Pythonエンジニアに転職するには?抑えとくべきポイントを解説!

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この記事でわかること

  • Pythonエンジニアへの転職で求められる実務経験やスキル
  • Pythonエンジニアに転職するメリットとデメリット
  • Pythonエンジニアとして有利に転職する方法
編集者プロフィール
ウィルオブテック事業部
上松 大輝

過去に4年ほど、SEとしてシステム開発やネットワーク構築業務に従事。その後、エンジニアの転職を支援するウィルオブテックで求職者さまのキャリア支援を担当。過去のエンジニア経験を活かし、現場感に沿った具体的なキャリアの提案が得意。

数あるエンジニア職の中でも、近年特に注目されているのは「Pythonエンジニア」です。Pythonエンジニアは魅力の多い仕事ですが、たとえPythonの利用経験がある人でも、正しい知識がない状態では転職の成功は難しいでしょう。

そこで本記事では、Pythonエンジニアへ転職する際に抑えとくポイントを解説していきます。

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Pythonエンジニアとしてステップアップを考えているのならば、客観的に自分の「強み」や「市場価値」を知ることが重要です。
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Pythonエンジニアの仕事

Pythonエンジニアは、プログラミング言語ある「Python」を用いて、プログラミングやシステムの設計などを行う職種です。

PythonはGoogleなどのサービスでも多く採用されており、もともとは海外で人気の高い言語でした。近年は日本でもその人気が高まっており、Pythonを用いた開発を行う企業も増えていることから、国内のPythonエンジニアの需要が高まっています。

Pythonエンジニアの仕事はただプログラミングを行うことだけではなく、システムの設計から開発、実装に向けたテストや運用後の保守まで、非常に多岐に渡ります。

▼Pythonエンジニアの仕事内容については
こちらのPythonエンジニアの仕事内容とは?年収やスキルについても解説でも詳しく解説していますのでぜひ、参考ください。

Pythonエンジニアへの転職で求められるレベルは?

Pythonエンジニアにもさまざまな求人がありますが、一定のレベルに達した人材でなければ転職は難しくなります。ここでは、Pythonエンジニアへの転職で求められるレベルについて解説します。

実務経験

やはり人材を選ぶ側にとって、実務経験は重要なポイントです

。たとえPythonの知識があったとしても、実務未経験では不安が大きく、敬遠されてしまうこともあります。おおよその目安としては、少なくとも2~3年程度の実務経験はあったほうがよいでしょう。

ただし倍率の高くない求人や、他にアピールポイントがある場合は、1年程度の実務経験でも採用される可能性はあります。Python以外のプログラミング言語での実務経験でも構いません。重要なのは、プログラム開発の現場で1人の開発者として働いた経験の有無です。

スキル・知識

Pythonの文法に関する知識や、ソースコードを書くスキルは必要です。ただし、それだけでは不十分で、Pythonエンジニアへの転職に必要なスキルや知識は、開発分野によっても変わります。主に必要となるものは、次の3つです。

Pythonライブラリの知識・スキル

Pythonには、さまざまな優れたライブラリが存在します。プログラム開発を効率化するうえでは、こうしたライブラリの知識や活用スキルが求められます。

ただし、Pythonの開発分野によって使われるライブラリは異なります。たとえば、機械学習では「scikit-learn」などがポピュラーです。

データ分析・データベースの知識・スキル

人工知能開発では、データ分析に関する知識やスキルが必要です。また、大量のデータを収集・管理するために用いられるデータベースの知識・スキルも求められます。データベースの知識は、Webアプリケーションの開発でも役立ちます。

Linuxに関する知識・スキル

特にWebアプリケーションを開発する場合、WebサーバーのOSとしてLinuxがよく使われます。Web系分野への転職を考えるのであれば、Linuxの知識や活用スキルも身に付けましょう。

資格

Pythonエンジニアへ転職するために、資格が必須ということはありません。しかし、資格を持っていると客観的に知識・スキルを証明しやすいため、転職で有利になります。

