エンジニアのキャリアパスを徹底解説!種類や具体例設計方法を紹介

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この記事でわかること

  • エンジニアのキャリアパスが重要な理由
  • エンジニアの主なキャリアパスと具体例
  • 理想のキャリアパスを設計する方法
編集者プロフィール
ウィルオブテック事業部
坂田 雄平

過去に8年ほど、受託企業でITエンジニアの経験あり。長年培ってきたエンジニア経験をもとに、求職者さまに寄り添ったキャリア支援を得意としている。

エンジニアが職人的にコツコツとひとつのことをやり続ける時代は今や過去のことです。エンジニアはキャリアパスを構築し、自ら変わっていくことが当たり前の社会となりつつあります。

そこで、今回はエンジニアが描くべきキャリアパスの種類や具体例、設計方法などについて解説します。

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エンジニアのキャリアパスが重要な理由

今を漫然と生きていると、10年後20年後に後悔することになりかねません。そうならないためには、将来的にどのようなポジションでどのような働き方をして、どのような業務を担当しているのか見据え、今のうちからしっかりとキャリアパス(キャリアの道筋)を描いていくことが大切です。

また、キャリアパスをしっかりと描いておくと説得力が生まれるので転職活動が成功しやすくなります。転職先の選び方に一貫性が生まれるので、入社後のミスマッチリスクを下げることができるでしょう。

さらに、キャリアパスがあると、目指すべきことが明確化されるため、将来への不安を軽減し仕事へのやりがいや充実性を向上させることにもつながるはずです。

エンジニアの主なキャリアパス

次はエンジニアの主なキャリアパスについて具体的に解説していきます。

スペシャリスト

スペシャリストとは、ある特定のスキル領域に特化して高い知見を持つ専門技術者のことを指します。

特に、IT業界においてよく使われている肩書です。

IT業界ではシステムエンジニアリングが年々高度化・複雑化しており、質の高い情報処理を実現させるためには広く浅く知識を持つ人材だけではなく、狭く深い知識を持つ特別な人材が求められています。

スペシャリストはそうした専門的な技術を持っていることに加え、開発業務全体の責任者としてチームを引っ張っていく存在です。

経済産業省が策定したITスキル標準「ITSS」の定義によれば、ITSSが設けた特定分野の中においてレベル3以上のスキルが認められたものを「ITスペシャリスト」と呼称することも合わせて覚えておきましょう。

ジェネラリスト

ジェネラリストとは広い分野に精通し、開発チームやプロジェクト全体を取りまとめる役割の人のことです。

具体的には、クライアントとコミュニケーションを取りながらコスト面や実用性を考え、関連するエンジニアなどに的確な指示を与える司令塔的な役割を担います。

システム開発には上流(企画・設計フェーズ)と下流(導入・運用フェーズ)がありますが、ジェネラリストはこのどちらにおいても関わる点が特徴です。そのため、コミュニケーション能力はもちろん、計画性のある思考能力なども求められます

マネージャー

マネージャーは個別単位のプロジェクト管理ではなく、もっと上の立場から開発部門やチーム全体の統括を行う管理職です。ただし、個別単位のプロジェクトをマネジメントするケースもあります。

立場的に人事評価や人材採用といった企業経営に関わる仕事が増えるポジションであり、将来的に起業を考えている方にも向いているといえるでしょう。

その一方で、現場の最前線で開発する機会は減少するため、エンジニアとしての能力を高めたい方には不向きなポジションです。

エンジニアのキャリアパスにおける具体例

続いてどのようなキャリアパスを描けばいいのかについて、具体的に解説します。

システムエンジニアのキャリアパス

システムエンジニアが描くキャリアパスとして代表的なものには、ITアーキテクトやITコンサルタントや異業種の社内SEなどが挙げられます。

ITアーキテクトとはシステム開発やアプリ開発の根本を理解し、企画・検討・提案から運用・保守まですべて行うことのできる知識やスキルを有した技術者のことです。

当然、幅広い知識が必要となります。また、マネジメント能力も重要で、適切な人材配置やコスト管理、リスク管理などもできる知見が必要です。

さらに、クライアントとプロジェクトエンジニアとの情報交換や意思疎通ができなければならないため、高いコミュニケーション能力や強いリーダーシップも求められるでしょう。

