ネットワークエンジニアが転職を成功させるには?転職に役立つ資格や必要なスキルも徹底解説

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この記事でわかること

  • ネットワークエンジニアの仕事内容
  • ネットワークエンジニアに求められるスキル
  • ネットワークエンジニアのキャリアパス
編集者プロフィール
ウィルオブテック事業部
坂田 雄平

過去に8年ほど、受託企業でITエンジニアの経験あり。長年培ってきたエンジニア経験をもとに、求職者さまに寄り添ったキャリア支援を得意としている。

ネットワークエンジニアとして転職を成功させるためには、仕事内容だけではなく、必要なスキルや役立つ資格などを理解しておくことが大切です。

本記事ではネットワークエンジニアへの転職や仕事を継続するために知っておくべきことについて詳しく解説していきます。ネットワークエンジニアのキャリアアップ方法も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

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TOPICS

ネットワークエンジニアの仕事内容

まずは、ネットワークエンジニアの仕事内容について解説します。ネットワークエンジニアは広義ではインフラエンジニアに属し、ITインフラを支えることが仕事です。

コンピューターや電子機器同士をつないでデータの送受信ができるネットワークを構築します。

ルーターやLANケーブルなどの実際の機器に触れる業務が多いことが特徴で、安定したネットワークを作るための設計・構築・運用・保守がネットワークエンジニアの主な業務です。

それぞれの業務内容について、ひとつずつ見ていきましょう。

ネットワークの設計

クライアントが求めているシステムの全体図をヒアリングし、ネットワークの要件をまとめて設計します。

要件に応じてネットワークを構成する技術や製品の特性などを参考にし、構成や使用する機器や数、回線を決定します。場合によっては、製品や技術が導入に適しているかどうかを事前にテストします。

ネットワークに導入する技術や製品などが決まったら、システムの利用者やソフトウェアベンダーの関係者に設計レビューを提案します。回線費用や維持コスト、構築までのスケジュールもこの段階ですり合わせます。

ネットワークの構築

スケジュールと作業内容を決めたうえで、機器の設置や接続、ソフトウェアの設定などを進めていきます。

多くの拠点を結ぶような大規模なネットワーク構築だと、構築の段階で数か月かかることもあります。その場合は構築作業を外部に委託するケースもあります。

通信や動作、セキュリティのテストなどを行うのも構築業務に入り、テストの結果に問題がある場合は、原因を特定したうえで改修しなければなりません。

ネットワークの運用

構築したネットワークシステムがスムーズに運用するよう、機器の設定や構成を随時変更することもネットワークエンジニアの業務となります。

また、エラーが起きた際の内容確認やログ取得、リセットなど内容に応じた一次対応も行います。

例えば急にネットワークが遅くなった場合であれば、「PCが遅いのか」「一部の部署が遅いのか」など、影響範囲を特定する業務も運用の段階で行います。

ネットワークの保守

保守業務には、ネットワークシステムに故障やトラブルが発生した際、正常な状態に復旧させる対応だけでなく、今後障害が発生することを未然に防ぐ対策をとるという内容も含まれます。

トラブルの原因に合わせ、ネットワーク機器の定期点検やアップデートを行うほか、トラブル発生予防のため既存のネットワークシステムを更新したりリプレースを検討するのも保守業務にあたります。

また、外部からの攻撃に備えファイアウォールを設ける、データを暗号化するなどの情報セキュリティ管理も業務に該当します。

ネットワークエンジニアとして働くメリット

世の中の多くのサービスは安定かつ安全なネットワークが守られているからこそ快適に利用できると言えます。

それを支えているネットワークエンジニアは現在の情報化社会にとって非常に重要な仕事であり、当然ながら責任も伴います。

業務範囲も広いなか、それでもネットワークエンジニアは人気のIT専門職です。ここではネットワークエンジニアとして働くうえでよく挙げられるメリットについて解説します。

