未経験の職種へ転職するときのポイントを紹介!役立つ資格とは!?

自身の過去の職歴を参考にしながら、転職活動中の人もいると思います。ただ、読者のなかには「いままで経験したことのない職種の派遣求人に応募したいけど、採用してもらえないのでは?」と不安な人もいるはず。 しかし、コツをつかめば未経験の職種でも働くことは可能です。本記事では、未経験の職種へ転職するときのポイントを紹介しつつ、役立つ資格なども紹介していきます。

そもそも、派遣社員として未経験の職種で働くことって可能なの?

「未経験の職種だと派遣社員として雇ってもらえない」と思っている人もいると思います。はじめに、未経験の職種で派遣社員が働けるのかを見てみましょう。

派遣社員として未経験の職種で働くことは可能

派遣求人のなかには、未経験者の採用を積極的に行っている企業も存在します。ただ、時期によって未経験者を受け入れる人数は変動するため、転職するタイミングを意識しながら行動しましょう。

競争率が高い職種だと、経験者が採用されやすい

ただし、派遣求人に「未経験者歓迎」と載せてあっても応募者が殺到する場合だと、経験者が採用されやすくなります。企業側からすると「経験者を採用した方が仕事のスキルが高い」と思われる傾向が強いためです。

30代、40代の主婦でも、未経験の職種で派遣社員として働けるの?

「主婦生活が長いけど、未経験の職種で派遣社員として働けるのかしら?」と思う主婦もいるでしょう。この章では、30代・40代の主婦が未経験の職種で派遣社員として働けるか見てみましょう。

30代、40代の主婦でも未経験の職種で働くチャンスはある!

30代、40代の主婦でも、未経験の職種で働くチャンスはあります。女性向けの求人を豊富にそろえている派遣会社もあるため活用しましょう。

職場によっては、保育所が完備されているケースもある

子育てで働くのが厳しい人は、保育所が完備されている職場で仕事をするのも1つの手です。職場に保育所が完備されていれば、お子様の面倒を親戚や知人に見てもらう必要もないですし、保育所でお子様に何かあったとき(例.体調不良など)もすぐに駆けつけることができます。

職場内の平均年齢が気になる場合は、派遣会社の担当者へ聞こう

職場によって、従業員の平均年齢は異なります。一般事務の職場といっても20代の派遣社員が多い部署もあれば、40代の派遣社員が多い部署も存在します。不安な人は勤務先企業の担当者と顔合わせをする前に、派遣会社の担当者へ聞いてみましょう。

未経験者を募集している職種とは?

未経験者の採用が少ない職種もあれば、逆に多いケースもあります。ここでは、未経験者でもチャンスがある職種を見てみましょう。

1.(工事・土木などの)現場職

現場職は人材不足に陥っているため、未経験者の採用を積極的に行う場所は多いでしょう。現場職は建築物の建設時だけではなく解体時にも必要です。工事・土木関係の専門知識を持っていたり、体力に自信があったりする人におすすめの職種です。求人を探すときは、下記の項目内容はチェックしておきましょう。

何の知識(資格)を求められているか?

一口に現場職といっても、求人によって必要な知識(資格)は異なります。電気工事士の資格が必要なケースもあれば、建築士の知識が必須な場合もあります。

寮・社宅が付いているか?

求人のなかには、寮・社宅が福利厚生に組み込まれているケースがあります。個人で賃貸物件を借りる場合と比べ、家賃が安くなり生活費を浮かせられるかもしれません。

勤務場所はどこか?

