介護業界と聞くと、残業が多かったり休みが取れなかったりしてマイナスイメージを持たれることがあります。
そのため、介護業界にはブラック企業が多いと転職をためらう方もいるのです。
確かにそういった施設や企業もないとは言い切れませんが、残業が少ないところや休みや研修などの福利厚生が整っている企業もあります。
この記事では、介護業界のホワイト企業の特徴や転職のコツを解説していきます。
ブラック企業についても触れていくので、見極めるポイントとして参考にしてください。
- 介護業界にもホワイト企業があるので見極めが大切!
- 介護業界は人手が足りずに大変な仕事をするイメージがあるため、ブラック企業が多いと思われる方はいます。しかし、実際は勤務体制や職場改善なども行われているのでホワイト企業が多くあります。
株式会社ウィルオブでも介護職に力を入れているので、多くの求人を保有しています。また、担当者がじっくりとヒアリングを行うので、希望条件に合う仕事を紹介することが可能です。気になる方は、相談だけでも大丈夫なのでぜひ一度お問い合わせください。
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介護業界にブラック企業が多いのは本当?
介護業界は、慢性的な人手不足であるために残業が多く休めないだけでなく、給料も低いといったマイナスな印象を持ってしまう方がいます。
たしかに、残業が多く休みづらいところもないとはいい切れませんが、シフト通りの時間で残業が少なくて休みもしっかりとれる企業や施設は多くあります。
なかには、未経験でも安心して働けるような研修制度や福利厚生が充実しているところがあります。
大切なのは、ブラック企業もホワイト企業もあるためそれを見極めて自分に合う職場で働くことです。
ブラックと言われる要因
ここからは、ブラック企業が多いといわれる大きな要因を見ていきます。
自分が働いている職場がブラックかを見極めるだけでなく、求人情報を見るだけでもわかることがあるので転職時の参考にもしてください。
残業が多い
人手不足によって一人が担う業務が多く、勤務時間内で終えられないことがあります。
通常であれば時間外勤務となるので残業手当が出るのですが、施設によってはサービス残業として手当を出さないところもあります。
このような施設があるために介護業界は残業が多くブラックなイメージがついてしまいますが、これはあくまでもごく一部です。
実際のところ、介護労働安定センターが発表している「令和3年度介護労働実態調査(介護労働者の就業実態と就業意識調査)」によると、有期雇用職員と無期雇用職員のどちらも残業がない割合が最も高い結果でした。
次いで多いのは、残業時間が5時間未満なので多少の残業時間が発生すると言えます。
有給や突然の休みが取りづらい
介護の仕事は、利用者の体調や様子によって対応が変わるため、何があっても対応ができるような体制を整えておく必要があります。
そのため、介護職では休みが取りづらい印象が強まってブラックであるといわれてしまう要素の要因となっています。
しかし、多くの場合で一人が一人の利用者を担当しているのではなく、複数体制で一人の利用者の担当をしているので休むときは調整をしてもらえます。
もとからのシフトで組まれている休日は取得できますし、条件を満たせば有給休暇も取得できるので取りづらいとは言い切れません。
給料が低い
以前は給料が低い傾向であったこともあるため、介護の仕事が大変なのに給料とのつり合いが取れていない印象からブラックだといわれてしまっています。
しかし、実際は厚生労働省が発表している「令和4年度介護従事者処遇状況等調査結果」によると介護職員の平均給与額は31万7540円だったのでそこまで低いとは言えません。
それでも、雇用形態や働き方によってはまだ給料が低いとも見える場合があるため、給料が低くならない働き方を目指す必要があります。
慢性的な人手不足
人手不足の問題は、介護業界全体で言えることで制度としても改善を図っていますが、現状ではまだ人手が足りずに大変なところがあるためブラックなイメージがついています。
介護労働安定センターが発表している「令和3年度介護労働実態調査(事業所における介護労働実態調査)」を見ると、採用した職員の人数が確保できている割合は38.3%で確保できていないとしている割合は41.2%であることから、人手不足が続いているといえます。
この改善には時間がかかる問題ですが、制度として改善する動きがあるため問題が解消されていく期待が高まっているのです。
ホワイト企業8つの特徴
これまで介護業界にブラック企業が多いといわれている要因を解説してきましたが、ここからはホワイト企業の特徴を紹介します。
とくに、介護業界での転職を検討されている方は仕事を探すときの参考にしてください。
残業が少ない
これはブラックといわれる要因でも話しましたが、残業がないと答えている職員は半数以上いたため、残業が少ない施設は多い傾向があると言えます。
