仕事や学校のために一人暮らしを始めた人も、実家で生活をしている人も、貯金はできていますか?
少しずつでも貯金はしておいた方が良いとご存じかと思いますが、生活で必要となる出費や人との付き合いで使うお金は年齢を重ねるごとに増え、最終的に貯金にまで回すことができなくなっている場合があります。
そこで、少しでも節約をし、貯金ができるようになる節約術を7つ紹介します。
貯金についてはこちらの「派遣でも貯金できるって本当?賢い貯金のコツとは。」でも紹介していますので、あわせてご覧ください。
目次
目標を立てるとやりやすい
節約をするにも目標がなくては貯まるものも貯まりません。
まず、年代別でどのくらいの貯金があるのかを見ていきましょう。
【金融資産保有額】
年齢 | 平均 | 中央値 |
---|---|---|
全国 | 645万円 | 45万円 |
20歳代 | 406万円 | 5万円 |
30歳代 | 359万円 | 77万円 |
40歳代 | 564万円 | 50万円 |
50歳代 | 926万円 | 54万円 |
60歳代 | 1335万円 | 300万円 |
※出典:家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](平成19年以降)
上記のようになっています。ご自身が平均に達しているか、確認ができればと思います。
このデータを参考に、自分は将来どのくらい貯金をしたいのか、どうすれば目標額に届くのかなどを計画してみてください。
金額は、具体的な数値として確認ができるので、より現実的に考えられます。現在の収入と見合わせ、無理のない貯金を目指しましょう。
貯金ができるようになる節約術
では、すぐに始められる節約術の紹介をしていきます。
節約術①給料が入ったらすぐに貯金
給料が入ったら、すぐに貯金用の通帳に入れてしまうことが一番の節約となります。
貯金をするのは後にしよう……なんて考えていると、食費や遊びに使うお金ですぐに消えてしまって貯金ができなくなります。
そうなることを防ぐため、給料日後、最初にやることは貯金してしまうことです。
毎月何万円入れるかを決めておき、すぐに入れてしまえば、あとは通帳をしまっておきましょう。その通帳からは引き出さない!と決めておけば、毎月決まった金額を貯金することが可能になります。
さらに貯金に力をいえるのであれば、金利などを確認し、高い時を狙って定額預金などに入れることをおすすめします。
節約術②自炊する
節約といえば、まっさきに思うのが自炊ではないでしょうか?
外食のコストと比べれば、自炊はとても安く済み、料理によっては数日分の作り置きを用意することもできます。
たとえば、炒め物でもやしとたまごを合わせて炒め、醤油などの調味料で味付けをすれば1品あっという間に完成します。
もやしは、スーパーなどでは50円程度で購入できますし、たまごも1パック買っておけば何食分かの料理に使えるので、実質1個数十円となります。
もし、これが外食で注文をしたら数百円取られてしまうので、自炊をするとお得だと思えるでしょう。
節約におすすめの食材と簡単レシピを「料理で毎日節約!人気の節約食材と簡単レシピを紹介」でも紹介をしているので、レシピに悩んでいる人は参考にしてください。
これをきっかけに、料理が趣味となる可能性もあるので、節約をするのであれば是非挑戦してみてください。
それでも料理が苦手でやりたくない人がいるかもしれません。そういった人は、まずはお米を炊くことから始めましょう。
お米を研ぎ、炊飯器に入れて炊くだけの簡単作業となります。
何合か炊いておけば、冷凍して翌日のごはんにもなるので、とても重宝します。お茶碗に移すのが面倒であれば、そのままおにぎりにすればふりかけなどで味を変えて楽しめるでしょう。
これに慣れてきたら、お惣菜などのおかず作りにチャレンジしてください。
節約術③家計簿をつける
やはり、実際に収入と支出がわかると、どうやって自分がお金を使っているかがわかるようになります。
