身元保証人が必要って本当?派遣会社との契約時に必要な豆知識

お仕事の採用が決まり派遣会社と契約を結ぶ時、派遣会社によっては身元保証人の記載を求められることがあります。身元保証人ってなに?」「どんな人を身元保証人に選べばいいの?」などの疑問についてお答えしていきます。 

身元保証人とは? 

身元保証人とは、入社内定者などの被保証人が会社に損害をかけた場合、代わりに責任を負う人のことで、親族や友人、恩師などにお願いするのが一般的です。 

会社へ就職する際に提出を求められる身元保証人ですが、借金やローンの保証人をイメージしてしまい深刻に捉える方も多いでしょう。就職の場合の保証人の契約有効期間には下記の2種類があります。 

・期間を定めない場合:3年間 

・期間を定める場合/商工業見習い:5年間 

どちらも自動的に更新されず、手続きをしない限り保証人の義務は喪失されます。 

就職における身元保証人は直接雇用であるアルバイト、正社員などは必要になりますが、派遣で働く場合については法律で義務づけられていません。そのため登録する派遣会社によって異なります。提出を求める派遣会社は、万が一派遣先会社に損害を与えた場合の賠償責任や、労働者自体の身元を確認することなどを目的に、就業の際に身元保証書の提出を求める場合が多いようです。 

誰かに頼むことが難しい場合、身元保証人を立てなくてもよい派遣会社を選ぶ方法があるでしょう。身元保証人が必要なのかどうかを事前に確認し、就職が決まってから身元保証人を探す苦労をしないように気をつけましょう。 

身元保証人が必要な場合の頼み方 

派遣会社から身元保証人を求められた場合、あなたにとって最も頼みやすい人にお願いすればいいのでしょうか。お願いする相手が引き受けてくれることが前提ですが、身元保証人になってもらう際には相手に応じて押えるべきポイントがありますので、下記を参考にしてください。  

親族に身元保証人を頼む場合 

身元保証人に選びやすいのは、一番近い関係である両親です。もし両親が共働きで片方が正社員で片方がパートである場合は正社員の方の親を身元保証人とした方がよいでしょう。  

しかし、両親がベストであるとは言い切れません。例えば両親が年金生活をしている場合身元保証人として不適格となるケースがあります。両親に依頼する場合は「現役で働いている」場合においてのみ最善であると考えましょう。 

友人に身元保証人を頼む場合 

身元がしっかりとしていて安定した収入がある友人も有効です。両親が高齢で年金生活を送っている・配偶者が専業主婦で扶養家族である、というケースでは現役で働いている友人の方がいい場合もあります。 

リスクとしては、両親や配偶者と違って頼んだ場合に快く引き受けてもらえるかどうかという点でしょう。身元保証人とだけ聞くと、借金の肩代わりやローンの保証人などを連想していいイメージを描けない人も多いものです。就職の場合の保証人は、これらとは違うことを丁寧に説明するように心がけましょう。  

恩師に身元保証人を頼む場合 

恩師である先生にお願いすることも可能です。しかし、何年も連絡を取っていない場合、急にお願いするのは非常識になるでしょう。繋がりの深い恩師であれば引き受けてくれるかもしれませんが、それでも礼儀を十分にわきまえなければなりません。そのような恩師にお願いする時は直接会うのが一番です。もし難しければ心を込めて手紙を書くことです。メールやLINEなどで簡単にお願いすることは失礼なので控えましょう。 

身元保証人を立てられない場合の対処方

身元保証人を立てられない場合には、①会社に相談する②保証人代行サービスを利用する、という2つの対処法があります。 

会社によって身元保証人の資格は違いますので、場合によっては身元保証人が立てられない場合もあります。身元保証人が立てられない場合でも、身元保証書の提出は必要ですので下記を対策として知っておきましょう。 

まずは会社に相談 

身元保証人が立てられない場合は、「頼める両親がいない」など理由を挙げて会社と相談してみましょう。身元保証書の提出は必要ですが、身元保証人が立てられないのであれば、提出することはできません。白紙のまま提出するわけにもいきませんので、まずは会社とよく相談して、誰を身元保証人に立てればいいのかを考えていきましょう。 

身元保証人の資格は会社によって異なり、両親を指定される場合や両親以外を指定されるなど様々です。必ずしも両親や親戚など血縁関係でなければならないわけではありませんので、まず具体的に話を聞いてみましょう。 

保証人代行サービスを利用 

身元保証人をお願いできる両親や親戚、友人や知人がいない場合は、まず会社の許可を取ることが前提ですが、保証人代行サービスの利用も考えましょう。 

依頼した方の経歴を調査し、身元が保証できるかどうかの審査はありますが、それを通過すれば数万円で身元保証をしてもらえます。これは正式に認められているサービスですので、就職の際に活用することは問題ありません。

まとめ 

派遣会社である雇用元と契約する際の身元保証人は必ずしも必要ではありませんが、派遣会社によって対応が変わるので事前に確認することがいかに大事かお分かりいただけたでしょうか。 

もし身元保証人をお願いする人がいない、周りに迷惑をかけたくないと感じるようであれば、まず会社に相談し保証人代行サービスなどを検討しましょう。また、まだ派遣会社に登録する以前の方は雇用契約締結時に「身元保証人は必要かそうでないか」を事前に確認することで後々の手間とストレスを省けるでしょう。 

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