【例文あり】社内SEの志望動機 | 周りと差がつく書き方やNG例を徹底解説

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この記事でわかること

  • 社内SEの志望動機の例文
  • 社内SEの志望動機を書く際の注意点とNG例
  • 社内SEの志望動機の書き方・ポイント
編集者プロフィール
ウィルオブテック事業部
坂田 雄平

過去に8年ほど、受託企業でITエンジニアの経験あり。長年培ってきたエンジニア経験をもとに、求職者さまに寄り添ったキャリア支援を得意としている。

「社内SEになりたい理由」が明確でないまま転職活動をしていませんか?

ITエンジニアとしての経験を活かしつつ、ワークライフバランスを整え、安定した環境でキャリアを築けるのが社内SEの魅力です。

しかし、志望動機が曖昧だと、「なぜこの会社でなければならないのか?」という面接官の疑問に答えられません。

この記事では、転職を成功に導く説得力のある社内SEの志望動機を作るポイントをわかりやすく解説します。

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社内SEとは

そもそも社内SEとは、企業独自で情報システム部などのIT部門を設け、その部門に雇い入れられたSEを指します。

業務内容や担当する範囲は勤めている企業によって異なりますが、システムを開発し納品すれば業務完了となる一般的なSEと異なり、ひとつのシステムの開発から運用保守まで長く関わることもあるのが社内SEの特徴です。

自社の社員が専門的な知識とスキルを持ってシステムを担当するため、企業にとっては社内システムの開発や管理をワンストップで行えるメリットがあります。

▼社内SEについてより詳しく知りたい方
社内SEの年収は低い? 年齢別の相場や年収アップの方法も解説もあわせてご覧ください。

社内SEの仕事内容

一企業の組織に所属している社内SEは自社のシステム全般が仕事範囲となり、大きく分けると「社内システム」「社内インフラ」「ヘルプデスク」の3つがメインの業務になります。

それぞれの具体的な仕事内容については次から分かりやすく解説していきます。

社内システムの運用・保守

財務会計や生産・在庫管理、販売・顧客管理、人事・勤怠管理など、社内で導入している各種システムが問題なく継続的に稼働できるよう、日常の運用や保守を行います。

特に基幹システムとなると予期せぬトラブルが会社の事業や利益に大きな打撃をもたらすこともあるため、システムを日常的に使い続けられる状態を保つことが社内SEの重要な使命です。

既存のシステムで会社の課題解決が難しい場合は、自社に合ったシステムの構築を行う場合もあります。

社内インフラの整備

社内のネットワーク環境やサーバーなどのインフラを整備し、社内システムの安定的な稼働をサポートします。どんなに優れたシステムを導入しても、使えなければ意味がないからです。

サーバーを自社に設置したり近年急速に普及しているクラウドサービスを利用したりするなど、どの方法が企業にとって最適解であるかを見極めて実行します。

ヘルプデスクの運営

社内からのITに関する問い合わせ窓口、いわゆるヘルプデスクとしての役割もあります。

社員がシステムやIT機器を快適に利用し、滞りなく業務を進められるようサポートを行います。

社内システムはもちろん、パソコンやプリンター、Office製品の使い方などの問い合わせは情報システム部に寄せられるため柔軟力が欠かせません。

社内SEの志望動機の書き方・ポイント

ここからは、絶対に抑えておきたい志望動機の書き方のポイントを紹介します。

実際に文章に落とし込む前に必ずチェックし、あなたの熱い思いを余すことなく面接官に伝えてください。

スキルや経験、自分の強みを明確にしておく

自分の現状のスキルとこれまでの経験を整理し、社内SEの業務にどう活かせるかを明確にしておくことで、採用担当者に自分の強みを具体的かつ効果的にアピールできるようになります。