買い物をしたときは必ずレシートをもらい、なくさずに家計簿に記録してください。もし、レシートが発行されない場合は、その時に使った金額をメモしておきます。
もし、レシートから転記するのが面倒な場合は、家計簿アプリがおすすめです。
レシートを撮影するだけで家計簿をつけられるものや、ノートのような感覚で書き込むものがあり、種類が豊富です。自動計算をしてくれるので、とても便利なので、一度探してみてはいかがでしょうか。
自分が使うお金の流れを見直すことで、毎月どこで無駄遣いをしているのかがわかってきます。
その無駄と思う部分を節約し、お金を有効的に使っていきましょう。
節約術④手数料を気にする
銀行やATMでお金を下すときや、クレジットカードでリボ払いだからと分割払いにしている場合、余計な手数料がかかっている場合があります。
銀行であればATM時間外手数料、ATMであればコンビニでの利用手数料、クレジットカードであれば金利手数料として余計にお金を支払うことになります。
銀行ATMでの場合は時間内であれば無料となるので、時間内で利用すれば問題はありません。
各銀行の手数料については下記リンクよりご確認ください。
【大手銀行一覧】
三菱UFJ銀行 | 三井住友銀行 | みずほ銀行 |
ゆうちょ銀行 | りそな銀行 |
コンビニATMは、どういった時間であってもお金がかかってしまいます。節約をするのであれば、コンビニATMは利用しないことです。
クレジットカードのリボ払いには金利手数料というものがあります。リボ払いの特徴は、いくら使っても毎月一定額の支払で済むことです。しかし、この支払いをするごとに金利手数料がかかるので、なるべく早くに返済をしましょう。
増額できる場合は、増額して一括で支払うように心がけてください。
手数料は一回の利用で数百円の小さな金額です。
ですが、この金額が積もりに積もって大きな金額となり、余計な出費になります。手数料を支払わないで済むよう、余裕をもってお金を使うようにすることが節約へと近づくのです。
節約術⑤お風呂は水道代とガス代に気を付ける
一日の疲れを癒すのに欠かせないお風呂。せっかくならのんびりお湯に浸かりたいと思うでしょう。
ですが、そのお風呂、少し気を付けるだけで節約につながるので、今一度見直してください。
まず、湯舟で使う水道代。
たっぷりのお湯でお風呂に入ると、お湯があふれると思います。このあふれた分、とてももったいないです。自分が入っても湯舟いっぱいになればいい量を沸かせば済むことなので、量を調節して水道代を浮かせましょう。
続いて、お風呂を沸かすのに使うガス代。
お風呂を沸かすときに使います。通常は最初の一回で済みます。しかし、お風呂に入るまでに時間が空いてしまうと、もう一度お風呂を沸かさなくてはなりません。これも、もったいないことです。
追い焚き機能で沸かし直すと、余計にガス代がかかってしまいます。そのため、一度お風呂を沸かしたらすぐに入るようにしましょう。
そして、お風呂を沸かす温度。
熱いお湯で一気に体を温め、短時間で終えるという江戸っ子のようなお風呂の入り方が好きな人がいるかもしれません。ですが、熱いお湯を沸かすまでにかかるガス代を考えるともったいないです。
お湯をいつもより一度低くするだけでもガス代の節約になります。
熱いお湯で体温が一気に上昇すると、体にも悪いので、いつもよりほんの少しだけ低いお湯で入ると体に負担なく入れます。たとえば、いつもお湯の温度を40度にしている場合、39度にして15分湯舟に浸かるようにします。
あまり長時間浸かっていると体の水分がなくなり、肌の乾燥につながってしまいます。目安としては、指先にしわができるくらい入ってしまうかどうかです。しわができる前に湯舟から出るようにしてください。
ですが、中にはそれでも熱いお湯が恋しいとなりかもしれません。その場合は「週に一度だけ熱くしよう」と回数を決めておくといいでしょう。
お風呂一つでも、これだけの節約が可能になります。
ですが、無理をして節約するのは体にも悪いので、体調を見つつお風呂のお湯や温度を調節し、少しでも節約できるようにしてください。
節約術⑥冷房や暖房は使い分ける
