社会人として仕事をする際、自分が周りの人に与える印象というのはとても重要。なぜなら、仕事は自分だけでおこなうものではないからです。さらに、人と密に接する接客業では、特に気をつけたいところでもあります。
笑顔や挨拶など、自分の印象を良くする方法はいろいろありますが、女性の場合、それを左右する大きな要素が“メイク”。とはいえ、社会人1年目、あるいはこれから社会人になろうという方で、メイクに不安を覚えている方も少なくないのでは?
今回は、社会人として最低限身に着けておきたいメイクの基本を解説します。先輩社会人失敗談も遺書に載せましたので、反面教師にして学んでいってください。
目次
その1 ベースメイク〜ファンデーションは自分の肌の色にあったものを〜
ベースメイクは化粧水、乳液、下地クリーム、ファンデーションと工程を進めていきますが、ここで気を付けたいのが、最後のファンデーションの色です。肌を白く見せたいからと、自分の肌の色に合わないものを使用してしまうと、不自然な仕上がりになってしまいます。目安としては、首と同じ色にするのが基本です。
不自然な色では、普段のメイクでも変です。でもそれは、浮いてしまう程度。しかしビジネスの場では、顔色悪いのかな、何か病気なのかな、と不健康な印象を与えてしまうことがあるので要注意です。
また、目のくまやシミ、そばかすなどは別途コンシーラーを使用すると健康的な見た目に仕上がります。
失敗談:「肌の色に対して白すぎるファンデーションを使ってしまった。そしたら、おばちゃんぽくなってしまった。また、濃く塗りすぎてよれて(模様になって)しまった」
その2 眉〜キーワードは「知的に、優しく」〜
顔の印象を決めるパーツといわれている眉。特にこだわるべきポイントです。いろいろな形に変えられる眉ですが、職場では「知的で優しい」眉が定番です。具体的には、口の端と目じりを結んだ直線内に眉が収まるぐらいの長さが黄金比と言われています。細くキリッとしすぎた眉や、まるい柔らかい眉は「知的で優しい」からは少しかけ離れてしまうでしょう。
また、眉毛の手入れをしない、形にはこだわらないなどは、清潔感がないとみなされてしまう可能性があるので注意です。ただし、手入れをしすぎて眉がなくなってしまうのも要注意。しっかり眉を描かなければ、ヤンキーっぽくなってしまい、相手にいい印象を与えません。
失敗談:「髪色と合わない色の眉を描いてしまった」「眉毛を処理しすぎて、ほとんど描いてるだけ」
その3 目元(アイシャドウ・アイライン)〜ブラウン系でナチュラルにする〜
目元は次の二点に気を付けましょう。一つ目に、「濃さ」。できる限り目を大きく見せるために、ついつい太く塗ってしまいがちなアイシャドウやアイライン。しかし、ビジネスの場では、きつい印象のメイクは相手に圧迫感を与えてしまいます。ブラウンに少しピンクを混ぜたような自然な色のアイシャドウを、ぼかすように塗るのが自然な仕上がりのコツです。明暗のはっきりしたグラデーションは、避けましょう。
二つ目は、「形」。幼く可愛らしい印象を持たせるために、たれ目メイクにしたりする方もいますが、頼りなく見えてしまうため、仕事中は避けるのが無難です。
失敗談「濃く描きすぎて、目が小さくなってしまった」「自分の雰囲気にも職場の雰囲気にもあっていないと気付いた」
その4 まつ毛〜長くしすぎない〜
まつ毛が長く反り立っていると、目がぱっちりとセクシーな印象になります。プライベートではそれでもいいかもしれません。しかし、仕事向きではありません。ビューラーでまつ毛を引き立たせてから、だまにならないよう、根元を中心にマスカラを塗る程度にするのがちょうどいいでしょう。なお、つけまつげは、ほとんどの業界でNGです。
失敗談:「まつ毛がとんでもないだまになってしまった」「一生懸命つけていたら、パンダ目になっていた」
その5 リップ〜肌の色と馴染む色にする〜
まず、「色」は街でたまに見かける真っ赤な口紅はNG。あくまで、血色がよく見える程度に抑えましょう。具体的には、肌の色とピンクを混ぜたような色が自然です。
また、人によっては、口紅のあのベタベタとした感じを苦手に思うでしょう。そのようなときは、リップクリームタイプの口紅がおすすめです。ただし、グロスを塗った後のように、テカテカしないようにしましょう。
失敗談:「塗りたくってしまい、不自然な唇になってしまった」
その6 チーク〜リップと同じぐらいの色にする〜
チークは顔色を決めるポイント。次の2点に気を付けましょう。一つ目に、色。濃く塗りすぎるとなんだか顔がほてっているように見えてしまいます。唇と同じぐらいの色を目安にしましょう。二つ目に、形。柔らかい印象を与えるためにチークを丸く乗せる方法がありますが、仕事場では幼すぎる印象になってしまいます。
失敗談:「肌が色黒なのに真っピンクのチークを塗ってしまい、全然合わなかった」
作法を守りつつ、自分のメイクを探求しよう
高校では許されなかった、あるいは、専門学校や大学では好き放題できた“メイク”。社会人になれば、これまでのメイクが通用しないかもしれません。社会人になれば社会人のメイクの作法があります。相手に好印象を与えるという作法に従いつつ、自分のお気に入りのメイクを探求できたらいいですね。