社内SEはエンジニアのなかでも人気のある職種です。しかし、「どのように社内SEの志望動機を書けばいいかわからない……」と悩んでいる人もいるのではないでしょうか。
そこで本記事では、社内SEの志望動機の書き方を詳しく解説します。また、社内SEの仕事内容や求められる資質についても紹介します。
社内SEへ転職を検討している人はぜひ参考にしてください。
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社内SEとは
そもそも社内SEとは、企業独自で情報システム部などのIT部門を設け、その部門に雇い入れられたSEを指します。
業務内容や担当する範囲は勤めている企業によって異なりますが、システムを開発し納品すれば業務完了となる一般的なSEと異なり、ひとつのシステムの開発から運用保守まで長く関わることもあるのが社内SEの特徴です。
自社の社員が専門的な知識とスキルを持ってシステムを担当するため、企業にとっては社内システムの開発や管理をワンストップで行えるメリットがあります。
▼社内SEについてより詳しく知りたい方
「社内SEの年収は低い? 年齢別の相場や年収アップの方法も解説」もあわせてご覧ください。
社内SEの仕事内容
一企業の組織に所属している社内SEは自社のシステム全般が仕事範囲となり、大きく分けると「社内システム」「社内インフラ」「ヘルプデスク」の3つがメインの業務になります。
それぞれの具体的な仕事内容については次から分かりやすく解説していきます。
社内システムの運用・保守
財務会計や生産・在庫管理、販売・顧客管理、人事・勤怠管理など、社内で導入している各種システムが問題なく継続的に稼働できるよう、日常の運用や保守を行います。
特に基幹システムとなると予期せぬトラブルが会社の事業や利益に大きな打撃をもたらすこともあるため、システムを日常的に使い続けられる状態を保つことが社内SEの重要な使命です。
既存のシステムで会社の課題解決が難しい場合は、自社に合ったシステムの構築を行う場合もあります。
社内インフラの整備
社内のネットワーク環境やサーバーなどのインフラを整備し、社内システムの安定的な稼働をサポートします。どんなに優れたシステムを導入しても、使えなければ意味がないからです。
サーバーを自社に設置したり近年急速に普及しているクラウドサービスを利用したりするなど、どの方法が企業にとって最適解であるかを見極めて実行します。
ヘルプデスクの運営
社内からのITに関する問い合わせ窓口、いわゆるヘルプデスクとしての役割もあります。
社員がシステムやIT機器を快適に利用し、滞りなく業務を進められるようサポートを行います。
社内システムはもちろん、パソコンやプリンター、Office製品の使い方などの問い合わせは情報システム部に寄せられるため柔軟力が欠かせません。
企業が社内SEに求める資質
企業に求められる社内SEの資質には以下の3点があげられます。詳しく確認していきましょう。
- 知識・経験・スキルが備わっている人
- 好奇心旺盛で努力し続けられる人
- コミュニケーション能力が高い人
知識・経験・スキルが備わっている人
「社内のIT専門家」として、着実に知識・経験・スキルを身につけられる人が社内SEに向いています。
先述したように、社内SEとして欠かせない業務のひとつにインフラ整備があります。ネットワーク構築やサーバー構築のためには、基本的な知識やスキルは欠かせません。
その他にも社内SEは、社内システムの運用・管理などの仕事があります。社内システムの運用・管理を徹底するためにも専門的な知識が欠かせません。
好奇心旺盛で努力し続けられる人
日々進化しているIT業界の中で、好奇心旺盛で努力し続けられる人はどの企業からも重宝されるでしょう。
例えば、「企業の課題を解決するためには今後どのようなシステムが必要なのか?」「そのために求められる知識やスキルはどのようなものなのか?」などを見極め、新しい情報を取り入れる努力が求められます。
現状に満足せず、ITの力で企業の業績アップに貢献するために貪欲に努力し続けられることをアピールしましょう。
コミュニケーション能力が高い人
常に相手の視点に立って考えられるコミュニケーション能力が社内SEには必要不可欠です。
というのも、社内システムは一人の優秀な社内SEに全権が委ねられるのではなく、さまざま部署の社員の要望や事情を汲みながら作り上げていくものだからです。