勤務場所が東京近郊と限定されているケースもあれば、関東・東北地方というように勤務範囲が広い場合もあります。携わるプロジェクトによっては、自宅へ帰れないケースもあるため、前もって派遣会社の担当者へ確認しましょう。

2.軽作業

軽作業とは「倉庫内での仕分け・運搬作業」を指すケースが多いです。時給は他の仕事内容と比べ安いですが、適度に身体を動かしたい人にはピッタリ! ただ、職場によっては重たい製品を運ばなければならないケースもあるため、腰痛持ちの人は気を付けてください。

3.営業

未経験者対象の営業職求人もあります。営業未経験者で採用された人のなかには、働き出して数カ月で職場から認められる売上成績をたたき出す人がいるのも事実。まさに「弱肉強食」の世界といえるでしょう。なかには「インセンティブ(歩合)」により、売上成績によって給料が大幅に変動する職場もあります。営業職にもいろいろな種類があるので見てみましょう。

新規営業

新規営業は、新たな顧客をつくるための営業手法です。アポイントメントをとらずに訪問する「飛び込み営業」や、電話でアポイントメントを取得したうえで訪問する「テレアポ」などを活用して新規開拓します。一般的に断られることが多いため、強いメンタルが必要です。

ルート営業

ルート営業は、決まった顧客の元へ訪問する営業手法です。自社の商品を扱っている店舗へ、取り扱っていない商品や新規商品の売り込みをするといったイメージです。顔なじみが多いため新規営業と比べるとハードルは低いかもしれません。ただ、取引先との関係性が悪化すると自社の商品を取り扱ってくれなくなる危険性もあるため、コミュニケーションの取り方には注意しましょう。

反響営業

反響営業は、商品についての問い合わせがあったお客様へ対してのみ営業する手法のことです。「CM・広告を見て自社商品についての連絡があったお客様へ対して営業する」というイメージです。自ら顧客へ声掛けする必要がなく、自社商品に対して興味・関心を持っている顧客への営業が多いため、新規営業と比べラクに感じるかもしれません。 なお、営業の種類によって求められるスキルは異なるため、派遣会社の担当者と綿密に話し合ったうえで求人を探しましょう。

4.販売・接客

販売・接客でも未経験求人を取り扱っており、家電量販店、アパレルなど、いろいろな業界で未経験者を募集しています。シフト制の職場が多いため、平日に休みたい人におすすめの職種です。 仕事内容は接客業務・レジ打ち・商品の品出し・店内の清掃・商品の発注など多岐にわたります(求人によって仕事内容は異なります)。販売・接客の求人を探すときは、下記の内容を意識してみてください。

販売ノルマの有無

派遣社員に対しても販売ノルマが設定されている求人もあります(家電量販店など)。営業力に自信がない人は、販売ノルマが設定されていない店舗で働くことをおすすめします。

勤務店舗の数

1つの店舗だけで働くケースもあれば、数カ所の店舗を回りながら働く場合もあります。数カ所の店舗で働く場合は、各店舗の特徴(客層、売れ筋商品など)や従業員の層(例.学生が多く働いている、30代の従業員が多いなど)が異なるため、臨機応変に対応しなければなりません。どちらの働き方が向いているか分析したうえで応募しましょう。

5.一般事務

一般事務でも未経験者を募集しているケースがあります。他の事務職と比べ、専門的スキルを求められることは少ないです。しかし、そうはいっても、最低限の「パソコンスキル」・「コミュニケーションスキル」は必要となります。 パソコンを使った資料・表の作成が多い職場もあるため「ワード・エクセル・パワーポイント」の勉強はしておいた方がよいでしょう。

資格を取得することで、転職が有利になるケースもある

資格によっては、転職活動が有利に進むケースもあります。この章では職種ごとに、有利になる(と思われる)資格を見てみましょう。

事務職全般

事務職への転職を考えている人は、「マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)」をおすすめします。MOSとは、パソコンスキルを測るための資格です。事務職ではパソコンを使うことが多いので、パソコンスキルをアピールするには最適な資格です。試験も年に10回以上あるため、取得しやすい資格だといえます。 1人での勉強が厳しい人はパソコン教室で学ぶのも1つの手です。教室によっては、月額料金を支払えば1カ月間何度でも通える場所もあります。会社帰りなどに利用してみてはいかがでしょうか?