高まり続ける需要と将来性がある

日々新しいWebサービスが生まれる現代において、安定したネットワークを構築・運用できることはビジネスにおいて必須と言えます。

現にネットワークエンジニアの求人数は増加を続けており、クラウドサービスが急激に普及している現在も、設計や要件定義などの上流工程ができるネットワークエンジニアの仕事がなくなる可能性は極めて低いと言えます。

また、IoTの発達によりネットワークエンジニアの需要は増えていくことが予測できるほか、今後クラウドサービスでのネットワークの知識を身につければ、これまで以上の需要に対応できるでしょう。

▼ネットワークエンジニアの将来性については こちらの ネットワークエンジニアの将来性は?今後も活躍するために必要なスキルとは でも詳しく解説していますのでぜひ、参考ください。

未経験から目指せて高収入を狙える

IT業界はスキルや経験がものを言う業界であるものの、人材の需要に対して供給が追い付いていない現状があります。

そのため未経験だったとしても、知識が伴っていれば挑戦することが可能です。運用や保守などの下流工程から始め、上流工程やクラウドを学ぶことでキャリアアップも狙えます

また、企業規模や年齢によっては年収800万前後になることもあるうえ、クラウド含めインフラエンジニアに必要なスキルを獲得したりマネジメントスキルを得ることで年収1,000万円を超えることも可能です。

▼ネットワークエンジニアの年収については こちらの ネットワークエンジニアの平均年収は? 年収アップの方法も解説 でも詳しく解説していますのでぜひ、参考ください。

幅広い知識が身につき転職にも有利

ネットワークエンジニアは業務の特徴上、サーバーやクラウド、データベースなどネットワーク外のITインフラの知識についても触れることが多いです。

業務として担当できるレベルになるには専門的な勉強や業務を行う必要がありますが、日々の業務の中で他の分野のIT専門職の知識を身につけられるのは、今後のキャリアアップにも役立ちます。

また、ネットワークエンジニアの需要は海外でもあります。ネットワーク機器の多くは外資系企業が製造・販売していることから、操作説明書や技術文書は英語であることも多く、実務の中で自然とグローバルスタンダードの知識・スキルを習得できます。

将来的に海外で活躍することも目指す方にもネットワークエンジニアは有利と言えるでしょう。

ネットワークエンジニアに求められるスキル

続いて、ネットワークエンジニアとしての転職を目指すうえで重要とされるスキルもチェックしていきましょう。

未経験からでも目指せるとはいえ、ネットワークエンジニアもIT専門職なので、転職するには知識やスキル、適性などが考慮されます。

有利に転職を進めるためにも、必要なスキルや求められる適性は確認しておきましょう。

専門知識・トレンドを学ぶ力

前提として、ほとんどの場合ではネットワークに関する知識やスキルは必須となります。ネットワークの概念など幅広い知識のほか、設定の中で通信プロトコル(インターネット通信に用いられる規格)やルーティング(データの配送経路)の知識が必要不可欠になります。

また、業務の中でサーバーエンジニアなど別のインフラエンジニアと関わって仕事をする場合、円滑に業務を進めるためにもサーバーやデータベースの知識にも触れておいた方が良いでしょう。

さらに、近年ではクラウド移行が著しく進んでいます。キャリアアップも見据えると、クラウド関連の知識・スキルも持っておくなど、技術トレンドを積極的に学び、最先端のネットワークシステムを構築・運用できるようにすることが重要です。

コミュニケーションスキル

ネットワークエンジニアは、社内・社外を問わず多様な人とのコミュニケーションが欠かせません。まず、ネットワークを構築するためには、クライアントの要望を正確にヒアリングするところから始めます。

ヒアリング段階で「クライアントが希望しているネットワーク」や「クライアントが抱えている業務上の課題」を引き出せるコミュニケーション能力が必要です。

さらに、ネットワーク構築の作業中においても、社内でミーティングやネットワークの説明を行う機会が多々あります。設計の段階から運用・保守に至るまで、さまざまな関係者と意思の疎通を行いながら業務を進めます。

論理的思考

ネットワークエンジニアが携わる設計・構築、運用・保守のすべての領域において、論理的思考は重要なスキルです。

設計段階ではユーザーやクライアントの要望を把握し、要件定義をしますが、過不足があれば想定外のトラブルに見舞われます。また、必要な要件が漏れてしまった場合、最悪サービスを提供できないこともあり得ます。

