率と精度を上げるために「テスト自動化」も重要な業務の一つです。SeleniumやCypressといったツールを駆使して、繰り返し行われるテストを自動化します。

さらに、開発と運用の連携を密にするDevOpsの考え方が広まる中で、JenkinsやGitLab CIといったCI/CDツールを使い、開発の早い段階から継続的に品質をチェックする仕組みづくりに関わることも増えています。

このように、QAエンジニアは多岐にわたる業務を通じて、製品の信頼性向上と優れたユーザー体験の実現を支える、まさに「品質の守護神」なのです。

求められるスキルと適性

QAエンジニアには、専門的な技術スキルとコミュニケーション能力の両方が求められます。

技術面では、テスト自動化のスキルが重要で、SeleniumやCypress、Playwrightなどのツールを使いこなせることが高評価につながります。また、JenkinsやGitLab CIといったDevOps関連ツールの経験も役立ちます。

一方、どれだけ高い技術力があっても、それを活かすためには周囲との連携が不可欠。

開発エンジニアやプロジェクトマネージャー、時にはプロダクトオーナーとも密に連携し、品質向上のための建設的な議論を交わすコミュニケーション能力が求められます。

発見した不具合を正確かつ分かりやすく報告する力や、より良い製品にするための改善提案を積極的に行う姿勢も、QAエンジニアとしての信頼と評価を高める上で非常に大切です。

QAエンジニアの将来展望

QAエンジニアの将来性は非常に明るく、今後も需要が拡大すると予測されています。特にテスト自動化やセキュリティ分野での専門性が求められ、自動化QAエンジニアの需要は年間20%のペースで増加しています。

また、GDPRをはじめとする規制の強化により、セキュリティテストが重要視されるようになり、専門人材が世界的に不足するといわれているのです。

そのため、自動化テストの技術やセキュリティ関連の知識を持つQAエンジニアは市場価値が高くなり、年収アップや安定したキャリアを築きやすい状況が続くと考えられます。

AI技術の導入と影響

QAエンジニアの業務にはAI技術が徐々に取り入れられています。

AIを活用することでテストケースの生成や単純なテストの自動実行は効率化されますが、それによりQAエンジニアの役割がなくなるわけではありません。むしろ、AIにはできない、より高度な判断や戦略的な思考が求められるようになるのです。

例えば、AIが生成したテストケースが本当に妥当なのかを検証したり、複雑なシステムの品質保証戦略全体を設計したりするのは、依然として人間のQAエンジニアの重要な役割です。

これからのQAエンジニアには、AI技術の特性や可能性、そして限界を深く理解し、AIを「使う側」として賢く活用していくスキルが不可欠になります。

AIを脅威と捉えるのではなく、強力なパートナーとして共に品質向上を目指すことで、QAエンジニアは今後もその専門性と市場価値を高め続けていくことができるでしょう。

さらに詳しいQAエンジニア平均年収

デスクトップPC、キーボード

ここまでの情報で、QAエンジニアの年収についてだいぶイメージが掴めてきたのではないでしょうか。

この章では、QAエンジニアの平均年収をさらに詳しく掘り下げて紹介します。

より具体的な状況や条件ごとの年収差に焦点を当て、以下の内容を詳しく解説します。

  • 正社員QAエンジニアの年収
  • 未経験からの年収スタート
  • 雇用形態別年収比較
  • 勤務地による年収の違い

正社員QAエンジニアの年収

正社員としてQAエンジニアのキャリアを歩む場合、年収は経験やスキルによって段階的に上がっていくのが一般的です。

例えば、キャリア初期の初級・中級レベルでは年収400万円~600万円程度からスタートし、経験を重ねて専門性を高め、シニアクラスやマネージャークラスへとステップアップすることで、年収700万円~900万円、あるいはそれ以上を目指すことも可能です。

正社員の大きな魅力は、毎月の安定した給与に加えて、賞与(ボーナス)や各種手当、充実した福利厚生など、安心して長く働ける環境が整っている点です。

特に、高い専門性が求められる外資系企業や金融・FinTech業界、あるいはメルカリや楽天のような成長著しい大手IT企業では、テスト自動化スキルや英語力などが高く評価され、年収600万円を超えるオファーも珍しくありません。

未経験からの年収スタート

IT業界未経験からQAエンジニアに挑戦する場合、最初の年収は370万円~450万円程度が一つの目安となるでしょう。

もちろん、入社時点でのポテンシャルや、前職での経験が活かせる場合はこの限りではありません。最初のうちは、テストの基本的な知識や業務の流れを覚えるところからスタートし、バグ報告などの実務を通じて経験を積んでいきます。

1~2年もすれば、徐々に任される業務範囲も広がり、それに伴って年収もアップしていくことが期待できます。もし、より早いステップアップと年収増を目指すのであれば、早い段階からテスト自動化ツールの操作や、CI/CDといった開発プロセス全体の知識を積極的に学び、ISTQBやJSTQBといった専門資格の取得にもチャレンジしてみましょう。

こうした努力を重ねることで、3年後には年収500万円以上を実現することも、決して不可能な目標ではありません。

雇用形態別年収比較

QAエンジニアとして働く際、雇用形態によっても年収には違いが見られます。

一般的に、正社員の場合は安定した雇用と昇給・賞与が期待できるため、年収400万円~600万円程度がひとつの目安です。

一方、契約社員や派遣社員といった雇用形態の場合、月給や時給制で働くことが多く、年収に換算すると350万円~450万円程度と、正社員に比べてやや低い水準となる傾向があります。これは、契約期間が定められていたり、賞与が支給されなかったりする場合があるため、長期的な収入の安定性という点では正社員に軍配が上がることが多いでしょう。

もしあなたが、将来的に安定した高年収を目指したい、あるいはキャリアアップを視野に入れているのであれば、正社員としての就職・転職や、企業によっては用意されている正社員登用制度の活用を検討してみるのが良いかもしれません。

参考:doda

勤務地による年収の違い

QAエンジニアの年収は勤務地によっても大きく変化します。

東京や大阪、横浜などの大都市圏では企業が多く競争が激しいため、年収は比較的高めで500万~800万円が一般的です。

一方、地方都市の場合は企業数やプロジェクト規模が小さいことが多く、平均年収は350万~500万円程度と低くなる傾向があります。

ただし、近年ではリモートワークの普及により、地方在住でも都市圏の企業で高い年収を得る機会が増えています。そのため、リモート勤務可能な企業への転職を検討するのも一つの選択肢です。

まとめ

QAエンジニアが年収を上げるためには、専門性を高めるスキル習得や資格取得、企業選びが重要です。

メルカリやfreee、サイボウズ、楽天などの企業では、QAエンジニアの平均的な水準を超える高年収が期待できますが、AI導入による市場変化にも対応が求められます。

将来性を見据え、自分のキャリアパスを明確化し、適切な転職エージェントを活用することで、理想の待遇・年収を実現できるでしょう。

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