ヘルプデスクも兼ねる社内SEは自部署だけでなくさまざまな部署と接する機会が多く、システムの変更や改善提案を行う際は経営層や幹部クラスの人とやりとりする場面もあります。
ITの知識がない社員にとって理解しやすい説明を心がけながら、上手に周りと協力しながらスムーズに仕事を進められる人が評価されます。
社内SEの志望動機における採用側の確認ポイント
ここからは転職時に役立つ社内SEの志望動機について解説します。
企業は求職者の志望動機のどこに注目しているのか、またアピールのために何が必要なのかをあわせてご紹介します。
企業を選んだ理由
まずは、複数ある企業の中からその企業を選んだ理由を明確にしましょう。希望する企業を徹底的に研究し、その企業でなければならない理由を裏付けることで入社意欲の高さをアピールしてみてください。
例えば、業界内のポジションや力を入れている事業、競合他社との差別化や社内風土など、面接官にはっきりと説明できる「その企業を選んだ理由」を明確にすることが大切です。
志望動機を書き終えたら、企業名を変えれば他の企業でも通用する汎用的な理由になっていないかどうか、確認を徹底しましょう。ここで手を抜くか抜かないかで、その後の選考の結果に大きな差が出ます。
社内SEになりたい理由
次に、通常のSEではなく社内SEを志望する理由の検討を進めましょう。
社内SEは企業の中でも「縁の下の力持ち」のポジションといえますが、それゆえに「社員の役に立ちたい」という単純な理由だけでは印象に残らないケースも多々あります。
社内SEとしてインフラ面で社員のサポートをすることはもちろん、会社の業績アップに貢献していく姿勢を前向きにアピールし、自分が企業の成長に必要な人材であることを伝えましょう。
貢献できるポイント
どのように企業に貢献できるかまで志望動機に落とし込めると、企業にとって魅力に映りやすくなります。
例えば、これまでSEとして培った知識・経験・スキルを活かせる場面を分かりやすく表現しましょう。
また、人のサポートをすることが好きな人や、「縁の下の力持ち」としてチームを支えることが得意な人は社員から頼りにされやすく、立派なスキルとしてアピールできます。
どのような経験であっても視点を変えて「どう活かせるか」を考えれば、自ずと貢献できることが見えてくるはずです。
社内SEの志望動機の書き方・ポイント
ここからは、絶対に抑えておきたい志望動機の書き方のポイントを紹介します。
実際に文章に落とし込む前に必ずチェックし、あなたの熱い思いを余すことなく面接官に伝えてください。
結論から書く
志望動機に限らず、結論から書く・伝えることは社会人にとって重要な要素です。
読んでいる最中に「結局何が言いたいの?」と思われてしまうと、どんなに素晴らしい志望動機であっても印象が薄れてしまいます。
そうならないように、まず話の全体像を印象付けてから付随するエピソードを繋げるようにしましょう。
具体例を書く
冒頭で最も主張したい内容を書いたら、主張を後押ししたり裏付けたりできるエピソードを盛り込みましょう。
どんなに素晴らしい思いや熱意であっても、根拠が無ければ説得力がありません。例えば課題に直面した際に、どのように考え、行動に移したのか具体的に記載します。
具体的なエピソードは「その人らしさ」を表現できます。他の候補者には無い強みであれば差別化でき選考を有利に進められる可能性が高まります。
社内SEの志望動機の例文
志望動機の書き方のコツが分かったところで、ここからは実際の例文を用いてご紹介します。
未経験者の転職と経験者の転職、それぞれのパターンに分かれて詳しく解説しますので、自身にあてはまる例文を参考にしてください。
未経験者の転職の場合
常に最先端のIT技術を追求し働く人々の効率アップを実現している貴社でなら、自分のビジョンに合った貢献ができると考え、志望いたしました。
前職では約3年間、商品部の営業として働いておりました。営業先で起きたトラブルを解決するのはもちろん、「どうしたら未然にミスを防げるか」を常に考え、過去の事例をもとにルールの見直しや新しい制度の提案を社内外問わず行ってきました。その結果、お客様から感謝され本部長賞を受賞した実績もございます。
今後のキャリアを考えた時、自分が学んだ知識や技術を誰かの役に立てたいと思い、以前から興味のあったプログラムやインフラについて学ぶべく、専門学校の週末コースに通いました。
実際にプログラミングを勉強しレベルアップするにつれ、今後の社会全体の働き方を左右するであろうITの力で会社に貢献したいという気持ちが高まり、転職を決意しました。