運用・保守の段階では障害が発生した際、原因を切り分けて特定したうえで、「どのような切り口で問題を解決できるか?」を論理的に考える必要があります。

技術面だけでなく、クライアントや他のエンジニアに説明する際も、順序だてて説明できると伝わりやすくなります。複雑なシステムを理解してもらうためにも、論理的思考ができることは重要でしょう。

ネットワークエンジニアの転職におすすめの資格

近年ではポテンシャル採用も増え、ネットワークエンジニアの転職にあたり資格は必須ではありません。しかし関連する資格を持っていれば転職において有利に働きますし、資格手当が付く場合もあるので資格を取得して損はないでしょう。

エンジニア関係の資格は多数ありますが、ここではネットワーク分野での代表的な資格を紹介します。

シスコ技術者認定(CCNA)

シスコ技術者認定はアメリカのネットワーク機器大手のシスコシステムズが認定している資格で、ネットワーク業界では取得者の多い資格です。

難易度ごとに5つのグレードがありますが、「アソシエイト」と呼ばれる初級レベルのCCNAを取得すれば、ネットワーク関連の基礎的な知識を証明できます。

シスコ製品は業界でも圧倒的なシェアを誇っているため、ネットワークの知識だけではなく、シスコ製品の扱い方も学べるシスコ技術者認定は業務でも役立つでしょう。

情報処理技術者試験(基本・応用)

情報処理技術者試験は独立行政法人情報処理推進機構(IPA)の運営する国家資格です。

13種類の資格が存在しますが、そのなかでも基本情報技術者試験はネットワークに限らず、IT技術の基本的な知識を漏れなく保有していることを示すことができる資格です。

応用情報技術者試験は基本情報技術者試験の上位資格にあたり、実務者レベルの知識・見解を備えていることを証明できます。

ネットワークスペシャリスト試験

ネットワークスペシャリスト試験は独立行政法人情報処理推進機構(IPA)の運営する情報処理技術者試験の中で、ネットワークに特化した最高レベルの資格です。

ネットワークシステムの分析・評価、それに伴う指導・助言をおこなえる知識がある証明となり、獲得するためにはネットワークに関連したセキュリティやサービスも含めての知識が必要となります。

難易度は高い資格ですが、官公庁などの大型案件で資格保有が必要になることもあり、転職には非常に有利に働きます。

Linux技術者認定試験(LinuC)

Linux技術者認定試験はNPO法人LPI-Japanが実施しているLinuxに関する知識やスキルを認定する資格です。

社内系ネットワークエンジニアの場合、ネットワーク技術だけでなく、サーバーの技術力も要求されることもあるなか、Linux技術は必須となります。

ネットワークエンジニアからのキャリアアップを見据えている場合、まず取得を考えたい資格と言えます。

CompTIA認定資格(CompTIA Network+)

CompTIA認定資格は118国・約4,000機関がメンバーシップに登録しているIT業界団体「CompTIA( the Computing Technology Industry Association)」が運営している国際的な資格で、ネットワークだけでなくサーバーやセキュリティなど各領域の認定資格が存在します。

CompTIA Network+ではネットワークの構成や運用はもちろん、セキュリティや仮想化といった幅広い範囲を学ぶことができます。また、特定の機器ベンダーに寄ることのない中立的な資格なので、汎用的に通用するスキルが身につくでしょう。

登録国が多く、企画の標準化を狙いとした団体が認定していることもあり、海外でも通じるグローバルな資格です。いずれ海外で働きたいという方や、外資系の会社で働きたいという場合でも役立つでしょう。

Juniper Networks認定資格(JNCIA-DevOps)

Juniper Networks認定資格はシスコシステムズに次ぐ世界シェアを持つネットワーク機器大手Juniper Networksが運営している資格で、シスコ技術者認定と同様に取得者の多い資格です。

