社会人になったら始めよう! お金を管理する7つのコツとは

社会人になると、給料をもらうようになります。
初めてもらうお金とは嬉しいもので、つい使い込んでしまうことで金欠に陥ることも……。
そうなると、生活が大変になってしまうので、お金は計画的に管理をすることが重要になってきます。

ですが、大学時代のアルバイトと違い、社会人となって給料の金額は大きくなるので、お金の管理が大変だと感じる方もいるでしょう。

そこで、ここでは社会人になってやっておくべきお金の管理方法について説明をしていきます。
自分のお金の管理を見直し、これからのお金の使い方を考えていきましょう。

お金の使い方は最初こそ慎重に

給料をもらったばかりとは、お金がたくさんあると錯覚しがちです。
そのため、気持ちが大きくなって欲しかったものや、やりたかったことにお金をつぎ込んでしまいます。

その結果、給料日前には金欠となって生活が厳しい状況に……。
しかも、その状況が毎月起こってしまう方は、お金の管理方法がしっかりしていない可能性があります。

原因は、給料を受け取ってそのままにしてしまうことです。

受け取った直後だからこそ、ひと月どれだけの金額が必要となるか、どこを節約できるかなどの計画を立て、無駄のない使い方ができるようにしていくことが重要と言えます。

お金管理の7つのコツ

それでは、実際にお金を管理するコツを紹介していきます。
ちょっとしたことでできるようなものばかりなので、ぜひ実践してみてください。

①給料をもらったら振り分ける

給料をもらって真っ先にやってもらいたい管理方法となります。
最初にお金を振り分けておくことで、使うお金や貯蓄するお金に線引きができ、自制できるようになるからです。

ここで分けるべきお金の振り分け方は、以下のものとなります。

    「普段使うお金」……日常で使うお金
    「毎月支払うお金」……家賃や光熱費などの決まった支払いに必要なお金
    「貯金用のお金」……将来のために貯めておくお金
    「予備のお金」……普段使いで足りなくなった、突然の出費などで使うお金

このように、はっきりと分けておくことで給料日ギリギリに金欠、といった危機的状況を回避することが可能になるのです。

②家計簿をつける

お金の管理で役立つのが家計簿です。
家計簿は、収入や支出といった自分が普段使っているお金の流れを数値として明確にでき、使い過ぎやお金が貯まっていく実感ができる便利なツールです。

近年では、家計簿ノートだけでなく、アプリでも家計簿のツールが多く開発されています。
家計簿を始めて自分がどうお金を使っているかを理解し、お金をどう管理していくかを見直していくと、自然と余裕のあるお金の使い方ができるようになっていくのです。

この家計簿をより簡単につけるコツをこちらの「節約には家計簿! 無理せず長く続ける5つのコツを紹介」で詳しく紹介しているので、併せてご覧ください。

③お金を使うときはメリハリをつける

お金を使い過ぎたとき、使わないと決めていた貯金分のお金から不足した分を使っていませんか?
使わないと決めていたところに一度でも手を出してしまうと、何度も繰り返して使うようになってしまうのが人間の弱い部分となります。

そこで、絶対に使わないという意思を強く持ち、メリハリのあるお金の使い方を心がけるようにしましょう。

もし、自分は意思が弱いと思う方は、口座から引き出す方法を変えることをおすすめします。
絶対に手を出さないと決めた口座はATMから引き落とせないように設定することができ、窓口でなくては対応できないようにしておいてください。
ATMはいつでもお金を引き出せるのが魅力ではりますが、その手軽さが逆に意思を弱くさせるのです。
一方、窓口対応に設定をすると、いちいち銀行窓口へ行って手続きを行わなくてはお金を引き出すことができません。しかも、窓口の時間は制限があるため、時間を選ばなくてはならない手間もあります。

このような手間をあえて課すことにより、自制することができるようになります。

絶対に手を出さないと決めた口座には手を出さない、一度決めた金額でひと月を乗り切るという意思を強く持ち、お金を上手に使ってください。

④毎月の引き落とし口座はまとめて管理


よく金欠になる方の特徴の一つとして、引き落とし口座と普段使いの口座が一緒だということがあります。
そこで、毎月ある家賃や光熱費などの決まった引き落としがあるものは、専用の口座でまとめて管理すると足りなくなるという状況を回避できます。

②の項目で述べた家計簿を使うと、毎月の増減はあっても大体の出費がわかるようになり、引き落とし口座の不足で引き落としができなったというトラブルも防げます。
引き落としされる口座やクレジットカードを決めて一括管理をすることで、ポイントも貯まるため、よりお得に利用することが可能となります。

これは、口座やクレジットカードを作る際のポイントにもなるので、気に留めておくと良いでしょう。

⑤無駄遣いを減らす

一番効果的で意外と難しいのが出費を抑え、節約をすることです。
買い物で安売りだからと大量に買い込む、気に入ったものを衝動買いするといったことを続けていると、余計な出費が多くなってしまいます。

必要なものを必要なだけ買うことを意識し、衝動買いをする前に本当に必要かを確認してから購入を決めると良いでしょう。

ただ、時には買い物をしてストレスを発散させる、自分へのご褒美としてモチベーションを上げるなどでお金を使う方もいます。これは、無駄遣いではなく、自分の中で必要となる出費とも考えられるのです

