アパレル販売員からの転職！おすすめの職業や活かせるスキルなど紹介

アパレル販売員は別の業界で働ける？

結論からいえば、多くの業界では未経験や無資格でも受け入れているところがあるので、はじめての業界でも働くことは可能です。

ただ、専門的な知識や資格が必要となる業界があるため、そのようなところへの転職は難しい傾向が強くなっていきます。

また、年齢が高くなるにつれ転職が難しくなることもあるため、転職を目指すなら早めに行動しておくようにしましょう。

ほかの業界に転職をしてからアパレル業界に戻りたいと思ったら戻ることもできるので、自分に合う仕事を探すためにも転職を検討してみてください。

アパレル販売員を辞めたくなる原因5つ

おしゃれで華やかに見えるアパレル販売員ですが、実際は接客でお客様の視線が気になったり在庫確認や商品補充で体力が必要になったりする大変な一面もあります。

長く働いているとつらいと感じ、自分に合わないと辞めたくなる方もいます。

ここでは、アパレル販売員を辞めたくなる原因をいくつかあげていくので、自分にとって何がつらいことか明確にしていきましょう。

仕事量と給料が釣り合わない

アパレル販売員は接客以外にもバックヤードの仕事があるので担当する業務量は多い傾向があります。

アパレル販売員の給料については、以下でまとめていきます。

【雇用形態別の給与（時給）】

※参照：求人ボックス給料ナビ「アパレル販売員の仕事の年収・時給・給料（2024/6/25時点）」
※正社員の時給は年収よりひと月20日8時間勤務で算出

雇用形態によって時給にばらつきがありますが、重要なのは自分が担っている業務量との釣り合いです。

店舗によっては扱うブランドの服を自費で払わなくてはならないため、購入時に社員割が使えたとしても出費が多くなってしまいます。

この出費がつらくて辞めることを検討し始める方は少なくありません。

土日休みが少ない

アパレル関係の仕事は休日に忙しくなることが多いため、土日出勤やどちらか出勤の体制を採用しています。

そのため、休みの日がほかの人とずれてしまい、友人と週末に遊びに行くなどの予定を組むことが難しくなるのです。

普段から友人と遊びに行くことがストレス発散方法だと、その機会が減ってストレスを発散できず精神的負荷がかかって辞めることにつながってしまいます。

ただ、平日が休みだと行列ができて普段行けないお店に行けたり、金融機関の利用がスムーズがったりするのでプラスな面もあります。

もちろん、土日休みのところもあるので、自分に合うシフトに調整することができますよ。

体力がもたない

これまでにも話してきましたが、アパレル販売員は接客やバックヤードの仕事が多いため立ち仕事が多いことから体力的な負担が大きくかかります。

さらに、立ち仕事をするため足のむくみや腰痛などの身体的な不調もあるので、普段からのケアが必要です。

身体や体力だけでなく、お客様と接する時間が多い販売職であれば気を遣うことによる精神的なストレスも少なからずかかります。

若いうちであれば多少の無理はできますが、年を重ねていくとそれが大きなってアパレルの仕事から離れてしまいます。

ブランドイメージと年齢が合わない

アパレル業界では、ブランドによって狙うターゲット層が変わるため、ブランドイメージを重視しているところがあります。

店舗によってはブランドの服を着て接客をすることがあり、ブランドイメージと年齢が合わないと服を選ぶことすら難しくなってしまいます。

そのため、年齢に近いブランドに転職して販売員を続ける方もいますが、自分の好きなブランドでないとモチベーションが下がる方も少なからずいるのです。

好きなブランドが合ってそれ以外では働きたくないこだわりを持つ方であれば、転職を検討するのも働きやすい職場を見つける良い手段だといえます。

将来が不安になる

仕事が好きで続けたいと思っていても、将来的にどのような働きかができるかを考えたとき、体力や年齢を考慮して辞めなくてはならないのかと不安になる方がいます。

今のキャリアを考えたとき、自分がアパレル販売員を続ける自身がない方は別の業界への転職を検討してみてください。

年齢に関係なく長く働けるところや、慢性的な業界であれば即戦力として採用してもらえることもあります。

自分の将来に不安を感じたら一度キャリアプランを考え、自分にとって良い仕事や職場が何かがを探して安心して働ける環境を整えていきましょう。

他業界への転職でおすすめの職業

仕事を辞めて、次に始めるならどういった仕事が良いのか。

希望条件に合う職種や、アパレル販売員としてのスキルを活かせる転職先をご紹介します。