Juniper Networks社の通信機による自動化の適用スキル、およびDevOpsに関する幅広い知識やスキルを習得できます。

シェアの多いネットワーク機器のスキルだけでなく、開発・運用の考え方として近注目されているDevOpsについての知識も証明できるため、転職の際の自己PRとして有効な資格です。

ネットワークエンジニアの転職を成功させるポイント

ネットワークエンジニアとしての転職成功のためには、意識しておきたいポイントやコツがあります。

特に、既にネットワークエンジニアとして経験を積んできた場合、転職にあたって積極的にキャリアアップを目指したいところです。そのためにはIT市場の動向を理解し、自身のスキルやキャリアパスに合う転職ができるよう、戦略的に動くことが必要不可欠となります。

転職活動において押さえておきたいポイントについて、一つずつ紹介していきます。

自己分析を行う

インフラエンジニアとして好条件での転職成功を目指すには、まずは自分の希望条件を整理し、条件を絞って求人情報を探すことが大切です。

そこで以下の内容を参考に、自己分析をしてみましょう。

  • 転職の目的と現状の課題
  • やりたいこと、得意なこと
  • 苦手なこと、できないこと
  • 保有しているスキルや資格
  • 今後得たいスキルや資格
  • 給与や待遇面での必須項目と希望項目

自己分析を行うことは、実際に求人に応募する際の志望動機を書く際にも役に立ちます。

▼ネットワークエンジニアの志望動機については こちらの 【例文つき】ネットワークエンジニアの志望動機 | 書き方のポイントを解説 でも詳しく解説していますのでぜひ、参考ください。

自分のやりたい業務ができる転職先か見極める

今後のキャリアパスを見据えた際、転職先が自分が担当したい業務や積みたい経験ができる環境かをチェックしましょう。

同じネットワークエンジニアとしての募集だとしても、大手と中小で求められる業務やメリットは異なります。

ネットワークエンジニアとして上流工程や大規模なプロジェクトに携わりたければ大手企業を積極的に狙うべきですが、ITインフラに幅広く触れてインフラエンジニアへのキャリアアップを狙うのであれば中小企業の方が向いている場合もあります。

ひとえに給与面や福利厚生などの待遇面で選ぶのではなく、考えていたキャリアパスとズレない働き方ができるかという点にも注意すると良いでしょう。

転職先の情報を集める

求人情報で気になるものがあった場合、待遇面だけではなく、会社の情報も調べましょう。

求人情報だけでは見えない情報として、職場環境や退職率を調べておくことは自分に合う会社かどうか重要ですし、社内のネットワークエンジニアの場合は社員数や業界によって求められる業務レベルがイメージできることもあるでしょう。

また複数の求人情報を比較することで、相場や会社ごとの特色も見えてきます。自己分析で見えてきた自分の希望がどこまで通せるかの目安にもなるので、情報は積極的に集めましょう。

スキルや資格を身につける

ネットワークエンジニアは人手不足ということもあり、ポテンシャル採用など未経験でも働ける企業も多数ありますが、知識やスキルがある場合はより有利な条件で転職を進められます

未経験で知識やスキルがあることや将来性を証明する手段として、資格を取得することは非常に有効と言えます。

そのほか、未経験からネットワークエンジニアを目指す場合、プライベートで学んだりオンラインスクールを利用するなどで知識やスキルを習得することもおすすめです。

転職エージェントを利用する

ネットワークエンジニアとして転職を成功させるなら、IT業界に強い転職エージェントを利用することは必要不可欠といっても過言ではありません。

人手不足のIT業界では、効率的に自社に合う人材と出会いたいと考えています。そのため、転職エージェントに相談すれば、より良い条件で転職できる可能性はアップすると言えます。