未経験者や異業種からの転職の場合は、これまでの経験から社内SEでも活かせそうな要素を見つけ、それらを整理して言語化することが重要です。

また、学習意欲や責任感、コミュニケーション能力などの自分の強みやIT関連資格の取得などをアピールすることも忘れないようにしましょう。

なぜその企業を選んだのかを具体的に結論から書く

まずは、複数ある企業の中からその企業を選んだ理由を明確に書くようにしましょう。希望する企業を徹底的に研究し、その企業でなければならない理由を裏付けることで入社意欲の高さをアピールしてみてください。

例えば、業界内のポジションや力を入れている事業、競合他社との差別化や社内風土など、面接官にはっきりと説明できる「その企業を選んだ理由」を明確にすることが大切です。

志望動機を書き終えたら、企業名を変えれば他の企業でも通用する汎用的な理由になっていないかどうか、確認を徹底しましょう。

なぜ社内SEになりたいのかを具体的に結論から書く

次は、通常のSEではなく社内SEを志望する理由を具体的に書きましょう。

社内SEは企業の中でも「縁の下の力持ち」のポジションといえますが、それゆえに「社員の役に立ちたい」という単純な理由だけでは印象に残らないケースも多々あります。

社内SEとしてインフラ面で社員のサポートをすることはもちろん、会社の業績アップに貢献していく姿勢を前向きにアピールし、自分が企業の成長に必要な人材であることを伝えることが大切です。

どのように会社に貢献できるか、入社後のビジョンを具体的に結論から書く

最後に、会社への貢献や入社後のビジョンを志望動機に落とし込むことも重要です。

例えば、これまでSEとして培った知識・経験・スキルを活かせる場面を分かりやすく表現しましょう。

また、人のサポートをすることが好きな人や、「縁の下の力持ち」としてチームを支えることが得意な人は社員から頼りにされやすく、立派なスキルとしてアピールできます。

どのような経験であっても視点を変えて「どう活かせるか」を考えれば、自ずと貢献できることが見えてくるでしょう。

社内SEの志望動機の例文

志望動機の書き方のコツが分かったところで、ここからは実際の例文を用いてご紹介します。

未経験者の転職と経験者の転職、それぞれのパターンに分かれて詳しく解説しますので、自身にあてはまる例文を参考にしてください。

未経験者の場合

常に最先端のIT技術を追求し働く人々の効率アップを実現している貴社でなら、自分のビジョンに合った貢献ができると考え、志望いたしました。

前職では約3年間、商品部の営業として働いておりました。営業先で起きたトラブルを解決するのはもちろん、「どうしたら未然にミスを防げるか」を常に考え、過去の事例をもとにルールの見直しや新しい制度の提案を社内外問わず行ってきました。その結果、お客様から感謝され本部長賞を受賞した実績もございます。

今後のキャリアを考えた時、自分が学んだ知識や技術を誰かの役に立てたいと思い、以前から興味のあったプログラムやインフラについて学ぶべく、専門学校の週末コースに通いました。

実際にプログラミングを勉強しレベルアップするにつれ、今後の社会全体の働き方を左右するであろうITの力で会社に貢献したいという気持ちが高まり、転職を決意しました。

営業の経験を活かし、社内SEとして貴社のインフラを支えることはもちろんですが、IT戦略に基づき課題解決や業績アップのための改善や構築を行うことを目標に働きたいと考えています。

<ポイント>
未経験であってもエンジニアの仕事に興味があり、努力する姿勢があることを必ず盛り込みましょう

今までの実績が分かるエピソードを書き、それが社内SEとしてどのように役に立つかをアピールできる構成を心がけてください。

新卒者の場合

常に最先端のIT技術を追求し働く人々の効率アップを実現している貴社でなら、自分のビジョンに合った貢献ができると考え、志望いたしました。

私は、御社の一員として社内のITインフラを支えることで、社員の皆様がより効率的に働ける環境づくりに貢献したいと考え、志望いたしました。

大学で情報工学を専攻し、プログラミングやネットワークの基礎知識を学ぶ中で、ITの力で業務改善や課題解決に携わることに魅力を感じました。特に、実習や自主的なプロジェクトを通じて、システムのトラブル対応や改善提案の経験を積むことができました。