経理事務

経理事務で働きたいと考えている人は、「日商簿記」の取得をおすすめします。日商簿記とは「日本商工会議所」が主催している検定試験で1級~3級まであり、試験は年に2回~3回開催されています。日商簿記2級を取得すれば一般的な簿記の知識を持っていることはアピールできるため、転職で有利になる可能性があります。 また、工事・建設関連会社で経理事務として働く場合は、工業簿記・原価計算のスキルが必要となるため「日商簿記検定(1級か2級)」または「建設業経理士(1級か2級)」の取得をしておくとよいかもしれません。ただし、会計のルールや使用する勘定科目は、各社で異なるので覚えておきましょう。

営業

営業職の場合は「営業士検定」を取得すると、営業スキルがあることをアピールできるかもしれません。この資格は「日本営業士会」が主催しており、「初級・上級・マスター級」の3つが設定されています。各級とも試験は年2回です。

接客・販売

「販売士検定」は、日本商工会議所が主催している検定で、「1級~3級」まで設定されています。マーケティングの基本的な考えを身につけたい人は3級、マーケティングの高度なスキルを身につけたい人は2級、マーケティングだけではなく経営に関する知識も身につけたい人は1級を受験するとよいでしょう。ただし、試験は年に1~2回となっているためご注意ください。

未経験の職種へ応募した人が、面接で心がけるべきことは?

未経験の職種へ応募して書類選考が通っても、面接で失敗すると内定をつかみ取るのは難しいです。最後の章では、未経験の職種へ応募した人が面接で注意すべき内容を見てみましょう。

未経験であることを、アピールしすぎない

未経験であることをアピールしすぎると、採用者側から「仕事についていけるだろうか?」と不安な気持ちを持たれる場合があります。履歴書の職歴欄であなたの経歴が分かるため、面接中に未経験者であることを主張する必要はありません。

前向きな姿勢をアピールする

自信をもって面接に臨むのも大事です。あなたがもつ姿勢によって、あなたの「第一印象」も変わります。「未経験者なので仕事をこなせるか分かりません」というように消極的な姿勢で面接に臨むと、採用側から「やる気があるのかな?」と疑問視されて悪印象を持たれる恐れがあります。 逆に「未経験ですが全力で仕事に取り組みます!」というように前向きな姿勢を出すと、採用側から「やる気に満ち溢れている」と思われ、好印象に写る確率が上がるでしょう。ただ、会社によってはポジティブな発言が悪印象を持たれるケースがあるため、派遣会社の担当者へ確認してから面接へ臨むことをおすすめします。

面接時に分からないことがあれば質問をする

面接時に「分かりません」と発言することがタブーだと感じる人もいるでしょう。しかし、面接で分からないことがあったという理由だけで、不合格となることはありません。

素直に分からないと発言することで、採用者側から気に入られるケースもあります。面接中に少しでも分からないことがあれば聞きましょう。

ウソをつかない

ウソをつくのも控えましょう。採用担当者のなかには、今までに何百人・何千人と面接をしたことがある人もいます。あなたの発言や動作で、ウソをついている人間か判断する採用担当者がいるのも事実です。 普段からちょっとしたウソをつく習慣がある人は、面接で日頃のクセが出る恐れもあるため、意識して面接に臨みましょう。

未経験の職種で働き、第2・第3の人生を切り開こう

現在は転職希望者が増えていることもあり、未経験の職種で新たな人生を歩む人もいます。派遣社員の未経験者採用は、正社員の未経験者採用と比べ応募時のハードルが低く設定されていることもあるため、転職に成功する確率は高いです。 人手不足が起こっている職場だと、未経験者採用を積極的に行っているケースもあります。ぜひ、派遣会社の担当者と相談しながら転職活動を行ってみてください。

※本記事の内容などは2018年8月現在のものです。