派遣社員の契約更新はいつ?仕組み・マナーや更新を断る時の注意点を解説

一般的な派遣社員は、3ヶ月・6ヶ月など雇用期間が決まっているため、同じ職場で長く働き続ける場合、契約更新を繰り返すことになります。

雇われている身としては、次の契約が更新されるか、それとも終了されるのか気になるところです。

派遣の契約更新や終了はいつ頃決まるのでしょうか。

また、何らかの事情で更新を断る場合、その旨を事前に伝える必要があります。

契約を断ること自体は何の問題もないのですが、なるべく円満に断れるようにトラブルになりにくい理由を伝えることが必要です。

ここでは、契約更新の期間や、更新を断る際のタイミングや上手な断り方について、わかりやすく解説します。

契約更新の時期に合わせて派遣会社と働き方について相談をしましょう!
派遣社員の雇用期間は、3ヶ月、6ヶ月といった期間で決められます。このタイミングで仕事が合わなかったりしたら自分から更新しない旨を伝えることも可能です。これまで働いてきたことを参考に、次の仕事はどんな働き方をすれば良いか見直しておきましょう。

人材派遣会社ウィルオブでは、次の仕事を探す際に働く上での悩みや勤務条件の希望などを考慮して仕事の提案をさせていただきます。派遣会社の担当者に相談をして、より自分に合う働き方ができる職場を一緒に探しませんか?
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派遣の更新はいつ頃決まるの?

派遣社員の契約期間に法的な規制はありませんが、一般的に3ヶ月単位の雇用契約で更新していくパターンが多いようです。

他にも1ヶ月や6ヶ月単位もありますが、1ヶ月だと派遣社員が会社に合うかの判断が難しい、6ヶ月だと途中で嫌になっても辞めるのが難しいといったデメリットがあります。

そのため、3ヶ月単位が一番適用されやすい傾向にあるのです。

一般的な派遣会社であれば、契約終了の1ヶ月以上前までに派遣会社の営業担当から派遣スタッフに今後の意思確認がなされます。

派遣スタッフと派遣先企業、双方に更新の合意が得られれば、引き続き同じ派遣先で仕事続けることになります。

契約終了まで1ヶ月を切っているのにも関わらず、派遣会社から意思確認の連絡がないと「ちゃんと更新されるのだろうか」と不安に感じる人も多いかもしれません。

もし契約終了が近づいているのに何の連絡もないのであれば、派遣会社に更新があるかどうかを確認しておきましょう。

契約終了の場合は30日前に告知がある

労働基準法では、派遣社員が3回以上更新されている場合や1年以上続けて勤務している場合、30日前までに告知しなければならないとされています。

もし、1年未満の勤務だったとしても、更新については派遣先と派遣社員の双方の合意が必要です。

そのことから考えても、やはり同じように30日前には連絡があると考えられます。

いずれにせよ、残念ながら契約更新とならなかった際には、遅くとも30日前には契約終了の通告があるはずです。

契約更新に関してよくある質問

派遣の契約更新時において、よくある質問を紹介します。

参考にしてみてください。

契約終了になったら、次の仕事探しはいつから可能?

次の仕事探しはいつからでも可能です。次の仕事が決まるまでの空白期間を作らないためにも早めに動きましょう。

また、仕事をしていて自分にはスキルや資格が足りないと感じた場合は、資格取得や派遣会社が行っている研修などに参加してから仕事を探すのもおすすめです。

研修を通し、できる仕事の幅が広ることで、より自分に合う仕事が見つかる確率も高まります。

すぐに次の仕事に就業しない場合、失業手当は受けられるの?