オフィスワーク

「アパレル販売員を辞めたい原因とは？」でも話をしたように、体力がもたないと感じたら座り仕事が多いオフィスワークに挑戦する方法もあります。

オフィスワークは事務やコールセンターなど幅広く、体力を使う機会が比較的少なく専門知識を必要としないところが多い職種なので未経験からでも始められます。

基本的なパソコン操作ができれば良いですし、アパレル販売員として培ってきた接客スキルがあればコールセンターでも即戦力として働くことが可能です。

また、残業が少なく高時給な求人が多いのも魅力の一つなので、おすすめの職種といえます。

＞＞オフィスワークへの転職はこちら

営業職

話すことが好きだった人であれば、営業職がおすすめです。

アパレル販売員として、お客様へ服の組み合わせや着方などについてアドバイスをしていたのであれば、営業職も似通う部分が多いので合う可能性が高いといえます。

自社の商品をお客様へアピール・提案をし、業績につなげる仕事は目に見えて成果がわかるのでやる気も出てきます。

また、成果報酬型の場合は成果を出した分、給料も上がるので収入アップを目指すことも可能です。

＞＞営業職への転職はこちら

接客・サービス業

アパレル販売員として疲れたけれど、販売員としての仕事が好きな人はジャンルを変えてみるのもおすすめです。

飲食店ではホールでの接客業、デパートなどの惣菜店であれば販売員としてのスキルも活かせます。

また、制服貸与の店舗も多いので服装に悩むこともありません。

アクセサリー店や雑貨店であれば、服装が自由のところも多いのでこれまでに買ってきたブランド服を活用できます。

アパレルではないにしろ、販売員としてのスキルは備わっているので業務に慣れるのも早く、重宝される可能性が高いです。

＞＞接客・サービス業への転職はこちら

介護職

介護職は、慢性的な人手不足で未経験から始められる仕事の一つです。

専門的な資格が必要と思われることが多いのですが、介護士の補助や施設内の清掃など資格や経験がなくてもでき仕事も意外と多くあります。

まずは未経験として働いて、その間に資格取得の勉強をするのもおすすめです。

資格を保有しているとできる仕事も増えるので、長く働きたい方は取得を目指してみたくださいね。

＞＞介護職への転職はこちら

IT業界

専門的なスキルが必要と思われがちですが、実際は資格やスキルを必要としないところもあるので、パソコンが使える方は挑戦してみるのもおすすめです。

ただし、IT業界は情報や技術が常に新しくなっているため、情報収取や学ぶ努力が必要だといえます。

IT業界のなかでも自分がどのような仕事をしたいのかを考え、必要なスキルや資格について働きながら学ぶことでより一層の即戦力として活躍できますよ。

＞＞IT業界への転職はこちら

他業界で活かせるおすすめのスキル

他業界に転職をするときは未経験であることが多いため、少しでも戦力となるためにはこれまでアパレル業界で培ったスキルや経験を活かすことをおすすめします。

ここでは、どのような業界で培ってきたスキルが仕事に活かせるかを解説していくので、自分のスキルをどのように仕事に活かすか検討する参考にしてください。

ヒアリング力や提案力

アパレル販売員として接客をしてきたなかで身につくスキルなので、さまざまな業界で期待されることが多いといえます。

とくに営業職で活かせるもので、お客様のお話を聞いて要望に適したサービスや商品を提案できると会社側からの評価も上がります。

これまでにやってきたことと似通う部分が多く、仕事にも慣れやすいためヒアリング力や提案力を活かす仕事では大きな武器になるスキルです。

コミュニケーション能力

この能力はお客様に対してだけではなく、社員同士の交流でも活かせるスキルです。

これはどの業界でもいえることではありますが、チームワークや協調性は重要でコミュニケーションを円滑に取れるスキルは高く評価される可能性が高いといえます。

業務進行の上で大切な能力であり、チーム内の交流を良くするためにも必要となるため転職時のアピールポイントとしても活用できますよ。

目標に向けた業務進行

アパレル販売員だからといって、接客スキルだけが期待されているのではありません。

バックヤード業務も行っていたのであれば、売り上げや社員同士で話し合って目標を決めるなどの事務的な部分の経験も培っています。

販売する商品の中でどのようなアピールをすれば良いか、また目標とする金額に近づけるようにするためには業務をどのように進行すれば良いか考える能力も身についているのです。