IT業界に強い転職エージェントなら、ネットワークエンジニアを含め各職種の転職事情について知り尽くしているプロのサポート・カウンセリングを受けられます。

転職エージェントを使うメリット

ここからは、転職エージェントを利用するメリットについて、詳しく解説します。

転職エージェントを利用するかどうか悩んでいる方は必見です。

キャリアカウンセリングを受けられる

エンジニアは需要が上がり続けている職種ではあるものの、エンジニアを積極的に採用する企業は優秀な人材を採用する傾向があるので、転職活動は簡単ではありません。

そのため、転職エージェントのキャリアアドバイザーからカウンセリングを受け、自分の働き方や強みなどを理解することが重要です。

将来的にどのような仕事をしたいかも整理することができるので、転職活動に大いに役立ちます。とくに、キャリアアップを目指して転職をする方はキャリアカウンセリングを受けつつ転職活動を進めることがおすすめです。

非公開求人の情報を保有している

転職サイトに掲載されている多くの求人情報から自分に合うものを探して応募していくのは大変ですが、転職エージェントを活用すれば希望した条件に見合う求人を紹介してもらえます。

また、サイトに掲載されている求人情報はだれでも見られる情報なので、応募上限に達したり採用が決まったりすると終了してしまいます。言い換えれば、転職サイトを見て転職活動をするのはほかの求職者との争奪戦です。

じっくり自分に合う求人を見つけたい方は、転職エージェントに登録した人しか見られない非公開の求人から探したり、転職エージェントから紹介された求人を確認してみることをオススメします。

非公開求人のなかには公開するとすぐに埋まってしまう好条件のものや、大手・人気企業のものもあるので、様々な求人から検討するうえでも転職エージェントに登録しておくのはメリットと言えます。

書類添削や面接などのサポートを受けられる

転職活動で不安な要素は人によって変わりますが、よく聞かれるお悩みとして、書類の作成や面接対策に困るというものがあります。

書類でいえば、自己PRや志望動機などは定型文がないため書くことが難しいと感じる方は少なくありません。また、面接では企業ごとに知りたいことや大事にしているものが異なるため、企業にあわせた準備は一筋縄ではいかないでしょう。

自分のスキルや志望動機をしっかり伝え、企業にアピールするためには、第三者の添削や対策が必要です。

キャリアアドバイザーは書類の添削も行っているので、書き方や内容に対するアドバイスをしてくれます。また、本番を想定した模擬面接を実施してくれる転職エージェントもあり、不安を解消した状態で面接に臨めるでしょう。

企業との連絡・交渉を代行してくれる

一人で転職活動をしていると、企業との連絡も自分で行わなくてはなりません。そのため、質問しにくいことや言いにくいことがあって聞きそびれたままになることもあります。

転職エージェントであれば、キャリアアドバイザーが代行して企業に連絡を取ってくれるので、気兼ねなく聞くことが可能です。また給与に不満があれば、給与アップの交渉をしてくれることもあるため、より自分が働きやすい環境に転職できる可能性が高まります。

転職エージェントの選び方・活用のコツ

転職エージェントの利用を決めたとしても、どのエージェントを選べばよいのかわからない方も多いでしょう。

そのような方のために、転職エージェントの選び方や活用のためのポイントを解説します。

複数の転職エージェントに登録する

転職エージェントと聞くと、どこか特定の1社に絞って利用するイメージを持っている方もいるかもしれませんが、1社に絞らなければならないというルールはありません。むしろ複数社に登録して、どのエージェントの担当者が自分にマッチするかを吟味したほうが良いでしょう。

複数のエージェントとコンタクトを取っていると、エージェントごとにさまざまな価値観を学ぶこともできます。企業を選ぶ際には客観的であることはもちろん、多角的な目線も重要なので、複数のエージェントから話を聞いてみましょう。

サービス・サポートの内容を比較する

転職エージェントはそれぞれ独自のサービスやサポート内容で、転職希望者を集めています。各エージェントがどのようなサービス内容を展開しているのかを確認し、自分に合ったサポートが受けられるエージェントを選択しましょう。

特にこれまで転職経験のない方であれば、書類の添削指導が手厚いことや、面接指導が丁寧に行われる転職エージェントを選んでみてください。

希望条件を素直に伝え、主導権は自分が持つ

転職エージェントは多くの求人からマッチングした企業を紹介してくれますが、希望する条件が決まっていなかったり揺らいでしまうと、マッチングの質が悪くなってしまいます。年収や希望する働き方など、譲れない条件を2~3個明確にして伝えておくと良いでしょう。