夏場は冷房、冬場は暖房が必要となります。
ですが、ただ冷房や暖房をつけっぱなしにしていると、無駄な電気を使っていることがあるのです。
冷房も暖房も、実際の温度と設定温度の差が大きいほど電力を使います。
そのため、使い方も少し工夫すれば電気代を大きく節約することができるようになります。
外出をする際は、必ず冷房や暖房を落とした方がいいと思われるでしょう。ですが、実はつけっぱなしでいた方が、電気代がかからない場合があるのです。
それは、外出時間が30分以内の場合。
30分という時間で室内は急激に変化します。そうなると、再び冷房や暖房をつけた際に部屋を暖めなおさなくてはならないため、電力を多く使います。それであれば、ずっとつけっぱなしにしておいた方が余計な電力を使わずにすむのです。
ときには、冷房を使うほどの暑さではない日もあるでしょう。その場合は、窓を開けて風を通したり、扇風機で室内の風を回すだけでも部屋は冷えます。冷房よりも扇風機の方が電力は使いませんし、窓を開けるのであれば電力は全く使わないので、その日の気温や風によって使い分けてください。
暖房の場合は、暖房をつけっぱなしにすると冷房と同じく電力を使います。ほかにも、空気が乾燥して喉が痛くなることもあります。喉が痛くなる人は無理に暖房を使わず、こたつを使うことをおすすめします。
こたつは電気代がかからないのに、足元から体を温めてくれます。さらに、布団がかかっているので、熱気を逃がすこともなく、効率的に温まります。
ただ、こたつで寝てしまうと喉を傷めてしまうのでご注意ください。
節約術⑦買い溜めは控えめに
よく、安くなっているときに買い溜めをすると聞きます。ですが、この買い溜めはものによってはしない方が良い食品もあるのです。
それは、生鮮食品などのように悪くなりやすいものや、ドレッシングなどの一度に多くは使わないものです。
生鮮食品であれば、使わなかったら冷凍庫で保存すればいいと思い、大量に買い込んでしまう人もいます。
この買い方は、あまりよくありません。というのも、冷凍をするにも冷凍庫には限度があり、奥の方にしまい込んで忘れてしまう……なんてこともあるので、無駄にしてしまう可能性があります。
生鮮食品を買う場合は、一週間分の献立や何を作るかを決めてから買い込むと無駄になる食材が減ります。
ドレッシングやソースなどの調味料は、買い込んでも使い切るまでに時間がかかります。
頻繁に使うのであれば使いきるかもしれませんが、あまり使わないという人は消費期限が長いからと買い込むのではなく、使い終わりそうになってからストックをするようにしましょう。買い込んだとしても1本までにしてください。
油断をしていると、賞味期限間近だったという経験、あるのでは?
無理のない範囲で節約をする
いろいろな節約術を紹介してきましたが、人によっては「これだけは欠かせない!」というものもあるかもしれません。
そういった自分に必要不可欠だというものを無理に削ってまで節約をするのは、精神的に厳しいものがあります。自分にとって無理なくできる節約から始めていき、慣れてくればそれが自然と身について常に節約できている状態を維持できます。
嫌なものを続けることは苦痛になるので、楽しく続けられるよう、無理のない範囲の節約方法を模索していってください。
節約する期限をつけるとより効果的
何事も期限をつけるとそれに向けて努力するようになります。
節約でも同じことが言えるのですが、「5年後までにいくら貯める」「記念日までにいくら貯める」と、明確な期限を決めて、それまでにひと月でどれだけ貯めればいいかと数値を明確化しましょう。
ただ漠然とお金を貯めたい、というよりも期限をつけた方がメリハリのある行動ができるようになります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
一人暮らしになって自由にできる時間が増えると思います。そんな空いた時間に一度、自分に合う節約術を探してみてください。
無駄にしていたお金を貯金し、より自由に使えるお金を増やしていきましょう。