実際にプログラミングを勉強しレベルアップするにつれ、今後の社会全体の働き方を左右するであろうITの力で会社に貢献したいという気持ちが高まり、転職を決意しました。

営業の経験を活かし、社内SEとして貴社のインフラを支えることはもちろんですが、IT戦略に基づき課題解決や業績アップのための改善や構築を行うことを目標に働きたいと考えています。

<ポイント>
新卒者の場合は実務経験が乏しいため、自分がITやシステムに興味を持ったきっかけや、学んできたことを伝えることが大切です。

また、自分の強みや個性を志望動機とつなげて書くと、より一貫性のある内容になります。

経験者の場合

部署問わず多くの社員とコミュニケーションを取りながら、社員一丸となって最適なシステムを構築するという貴社の理念に共感し、志望いたしました。

前職ではシステム開発の会社に所属し、利益管理や会計システムの開発に携わってきました。要件定義から上流工程まで幅広く経験し、主任として複数のプロジェクを担当していましたが、自分たちが構築したシステムが実際どのように使われて会社に貢献しているのかを最後まで見届けたく、またユーザーの生の声を受け止めて改善したいと強く思うようになりました。

常に効率化を念頭に業務にあたっていた強みや経験を活かし、経営視点を持って組織の成長に貢献したいと考えています。

<ポイント>
前職でどのような業務を担当していたのか、また経験によって得た強みを最大限にアピールしましょう。

前職とまったく同じ姿勢で臨むのではなく、次の段階にステップアップしたいという意思を示せればベストです。

Slerから転職する場合

これまでSlerで多くのシステム開発や運用に携わる中で、クライアント企業の業務改善や効率化に深く関わることにやりがいを感じてきました。

しかし、より身近な環境で自社の業務やシステムの改善に直接携わり、長期的な視点で組織の成長に貢献したいと考えるようになりました。

御社の社内SEとして、自社の業務を理解しながら最適なITソリューションを提案・実現し、社員の皆さまの働きやすさ向上に寄与したいと強く思っています。

<ポイント>
今までの経験を活かしつつ、なぜ社内SEに興味を持ったのかを伝えるのが重要です。

具体的にどんな貢献をしたいのかを示しつつ、企業のニーズや特徴に合わせてアレンジできるとなお良いでしょう。

SESから転職する場合

私はこれまでSESとして多くの企業のITシステムの構築・運用に携わってきました。その中で、クライアント企業の業務やニーズを深く理解し、最適なITソリューションを提供することにやりがいを感じてまいりました。

一方で、より長期的に企業の成長に貢献し、社内のIT環境を改善・最適化していきたいと考えるようになり、社内SEへの転職を志望いたしました。御社の一員として、これまでの経験を活かし、社内のITインフラの整備やセキュリティ強化、社員のITサポートなどを通じて、働きやすい環境づくりに貢献したいと考えております。

また、社内の業務フローや文化を理解しながら、長期的な視点でIT戦略を立てていきたいと考えており、御社の一員として成長していきたいと強く思っております。

<ポイント>
なぜ社内SEに興味を持ったのか、自分のキャリアビジョンとどうつながるのかを明確にし、SESで培った技術力やコミュニケーション能力、プロジェクト管理の経験を具体的に述べましょう。

そして、応募先の企業の事業内容やIT戦略に共感した点を盛り込めるとより採用担当者に響きやすくなります。

社内SEの志望動機を書く際の注意点とNG例

最後に、志望動機を書く際に気を付けておきたい注意点とNG例は以下の通りです。

  • 言葉の表現が幼稚
  • 受け身かつネガティブな表現が多く、入社後の成長がイメージできない
  • 志望理由が弱いテンプレのような文章で、熱意が伝わらない
  • 企業が求めている人材と合致していない
  • 福利厚生や給与などの待遇面が志望理由となっている