派遣社員であっても、雇用保険に加入し、一定の条件を満たしていれば失業手当(失業給付)を受け取ることができます。

失業手当を受給できる条件は以下のとおりです。

  • 本人にすぐにでも働く意思と能力がある
  • 積極的に就職活動を行っている
  • 離職日以前の2年間に被保険者期間が12ヶ月以上ある

失業手当の給付開始期間や給付日数、離職理由が「会社都合」か「自己都合」かによって変わってきます。

会社都合であれば、7日間の待機期間を経て、手続き後の約1ヶ月後に自分の口座に給付金が振り込まれます。

一方、自己都合の場合は7日間の待機期間後、さらに3ヶ月の給付制限があるため、口座に振り込まれるまで4ヶ月ほどかかることになります。

契約終了による失業は、会社都合にあたるため、通常なら待機期間後すぐに手続きができるはずです。

ところが派遣社員の場合、契約終了になってから1ヶ月間は「派遣会社が仕事を見つける期間」と定められています。

つまり、派遣社員は契約を終了しても1ヶ月待たなければならないのです。

退職後1ヶ月以内にハローワークで受給の手続きをすると、自己都合による退社とみなされ、3ヶ月の待機期間が生じるので注意してください。

失業保険については、こちらの「派遣社員が失業保険を受け取る方法を解説!条件や注意点も紹介」でもくわしく解説していますので、あわせてご覧ください。

派遣社員の3年ルールとは?その後はどうなるの?

2015年9月30日に施行された改正労働者派遣法により、派遣社員は同じ事業所で3年以上働くことができなくなりました。

もし3ヶ月ごとに契約更新され続ければ、上限3年まで働き続けることができます。

しかし、その後も同じ派遣先で働き続けたい場合はどうなるのでしょうか。

3年以上働く場合は、派遣先から派遣先企業へ「直接雇用の依頼」がなされます。

つまり、派遣社員としての評価が高ければ、今働いている派遣先に直接雇用される可能性があるのです。

もし派遣先への直接雇用が叶わなかったとしても、派遣会社は以下の措置をとることが「義務」付けられています。

派遣期間が1年以上経過した時点で、下記項目の「努力義務」がありますが、「義務」はそれよりも重いものです。

  • 新たな派遣先の提供
  • 派遣会社での無期雇用
  • その他雇用の安定を図るための措置

今回の法改正の目的は、派遣社員の雇用の安定化とキャリアップとされています。

派遣法が改正されたのが2015年9月30日なので、最初に適用されるのが丸3年後の2018年10月1日になり、雇用のあり方が見直されるターニングポイントとして注目を集めています。

さらにくわしい派遣3年ルールの概要については、こちらの「派遣3年ルールの概要は?メリット・デメリットや働き方6つのコツを紹介」をご覧ください。

また、次の派遣先企業はどんなところを選べば良いのか、キャリアやスキルを上げるためにはどうすれば良いのかなどについては、派遣会社の担当者に相談をしてみましょう。

派遣会社ウィルオブでは、次の仕事に関する希望条件を伺い、希望に近い派遣先企業を提案させていただきます。

必要であれば、研修や資格取得などのサポートも行っておりますので、わからないことなどをお話ください。

3年ルールに抜け道はあるのか

実はこの法改正には抜け道があります。

派遣法では、同一の組織単位における3年以上の就業が制限されていますが、この「同一の組織単位」とはいわゆる部署のことです。

したがって、部署移動すれば別組織と認識されるため、継続して働くことができます。

契約の更新を断るなら、いつまでに伝えるべき?

同じ派遣先で継続して働きたいと考える人がいれば、契約更新を断りたいと考える人がいるのも当然のことです。

契約期間を満了すれば、更新しなくても問題はありません。

何らかの事情で契約更新を断るつもりであれば、遅くとも現在の契約期間が終了する1ヶ月前までに、派遣会社の営業担当に伝えましょう。

派遣先企業には、派遣会社を通して連絡してもらえます。

なかには契約の更新を断ると「次の仕事を紹介されなくなるのでは」と心配になる人もいるようです。

派遣会社に更新しない理由を明確に伝えた上で、これからも派遣社員として働き続ける意思表示をすれば、引き続き仕事を紹介してもらえるので安心してください。

言いにくいことかもしれませんが、いつまでも言わないでいると、周囲に迷惑をかけることになります。遠慮をせず、早めに理由を告げて断りましょう。

契約更新を断るときの注意点

自らの意思で契約を終了する際には、派遣会社と派遣先企業がともに納得してくれるような理由を伝えることが大切です。

そうすることで、引き止められずに円満に断ることができます。

会社を批判するような理由は避けるのが無難です。前向きな理由を心がけるとよいでしょう。

派遣会社が更新を断る理由を聞くのは、また同じ理由で辞めることがないか心配しているからです。

理由のいかんによっては、引き止められたり、更新を迫られたりするケースもあるので、ちゃんとした更新理由を考えておきましょう。

契約期間中に辞める場合は?

契約満了で辞めるのが基本的ですが、家庭の事情や体調などの辞めざるを得ない理由が出てくるかもしれません。

その場合、契約満了で更新を断るときと同じく、1ヶ月前と早めに申し出ることをおすすめします。

理由は、派遣先の企業や派遣会社に承諾を得る期間や、辞めるとなった場合、代わりに入ってもらう派遣社員を探したりする業務引き継ぎを行うためです。

本来であれば、契約期間は働くものを途中で辞めるとなると、仕事に支障が出ないようにすることが重要になるので、早めに準備をする必要があるります。

ただ、注意してもらいたいことが、やむを得ない事情だったとしても契約途中で辞めてしまった事実は残ります。

「契約期間の途中で辞めてしまう可能性がある派遣社員」として印象が悪くなる場合があるので、基本的には契約満了で退職するようにしましょう。

契約更新を断るときによく使われる理由

契約更新を断るときによく用いられる理由として以下のようなものがあります。

安易な気持ちで何度も契約更新を断ると、仕事が長続きしない人と判断されることがあるので注意しましょう。

  • 他の業種や職種にチャレンジしたい
  • スキルアップのための勉強がしたい
  • 正社員での採用が決まった
  • 結婚や出産など家庭の事情

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契約更新をしたくない時や、更新するかの連絡が来ないなどの心配や不安がある場合、すぐ担当者に相談したいと思うでしょう。

そんな方は「ウィルオブ(WILL OF)」をおすすめします。

契約更新についてだけでなく、仕事での不安や疑問といった相談も受けているので、安心して仕事に専念することができます。

また、自分の働き方について相談したい場合でも、幅広い職種を扱っているので、どんな仕事が合っているのかを一緒に探していきましょう。

まとめ

派遣の契約更新の意思はだいたい1ヶ月以上前に確認されることが多いようです。

残念ながら契約終了となる場合も30日前までには告知されます。

もし自己都合で契約更新を辞退するのであれば、できるだけ早めに派遣会社の営業担当へ伝えましょう。

遅くとも1ヶ月前までには意思表示をしてください。

相手が納得してくれるような理由を伝えることで、円満に断ることができます。前向きな気持ちを伝えて、次の仕事につなげましょう。

参考サイト
労働契約の終了に関するルール|厚生労働省
派遣で働く皆様へ(PDF)|厚生労働省
契約更新と期間満了後について|リクナビ派遣
みんなのQ&A お悩み相談 派遣の更新や終了はいつ頃決まるのでしょうか?|スタッフサービスグループ

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契約更新をきっかけに自分の働き方を振り返り、将来どうなりたいかを考えるのは大切です。スキルアップのために、このタイミングで派遣先企業を変える方も多くいます。もし、次に始めたい仕事が見つからなければ、違う派遣会社で探すのも自分に合う仕事を探す有効な手段です。

派遣会社ウィルオブでは、幅広い職種から希望の勤務条件や次の派遣先企業はどんなところが良いのかなどを考慮し、仕事の提案させていただきます。就業後のサポートもあるので、とりあえずチャレンジしてみたい方にもおすすめなので、まずは登録をしてご相談ください。
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