そんなときは、使う金額を設定しておくことがおすすめです。
上限を決めておくことで、その範囲内で何をしようかと考えられるようになります。

出費を抑える生活の中でも自由に使うお金を決め、心のゆとりを作って衝動買いなどの出費を防ぎましょう。

無駄を減らす方法はほかにもあり、毎日でないにしても自炊をおすすめします。
外食は一食だけでも結構お金がかかるもので、それが毎日となると結構な出費となります。
料理が苦手な方であれば、最初は一品からでも挑戦してみてはいかがでしょうか。

料理が苦手でも簡単に作ることができる料理レシピをこちらの「料理で毎日節約! 人気の節約食材と簡単レシピを紹介」で紹介していますので、是非ご覧ください。

⑥手数料や送料をかけないようにする

ATMからお金を引き落とすときや、何かを郵送する際に必要となる手数料。
この手数料は1回では数百円程度で気にならないのですが、それが貯まりに貯まると、大きな金額になっています。

通販でよく目にするのが「〇〇円以上で送料無料!」だと思います。ですが、この送料を無料にするために必要のないものまで買ってしまうと、余計な出費となります。

一番良いのは、これらを利用しない、または無料の時間帯や時期を狙うことです。
しかし、タイミングが合わずにどうしても通販やATMを利用する場合は、まとめることで利用回数を減らす方法を取ってください。

これだけでもかなりの手数料や送料での出費を抑えられるだけでなく、普段の出費を自制してお金を管理する意識が高まります。

⑦クレジットカードやポイントを取り入れる

自分は現金派だからあまりクレジットカードを使わない、ポイントカードを意識していない方は、これらを活用してみませんか?

クレジットカードを利用すると、その使った履歴が残り、いつどこでどのくらい使ったのかが見えてくるので、家計簿代わりにする方も多くいます。
また、使えば使うほど、クレジットカードのポイントも貯まります。
クレジットカードの加盟店であればよりお得にポイントが貯めることができるので、貯まったポイントで商品の交換やポイントで買い物が可能です。そのため、よく利用されるお店や系列店が決まっている場合は、同じ系列のクレジットカードを作り、効率良くポイントを貯めていきましょう。

ポイントの面では、ポイントカードも同じことが言えます。
ポイントは全国共通のものや、店舗独自のポイントがあり、その種類は豊富です。そこからどれを持つか選ぶか悩んでいる方も多くいます。そのため、「とりあえず作っておこう」という気持ちで作ると、どんどん枚数が増えてしまうのです。

そんな方のために、ポイントカードを選ぶコツを2つお教えします。

1つ目は、ポイントカードはよく利用する店舗でのみ作ることです。
利用頻度が低い店舗のカードだと、有効期限が失われてゼロになってしまう場合があります。そうなっては、せっかく貯めても意味がありませんし、ポイントが使えないまま消失してしまって損した気持ちになります。

そのため、ポイントカードを作る場合は、よく利用する店舗のものだけ作るようにしてください。

店舗独自のポイントカードと全国共通のポイントカードで悩まれている場合は、よほど店舗独自のポイントを貯めた恩恵が魅力的でない限り、全国共通のポイントカードを選ばれることをおすすめします。
幅広い店舗で使えるので、有効期限が切れるといった事態に陥る可能性が低いのです。

2つ目は、ポイントカードをアプリで管理することです。
アプリであれば、財布の中にカードを入れておく必要はありませんし、かさばることもありません。スマホ一つで完結するので、とても便利です。
そして、最大のメリットが、貯めたポイントがスマホで確認できることにあります。
ポイントがカードに表示されず、レシートに印字されているだけでは、時間が経ってしまうとどのくらい貯まっているかがわからなくなってしまいます。
スマホであれば、利用履歴までもが記録として残っているので、ポイント管理には最適なツールとなります。

また、ミニゲームやアンケート協力などのちょっとした遊び感覚でもポイントが貯まりますし、会員限定のサービスを受けられることもあります。

アプリ管理ができるポイントカードの場合は、是非活用してみてください。

貯金箱で物理的に貯めることもおすすめ


さまざまなお金管理のコツを紹介してきましたが、もっと楽しくお金を貯めたい!という方がいるかもしれません。そんな方は、貯金箱での貯金に向いている可能性があります。

一日で使うお金を決めておき、もしそのお金が余ったら貯金箱の中に入れる。

この繰り返しをすることで、一日100円しか入れなかったとしても、塵も積もれば山となる……1か月(30日)で3000円貯めることができます。だんだんと貯金箱が重くなり、知らないうちにお金が貯まっていることがあります。

この貯金箱で貯めた分のお金でちょっとだけ贅沢をする、翌月に加算して貯金をするなどができるので、お金を貯めているという実感が欲しい方におすすめします。

まとめ

お金の管理のコツについて説明をしてきましたが、いずれもちょっとしたことでできるものばかりです。
肝心なことは、給料をもらってすぐに行動すること、一度決めたことを守る強い意思を持つことです。

ですが、最初から大きな金額を貯金に回してしまうとその後の生活が大変になるので、自分の給料とひと月分の支出を照らし合わせ、可能な金額を貯金するようにしてください。

今からお金の管理を意識しておくと将来のためにもなるので、働いてお金を自分で管理するようになる方や、主婦となって家計を支える方、これからは意識してお金の管理を始めてみませんか?