志望動機を書き終えても最後まで気を抜かず、稚拙な表現や違和感の表現がないかもう一度確認してみましょう。

言葉の表現が幼稚

志望動機は内容以外に言葉遣いもチェックされます。

正しい言葉遣いができていない人はビジネスマナーが身に付いていないと判断されやすく、選考では致命的なマイナスポイントになり得ます。

例えば、「ちょっと」「~というか」「~的な」「〜みたいな感じです」などの話し言葉は、フォーマルな書類である履歴書に相応しくありません

受け身かつネガティブな表現が多く、入社後の成長がイメージできない

志望動機は求職者の熱意を企業にぶつけるチャンスの場です。その中で「勉強させていただきたいです」といった受け身な表現は、企業側に消極的な印象を与えてしまう可能性があります。

企業側は能力が高く社風に合った人材を求めるのはもちろんですが、それに加えてやる気があり、仕事や成果に対する熱意が強い人ほど魅力的に映ります。

また、「今のスキルでは不安ですが、入社後に頑張ります。」のような表現は受け身でネガティブな印象を与え、成長意欲も伝わりにくいため、入社後にどんなスキルや経験を積みたいのかを前向きに表現しましょう。

志望理由が弱いテンプレのような文章で、熱意が伝わらない

志望理由が「貴社の離職率の少なさに惹かれました」「あまり頑張りすぎずに適度に働きたいです」など、明らかに熱意が感じられないものは印象ダウンを招きます。

志望動機は自分の経験やスキル、そしてその企業で何を実現したいのかを具体的に伝えることが大切です。

単なる「ITに興味がある」「安定した会社で働きたい」などのありふれた表現ではなく、なぜその企業の社内SEに魅力を感じたのか、具体的な理由やエピソードを盛り込むようにしましょう。

「IT業界に興味があり、安定した会社で働きたいと思い志望しました。」というような文章も熱意や具体性に欠け、企業側に響きにくいため、ほかの企業でも使い回せるテンプレートのような表現はNGです。

企業が求めている人材と合致していない

志望動機を書く際は企業の求めるスキルや価値観を理解することが重要です。

募集要項や企業の理念をしっかり読み込み、自分の経験や志向がどうマッチするのかを伝えるようにしましょう。

例えば、「ITスキルを活かして、どこでも活躍できる人材になりたいです」というような表現は、企業の求める具体的なスキルや役割とズレている印象を与えかねません。

福利厚生や給与などの待遇面が志望理由となっている

福利厚生や給与などの待遇面は重要ですが、「給与や福利厚生が良いから応募しました。」のように志望動機の中心に据えるべきものではありません。

あくまで企業や仕事への興味・熱意を伝え、その上で待遇面についても触れる程度にとどめておきましょう。

まとめ

社内SEの志望動機を書く際は、入社後にどのような貢献ができるか適切に伝えることが重要です。熱意が伝わる文章であれば、企業から好印象を持たれるでしょう。

もし志望動機を上手くまとめる自信がないなら、転職エージェントへの相談がおすすめです。転職のプロから志望動機の作成をサポートしてもらえます。

妥協せず納得のいく転職で、今後のキャリアアップを叶えましょう。

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よくある質問

企業が社内SEに求める資質は?

企業に求められる社内SEの資質には以下の3点があげられます。

  • 知識・経験・スキルが備わっている人
  • 好奇心旺盛で努力し続けられる人
  • コミュニケーション能力が高い人

社内SEとして欠かせない業務のひとつにインフラ整備があり、ネットワーク構築やサーバー構築のためには基本的な知識やスキルは欠かせません。

また、日々進化しているIT業界の中で、好奇心旺盛で努力し続けられる人はどの企業からも重宝されます。

さらに、社内システムは一人の社内SEに全権が委ねられるのではなく、さまざま部署の社員の要望や事情を汲みながら作り上げていくものであるため、常に相手の視点に立って考えられるコミュニケーション能力も社内SEには必要不可欠です。

社内SEの志望動機を書くうえでどんな準備をすればいい?

社内SEの志望動機を書く際は事前に以下のような準備してくと良いでしょう。

  • 企業研究をしっかり行い、企業の求める人物像を理解する
  • 自分の経験やスキルを整理する
  • 具体的なエピソードを用意する
  • 志望動機の構成を考える

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