社内SEは「やめとけ」と言われる理由は?社内SEのメリット・デメリットを詳しく解説!

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この記事でわかること

  • 社内SEとベンダーSEの違い
  • 社内SEに向いている人と向いていない人の特徴
  • 社内SEのステレオタイプに惑わされず、自分に合う企業を見つけることが大切!
編集者プロフィール
ウィルオブテック事業部
坂田 雄平

過去に8年ほど、受託企業でITエンジニアの経験あり。長年培ってきたエンジニア経験をもとに、求職者さまに寄り添ったキャリア支援を得意としている。

SEにはさまざまな働き方がありますが、大きな違いとして社内SEとベンダーSEがあります。SEとして働いている、またはSEとして働きたいと考えている方の中には「社内SEはやめとけ」といった意見を耳にしたことがある方もいるかもしれません。

なぜ社内SEは避けられているのでしょうか?今回は社内SEとベンダーSEの違いの他、社内SEのメリット・デメリットについても解説します。

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社内SEとベンダーSEの違いとは?

まずは、社内SEとベンダーSEについて解説します。社内SEとベンダーSEの業務には以下のような違いがあります。

社内SEの業務内容

社内SEの主な業務内容は以下のとおりです。

社内システム・インフラの構築、運用、保守

社内SEは、企業内のITシステムやインフラの設計・構築・運用・保守などがメイン業務です。社内ネットワーク・サーバー・データベースの管理、およびセキュリティ対策なども該当します。

システムの導入

新しいソフトウェアやシステムの導入に際して、社内SEは、選定・導入計画・設定・トレーニングなどを行います。これにより、社内の業務効率化や情報システムの最適化を図ります。

IT関連の社内ヘルプデスク

社内のIT関連の問題や質問に対応するためのヘルプデスク業務も社内SEの役割です。従業員からの技術的なサポート要求に応え、問題を解決します。

ベンダーSEの業務

次に、ベンダーSEの主な業務内容は下記をご確認ください。

自社システム・ソフトウェアの企画・開発

ベンダーSEは、自社の製品であるソフトウェアやシステムの企画、開発に携わります。顧客の要件に基づくカスタムソフトウェアの開発や、既存製品の機能改善などを行います。

自社システムの導入支援・保守

ベンダーSEは、自社製品の顧客への導入支援を行います。顧客の環境に製品をインストールし、適切に機能するよう設定することや、使用方法のトレーニング、アフターサポートや保守も担います。

まとめると、社内SEは自社の専属システムエンジニアで、ベンダーSEは販売するシステムやソフトウェアを開発したり、導入をサポートしたり、社外向けに価値を提供するSEといえるでしょう。

社内SEは「やめとけ」と言われるのはなぜ?メリット・デメリットを解説!

なぜ「社内SEはやめとけ」と言われるのでしょうか?社内SEのメリット・デメリットを踏まえて考えてみましょう。

社内SEのメリット

社内SEのメリットは以下のとおりです。

外部企業からのプレッシャーがない

社内SEは、社外のクライアントから直接プレッシャーを受けることがないため、仕事の進行において納期に余裕を持たせたり、比較的落ち着いて取り組むことができたりします。

社内の要件と期待に集中し、社外の顧客からの緊急の要求や変更に頻繁に対応する必要がありません

ワークライフバランスを整えやすい

社内SEは決まった就業時間と明確な職務範囲を持ち、比較的ワークライフバランスを保ちやすい環境であることが多いです。一方でベンダーSEは、顧客の要求に応じて柔軟な働き方が必要になることが多く、ワークライフバランスに影響を与える場合があります。

会社の成長に貢献できる

社内SEは、自社のビジネスに直接的に貢献するシステムやソリューションの開発に携わります。自身の業務が会社の成長や効率化にどのように寄与しているのかを大きく実感できるでしょう。

企画・要件定義などの上流工程を経験できる

社内SEは、システムの企画段階や要件定義といった上流工程に深く関与する機会が多々あります。例えば、プロジェクトの初期段階からの立ち上げ方や、何に注意しながらプロジェクトを進めるべきなのかを学べるでしょう。

プロジェクトマネージャーやPMOを目指す方にとっては非常にやりがいのある仕事といえます。

社内SEのデメリット

一方、社内SEにはどのようなデメリットがあるのでしょうか。

社内システムに関するスキルは身に付くが最先端のITスキルは身に付けにくい

社内SEは、特定の社内システムやプロセスに関連するスキルを磨ける一方で、最新の技術動向や革新的なITスキルの習得が難しい場合があります。

というのも、社内の業務に特化しているため、業界全体の技術進歩に追従しにくい状況が生じるからです。

部門を横断したコミュニケーションや社内調整に時間がかかる

社内SEは、異なる部門間でのコミュニケーションや調整に多くの時間を費やすことがあります。ステークホルダーのさまざまな要求を満たすために欠かせず、本来の技術分野から離れざるを得ないことが多くなりがちです。

