いろんなスキルを磨こうと、たくさんの資格を取得したあなた。履歴書にはどの資格を書くべきなのか、迷ってしまいがちですよね。
履歴書に書くべき資格と、必須ではない資格とがあります。きちんと区別したうえで、正しく記述しましょう。
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履歴書には、基本的には全ての資格を書くけれど…
履歴書の「資格」欄には、基本的には取得した全ての資格を書くべきです。業務に関係のない資格を書いたからといって、減点されてしまうことはまずあり得ません。
しかし、たくさん資格を持っている人は、必要なものだけを選りすぐって書きたいと思ってしまうのではないでしょうか。
業務と関連性が深いものを優先する
「全部書くのが面倒」と思えるほど資格を持っている人は、まずは業務と関連性の深いものを優先させることにしましょう。
たとえば、PCを使う仕事であるなら、MOSやIT系の資格を持っていた方が好印象ですし、自分の能力を正確に知らせることにもなります。建築関係であれば宅建など、まずは採用に有利に働く資格からピックアップしましょう。
業務に直接関連性がなくても書いたほうが良い資格がある
一見業務に関連性がないように見えても、あるシーンで役に立つような資格はけっこうあります。接客業であれば、英語をはじめとした外国語の検定については記入しておいたほうが良いでしょう。
外国人のお客さんが来たときに頼りになるという印象を与えることができるためです。
オフィスの内勤であれば、秘書検定も有効です。新入社員にきちんとした研修を受けさせることが困難になっている今の時代には、あらかじめマナーを習得している人材が歓迎されるのです。
運転免許はいつ必要になるかわからないため書いておこう
仮に、業務には何の関係もないように見えても、運転免許については書いておきましょう。店舗内での仕事であっても、ちょっとした配達が生じることがあります。
免許を持っていることがわかれば、「人手が足りないときはこの人にも配達を任せられる」と思ってもらえるかもしれません。
国家資格は努力の証
教員、栄養士、学芸員といった国家資格は、たとえバイト内容に何ら関係がなくても、書いた方がよい資格です。誰でも知っているような国家資格が書かれていると、「この人は、粘り強く努力することのできる人だ」という印象を持ってもらえるためです。
どのようなことに興味を持ってきたかについても、ひと目でわかってもらえます。
話が弾みそうな資格を趣味・特技欄に書くのもあり
民間資格のなかには、ユニークな資格がたくさんあります。業務には関連がないからといって省略してしまったら、せっかくのコミュニケーションの糸口をなくしてしまうかもしれません。
ユニークな資格は、趣味・特技欄に書くのがポイントです。採用担当者が興味を持ってくれれば、会話が弾み、面談が和やかに進むきっかけとなることでしょう。
資格は取得した順に書くが、たくさんあるときは分類も有効
さて、書くべき資格を決めたなら、取得した順番に記入を始めましょう。取得した年については、西暦でも年号でも構いませんが、職歴欄と揃えるのが基本です。
ただし、資格が7~8個を超えると、関連資格が隣接していない場合は、だいぶ見づらくなってきます。
業務に直接関連する資格を先にまとめて、その他は後のほうにまとめるといった分類を行えば、だいぶ読みやすい書類になります。目を通す採用担当者の目線をイメージして作成しましょう。
資格の正式名称をきちんと書く
資格は、正式名称を記入しましょう。たとえば、「運転免許」は「普通自動車第一種運転免許」、「英検」は「実用英語技能検定」です。履歴書のような正式な書類には、正式名称を略さず書くのがマナーです。
また、民間資格であれば、資格試験を実施している団体名を記すことが重要です。たとえば有名な珠算検定には2種類あります。
日商主催であれば「日本商工会議所主催珠算能力検定」、日珠連主催であれば「日本珠算連盟日珠連珠算能力検定試験」と書かなければなりません。
おわりに
資格欄は、業務に役立つ能力をどれだけ有しているかを示すにとどまりません。あなたがどんな人間で、何に興味を持っているのかがわかるものでもあります。
「業務の直接関係ないから書かないでおこう」と思う資格があっても、ちょっとだけ想像してみてください。その資格は、本当にその業務の、あるいは面接の役に立ちませんか?
一生懸命勉強をして、お金を出して取得した資格です。少しでも役立てたいですよね。自分の人となりをあらわしてくれるものととらえ、ぜひ有効に活用しましょう。