条件や価値観などが固まっていない場合は自己分析をしてみましょう。転職エージェントによっては自己分析のサポートをしてくれる場合もあります。

また、キャリアアドバイザーは転職のプロですが、すべてのアドバイスが正しいとは限りません。紹介される求人が希望から大きく外れている場合や、転職を急かされていると感じる場合は、流されることなくしっかり伝えましょう。

まとめ

ネットワークエンジニアは今後も需要の増加が期待でき、転職市場としても人気の職種です。

転職を成功させるために習得しておきたいスキルや資格も多いですが、クリアできれば上位の業務に就くこともできます。そのためには何を身に付ければより良くなれるか、長期的に考え行動していく姿勢も大切です。

ネットワークエンジニアとしてキャリアアップを考えているなら、自身のスキルを整理しましょう!

将来が不安でキャリアに悩んでいるなら、1人で悩む前にキャリアアドバイザーとともにスキルやキャリパスの整理をしてみませんか? ウィルオブテックは専属2名体制であなたをサポートし、キャリアアップへ導きます。

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よくある質問

ネットワークエンジニアと他のエンジニアの違いは何ですか?

エンジニアにも多くの種類がありますが、ネットワークエンジニアはネットワークシステムに特化したエンジニアで、サーバーエンジニアはサーバーシステムに、クラウドエンジニアはクラウドに特化するなど、領域ごとに分かれています。

そういったITインフラに携わるエンジニアを総称してインフラエンジニアと呼び、そのITインフラを基盤としてシステムをつくり運用するのがSE(システムエンジニア)と呼びます。

ネットワークエンジニアの転職での志望動機はどのように書けば良いですか?

重要なのは「なぜその企業なのか」「なぜネットワークエンジニアなのか」という理由を明確にしておくことです。具体的なエピソードや今後のキャリアプランについても触れておくと良いでしょう。

また想いだけでなく、自身が入社後にどのように貢献できるかという点も大切です。経験があるかたは事例を交えてアピールし、未経験のかたはこれまでで培ってきた強みをエンジニアとしてどう活かせるかを伝えましょう。

▼ネットワークエンジニアの志望動機については こちらの 【例文つき】ネットワークエンジニアの志望動機 | 書き方のポイントを解説 でも詳しく解説していますのでぜひ、参考ください。

ネットワークエンジニアからのキャリアパスはどのようなものがありますか?

いくつかありますが、大きく分けて以下の3つが挙げられます。

  • ゼネラリストとしてマネージャーを目指す
  • スペシャリストとしてインフラエンジニアを目指す
  • ITコンサルタントに転身する

大規模なプロジェクトのマネージャーや責任者を担えるようになるのが代表的なキャリアパスと言えるでしょう。そのためには上流工程を学ぶだけでなく、コミュニケーションスキルも必要になりますが、マネージャーレベルのエンジニアは需要も高く転職する際も有利と言えます。

▼プロジェクトマネージャーの転職については こちらのプロジェクトマネージャーに転職するには? 向いている人や将来性を解説でも詳しく解説していますのでぜひ、参考ください。

一方で、エンジニアとしてのスキルを深堀りし、拡げることで、ネットワークだけでなくITインフラ全体に精通したインフラエンジニアを目指すことも有効なキャリアパスです。複数の領域を理解していると将来性が更に高まり、安定して働けるでしょう。

▼インフラエンジニアの将来性については こちらの インフラエンジニアの将来性とは?今後の需要予測についても解説 でも詳しく解説していますのでぜひ、参考ください。

上記2つより難易度や求められるスキルは高くなりますが、ITコンサルタントを目指すことも視野に入れておくと良いでしょう。プロジェクトの最上流に携わり、経営や事業拡大に貢献できる重要なポジションで、年収・スキルともにレベルの高い職種と言えます。

自身の適性ややりたい業務によってキャリアパスは異なります。不安な場合、転職エージェントに相談してみるのも良いでしょう。

 

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