つまり、戦略的な考え方で業務を進める能力を求められることがあるのです。

とくにチームを引っ張っていきたい方は、このような能力を発揮できる職場への転職を検討してみましょう。

状況に応じた適応力

接客では何が起こるかわからないため、状況を把握して適切な対応を行うための適応力はお客様と関わる仕事以外でも活かせる場面が多くあります。

なかでも、介護職はとくにご高齢の方と接することが多いため何が起こるかわからず、ケガをしないよう細心の注意を払う必要があるので大いに活かせるスキルです。

これは仕事以外でも活躍することがあるため、アパレル販売員として働くころから意識してどういった状況ではどのような対応が良いか身につけていきましょう。

仕事を辞めるためにやっておくこと

辞めると決めたのであれば、お世話になった職場に迷惑をかけないように退職をしましょう。

そのための準備とやるべきことを順に説明していきます。

仕事を辞めるタイミングや言い方などに関してこちらの「バイトを辞めるときの伝えるタイミング、言い方、伝える相手など辞め方を詳しく解説！」に詳しく記載されていますので、あわせてご覧ください。

辞めることを責任者に告げる

まず、辞めると決めたのであれば責任者（直属の上司、店長など）に伝えます。

そこでしっかり話し合い、お互いの折り合いがつくようにしてください。

ここで無理に辞めようとするとトラブルに発展してしまう恐れがあるので、真摯に向き合いましょう。

退職をするにあたり、退職に必要な期間や書類がある場合は、その会社の方針に従って動いてください。

引き継ぎを行う

自分が行っていた業務を誰かが引き継ぐようになります。

自分がいなくなっても問題なく仕事が進むように引継ぎ作業を行ってください。

引き継ぐ相手も、上司や店長などと話し合い、必要となる時間の確保や資料作成についても話し合いましょう。

これらの引き継ぎが、自分の後に仕事をする人に対する最大の配慮となります。

最後の挨拶はしっかりと

辞めることとなり、それからは引継ぎやら近辺整理などでバタバタしていたかもしれません。

それでも、最後までしっかりと対応してください。

今までお世話になった人たちへの挨拶や、もし常連客などがいて仲良くしていたのであれば、一言告げても良いでしょう。

転職時の注意点

実際、転職をするとなったらどうするべきか。

転職時に困らないよう、前もって気を付けておくべきことを紹介していきます。

転職の条件は明確に

ただ闇雲に転職先を決めてしまうのではなく、自分が何に重きを置くのかを明確にすることが大切です。

平日勤務が良いのか、給料はいくらが良いのか、服装、勤務内容、勤務地など、さまざまな条件が見えてきます。

ですが、その希望を全部叶える企業は、なかなか見つからないかもしれません。

そこで、自分にとって「これは外せない」というものだけをピックアップしていきましょう。

「駅から少し離れていても土日が休めれば良い」「社会保険がしっかりしていれば給料が少なめでも良い」など、他は妥協しても絶対に外せないものを決めておくことで、選べる仕事の幅を増やすことができます。