特に、実務経験が少ない人であれば、資格でカバーすることは有力でしょう。おすすめの資格を2つご紹介します。

情報処理技術者試験

幅広いITの知識を証明できる国家資格です。知名度・汎用性が高いため、Pythonエンジニアに限らず取得しておくと役に立ちます。

ただし、スキルレベルに応じた複数の試験区分があります。エンジニア経験が少ない人には「基本情報技術者試験」、ワンランク上を目指すなら「応用情報技術者試験」がおすすめです。

Python3エンジニア認定試験

その名の通り、Pythonエンジニアに求められるPythonの知識があることを証明する資格です。こちらは2種類の試験区分があります。

データ分析専門のPythonエンジニアを目指すなら「Python3エンジニア認定データ分析試験」がおすすめです。それ以外の場合は、Pythonの文法に関する知識を証明できる「Python3エンジニア認定基礎試験」を選ぶとよいでしょう。

Pythonエンジニアの年収

Pythonエンジニアの年収について解説します。

ITメディア大手「TECH Street」2020年の調査によると、Pythonエンジニアの平均年収は40代で最も高く、約624万円でした。同じ調査の対象となった全21言語の中でも、第3位という高さです。

国税庁が公表している日本全体の平均年収約436万円であることを考えると、Pythonエンジニアの年収は高水準といえるでしょう。

Pythonがよく用いられるのは、人工知能のような先端技術の開発です。新しい開発分野のため、使いこなせるエンジニアがまだ多くないこともあり、年収の高い求人が豊富にあります。

確かなスキルさえ身に付ければ、別業種からの転職でも収入アップが望めるでしょう。

参照元:ITメディア大手「TECH Street」

▼Pythonエンジニアの年収については
こちらのPythonエンジニアの仕事内容とは?年収やスキルについても解説でも詳しく解説していますのでぜひ、参考ください。

Pythonエンジニアに転職するメリットとデメリット

Pythonエンジニア 転職
Pythonエンジニアへの転職を目指すことには、メリットもあればデメリットもあります。目指す前に、それぞれについて把握しておきましょう。

メリット

習得難易度が比較的低い

プログラミングを独学で実務レベルまで習得するためには、どれだけ効率的に学んでも最低300時間程度はかかるでしょう。このように長い道のりを突き進まなければならず、難しいプログラミング言語だと挫折のリスクが高まります。

その点Pythonは、文法がシンプルでプログラミング初心者でも覚えやすい言語といえます。また、Web上に参考となる情報が多く存在することもあり、独学でも不明点を解決しやすいです。習得難易度が比較的低いため、実務経験がない人でも始めやすいメリットがあります。

さまざまな分野で注目されている

前述の通りPythonは汎用性が高い言語で、さまざまな分野で注目されています。特に先端技術の開発では注目度が高く、比較的安定した需要があります。

他にも、データサイエンティストやWeb開発など豊富な求人があり、Pythonエンジニアになれば仕事に困ることは少ないでしょう。

デメリット

国内ではまだ主流でない

Pythonは1990年代にオランダで生まれた言語で、欧州を中心に人気が広がっていきました。現在では日本国内でも人気が高まりつつあるものの、どの分野でも通用するほど主流とはまだいえません。

特にWebアプリケーション開発では、Python以外にも「PHP」や「Ruby」など多くの競合言語が存在します。こうした開発分野では、人事がPythonを理解していないケースもあるでしょう。また、フリーランスのPythonエンジニアになる場合、分野によっては案件が探しづらいこともあります。

Pythonエンジニアの将来性

Pythonエンジニアの将来性は高いといえます。Pythonは人工知能開発など、先進性の高い分野で人気が高い言語です。こうした分野は今後のさらなる発展が期待され、需要も増えていくでしょう。

また、先端技術以外にも幅広い開発分野に用いられるため、ひとつの分野で需要が低下しても別の分野で応用できます。幅広い用途に使われるPythonは、今後もアップデートが続くと予想されます。

まだPythonの経験がない人でも、これからスキルを身に付ければ将来的に仕事を探しやすくなるでしょう。

▼Pythonエンジニアの将来性については
こちらのPythonの将来性は高い?メリットやできることも合わせて解説!でも詳しく解説していますのでぜひ、参考ください。

Pythonエンジニアに向いている人は?

