派遣社員の履歴書ってどう書くの?書き方に関する疑問を一気に解決!

転職活動をスタートする際に、必ず必要になる書類が履歴書です。そこで「派遣社員としての経験をどのように書けばいいのか」と頭を悩ませている人も多いでしょう。 

派遣社員としての経験は立派な経歴なので、もちろん履歴書に記載します。ただし、派遣社員の場合は雇用契約を結んでいる会社(派遣会社)と実際に勤務する企業とが異なるため、履歴書の書き方には少し工夫が必要です。 

この記事では、派遣社員として働いていた期間の履歴書の書き方についてわかりやすく解説します。 

そもそも履歴書はなぜ必要なの 

日本での就職・転職活動において、履歴書を提出すること常識とされています。しかし実際のところ、法律上は履歴書を提出する義務はありません。それにも関わらず、なぜ企業側は履歴書の提出を求めるのでしょうか。ここで改めて履歴書の目的を考えてみます 

1.履歴書の目的 

履歴書とは、あなたの氏名や住所、学歴、職歴といった基本情報をわかりやすく応募先企業に伝えるためのツールです。企業側は記入されたデータをもとに、会社のニーズにマッチする人材かどうかを判断します。書類選考の段階で採用担当者の目に留まらなければ、次のステップである面接にすらこぎつけません。 

つまり、履歴書とは採用の第一関門なのです。そのため、見やすく、わかりやすく、自分を売り込むことが大切です。手書きの履歴書を求める企業も多いのですが、誤字や脱字、汚い字は不採用の要因になる可能性があります。丁寧に書くことを心がけましょう。 

2.履歴書と職務経歴書の違い 

履歴書と一緒に職務経歴書の提出を求められることがあります。職務経歴書は、履歴書と違って今まで経験してきた仕事の内容や身につけたスキルをアピールできる書類です。履歴書のように決まったスタイルがないため、比較的自由に書くことができます。履歴書に書ききれない細かいスキルや経験、自己PRは職務経歴書に記入するとよいでしょう。 

派遣の経歴を履歴書に書くときのポイント 

派遣の経歴を履歴書に書くときは、派遣社員として就業していたことが明確に分かるように書くことが大切です。次の3つのポイントを意識して記入していきます。 

1.「入社」「退社」ではなく、「就業」「派遣期間満了」と書く 

一般企業に勤める会社員の場合、「入社」「退社」と記入します。しかし、派遣社員の場合、あくまでも派遣会社のスタッフなので「就業」「派遣期間満了」と書きます。現在も働いているのであれば「現在に至る」と書きましょう。 

契約満了前に自ら志願して退職したときは、理由のいかんに関わらず、すべて自己都合退職になります。この場合は「一身上の都合により退職」と記載します。 

反対に、会社側から契約満了を待たずに解雇された場合・契約満了後に本人が希望したにも関わらず更新に至らなかった場合は「会社都合により退職」と記載します。 

2.企業が知りたい情報を明記する 

企業が履歴書で最も知りたいことは「入社後、会社に貢献できる人材かどうか」です。なかなか書類選考を通過できない人は、企業が求める人材を考慮せずに、自分が伝えたいことばかりを書いてしまいがちです。今まで実際に働いてきた会社の名前や業務内容、就業期間など、企業が知りたい情報をわかりやすく書きましょう。 

  • 職歴の書き方の基本 

・履歴書全体の年号を統一する(西暦か和暦か) 

・時系列にそって記入する 

・会社名は略さずに正式名称で書く(例:○○(株)→○○株式会社) 

・途中で社名が変わった場合は、「○○株式会社(現△△株式会社)」と記載する 

・正社員でない場合、雇用形態を明記する 

・異動があった場合は、異動先の部署名・異動年月を記入する 

・職歴はすべて略さずに書く 

・最終行は右詰めで「以上」と記載して締めくくる

3.履歴書に書ききれない情報は、職務経歴書に記入する 

履歴書の基本は見やすさと正確さです。だらだらと長文を書くのは避け、短文で簡潔にまとめてください。これまでの経歴や仕事のスキルなど、履歴書に細かく書けない部分は、職務経歴書に書きとめます。履歴書と職務経歴書を上手に活用するのがポイントです。 

