一人暮らしを始めた方、家族のために日々の生活でやりくりをしているママさん、家計が厳しいと思ったとき、まずは何から節約をしようかと考えるでしょう。
簡単にできる節約は食費、交通費などがありますが、本当にそれが節約すべき部分なのかはわかりません。
もとからあまり無駄な出費となっていないものを無理に節約してしまうと、自分自身の生活を苦しめることになってしまいます。
本当に節約すべき部分は何か。
必要と思っていたものが、実はもっと節約できるかもしれない。
そういった目に見えない出費を明確にするために必要となるのが「家計簿」です。
しかし、家計簿に細かくお金の記録を書き込むのは、非常に面倒な作業となります。
そこで、家計簿を長く続ける5つのコツや、自分に合う家計簿の見つけ方を紹介していきます。
紹介するポイントを参考に、家計簿を使った節約を始めてみませんか?
目次
家計簿をつける目的を明確に
家計簿とは、自分が使ったお金の流れを明確にするための記録です。
家計簿は長く続けることで意味を成すため、自分は家計簿を始めようと思ったのか、目的を決めて長く続けられるようにすることが重要です。
- 一人暮らしで節約をするため
- できるところを節約し、将来のために貯金をするため
- 自分の収入と出費の比率を確認するため
- 記録をつけるのが楽しいから
理由は様々あります。
自分の中にある家計簿をつける目的をはっきりさせ、節約や貯金の助けとなる記録を続けていきましょう。
家計簿のツールを選ぶ
では、家計簿の目的を明確にしたところで、次は家計簿をつけるツールを選びます。
家計簿は大きく分けて2つのつけ方があります。
①スマホやPCのアプリ
②手書きでノートにまとめる
それぞれ、どういった人に合うのかを見ていきます。
スマホやPCの家計簿アプリ
近年は、スマホやPCのアプリは充実しており、無料でも十分に使えるツールが多くあります。
その中で、自分に合うアプリを選ぶことで、何を基準にするかが重要なポイントです。
アプリの強みは「手軽さ」であり、銀行口座やクレジットカードなどとの紐づけができることです。
普段からカード払いをしている方であれば、家計簿アプリと紐づけさせることによってお金の入金や支払いの履歴を残すことができます。
アプリが自動で履歴を残してくれるため、帰ってから自分でつけるのが面倒という方におすすめのやり方ですね。
では、アプリだけど普段は現金で買い物をしている方はどうなるのか?
実は、家計簿アプリの中には、買い物をしたレシートを撮影して自動的に記録されるものがあります。そのアプリを活用すれば、レシートを取っておき、帰ってからレシートを撮影するだけで完了するのでとても便利です。
ほかにも、キャラクターが可愛いものや、カレンダーで管理できるもの、グラフ表記してくれるものなどがあり、種類は豊富です。
「毎日家計簿をつけるのが面倒」
「ノートを買うお金がもったいない」
「すぐに飽きてしまう」
といった方におすすめの方法といえます。
おすすめアプリ3選
では、どういったアプリがあるのか、初心者が使いやすいアプリを紹介していきます。
【Moneytree 家計簿より楽チン】※公式サイトはこちら
こちらは、多くの受賞歴がある優秀なアプリです。無料でも便利な機能が多くあります。
- 「特徴」
- 50社まで銀行やクレジットカードの登録が可能
- データは1年以上もさかのぼれる
- ポイントやマイルの管理が可能
- 広告表示なし
自動で集計してくれるので、普段からクレジットカードを利用されている方であれば手間がかからず便利に利用できます。
【家計簿レシーピ! レシート読み取り・家計簿アプリ】※公式サイトはこちら
いつも現金で買い物をしている方がアプリで管理したいとき、レシートがあれば家計簿として記録される便利なアプリです。
- 「特徴」
- レシート読み取り機能があるため記録が楽
- レシートの読み取りでポイントがもらえる
- レシートを読み取るだけでおすすめレシピが紹介してもらえる
- 結果がグラフなどで分かりやすくまとめられる
一人暮らしの方や、毎日の献立に悩む主婦の方におすすめのアプリとなります。
【らくな家計簿】※公式サイトはこちら
名前の通り、とてもシンプルな家計簿アプリです。しかし、シンプルだからこそわかりやすく、人気があるアプリです。
- 「特徴」
- シンプルで分かりやすい内訳
- 画像と一緒に保存が可能
- カレンダー表示でいつ利用したかがわかりやすい
- 期間別で必要な項目がきれいにまとまったチャート
初めて家計簿アプリを利用される方におすすめのアプリとなります。シンプルに必要な情報だけが知ることができるので、見やすくなっています。
手書きでコツコツとノートにまとめる
アプリはいろいろありすぎてわからない!という方もいるでしょう。その場合は、やはりノートにまとめていくことで、家計簿をつけているという実感がわいてきます。
自分で作っていくものなので、自分が重視しているものや、書きたいことを随時書き足していくことができるので、アプリよりも自由度があります。
ただのノートに書いていくのもいいですが、何を書けばいいかわかない場合は、家計簿ノートという家計簿専用のノートがあります。それに沿って記入をしていけば、自然と家計簿をつけることができるのです。
ほかにも、レシートを貼ったり、どんな買い物をしたかなどの簡単な日記代わりにも使えます。
「アプリを使いこなせない」
「手書きで書きたい」
「自分だけの家計簿を作りたい」
といった方におすすめの方法です。
家計簿を続けるコツ
さっそく家計簿を始めたばかりのときは良くても、生活や仕事で家計簿をつけられない日も出てきます。
つけられなかった日の分を思い出しながら家計簿を書くというのは意外にも労力となり、続かなくなってしまう可能性があるのです。
そこで、家計簿を続けるための5つのコツをお教えします。このコツを参考に、自分に合ったやり方で家計簿を長く続けていきましょう。
①何が余計な出費かを見つける
最初に節約などを気にせず、ひと月だけ試しに家計簿をつけてみてください。
その中で、自分は何にお金をかけているのかがわかるようになり、節約をすべき箇所が見えてきます。
家計簿をつけるということに慣れる意味もあるので、気楽に始めてください。
②目標金額を立てる
最初にも言ったように、明確な目的は大切です。
そこで、さらに細かく設定をするため、目標金額と期日を決めましょう。
たとえば、「半年後の旅行のために今から5ヶ月以内に30万円貯める」といったように決めておきましょう。こうすることで、ひと月でいくら貯めればいいのかが明確になり、どのくらい節約していけばいいのかが見えてきます。
③慣れないうちは大まかに
誰でも慣れない作業は難しいもので、一気に完璧にやろうとすると挫折してしまいがちです。
そうならないためにも、まずは大まかに家計簿を管理し、長く続けるようにしましょう。
項目は、大きく3つに分けることができます。人によって分け方は様々ですが、よくある分類の仕方は以下に記載します。
- 「収入」……給料、ボーナスなど
「固定費」……家賃、通信費、ローンなどの一定期間に一定額を支払う費用
「変動費」……食費、交際費、衣服費などの月によって変動がある費用
この3つに分けて家計簿をつけ始めることで、家計簿のつけ方の感覚が身に付き、無理なく習慣化することができるようになります。
そして、金額も大まかでかまいません。
もちろん、より正確な家計簿をつけるためには細かい数字が必要となりますが、そこまで細かいものを最初からつけていくのは大変ですし、計算も面倒です。
大体の金額でも、自分が使っているお金の流れはわかるので、細かくなくても問題はありません。
ただ、大まかに金額をつける際、注意していただきたいのが、金額を低く記載しないことです。
1320円の買い物があった場合、細かい金額を家計簿に1000円と記載してしまうと、実際に使ったお金額よりも低い金額で記録されてしまうので、手元に残るお金が多めになります。
そうなると、「意外と手元に残るお金多い」と勘違いし、節約や貯金が難しくなる可能性があります。
大まかに家計簿をつけることに慣れてきたら、徐々に細分化していき、より正確な家計簿を作っていきましょう。
④毎日やるという意識を捨てる
お金の動きは、多少なりとも毎日起こるものです。
しかし、細かい記録を毎日つけるのは大変ですし、家計簿をつけなきゃいけないと思いながら生活をするのはストレスが溜まっていきます。
家計簿をつけることでストレスとなるようなつけ方は避けなくてはなりません。
そこで、家計簿を毎日つけるという固定概念を捨てることで、そういったストレスを解消することができます。
レシートさえ持っていれば、一週間前でも一か月前でも、買ったものを忘れずに記録できます。
もし、数日前にどのくらい使ったか、何に使ったかわからない場合には「その他の支出」として大体の金額を記入する程度の大まかさで記録しておきます。
レシートは必ずもらう、買い物後にスマホやメモ帳などに何を買ったかを記録する、こうした対応をすることで毎日つけるという必要がなくなるのです。
⑤家計簿を振り返る
記録をつけるだけでは意味がありません。毎週でも毎月でも、家計簿を見返すようにしましょう。
使いすぎたという反省点や節約できた良い点などがわかり、次に生かすことができます。
家計簿をつけて見返して反省をするということを繰り返し、より効率的な節約を目指していきましょう。
慣れてきたら細かくしていく
慣れないうちは何を見たらいいかわからなかったことでも、続けていくと何が知りたいかがわかってきます。
家計簿の記録に慣れてきたら、記入する項目を細分化し、より正確な家計簿を作ってみませんか?
主に必要とされる項目
人によって必要となる項目は変わりますが、おすすめする項目を紹介していきます。
- 「収入」……給料やボーナスなどの収入
「食費」……ランチや夕食などの食費
「交通費」……通勤や通学、タクシーやバスにかかる費用
「日用品費」……日用雑貨の購入費
「医療費」……病気やケガで病院通いや常備薬などの購入費
「美容費・ファッション費」……美容院や衣服にかかった費用
「固定費」……毎月決まった支払いをする家賃や通信費などの費用
「交際費」……飲み会やプレゼントなどの交流や交際での費用
「娯楽費」……遊びやゲームなどの趣味にかかった購入費
「臨時費」……冠婚葬祭や引っ越しなど不定期に発生する費用
このような項目に分け、しっかりと管理をしていくことができます。特に気になる項目があれば、その中でさらに細分化してもOKです。
まとめ
家計簿とは、あくまでも自分のために記録するものであり、無理して細かい決まりを作る必要はなく、大まかにお金の流れを知ることができます。
お金の管理だと思わず、日記のような気楽な感じで始めることが長く続けるコツといえます。
そして、楽しく続けるために、ノートやアプリを可愛いものにしたり、書きやすく自分でカスタマイズすることも効果的です。
家計簿は節約への近道とも言えます。少しでも楽しく家計簿をつけて、効率的に節約をしていきましょう。