転職をするなら早めに行動

もし、転職を考えているのであれば、年齢的にも早いうちから行動することをおすすめします。

販売員以外の仕事経験がない場合は特にそうですが、未経験から始めるとなると、なるべく早めから教育をしていかなければなりません。

そのため、年齢が若いと仕事の飲み込みが早く、採用される確率が高くなります。

また、企業側が年齢制限をしている場合もあるため、早めに転職をした方が仕事が見つかる確率も幅も多くなるのです。

履歴書や面接では正直に答える

履歴書や面接は、転職先企業の担当者に自分のことを知ってもらうための重要なツールなので、履歴書や面接では正直に答えることが大切です。

ここで嘘を言ったり誇張したりすると印象が悪くなるだけでなく、もしそのまま就業していると働くときに業務についていけなくなって長く続けられなくなります。

ただ、悪い部分をそのまま悪く言ってしまうと仕事を任せて大丈夫かと疑問を持たれてしまうため、改善策も一緒に伝えるようにすると改善を試みていると思ってもらえます。

履歴書や面接が苦手な方は、下記記事の内容を参考に対策をしておきましょう。

• 履歴書の特技が書けない！自分に合う特技の見つけ方や特技の書き方を紹介
• 面接の自己紹介とは？好印象を与える7つのポイントやNG例文などを紹介

アパレルからの転職でおすすめの派遣会社3社

これまでアパレル販売員からの転職について解説をしてきましたので、実際に転職活動を始める際におすすめの派遣会社を3社紹介します。

いずれもアパレル業界に強い派遣会社なので、相談するだけでも受け付けているところであればぜひ一度お問い合わせください。

【ウィルオブ】ガンバレルーヤのCMで話題！

東証プライム市場上場企業のグループ会社「ウィルオブ・ワーク」が運営するアパレル特化型のサイトで、全国展開しています。

未経験の方はもちろん、即日勤務を希望する方、販売や接客の経験を活かして働きたい方、スキルアップや正社員を目指したい方など幅広い働き方に合わせた提案が可能です。

また、一人ひとりとくわしくヒアリングを行う以外にも悩みに対するアドバイスや転職先・勤務先などに関することもすぐに相談できる手厚いサポート体制が魅力です。

登録後はすぐに転職をしなくてはならないと不安な方もいますが、ウィルオブは相談だけでも受け付けているのですぐに転職を勧めず自分のペースで転職を目指せますよ。

【利用ユーザーによるレビュー】

＞＞ウィルオブへの相談・登録はこちら

【エラン】アパレル業界で20年の実績！

ファッション・アパレル業界で操業20年の実績を持ち、首都圏・関西・名古屋・仙台を中心とした各地でのサポートを行う派遣・転職サイトです。

コンサルタントがアパレル業界出身者なので、アパレル業界やスキルアップに関することなどいつでも相談ができるのは安心して働ける要素の一つだといえます。

ライフスタイルに合わせて働きたい方に合わせた仕事の提案も行っているので、登録をして相談をするのもおすすめです。

【派遣なび】子育てや資格取得など支援体制が充実

2005年に設立された求人サイトで、アパレル業界での人材派遣や転職支援にも力を入れています。

一人ひとりが働きやすいようにフォロー体制・福利厚生が充実しているので、安心して働きたい方におすすめです。

また、生活費が足りないときは前払い制度を利用して早めに給料を受け取ることや、残業代計算で自分がどのくらい収入を得られるかなど、仕事以外でも役立つ知識を学べます。

派遣社員に向いている人の傾向

これまで転職するのにおすすめの職種や派遣会社などを紹介してきましたが、実際に自分が派遣社員として働くことに向いているかわからない方もいます。

ここでは、どのような方に派遣社員として働くことに向いているかを紹介していくので、派遣会社に登録する前の参考にしてください。

未経験の仕事に挑戦したい

派遣じゃなくても未経験でも受け入れている企業はありますが、実際に未経験のまま仕事を始めると自分に合うか、長続きするかなどの不安を感じてしまう方がいます。

そういった方は、最初から直接雇用で働くのではなく派遣社員として契約期間が定まった状態で働くことをおすすめします。

働き始めて自分に合う仕事と判明すれば契約を更新しながら働き、合わなければ契約更新の期間が来たときに別の仕事に転職できるので辞めづらさは軽減されます。

また、任される仕事が決まっているのも派遣の特徴なので、やりがい仕事に専念をして経験を積むことも可能ですよ。

安定した収入がほしい

先ほど派遣社員は契約期間が定まっているといいましたが、厳密には3年までしか働けないと派遣法で定められています。（通称：3年ルール）

しかし、派遣会社に登録している限りは次の仕事を紹介してもらえるので、アルバイトやパートと比較すると次の仕事が早く見つかる可能性が高めです。

もちろん、派遣から正社員を目指すことができるため、現場での経験を十分に積んでから正社員を目指したくなったら担当者と相談をして安定した収入を目指せます。

年齢に関係なく転職したい

派遣の求人には基本的に年齢制限はなく働き始めることができますが、職種によっては求人数が少なく選択肢が狭まることもあります。

しかし、派遣会社の担当者が転職先企業と交渉をして働ける可能性もあることは、ほかの雇用形態にはない嬉しいポイントです。

もし、年齢的に不安があるなら派遣会社が保有している研修や資格取得支援などのフォロー制度を活用してスキルを磨き、それからの転職を目指していきましょう。

よくある質問

ここからは、アパレルからの転職でよくある質問について紹介していきます。

アパレル販売員から転職する理由にはどのようなものがありますか？

人によって変わるため、一概にこれが理由とは言い切ることはできません。

ただ、よく理由としてあげられる要素として身体的な負担や将来への不安など、働き続けられるかを重視されている傾向があります。

他業界への転職を決めた理由はこちらの「アパレル販売員を辞めたくなる原因5つ」で紹介をしているので、ぜひご覧ください。

アパレル業界しか知らないけど他業界でも働けますか？

アパレル業界で培ってきたスキルや経験を活かすことにより、他業界でも活躍することができます。

たとえば、アパレル販売員として培ってきたヒアリング力や提案力は、営業職でお客様の要望に合わせて商品やサービスを提案することに活かすことができます。

ほかにも活かせるスキルや経験がありますので、こちらの「他業界で活かせるおすすめのスキル」を参考にしてください。

まとめ

憧れて始めたアパレル販売員ではありますが、やっていくと様々な問題にぶつかり、やむを得ず転職することになっても安心してください。

それまでに培ってきたスキルを活かす仕事や、まったく新しい職業、やってみたかった仕事などがあれば気持ちを新たにその仕事に向けて頑張ってみるという道があります。

一番気を付けるべきは、無理をしすぎて体を壊さないようにすることです。

本当に無理だと感じた時には、転職を検討してみてください。