履歴書の具体的な書き方と例文 

ここでは履歴書の書き方をいくつか例文を交えてご紹介していきます。 

1.派遣された企業が少ない場合 

1社に長く勤めることは、粘り強さのアピールになります。しかし、職歴欄に空白が多いのはもったいないことです。派遣先の企業が1、2社でスペースに余裕がある場合は、所属していた部署や業務内容なども付け加えましょう。 

  • 記入例 

平成○○年○月 株式会社○○(派遣元)より△△株式会社(派遣先)に派遣 

所属部署: 営業部 

職務内容 : 営業アシスタントとして従事 

平成○○年○月 派遣期間満了につき退職 

2.派遣された企業が多い場合 

派遣先が多い場合は、すべての職歴を書くと読みづらくなる可能性があります。その場合は、細かい業務内容は省いて、シンプルで見やすくする工夫をしましょう。 

  • 記入例 

平成○○年○月 株式会社○○に派遣登録し、派遣スタッフとして次の業務に従事 

平成○○年○月 株式会社A社 総務部(平成○年○月まで) 

平成○○年○月 株式会社B社 製造部門(平成○○年○月まで) 

平成○○年○月 株式会社C社 経理事務部門(平成○○年○月まで) 

平成○○年○月 派遣期間満了につき退職 

3.アルバイト経験を記載する場合 

通常アルバイト経験は履歴書に書きません。しかし例外として、応募先企業の仕事に関連するものであれば、記載することで自己PRにつなげることも可能です。記入する際は、アルバイト就業であることを明記しましょう。 

また、アルバイト経験が1年以上に及ぶ場合、その旨を履歴書に書かなければ離職期間とみなされます。仕事のブランク期間が長いと、採用する側にマイナスの印象を与えてしまうのも事実です。アルバイト期間が長いのであれば、きちんと履歴書に記載することをおすすめします。 

  • 記入例 

平成○○年○月 ○○株式会社 入社(アルバイト) 

平成○○年○月 一身上の都合により退社 

4.長期の離職期間があった場合 

資格取得や留学、育児、介護などで長期の離職期間があった場合は、その間に何をしていたのかを書くといいでしょう。 

  • 記入例 

平成○○年○月 一身上の都合により退社 

平成○○年○月 語学習得のためアメリカに1年間留学 

派遣の経歴を履歴書に書く場合の注意点 

派遣先企業が多いと、履歴書の職歴欄だけでは足りず、職歴を省きたくなるもしれません。しかし、すべての経歴を記載するようにしましょう。たとえ採用されたとしても、事実と異なることが発覚すれば、経歴詐称で解雇される恐れがあります。履歴書に書ききれない内容は「職務経歴書参照」として、職務経歴書に記載するのも1つの方法です。 

派遣先企業と守秘義務を締結していると、会社名を明らかにできないケースもあります。その場合は、社名を記入しないのがルールです。しかし「食品会社」「商社」などと、ぼやかして書くことはできます。面接で派遣先の社名を聞かれても「守秘義務により、派遣先などの詳細はお伝えできません」と答えましょう。 

まとめ 

派遣の経歴を履歴書に書く場合、派遣社員として働いていたことを明記することが大切です。派遣の経歴が多いときは、細かい業務内容は省略して、シンプルで見やすい履歴書を作成するよう心がけましょう。 

履歴書に書ききれない内容は職務経歴書に記載するなど、上手に使い分けることで、見やすさ・わかりやすさがぐっとアップします。派遣の経験は立派なキャリアとなるので、履歴書で上手にアピールして転職成功につなげてください。 

参考サイト: