アパレル販売員になってお客様へ声掛けをすると、人によっては冷めた態度をとられたり、そそくさとお店を出て行ってしまうなどの経験をされたことはありませんか?
そういったお客様が増えることで「自分には接客が向いてないかも」「商品を買う前に出て行ってしまうのは対応が悪かったのかな」と不安になってしまうかもしれません。
ですが、接客への不安はちょっとした工夫で克服できるのです。
積極的に話すことが苦手な人であっても、コツを掴めばお客様との交流が楽しめる上に、購入意欲も湧かせることも可能になります!
今回は、接客が上手くなる声掛け5つのコツと、気を付けるNGな声掛け3つを紹介します。
この記事とあわせて、元アパレル店長さんにインタビューをした「「売れないのは、相手に興味がないから」元アパレル店長に販売のコツを聞いてきた」も是非ご覧ください。
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目次
声かけでもお店の印象が決まる
お客様はお店の雰囲気やディスプレイに飾られる商品を見て入ってみようという気持ちになります。
興味を引けるような店舗であれば、自然と来店されます。
ですが、この後の店員の行動によって、興味を持っていたお客様が引き返してしまう場合があるのです。
たとえば、お客様が来店されてもショップ店員は挨拶もせず無言であったり、気にせず自分の仕事をしていたりすると「感じ悪いな」と入るのをやめてしまうことがあります。
また、それとは逆に「いらっしゃいませ!今日はどのような商品をお探しですか?」といったように来店と同時に過度な接客をすれば「見に来ただけなのに圧がすごい!」と驚いて引き返してしまうかもしれません。
極端な例をあげましたが、このようにお店がどれだけ良くても店員の態度一つでお客様がお店に持つ印象がガラリと変わってしまう恐れがあるのです。
そのため、ショップ店員はお客様がどういった目的で来たのか、接客しても大丈夫かなどを素早く判断して接する必要があります。
まずはお店の雰囲気を知って接客の方向性を決める
どれだけ接客技術を高めたとしても、店舗の雰囲気と合わない接客をしてしまうとなかなか上手くいきません。
落ち着いた雰囲気であれば控えめに、人の出入りが激しい店舗であれば元気良く呼びかけをしたりと、お店の雰囲気に合わせた接客を心がけましょう。
お客様は、店舗の雰囲気や商品を気に入って来店されます。
そのイメージを壊さないようにすることで、安心して商品を見ていただけるようになるのです。
上手な声掛けのコツとは
はじめにはっきりと言えることが、ここでお話しするコツというものは万人に通用するものではありません。
その理由は、声をかけられること自体が嫌な人や態度が悪い人もいるため、お客様によって反応は変わるからです。
お客様一人一人に対応するには、接客する側もそれと同じだけ違う接客方法を必要とします。
結果、「これをすれば必ず成功する!」というものはないと言えるのです。
このことを踏まえて参考にしていただき、実際に接客をして自分なりのコツを掴んでいただければと思います。
来店時の挨拶は笑顔
当然のことと思われますが、意外とこれは効果的です。
接客をするときに重要なのは第一印象であり、ここで悪印象を与えてしまうとその後の接客に影響していきます。
また、元気よく挨拶をしたとしても、商品の整頓などの自分の仕事をしていて、お客様に顔を向けないでいることは失礼な行為です。
挨拶のときだけでも一度手を止め、お客様に顔を向けて「いらっしゃいませ!」と挨拶をするように心がけましょう。
印象を良くするだけでなく、顔を向けることでスタッフの顔を覚えてもらえるという利点もあるのです。
店舗によっては、名札などが見づらかったり、そもそも付けなかったりしているので、店員かお客様か見分けがつかないことがあります。
そうなってしまうと、お客様は誰に声をかければいいか困ってしまいます。
ですが、最初に顔を見てもらえれば「この人は店員さんだ」とわかってもらえるので、安心して声をかけてもらえるようになるのです。
最初の挨拶だけでも、いろいろな面で好印象を得ることができるので、この部分は徹底しておきましょう。
お客様へ声をかける前に様子をうかがう
よく、お客様が商品を手にしたり、しばらく同じ棚にいたら、「そちらの商品、デザインが可愛くて人気なんですよ」などのように声をかけ店員さんは多くいます。
