既卒の就活、成功する方法とは?求人の探し方や面接対策をチェック!

卒業後に就職経験のない既卒の就活は難しい、と耳にして不安になっている人もいると思います。既卒の就活の実態を知り、就活を成功させるためのポイントを確認していきましょう。

知ってた?既卒が就職できないといわれているワケ

「留学していて十分に就活ができなかった」
「就活を始めるのが遅くて、内定をもらえなかった…」
など、既卒になった理由は色々あるでしょう。
そして、その反省を活かして、今前向きに就活に取り組んでいる人も多いと思います。

しかし、既卒=就職の意欲が低い、とマイナスなイメージをもつ企業が少なからずあります。また、第二新卒などの転職者と比較すると、教育コストがかかってしまうこともあり、募集企業の数も多くはありません。

また、既卒となったことでモチベーションが下がり、本腰を入れて就活をしていない人も多いことから、新卒と比較すると就職率が低いのも事実です。そういったことから、既卒が就職できないといわれています。

その一方で、売り手市場のため新卒採用が十分にできず、既卒の採用活動を行っている会社も出てきています。大手企業での採用実績もあるようです。ネガティブな話に惑わされず、自分の意志をしっかりもち、就活に取り組んでいきましょう。

既卒の就職活動は何をすべき?就活の方法と流れ

新卒の時と同じでいいのか、他にやることはあるのか、などわからないことも多いと思います。不安を抱えている人は、ぜひ確認してみてください。

就活の方法とは?

既卒におすすめの就活の方法には、5つあります。

・求人サイト(新卒向け/転職者向け/既卒向け)
・企業のホームページ
・人材紹介(転職エージェント)
・ハローワーク
・直接問い合わせ

既卒は、新卒向けだけでなく、転職者用の「未経験歓迎」などの募集にも応募できることがあります。既卒向けの求人サイトもあるため、まずは様々なサイトに登録し、窓口を広げておきましょう。

求人サイトを利用している企業は多いですが、中には自社のホームページだけで求人している企業もあります。利用者の多い求人サイトからの応募と比較すると、競争率が低いため、気になる企業を見つけたら、必ずホームページをチェックしましょう。

一人で就活を進める自信がない場合は、転職エージェントやハローワークの利用をおすすめします。転職者向けの情報が多いですが、既卒や第二新卒向けの求人も紹介してもらえます。

また、通常自分で行うアポイントまでの企業とのやりとりなども担ってもらえます。また転職エージェントでは、履歴書の作成や面接の練習などのフォローも行っているため、気になる人は一度相談してみるのもいいかもしれませんね。

既卒の採用に関しては、求人サイトやホームページなどだけでは情報が不十分です。気になる企業がある場合は、直接問い合わせてみましょう。意欲があると捉えられ、チャンスをもらえる可能性もあるようです。

既卒の求人は増えているものの、多くはありません。またすべての情報がネット上に出ているわけでもありません。よって、様々な方法を使って求人を探すようにしましょう。

就活の流れを掴んでおこう

これまでに色々と考えたこともあると思いますが、その頃とは状況も変わっているため、一旦リセットし、一から準備することをおすすめします。

改めて、まず自己分析をします。就活において、一番重要なことです。
自分が何をやりたいのか、そのためにはどの業界で、どんな企業が望ましいのか、をしっかりと掘り下げましょう。それができていれば、会社選びもスムーズになります。

次に、業界や企業研究を行います。
自己PRと志望動機を作る際に理解しておく必要があるため、しっかりと理解しておきましょう。

そして、企業を選び、自己PRと志望動機を作成します。
業界・企業研究を通して、求められている人物像はイメージできていると思うので、それを踏まえて自分の経験やスキル、考え方をPRしましょう。

気になる企業が見つかったら、応募してみましょう。履歴書の送付やアポイントの取得、求人内容が不明な場合は、直接問い合わせるなど、基本的に自分で動かなければなりません。自発的な行動は、入社後にも求められる力です。就活をすることで、その力を養っておきましょう。

就活をはじめるタイミングはいつがベスト?

就活をはじめるタイミングは、頑張ろうと決意したタイミングです。
というのも、既卒は新卒採用にも応募できるため、新卒採用と同じく3月頃にピークを迎えますが、1年を通して未経験者の採用している会社もあるからです。

また、大手企業の中には、留学している人や既卒向けに、秋以降に二次採用を行うケースもあるようです。
行動量を増やすことが成功への近道だと考えると、少しでも早く就活に取り組む必要がありそうですね。

やってはいけない既卒の就活NGポイント3つ


既卒で就活をする際に、NGとなるポイントを3つ紹介します。
これまでの行動と照らし合わせてみたり、これからどうしていくべきなのかをイメージしてみてください。

目的を持たずに過ごす

「卒業後何をしていたか」は必ずと言っていいほど質問されます。

既卒となったことをどう受けとめ、今後のことをどう考え、何をしてきたか、を伝えることがポイントです。
それができれば、問題に対して自分で考えて行動できる人だ、と好感を抱いてもらえる可能性が高まります。