しかし、残業がないだけで申告しないサービス残業がある可能性もあるので、施設の担当者に確認しておきましょう。
直接質問をすることが難しい内容ではありますが、勤務時間内で業務が終えられているかや勤務時間を記録している方法などを聞いておくことで、勤務体制を知ることができます。
休みがとりやすい
年間で定められた休日や有給休暇など、正当な休日を取得できる体制が整っている施設はホワイト企業である目安といえます。
急に休みを取る必要がある場合は、事前に上司への連絡を済ませておくことも必要です。
事前に連絡をしても利用者の状況によっては取得を却下されると思われる方もいますが、一人の利用者に対して複数人で対応しているので、よほどのことでない限り却下されません。
休む間は自分の仕事をほかの職員に任せるので、事前準備として自分がいなくても業務の対応ができるように整えておきましょう。
離職率が低い
離職率が低いと判断できる要素としては、つねに求人が出ているところや募集人数が多いところは注意してください。
働く環境が整っておらず定着率が低い可能性もあるため、疑わしい施設は避けることをおすすめします。
くわしく離職率が知りたいのであれば、施設に直接問い合わせるか転職エージェントを介して問い合わせてもらうなどの対応が必要です。
キャリアアップを目指せる
介護施設で研修制度や資格取得などのサポート体制などが整っているとキャリアアップが目指しやすいため、ホワイト企業の特徴だといえます。
介護に関して学ぶことをサポートしている施設は、育成に力を入れている傾向があるのでキャリアアップをしてスキルを上げられます。
また、この制度があるところは人でも足りていて業務にも余裕があるため、未経験でも安心して働ける可能性が高いのです。
転職時には、サポート体制も確認しておきましょう。
施設環境や人間関係が良い
働くのであれば、業務以外にも施設環境や人間関係も良いかも確認することをおすすめします。
施設環境が清潔であれば、施設の清掃や設備の管理などにも対応することができているため、ホワイト企業であるかの判断材料になります。
また、人間関係は職員のチームワークや利用者やそのご家族との交流をさしています。
この関係が良好なのも業務に余裕があると言えるので、施設見学があればそのときに確認してみてください。
福利厚生が整っている
「キャリアアップを目指せる」の項目でも話した研修体制を含む、福利厚生が整っているかもホワイト企業の特徴としてあげられます。
福利厚生には法定福利厚生と法定外福利厚生の二種類があり、そのうちの法定福利厚生は条件を満たせばだれでも加入できます。
もう一つの法定外福利厚生は、施設によって定められているものなので施設ごとで差があり、交通費や施設利用の優待サービスなどが対象です。
これはホワイト企業の特徴でもありますが、自分にとってプラスとなる福利厚生を選びたい方も注目しとくと良いポイントです。
厚生労働省の認定マークを取得している
実は、一定要件を満たせば得られる厚生労働省が認定売るマークがあることをご存じでしょうか?
この中でも「くるみん認定・プラチナくるみん認定」「ユースエール認定」を保有しているとホワイト企業といえます。
くるみん認定・プラチナくるみん認定とは、子育てのサポートに力を入れている企業だと認められると得られる認定マークです。
要件には、育児休暇や看護休暇などの取得や企業独自の育児をするための休暇制度の利用などが対象となります。
ユースエール認定は子育てではなく、若者の採用や育成に力を入れている企業だと認められると得られる認定マークです。
若者対象の正社員求人の申し込みや募集を行うなどを行って若者の採用や育成に積極的であるだけでなく、離職率や労働時間の要件を満たしているところが対象となります。
くわしくは、厚生労働省が発表するそれぞれの公式ページをご覧ください。
優良企業に転職するコツ
ここからは、これまでのホワイト企業の特徴やブラック企業の要因を踏まえ、良い施設に転職するコツを紹介していきます。
希望条件を明確にする
自分に合う仕事を探しやすくするためにも、希望する条件を明確にして優先順位をつけておくことをおすすめします。
しかし、この条件は多すぎると絞られすぎて逆に見つかりにくくなるため、目安として外せない条件を2~3個、妥協できる条件に優先順位をつけて3~5個ほどにしておきましょう。
この条件をホワイト企業の特徴にも注目して洗い出すと、ホワイト企業に転職できる確率が高まります。
自分が希望する条件が何かがわからない方は、転職エージェントに相談をして自分に合う条件が何かを相談する方法もありますよ。
勤務先となる施設の情報を確認
気になる施設がどのような運営をしているかを施設や運営会社のホームページで事前に確認をしておくことにより、ブラックな施設での勤務を回避することができます。
ホームページ以外にも施設見学のときに自分の目で確かめたり、電話やメールで施設の担当者に質問をしたりすることでも確認できます。