もちろん、この方法も効果的ですが、実際はそれだけでは声をかけていいのかわかりません。
まずはそういった様子が分かるよう、来店されてしばらくは声をかけずに遠くから見守りましょう。
一通り見終わって何かをじっくり見ている場合には、商品の購入を検討している可能性があるので、声をかける良いタイミングと言えます。
ほかにも、商品を見比べていたり、周りをキョロキョロしていれば何か困っているかもしれないので「何かお困りでしょうか?」などのように声をかけてください。
お客様からなにかしらの返答が返ってきますので、都度対応していきましょう。
声をかけることばかりが先行し、お客様の様子もうかがわずに声をかけてしまわないよう、声掛けのときは一呼吸置いて落ち着いてからにしてください。
接客時の会話内容はなるべく商品をメインとする
お客様へ声をかけるときに「この商品、良いですよね」などのように商品を主体とした内容で話を進めると、商品へ関心を持ってもらえるようになります。
ここで「この商品、TVで紹介されました」「芸能人のあの人も愛用していますよ」などのように商品よりも目立ってしまうようなことを言ってしまうとそちらばかりに意識が行ってしまいます。
そのため、商品の印象が薄れてしまい、購入まで至らなくなるのです。
商品を絡めて接客をするなら、「重ね着がしやすい商品で、私も今日来ている服みたいにコーディネートをしています」のように自分で実際に試しているコーディネートを紹介することがおすすめです。
その商品単体ではイメージしづらいことでも、実際にコーディネートを見せることにより、着たときのイメージをお客様にわかりやすく伝えることができます。
たとえ、実際に着ていなかったとしても服を重ねて見せたり、色違いのものとも比較するだけでも効果的です。
お客様がどれだけその商品を着てみたイメージができるかが購入へのキーポイントとなります。
世間話程度に商品以外のことを話すのであればいいのですが、商品以外の会話ばかりになってしまうと購入までいかないこともあるのです。
お客様と仲良くなることは確かに良いことです。
しかし、それだけでなく、相手が希望する商品を提案できるようになることで仕事面でも信用されるショップ店員になれると言えるのです。
お客様はお友達ではなく、あくまでもお客様だという意識忘れずに会話をしていきましょう。
しつこい接客をしない
気になっている商品の良いところや、コーディネートを紹介しても「もう少し考えてみます」と購入を保留する場合があります。
この時、しつこく購入を迫らないようにしてください。
お客様が自分の意志で買われることが一番なので、保留にされるのであれば「では、また何かありましたらお声掛けください」と言って大人しく下がりましょう。
ここでしつこくしてしまうと、購入を押し付けている印象を与えてしまい、相手は購入意欲をなくしてしまいます。
売り上げは大切ですが、お客様が買いたいと思われることが重要なのでしつこい接客は論外であり、引き下がるところを見極めて適度な接客をしましょう。
お客様に選択肢を与える
誰にでも当てはまることですが、購入を決めるときは、その服を自分が着たイメージが湧いたときや、好みだった場合でしょう。
そのイメージがつきやすい手っ取り早い方法は、「接客時の会話内容はなるべく商品をメインとする」でも述べた実際にコーディネートをしてみることです。
このとき、提案するコーディネートの数は2~3つに絞りましょう。
いくつもの提案をしてしまうと、お客様はどれがいいのかわからなくなり、最終的には決めることができなくなってしまうのです。(決定回避の法則)
ですが、選択肢を狭めることで比較がしやすくなり、より自分に合いそうなものを選ぶことができるようになります。
こうした提案の仕方をすることでお客様の購入意欲を膨らませ、購入へとつながる可能性が高まるのです。
これはNG!やってはいけない声掛けや接客とは
次は、お客様に嫌がられる声掛けや接客が何かを紹介していきます。
接客に慣れていない人がついやってしまうようなことなので、無意識のうちにやっていないかなど、自分の接客を振り返ってみましょう。
お客様の近くをウロウロ
お客様の様子を見たり、話しかけるタイミングを狙いすぎてお客様の近くをウロウロしていませんか?