今は何もやっていないという人は、今からでも遅くないので、これからのことを考えて、行動してみましょう。

行動量が少ない

既卒は、募集枠が少ないため、行動量を増やすことで可能性を広げる必要があります。情報収集、興味を持った求人への質問など、主体的に考えて行動する必要があります。

その経験は、就職後にも活かせるため、自分で考えて行動する癖をつけておきましょう。

視野が狭い

やりたいことがある人は、業界や職種などを絞りすぎた結果、希望の企業が見つからず、モチベーションが下がってしまうことがあります。

経験を積めばやりたいことにつなげられることもあるので、できることも含めて考えるなど、なるべく視野を広げて探してみましょう。

求人を探すときのコツ

新卒や転職と比較すると、既卒の募集は少ないのが現状です。求人を見落として応募の機会を損失しないために、求人探しのコツをお教えします。

求人は既卒で探すべし

既卒は新卒と比較されると不利になることが多いため、既卒に特化したサイトを活用することをおすすめします。

「はたらいく」などのような既卒の求人に特化した就活サイトは、既卒採用に意欲のある求人を紹介してもらえることもあり、内定をもらえる確率も高まります。

探すタイミングを見極めて

繰り返しになりますが、探すタイミングは早ければ早い方が良いです。求人の多い時期は、応募者が多いため競争率が高くなります。

また1年を通じて採用をしている企業もあるため、合格の可能性を高めるためには、早くたくさんの企業に応募することが大切です。

求人サイトをフル活用!

新卒向けも転職者向けの求人にも、既卒の求人が掲載されている可能性があります。

よって、既卒の求人を見つけるためには、複数の求人サイトを活用する必要があります。効率的に既卒の求人を見つけるため、「既卒」に絞って検索してみましょう。

「未経験歓迎」「経験不問」の場合も、対象となることもあるので、併せて検索して、気になる求人は企業へ問い合わせて確認してみましょう。

面接する前にチェックして!既卒の面接対策

社会人経験のない既卒の面接では、仕事に対する考え方や人柄と熱意や意欲があるかを軸に見極められます。面接では以下の3つを伝えることに注力しましょう。

既卒の面接対策

既卒の面接対策で重要な3つのポイントは下記の通りです。
・卒業後にやってきたこと
・自己PR
・仕事に対する意欲

就職しなかった(できなかった)理由、それを改善するために何をしているか、これから何をしたいのか、そのためにどんな経験やスキルが必要か、自分の持っている経験やスキル、どうやって必要経験やスキルを身につけるのか、などを明確にしてから面接に臨みましょう。

もちろん、基本的なビジネスマナーも事前にチェックしておきましょう。

面接する前にチェックして!既卒の面接対策

社会人経験のない既卒の面接では、仕事に対する考え方や人柄と熱意や意欲があるかを軸に見極められるということを理解して、面接に臨みましょう。

空白期間があるときはどうしたらいい?

空白期間については質問されたら、「意志や意欲をもって活動していた」ことを伝えましょう。どんな理由があるにせよ、就職していないことは事実です。

重要なのは、そういった壁にぶつかったときに、何を学び、どう行動するかです。
それは、就職後の困難にどう向き合うか、ということも似ていて、企業側も厳しくチェックしています。

やりたいことに必要な資格や知識の勉強をしている、興味のある業界でアルバイトをしている、業界や企業研究をしている、など今後に向けて必要な知識や経験を積んでいることを伝えましょう。

既卒が企業にアピールすべき点とは?

就職をしていない既卒に対して、「就職する意欲が低いのでは」という懸念をもっている企業も多いです。
内定を勝ち取るためには、働く意欲があることを伝え、その不安を払拭する必要があります。

そのためには、「これまでの経験や今勉強していることを活かして、御社に貢献したい」という意欲を伝える必要があります。

新卒と比較されても、一緒に働きたい人材だ、と思ってもらえれば良いわけです。そのために、前向きな気持ちを伝えるようにしましょう。

もちろん、基本的なビジネスマナーをチェックすることも忘れずに!

おわりに

既卒にマイナスイメージを持っている企業も少なからずあるのは事実ですが、売り手市場ということもあり、既卒の採用をする企業もあり、内定をもらっている人もいます。

大切なのは、既卒になった事実と向き合い、今後に向けて何をしてきたか、を伝えることです。それができる人は、仕事で失敗したときにも、乗り越えられる人だと思われるため、内定の確率も高まります。

そして、諦めずに能動的に行動し続ければ、必ずいい企業に出会えるはずです。自分自身で道を切り拓き、内定を勝ち取りましょう。