Pythonエンジニアに向いている人の主な特徴3つについて、順番に解説します。

新しい分野で活躍したい人

IT業界をリードする新しい分野で活躍したい人には、特にPythonがおすすめです。前述の通り、Pythonは先端技術の開発で高い人気があります。新しい技術に触れるチャンスが多いうえに、収入アップも期待できます。

英語が得意な人・英語学習に抵抗がない人

Pythonは、日本以上に海外での人気が高い言語です。最近では日本語の参考サイトも増えているものの、やはり英語で書かれた海外サイトのほうが豊富にあります。

特に、新しいPythonライブラリの使い方を知りたい場合などは、日本語の参考情報が見つからないことも考えられます。英語が得意、または英語学習に抵抗がない人のほうが、海外サイトも含めたより多くの情報を取り込めるでしょう。

忍耐力がある人

Pythonの用途として多いデータ分析は、時間を要する作業です。また分析結果が出たからといって、すぐにビジネスの成功につながるわけではありません。

忍耐力がないと、結果が出る前に投げ出してしまうことも考えられます。そのため、地道な作業をコツコツ続けられるような、忍耐力がある人のほうが向いているといえます。

Pythonエンジニアとして有利に転職するには

Pythonエンジニアへ転職する際に、できるだけ有利にするためにすべきことは次の2つです。

  • ポートフォリオを作る
  • 転職エージェントを利用する

ポートフォリオを作る

Pythonエンジニアのスキルを示す比較的簡単な方法は、「ポートフォリオ」を作成することです。ポートフォリオとは、自らが作成したプログラム作品集のことを指します。良質なポートフォリオを提出すれば、採用担当者の評価も上がりやすいでしょう。

特に実務経験が少ない人がPythonエンジニアを目指す場合は、ポートフォリオが転職成功のカギといえます。Pythonエンジニアとして提出するポートフォリオには、オリジナルのWebアプリケーションを作成するのがおすすめです。URLを提示するだけで、採用担当者が手軽にチェックできます。

転職エージェントを利用する

Pythonエンジニアへ転職するには、求人探しから応募、職務経歴書の作成、面接対策まで全て自分だけで行うことになります。

いずれかひとつでもうまく行かなければ、転職は失敗に終わってしまうでしょう。Python初心者はもちろん経験がある人でも、企業にしっかり自分を売り込めなければ転職の成功にはつながりません。

転職活動に不安がある人には、「転職エージェント」をおすすめします。転職エージェントとは、専属のエージェントが転職活動をトータルサポートしてくれるサービスです。求人の紹介や職務経歴書の添削、面接対策など幅広くフォローしてもらえるため、実務未経験でも心配ありません。

また、転職エージェントは企業から成果報酬をもらう形で運営しているため、基本的に転職希望者は無料で利用できます。さまざまな転職エージェントが存在するので、転職の成功率アップのために複数社登録するとよいでしょう。

まとめ

今回は、Pythonエンジニアに転職希望者に向けて、抑えとくべきポイントを解説しました。

Pythonエンジニアとは、プログラミング言語「Python」を用いたプログラム開発やデータ分析に携わる職業のことです。汎用性が高いPythonは活躍の場が多く、人工知能開発はもちろんWebアプリケーション開発やデータサイエンティストなど、幅広い仕事があります。

Pythonエンジニアは将来性や平均年収が高く、実務未経験の人でもチャレンジできる仕事です。しかし転職活動に慣れていないと、実務経験があったとしても転職に失敗することはあります。Pythonエンジニアの転職を成功させるなら、トータルサポートしてもらえる転職エージェントを活用するのがおすすめです。

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よくある質問

年収の高い社内SEになるになる方法はありますか?

はい。方法として「大企業の社内SEになる」「IT戦略・マーケティング関連の社内SEになる」「資格をとる」「転職エージェントを利用する」などがあります。詳細は「年収の高い社内SEになるには」で説明しているので確認ください。

社内SEの平均年収はいくらですか?

幅広く定義されているため正確ではないものの、全年齢を平均した社内SEの年収は、約430万円ほどと言われています。詳細は「社内SEの平均年収の相場」で説明しているので確認ください。

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