ITアーキテクトになるための近道のひとつとしては、国家資格である「システムアーキテクト(SA)」の資格を取得するというものが挙げられます。

同じく国家資格である「プロジェクトマネージャ(PM)」も取得すれば役に立つはずです。なお、これらの資格試験は情報処理推進機構(IPA)によって提供されています。

次にITコンサルタントですが、こちらは企業が持つ情報技術の課題に対して解決策を提示し、企業の発展を助ける技術者のことです。

コンピュータソフトウェアをはじめ、データベースシステムやマルチメディア、企業・個人のネットワーク、ハードウェアといった分野においてサポートします。また、それらの技術のトレーニングなどを行う点も特徴です。

クライアントとの綿密なコミュニケーションが必須の職業のため、「高いコミュニケーション能力」が必要とされます。

また課題から解決へ至るまでの道筋を立てるための「論理的思考力」、そして期限に合わせてプロジェクトを進行させる「マネジメント能力」も重要です。

なお、ITコンサルタントとして成功するには、『この人になら任せられそうだ』と思わせるだけの肩書が必要不可欠な点も覚えておきましょう。肩書としては、有名企業の職歴や、大規模プロジェクトの実績、有名大学の学位などが挙げられます。

社内SEは社内の経営課題や事業課題などをシステムの開発や改修などによって解決する仕事です。一般社員のサポートを通じてIT分野のさまざまな業務に携われるため、幅広い知識を得られます。一般社員とも関わる機会が多いため、コミュニケーション能力も求められるでしょう。

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サーバサイドエンジニアのキャリアパス

サーバサイドエンジニアのキャリアパス例としては、「データベースエンジニア」や「セキュリティエンジニア」、「フルスタックエンジニア」などが挙げられます。

データベースエンジニアはデータベースの設計・開発・運用・管理などを行うのが特徴です。そのため、データベース関連システム(Oracle・MySQL・Microsoft SQL Serverなど)への深い造詣が求められます。

また、近年はIoT(Internet of Things)を導入する企業も増えており、ビッグデータを扱う知識も必要です。

セキュリティエンジニアは文字通りセキュリティ対策を行うことに特化した職種です。ハッキングにより仮想通貨(NEM)が流出したコインチェック事件など、ITが社会に大きく浸透している近年は、サイバー攻撃による損害が大きくなっています。

そのため、セキュリティエンジニアの需要が年々高まっている状況です。

セキュリティエンジニアとして活躍するには、「CompTIA Security+」や「シスコ技術者認定」、「ネットワーク情報セキュリティマネージャー資格(NISM)」などの資格を取得し、サーバやセキュリティに関する高い知識を習得する必要があります。

フルスタックエンジニアはサーバサイド、フロントエンド、インフラといったエンジニア業務のすべてに対応するエンジニアです。

そのため、設計や開発はもちろん、運用やメンテナンス、アップデートに至るまでエンジニア業務のすべてに関する深い知見を求められます。

フロントエンドエンジニアのキャリアパス

フロントエンドエンジニアの描くキャリアパスの代表例には「WEBデザイナー」や「WEBディレクター」などがあります。

WEBデザイナーは企業や個人などから依頼されたWEBサイトをデザインし、制作するのが仕事です。

そのため、WEBデザインの最新トレンドの知識や、Illustrator・Photoshopなどのデザイン系ソフトの操作スキルに加え、イラスト作成技術、配色・レイアウトの知識やセンスなど、さまざまなデザインスキルが求められます。

WEBディレクターはWEBの制作や運営などに関わるプロジェクト全体を管理・進行する職種です。

マネジメント能力が必要とされるほか、さまざまな関係者との折衝を求められるためコミュニケーション能力も欠かせません。また、WEB開発における技術やデザインのトレンドを常に把握しておくことも重要です。

セキュリティエンジニアのキャリアパス

セキュリティエンジニアのキャリアパスとしては「セキュリティ管理者」や「セキュリティコンサルタント」、「ホワイトハッカー」などが挙げられます。

セキュリティ管理者は、セキュリティエンジニアのキャリアパスとして一番に考えられる職種です。

セキュリティ管理者はセキュリティシステムを統括し、時には経営戦略への提言も求められる重要なポジションであり、セキュリティに関する高い知識が求められます

セキュリティコンサルタントは、セキュリティの知識を活かし、企業や個人などに対してセキュリティ面でのアドバイスを行う職種です。

現状の問題を聞き出すヒアリング力、そして出てきた問題に導く論理的思考力などが必要になります。

ホワイトハッカーとはネットワークを解析・改造する技術、いわゆる「ハッキング技術」を善良な目的で使う人のことです。

ブラックハッカー(クラッカー)などが使うコンピューターウィルスや、クラッキングツールなどに対する高度な知識を持ち、それに対抗するためのシステム構築やツール開発などを行うことのできるスキルが求められます。