営業の経験を活かし、社内SEとして貴社のインフラを支えることはもちろんですが、IT戦略に基づき課題解決や業績アップのための改善や構築を行うことを目標に働きたいと考えています。
<ポイント>
未経験であってもエンジニアの仕事に興味があり、努力する姿勢があることを必ず盛り込みましょう。
今までの実績が分かるエピソードを書き、それが社内SEとしてどのように役に立つかをアピールできる構成を心がけてください。
経験者の転職の場合
部署問わず多くの社員とコミュニケーションを取りながら、社員一丸となって最適なシステムを構築するという貴社の理念に共感し、志望いたしました。
前職ではシステム開発の会社に所属し、利益管理や会計システムの開発に携わってきました。要件定義から上流工程まで幅広く経験し、主任として複数のプロジェクを担当していましたが、自分たちが構築したシステムが実際どのように使われて会社に貢献しているのかを最後まで見届けたく、またユーザーの生の声を受け止めて改善したいと強く思うようになりました。
常に効率化を念頭に業務にあたっていた強みや経験を活かし、経営視点を持って組織の成長に貢献したいと考えています。
<ポイント>
前職でどのような業務を担当していたのか、また経験によって得た強みを最大限にアピールしましょう。
前職とまったく同じ姿勢で臨むのではなく、次の段階にステップアップしたいという意思を示せればベストです。
社内SEの志望動機におけるNGな表現例
最後に、志望動機を書く際に気を付けておきたいNGな表現例は以下のとおりです。
- 言葉の表現が稚拙
- 受け身な文章
- 志望理由が弱い
志望動機を書き終えても最後まで気を抜かず、NG表現がないかもう一度確認してみましょう。
NG1 言葉の表現が幼稚
志望動機は内容以外に言葉遣いもチェックされます。
正しい言葉遣いができていない人はビジネスマナーが身に付いていないと判断されやすく、選考では致命的なマイナスポイントになり得ます。
例えば、「ちょっと」「~というか」「~的な」「〜みたいな感じです」などの話し言葉は、フォーマルな書類である履歴書に相応しくありません。
NG2 受け身な文章
志望動機は求職者の熱意を企業にぶつけるチャンスの場です。その中で「勉強させていただきたいです」といった受け身な表現は、企業側に消極的な印象を与えてしまう可能性があります。
企業側は能力が高く社風に合った人材を求めるのはもちろんですが、それに加えてやる気があり、仕事や成果に対する熱意が強い人ほど魅力的に映ります。
「成長力が高い人だな」と企業に感じてもらえるよう、仕事への熱意は謙遜せず余すことなく伝えましょう。
NG3 志望理由が弱い
志望理由が「貴社の離職率の少なさに惹かれました」「あまり頑張りすぎずに適度に働きたいです」など、明らかに熱意が感じられないものは印象ダウンを招きます。
働ければどこの会社でもいいと捉えかねられない表現は入社意欲が低いと見なされます。
なぜその企業を選んだのかという明確さは熱意に直結しますので、その企業で実現したいことを合わせて盛り込みましょう。
まとめ
社内SEの志望動機を書く際は、入社後にどのような貢献ができるか適切に伝えることが重要です。熱意が伝わる文章であれば、企業から好印象を持たれるでしょう。
もし志望動機を上手くまとめる自信がないなら、転職エージェントへの相談がおすすめです。転職のプロから志望動機の作成をサポートしてもらえます。
妥協せず納得のいく転職で、今後のキャリアアップを叶えましょう。
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社内SEの志望動機を作るときのポイントはありますか?
はい。志望動機の作成のポイントとして、まずは3つがポイントとしてあげられます。
- 企業を選んだ理由
- 社内SEとして働きたい理由
- 入社後の目指す姿
その上で転職活動を成功させるためには、スキルの棚卸しや求人情報のリサーチなど、十分な対策を行う必要があります。エージェントを活用することもおすすめです。
詳細は「志望動機における確認ポイント」で説明しているので確認ください。
社内SEに求められる適性は何ですか?
はい。よくあげられているのは以下になります。
- 知識・経験・スキル
- 勤勉性
- コミュニケーション能力
詳細は「社内SEに求められる適性」で説明しているので確認ください。