直接問い合わせることが難しい場合は、転職エージェントを介して確認することもできるので相談をしてみましょう。
介護職の資格取得を目指す
介護の仕事は、保有している資格によってできる業務が変わるため、多くの求人から探した方は資格取得をおすすめします。
また、資格を取得しておくことにより、介護に関する知識や技術を身に着けられるので未経験でも安心して働けるメリットもあります。
介護職でおすすめしている資格は以下3つですが、くわしく知りたい方は「介護士になるには?無資格での働き方や資格取得の方法を解説」をあわせてご覧ください。
- 介護職員初任者研修:基本となる知識やスキルを学べる入門的な資格
- 介護福祉士実務者研修:介護職員初任者研修の上位資格
- 介護福祉士:介護職で唯一の国家資格
介護職に特化した転職エージェントに相談
これまで、介護職がブラックといわれる要因やホワイト企業の特徴など解説してきました。
しかし、それらの特徴を見ても一人で転職活動を進めていくのが大変だと感じる方は少なくありません。
一人でなかなか見つけられない場合は、介護職に特化した転職エージェントに相談することを検討しましょう。
転職エージェントは仕事の紹介だけではなく、会社によって転職活動のサポート体制が変わるので転職活動の役に立ちます。
また、担当者がつくので履歴書や職務経歴書の添削、面接対策、資格取得支援などがあるので自分に合う転職エージェントに登録することをおすすめします。
株式会社ウィルオブ・ワークでも介護業界の求人を扱っているので、介護職への転職について相談をしたい方は以下より目的に合うところへお問い合わせください。
ホワイトすぎる企業は注意
ホワイト企業への就職について解説をしてきましたが、ホワイトすぎる企業にはブラック企業とは違った問題があるので注意が必要です。
介護業界は、人手不足が原因で一人が担う業務が多くなって業務の兼ね合いで休みがとりづらいなどの問題がありました。
しかし、こちらの「ブラックといわれる要因」で話したように現在は制度の改正などの動きによって介護業界の労働環境を改善するための動きが進んでいます。
改善は良いことではありますが、問題を改善しようと極端に業務を減らしたり、パワハラを恐れて叱らなくなったりすることで「ゆるい職場」になってしまうのです。
このようなゆるい職場は、社員の成長の妨げや仕事への意欲が減退するような悪影響を耐えるため、ブラックとは別の理由で離職者が増えてしまいます。
ブラック企業ではないものの、自分がやりたいことができるかを見極めてホワイトすぎる企業への転職も防ぎましょう。
よくある質問
ここからは、介護業界のホワイト企業に関してよくある疑問を質問形式で紹介していきます。
介護業界でホワイト企業を見分ける方法はありますか?
この記事でもいくつか紹介しましたが、自分が希望する条件を明確にすることと転職先となる施設について調べることが重要です。
ほかにも、見分ける方法はありますので、こちらの「優良企業に転職するコツ」を参考にしてください。
そもそもホワイト企業の特徴は何ですか?
介護業界で言われるホワイト企業の特徴は、わかりやすいポイントであれば残業が少ないことや定められた休日や有給休暇の取得がしやすいところがあげられます。
ほかにも、施設環境や人間関係が良好である、キャリアアップを目指せるなどの働く環境が整っているところもホワイト企業の特徴です。
別の特徴も知りたい方は「ホワイト企業8つの特徴」で解説しているのでご覧ください。
まとめ
介護業界はブラックである印象を持たれることがあるため、ブラック企業が多いのではないかと不安に思う方は少なからずいます。
しかし、実際は労働環境や介護職員への待遇の改善が進められているので、ブラックといわれるような無理な働き方をしている施設は少なくなっています。
施設によって変わりますが、残業がすくないところや休みが取りやすいのはもちろん、キャリアアップが目指しやすい、福利厚生が充実しているなどがホワイト企業の特徴です。
そのため、ホワイトな施設への転職を目指している方は、この記事で紹介した転職のコツを参考に介護職への転職を目指してみましょう。
また、今務めている施設がブラックではないかと不安な方の参考にもなるので自分の働き方について考え、希望する働き方ができる方法を考えていきましょう。
- 介護業界のホワイト企業への転職ならウィルオブに相談!
- この記事でホワイト企業の特徴や転職のコツを解説してきましたが、実際に一人で仕事を探したり条件を明確にするなどの転職活動は大変です。そこで、介護業界にも力を入れているウィルオブに相談をしてみませんか?
介護業界で働くといっても雇用形態や希望条件などによって選ぶ求人が変わります。一人ひとりに合わせた求人を提案しようとくわしくヒアリングをするので、誰かに相談をしながら仕事を探したい方におすすめです。気になる方はぜひ一度お問い合わせください。
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