メイン業務と並行してIT関連の雑用を任せられる可能性がある

社内で唯一または少数のIT専門家である場合、本来の業務以外にも多くのIT関連の雑用が割り当てられることがあります。専門的な業務に集中できないと悩む社内SEも少なくありません。

システムエンジニアとして社内で評価されにくい可能性がある

ITの専門性が企業の主要業務でない場合、社内SEの業務が適切に評価されにくいことがあります。ITの貢献が直接的なビジネス成果として認識されず、正当な評価を得られない可能性もゼロではありません。

属人化による業務負担が大きくなりやすい

社内SEは特定のシステムや業務に深く関与するため、知識やスキルが属人化しやすい傾向にあります。特定の社員に業務が集中してしまい、代替人員の不足が問題となることもあります。

以上のように、社内SEにはこのようなメリット・デメリットがあります。なかでも「やめとけ」という意見の多くは、「スキルが身に付きにくい」「雑用を任せられる」などのデメリットが関係しています。

ただ、ベンダーSEのような外部企業からのプレッシャーがなかったり、ワークライフバランスが維持しやすかったりといったメリットが多いのも事実です。

社内SEは向き不向きがある職種!企業選びも重要

社内SEにはメリット・デメリットがあり、向いている人にとっては非常に良い選択肢になりえます。

どのような人が社内SEに向いているのか、反対にどのような人が社内SEに向いていないのか、詳しく解説します。

社内SEに向いている人

社内SEに向いている人の特徴は以下のとおりです。

コミュニケーションが得意で社内調整に負担を感じにくい人

社内SEは社内の多様な部門と協力し、スケジュールを調整しながら業務を進める必要がある仕事です。そのため、コミュニケーション能力と調整能力が重要です。これらが得意な方は、社内SEとして早期に活躍できるでしょう。

マルチタスクが得意で複数の業務依頼でも対応できる人

社内SEは多くの場合、同時に複数のタスクに対応します。例えば、セキュリティのトラブルを解消しながら、システムの導入支援を行い、社員からPCに関する問い合わせに返答するなど、マルチタスクが得意な方は社内SEとしてやりがいをもって働けるでしょう。

プロジェクトマネージャーをはじめとした上流工程職種を目指している人

社内システムの企画や要件定義など、プロジェクトの上流工程に関わる機会が多いため、将来的にプロジェクトマネージャーやPMOを目指している方にとっては非常に有益な経験となるでしょう。

ITシステムの技術面だけでなく、経営やマネジメントにも関わる機会も多く、これらに興味がある方にとって社内SEは、おすすめの仕事といえます。

ワークライフバランスを重視したい人

会社にもよりますが、社内SEは比較的定時で働くことが多く、イレギュラーな残業や休日出勤が発生しにくい職種です。業務過多に陥りにくいため、「定時で必ず帰りたい」「休日出勤は絶対に避けたい」など、ワークライフバランスを保ちたい方にとって働きやすい環境である可能性が高いです。

社内SEに向いていない人

一方、社内SEに向いていない人にはどのような特徴があるのでしょうか。

貪欲に新しいIT技術を学びたい人

社内SEの仕事は、社内の既存システムやプロセスに関連しているため「業務に必要なのは既存システムに関する知識と経験で、それ以外はそこまで必要とされていない」というケースがあります。

そのため、トレンドや最先端のテクノロジーに触れたい、または積極的に導入して活用したいというSEにとっては、物足りなく感じるかもしれません。

システムやソフトウェアの開発だけに集中したい人

社内SEは、開発業務だけでなくシステムの運用・保守・社内ユーザーのサポートなど、多岐にわたる業務を担うことが一般的です。開発作業に専念したい方にとっては、多様な業務を進めなければならに社内SEは望ましくない可能性があります。

安定よりもエンジニアとしての成長を重視して働きたい人

社内SEは比較的安定志向の人が多く、定期的な業務や既存システムの維持が中心です。そのため、新しい挑戦や技術的な成長を重視する方にとっては、やや物足りなく感じるかもしれません。

特に、技術的なスキルを磨くための新たなプロジェクトや刺激的な環境を求める方には、ベンダーSEの働き方が適している可能性があります。

企業によってはイメージと異なることも!やめとけと言われない職場を探す方法

ここまで社内SEとベンダーSEとの違いやメリット・デメリットについて解説しました。しかし、今回ご紹介したのはあくまで一般論に過ぎません。

なかには最先端技術を積極的に導入でき、スキルを高められる社内SEもあれば、逆にワークライフバランスを重視できるベンダーSEもあります。社内SE・ベンダーSEとステレオタイプなイメージで見てしまうと、入社後に「思っていたのと違う……」といった状態になる可能性も否めません。

そのため、社内SEか否かよりも、企業が自分に合っているか合っていないかを冷静に判断することが大切です。自分にあった働き方の会社を見つけるためにも、「企業の口コミや評判を確認する」「エンジニア専門の転職サイトやエージェントを活用する」といったポイントに注意してみてください。

まとめ

今回ご紹介したように、社内SEには向き不向きがあります。実際に働く前から「社内SEはやめとけ」という意見を鵜呑みにしてしまうと、機会損失につながってしまう可能性があります。

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