慣れている人であればある程度は許されるかもしれませんが、初めて来店された人からは怖がられたり嫌がられたりします。
実際に声はかけていませんが、お客様からしてみれば店員が近くにいるだけでも妙な圧迫感を感じてしまうので、ある程度距離をとり、服を畳んだりと何か作業をしながら様子をうかがうようにしましょう。
一言で終わらせる接客
接客が苦手だからと、口数が少なくなってしまうと会話が続かず、商品をアピールすることができません。
- 「この商品、人気なんですよ~」
- 「そちらの商品、今セール中となっています!」
- 「こちらのデザインが可愛いので私も買ったんですよ~」
などのように、一言で完結してしまうとお客様も「そうなんだ」程度で終わってしまいます。
せっかく話をするのであれば、商品に関する情報を交えて会話をしていけると商品への関心を向けられると同時に、相手との距離が近づきます。
このことに関しましては「接客時の会話内容はなるべく商品をメインとする」でも話しているので、詳しくはそちらをご覧ください。
自分本位な接客
接客をするとき、自分の価値観を押し付けたり、商品を押し売りするような態度はNGです。
お客様のことを考え、その人に合うような提案をしていくことが基本となります。
たとえば、お客様へ「こちらの服でしたら、このように組み合わせることですっきりとしたラインを見せることができます」などのようにコーディネートを提案した際に、「それはちょっと好みじゃないからこの組み合わせの方で何かある?」と相手の好みに合わなかったとします。
このとき、「ですが、そちらよりもこちらの方が今年の流行りでもありますし、こちらが良いですよ」と自分の価値観をお客様へ押し付けるような行為は嫌悪感を与え、自然と離れて行ってしまいます。
好みが合わない場合は食い下がるのではなく「でしたら、こちらのコーディネートなどはいかがでしょうか?」と別の服と組み合わせる提案に切り替えましょう。
また、「やっぱりもう少し考えてみます」とお客様の方から切り出したときもしつこく食い下がらず、「では、また何かありましたお声がけください」と一言告げて離れるようにしてください。
実際に自分が接客されてみるのも良い経験になる
自分の接客が本当にお客様にとって良いものか、接客をしていると不安になることもあります。
そんなときは、自分が接客を受ける側になってみることをおすすめします。
自分が買い物をするとき、実際に接客を受けて店員がどんな話し方をしているか、どうやって商品を紹介しているかを見るのです。
すると、次第に「こんな話し方をされると嫌だ」「話し方や仕草を気にかけるだけでこんなに印象が変わるのか」「店員さんの雰囲気がお店と合ってる」など、気付けるようになります。
また、店員さんから最近のトレンドや参考になる組み合わせなどを聞けるので、それを自分が接客する際に応用できます。
このように接客で悩んだ時は、一度自分が接客を受ける側になってお客様の気持ちになることで、気付けることがあるので、是非試してみてください。
声掛け以外でも注意すべきこと
これまでに話した声掛けのタイミングや声をかける内容などはもちろん大切です。
ですが、その接客以外にも気を付けておいた方がいいことがあります。
そのことについて説明をさせていただきます。
第一印象を決める身だしなみには気を配る
接客は言葉遣いやトークスキルだけがすべてではありません。
自身の身なりにも気を付けましょう。
あまりにも店舗イメージと離れている組み合わせや、奇抜すぎるファッションなどはお客様を遠ざけてしまいます。
ファッションに関しては、なるべく万人に受け入れられるようなものを選びましょう。
メイクやヘアスタイルに関しても、清潔さを感じるおしゃれをするようにしてください。
やはり、商品を扱ったりお客様を相手にする仕事であれば、清潔感は第一印象にも大きく響くので重要になります。
キャラとして成立していれば多少受け入れられる可能性もあるのですが、そうでない場合は濃いメイクは控え、ヘアスタイルも服より目立つようなものにしないように気を付けましょう。
接客が苦手な人でも、身だしなみが整っていれば、悪い印象を与えることを防げます。
まずはこちらを見直すことから始めると話を聞いてもらえるようになるかもしれません。
余計な情報は話さない方がいいかも?
今の時代、ネットの情報が豊富で来店時にはすでに気になる服をネットで調べてある可能性があります。
そのため、「こちらの服、あのモデルさんも着ていて話題になったんですよ」「今、皆さんこちらのデザインを選んでいて人気がありますよ」といった情報をすでに知っているかもしれません。
お客様からすると、それを知って来店するのですから「今さらその情報?」と思われてしまい、最悪「他の人も着てるなら私はやめようかな」と購入意欲を削いでしまうこともあります。
そのため、話すならばなるべくその服に関する印象や話題にし、メディアなどの情報は口にしない方が良い場合があるのです。
また、そういったお客様を見分けるポイントがあります。
すでにネットで調べている人であれば、その目当ての商品にまっすぐ向かう傾向があるので、声をかける前に様子をうかがって何か目的をもって来店されたお客様なのかを見極めていきましょう。
声掛けがどうしてもだめだから転職を悩む人へ
アパレル販売員を続けているうちに、お客様からの態度に不安を感じたり自信がなくなってしまい、どうしても続けるのが厳しいとのことであれば、思い切って転職を考えるのも一つの手段です。
別のブランドで新たな気持ちでアパレル販売員をやりたいのであれば「Fashion Work(ファッションワーク)」がおすすめです。
こちらは、アパレル業界の仕事に特化しているため、さまざまなブランドを扱っています。
自分に合うブランドを見つけ、より働きやすい環境でアパレル販売員としての仕事を楽しみましょう。
もし、まったく別の業種への転職を考えるのであればこちらの「ウィルオブ」をおすすめします。
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まとめ
いかがでしたでしょうか。
接客で声掛けが苦手な人は、まず笑顔を忘れず、お客様の様子をうかがうことから初めてみましょう。
それに慣れてきたら実際に話しかけ、実際に対応していけば自分に合った接客のコツも自然と掴めるようになります。
接客に自信を持てるようになれば、お客様も安心して商品を購入することができ、将来的には店舗の売り上げにもつながっていきます。
あとは経験を積み、より良い接客ができるよう、仕事を楽しみながら頑張りましょう。
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