派遣業務を始めたものの、「初回更新をしたくない」と感じた派遣社員もいるのではないでしょうか?
しかしなかには、派遣契約の初回更新をしないことが許されるのか分からない人もいます。
今回は、派遣業務で初回更新をしないことがアリかナシか、そして更新を断るときのコツなどを紹介します。
目次
派遣業務で初回の更新をしない理由とは?
はじめに、派遣業務で初回の更新をしなかった人の理由4つを紹介します。
自身に当てはまる内容がないか、チェックしてみてください。
業務内容についていけなかった
派遣業務を始めたものの、業務内容についていけなかったため初回更新をしないケースがあります。
未経験・ハードルが高い業務を担当した場合、仕事についていけなくなる可能性が高いです。
求人紹介時・企業担当者との職場見学で業務内容を詳しく聞くことにより、ある程度防ぐことができるので意識してみてください。
人間関係が上手くいかなかった
職場内の人間関係が上手くいかなかったことにより、初回の更新をしない人もいます。
とくに、普段から人とコミュニケーションをとることが苦手な人は要注意です。
なかには、イジメの対象となり苦痛を感じる人もいます。
そんな時は、相手を受け入れる姿勢や協調性を大事にすると、社内の人間関係が良好になりやすいですよ。
地理的に働けなくなった
勤務開始後、引っ越しなどで通勤できなくなり、やむを得ず初回の更新をしない人もいます。
たとえば「パートナーが転勤になった」「親の介護で実家へ帰ることとなった」などです。
ただ、派遣会社によっては引越し先の近くで求人を紹介してもらえるケースもあるので、退職する前に相談することをおすすめします。
派遣会社担当者の応対が悪かった
派遣会社担当者の応対が悪く、初回の更新をしない人もいます。
「労務上でトラブルがあっても相談に乗ってくれない」「全てのトラブルを派遣社員側の責任にされる」など、嫌な気分になる派遣社員もいるのです。
派遣会社担当者との相性が悪い場合、担当者を別の人に変えてもらうのも1つの手段なので、一度派遣会社に相談をしてみましょう。(派遣会社によっては、対応してもらえない場合もあります)
派遣契約で初回の更新をしないのはアリかナシか?
読者のなかには、「派遣契約で初回の更新をしないことはできるの?」と疑問を持っている人もいるでしょう。
ここでは、派遣契約で初回の更新をしないことが許されるのかを確認していきます。
初回更新日の1ヶ月以上前に伝えれば、原則問題ない
初回更新日の1ヶ月以上前に、退職する旨を伝えれば問題はないです。
多くの派遣会社では、このルールを採用しています。
初回契約が1ヶ月の場合は、更新日の2週間前までに伝えるようにしましょう。
派遣会社の印象を悪くする断り方
初回更新の断り方によって派遣会社からの印象が悪くなると、新しい求人を紹介してもらえなくなることがあります。
どのような断り方が派遣会社からの印象が悪くなるのか、2つの例を見てみましょう。
【更新する旨を伝えたのに、退職したいと言った】
派遣社員が更新手続きをしたのにも関わらず、更新日ギリギリの段階で派遣会社の担当者へ退職したい旨を伝えるパターンです。
代わりの人材を急遽探さなければいけなくなり、勤務先企業・派遣会社ともに余計な作業が発生します。
派遣会社からの印象を悪くしないために、更新するのか退職するのかをハッキリ決めてから更新手続きをするようにしてください。
【派遣会社・勤務先企業が100%悪いことを強調して退職した】
派遣会社・勤務先企業が全て悪いという理由で、退職するのも控えた方が良いです。
派遣会社によっては「新しい就業先を紹介しても人のせいにして退職しそうだな」と思われるため、求人を紹介してもらうのが難しくなることもあります。
派遣の初回更新を断るのが苦手と感じるときは?
読者のなかには、派遣の初回更新を断るのが苦手と感じる人もいると思います。
ここからは、初回更新をスムーズに断るコツを紹介します。
更新しない理由をハッキリ伝える
更新しない理由をハッキリ持ちましょう。
理由を持っていない場合、派遣会社の担当者に「もう少し頑張ってみよう」など言われて更新させてもらえないこともあります。
もし、初回更新を断るときに派遣会社の担当者へ退職理由を伝えられないと感じる人は、手元にメモ書きを用意しておくことをおすすめします。
メモをすることで、自分がどうして更新を断りたいのかを明確にすることができ、伝えるときに緊張してても伝え忘れなどを防ぐこともできますよ。
辞める自分を責めない
初回更新をしない場合、自分を責めないことも重要です。
「自分が辞めるから迷惑をかけるのではないか」「職場の人にやさしくしてもらったのに申し訳ない」と思う人もいるでしょう。
ですが、契約を守れば初回更新をしなくても賠償金が発生することなどは無いので安心してください。
職場の人や派遣会社の担当者など、自分のために色々してくれたことを思うと更新を断りづらくなってしまうのですが、自分のことも大切にするためにもつらいときは無理せずに断るようにしましょう。
派遣業務の初回更新時に、勤務先企業から更新してもらうためのコツとは?
派遣社員のなかには、初回更新時に勤務先企業から更新してもらえない人がいる一方で、長期的に派遣社員として働けている人がいるのも事実です。
そこで、初回更新時に勤務先企業から更新しないと言われないために何をすべきか見てみましょう。
勤務態度をよくする
「遅刻をしない」、「仕事中に無駄話をしない」など、仕事中の勤務態度をよくするのは大事です。
仕事に慣れると緊張感が減り勤務態度が悪くなる人もいますが、初心の気持ちを忘れずに働きましょう。
仮に、勤務先企業があなたの更新をしたい旨を派遣会社へ伝えていたとしても、勤務態度が急激に悪くなったりすると、更新を撤回されるケースもあるので気を付けましょう。
社内でのコミュニケーションをしっかりととっておく
コミュニケーションをとって、社内の人と仲よくなることも重要です。
社内の人と交流を持つことで仕事に専念するだけでなく、休憩や昼食などのちょっとした時間に話ができて心にゆとりができますし、何かあったときに相談しやすい人も見つかりますよ。
当然ではありますが、人の悪口は敵をつくる原因になりかねないので控えましょう。
仕事のミスを減らしていく
仕事のミスを減らすことは、どのような業界でも重要な要素で、仕事のミスが多い人は雇い止めになる確率が高めです。
ミスが多い人は、業務内容はノートやパソコンのメモ欄に記録し、予習・復習を忘れずにしましょう。
ですが、予習・復習のために残業・休日出勤をすると、勤務先企業から悪い印象を持たれることもあるので注意してください。
派遣会社の担当者へ長期的に働きたい旨を伝える
派遣会社の担当者へ長期的に働きたい旨を伝えると、勤務先企業の担当者に相談をしてもらえます。
仕事を覚えるのが遅い派遣社員だったとしても、勤務先業が「長く働く気がある派遣社員であれば、根気強く仕事を教えよう」という気になり、雇い止めになる確率も減ります。
そのため、自分の意志を派遣会社の担当者へ伝えることを忘れないようにしましょう。(派遣会社の担当者が印象を悪くする発言などは避けてください)
まとめ
派遣業務の初回更新をしたくないと思ったら、まずは派遣会社の担当者へ相談しましょう。
相談すると勤務先企業・派遣会社が業務内容を見直したり、時給UPをしてくれたりする可能性もあります。
「業務内容・時給が改善されない状況だと働き続けるのが厳しいのです」と伝えると派遣会社の担当者が対応してくれる可能性もあるので、相談してみてはいかがでしょうか?