エンジニアが理想のキャリアパスを設計する方法

ここからは、理想のキャリアパスを設計するためにはどのような部分に気を付けるべきなのかを解説します。

目標の確認

まずは大まかな目標として「スペシャリスト」「ジェネラリスト」「マネージャー」のどれになりたいのかを考えるところから始めましょう。これが決まらないと詳細を詰めることができません。

転職エージェントを利用する場合にも、ここがしっかりと決まっていると適切な企業を提案してもらえる可能性が高まります。大まかな目標が決まったら、今度は細かくキャリアプランを構築していきましょう。

自己分析

キャリアパスを構築する上で自己分析は重要です。自己分析ができていないままに描いたプランでは、描いたようには絶対に推移しません。

まずは自分のスキル的な強み・弱みを言語化し、今後どんな経験やスキルを積めば目標に近づけるのかを明確にしましょう

また、これまでに関わってきたプロジェクトで解決してきた課題を振り返り、どうしてそのような課題が生まれ、どのようにして解決できたのかを言語化できるようにまとめておくことも大切です。

ここでしっかりまとめておくと、後々転職する際の面接でも役立ちます。

次に人間性の自己分析を行いましょう。

自分がどういう人間なのかを理解しないまま理想だけでキャリアパスを描くとミスマッチが起こるリスクが高まります。自分の性格や特性を見つめ直し、どのようなポジションに向いているのかを明確にしてください。

情報収集

日ごろから情報収集を行うことも大切です。WEB上では、エンジニアにとって役立つ情報・ノウハウを発信している「Qiita(キータ)」などのサービスもあり、エンジニア同士でつながることもできます。

最近はオンラインで勉強会が開催されていることも多いので、さまざまなエンジニアとコミュニケーションを図って、キャリアパスについて相談してみるのもよいでしょう。ロールモデルとなるような方を見つけることができれば、役立つ指針となるはずです。

また、希望の職種につくために必要なスキルや知識などの情報を集めたい場合は、キャリアアップ(エンジニア)関連の本を読むのもよいでしょう。

実際にエンジニアとして活躍してきた人のリアルなエピソードに触れれば、いい刺激になるはずです。

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ゴール・期限の設定

どのような職種のどのようなポジションに至ればゴールなのか、そしてそのゴールに至るまでの期限はどのぐらいなのかを明確にしましょう。

その際は、自身に足りないものをリストアップし、ゴールにたどり着くために必要な要素を洗い出しておくことも大切です。

こうすることで自分の中での認識が「漠然とした夢」から「明確な目標」となり、今後とるべきアクションプランを計画しやすくなります。

具体的な期間としては、3年後、5年後というように具体的な数字を使うのがおすすめです。

転職もキャリアパスを描く1つの選択肢

同じ企業内で実績を積んでポジションを上げていくのもひとつの考え方ですが、より高い目標を掲げるのであれば「転職」を用いてチャレンジしていくのもひとつの手。

転職をすると人間関係はもちろん仕事内容もリセットされてしまいます。それは大きな負担となりますが、同時にさまざまな経験を与えてくれるはずです。

転職を考えている場合は、転職エージェントの利用も検討してみましょう。

転職先を最初から一社に絞っているというのであれば別ですが、数ある選択肢の中から自分に合った企業を選び出すというのは非常に難しい作業です。

入社後にミスマッチが起きて後悔するようなことを避けるためにも、サポートしてもらうことをおすすめします。

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まとめ

今回はエンジニアのキャリアパスについて解説しました。

エンジニアの大まかな目標としては「スペシャリスト」「ジェネラリスト」「マネージャー」の3つが挙げられます。スペシャリストは特定分野の専門家、ジェネラリストは幅広い分野に知見を持つ技術者、そしてマネージャーはエンジニアたちをまとめる管理職です。

一度自分を見つめ直し、自分にあったキャリアパスを構築しましょう。

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よくある質問

エンジニアの主なキャリアパスを教えてください。

基本的ではありますが「スペシャリスト」「ジェネラリスト」「マネージャー」などが、まずはあげられます。詳細は「エンジニアの主なキャリアパス」で説明しているので確認ください。

エンジニアのキャリアの具体例を教えてください。

エンジニアの種類によって変わりますが「システムエンジニア」「フロントエンドエンジニア」「サーバーサイドエンジニア」「セキュリティエンジニア」の詳細は「エンジニアのキャリアパスにおける具体例」で説明しているので確認ください。

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