派遣社員から正社員になるには?派遣で働きながら正社員を目指す方法

派遣社員は、ライフスタイルに合わせて仕事を選べるのが魅力です。特に結婚や出産などライフイベントによって働き方を変えられるため、自由度の高い派遣社員は人気があります。

しかし、正社員と比較すると、雇用が安定しない、ボーナスや手当が出ないなどのデメリットがあるのも事実です。

そのため、現在は派遣社員として働いていても、将来的には正社員になりたいと考えている人も多数います。

派遣社員から正社員になるためには、どのようなステップを踏めばいいのでしょうか。

ここでは、派遣社員と正社員の違いや、派遣社員から正社員になるための方法についてご紹介します。

正社員になるために必要な経験やスキルを派遣で積み上げていきましょう
正社員になる確率を高めるには、経験や資格を身につけることです。正社員として採用したいと思われるような仕事スキルを持つことが重要と言えます。

そこで、正社員を目指すならまずは派遣社員として経験やスキルを積み、将来どんな働き方がしたいかを派遣会社の担当者に相談をしてみてください。一緒にあなたに合う働き方を探しましょう。

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今の時代、正社員になりたくてもなれない?


以前は、正社員になりたくてもなれない方が、派遣社員や契約社員、アルバイトなどで働居ていることが多い傾向になっていました。

ですが、近年では非正規雇用者への待遇を改善せるような動きもあり、あえて非正規雇用で働くことを選ぶ方が増えています。

総務省「労働力調査」によると、2019年(令和元年)の非正規雇用者は 2165 万人、そのうち派遣社員は141万人となっています。

この中で、働く理由として「正規の職員・従業員の仕事がないから」と答えた方は236万人であり、前年に比べて19万人減っています。

一方、「自分の都合のよい時間に働きたいから」と答えた方は625万人で、前年に比べて28万人増えているのです。

つまり、近年は正社員になれないから仕方なくではなく、自ら望んで非正規雇用を選んでいる傾向になってきているのです。

ですが、減ってきているとはいえ、正社員になれない方がいることには変わりなく、非正規雇用から正規雇用を目指すのは難しいと言えます。

年齢別にみると、以下の通りです。

【非正規雇用者の内訳】

年齢 男女計 男性 女性
全体 2165万人 691万人 1475万人
15~24歳 285万人 132万人 153万人
25~34歳 260万人 83万人 177万人
35~44歳 359万人 63万人 295万人
45~54歳 437万人 62万人 375万人
55~64歳 436万人 143万人 292万人
65歳以上 389万人 206万人 182万人

(総務省労働力調査「年齢階級別非正規の職員・従業員の内訳(2019年)」より)

派遣社員と正社員の違いとは?


派遣社員と正社員の大きな違いは、実際に働いている企業と直接雇用契約を結んでいるかどうかです。

派遣社員の場合、正社員と違って、実際に働く派遣先企業ではなく派遣会社と契約を結んでいます。

派遣社員の特徴


派遣社員は、人材派遣会社から企業に派遣されて働く社員で、雇用契約を派遣会社と締結している点が、正社員と大きく異なるところです。

派遣社員は有期雇用を前提とし、一定の雇用期間で契約を結びます。長期派遣の場合、だいたい3ヶ月ごとに更新を繰り返すことが多いようです。

派遣社員のメリット

1.自分のライフスタイルに合わせて働ける

勤務期間や勤務時間、勤務地などを選ぶことができます。

そのため「プライベートを重視したい」「子育てと両立したい」など、ライフスタイルに合わせた働き方が可能です。

2.今までのキャリアを生かせる

今までの経験やキャリアを生かした仕事ができるのも派遣で働くメリットの一つです。

たとえば「語学力を生かした仕事をしたい」と考えているのであれば、それに合わせた仕事を見つけることができます。

3.さまざまな企業や職場で働ける

正社員としては入社が難しい憧れの大企業も、派遣社員としてなら働くことが可能です。

さまざまな職場で経験を積むことでスキルアップにつながります。

4.パートやアルバイトよりも時給が高い

派遣社員の時給は、パートやアルバイトよりも高く設定されています。

派遣先によっては正社員の月収を上回ることもあるようです。

5.人間関係のしがらみが少ない

派遣社員は派遣先企業ではなく派遣会社に所属しているので、職場の人間関係に振り回されることはあまりないでしょう。

会社の飲み会や食事会なども無理して参加する必要がないので、仕事とプライベートをきちんと分けたい人に適しています。

派遣社員のデメリット

1.雇用が不安定

派遣の仕事は3ヶ月、6ヶ月と契約期間が限られています。

そのため、無期雇用の正社員に比べるとどうしても雇用が不安定になってしまいがちです。

2.正社員に比べると待遇が悪い

派遣社員の場合、交通費が時給に上乗せされており、別途支給されないことがほとんどです。

また、基本的にはボーナスや手当が支給されることはありません。そのため時給は高くても、年収でみると正社員と差がつくことが多いでしょう。

3.休日が多いと収入が減る

給料が時給制なので、年末年始や大型連休など、出勤日数が少ない月は収入がダウンします。

4.社会的信用度が低い

派遣社員は、正社員のように無期雇用の働き方ではないため、雇用が不安定とみなされて、社会的信用度が低いのが実情です。

そのためクレジットカードやローンの審査で落ちることがあります。

正社員の特徴


派遣社員と違って、雇用期間に定めがなく、所定労働時間をフルタイムで働くのが一般的なワークスタイルです。

法律で定義されているわけではありませんが、基本的に定年まで働くことができるので、企業は人事権によって、配属・異動や転勤などを命じることができます。

正社員のメリット

1.雇用が安定している

雇用期間に定めがないため、基本的に定年まで働くことが可能です。

定年後も再雇用制度を利用できます。

2.仕事の裁量権が大きい

入社後、仕事に慣れてくると裁量権のある仕事を任せてもらえます。

その分責任も大きいですが、やりがいや達成感を感じられるでしょう。

3.安定した収入を確保できる

毎月の給料が決まっており、定められた時間の労働を適切にこなしていれば、仕事量に関係なく一定の金額が支払われます。

給料の他に、ボーナスや各種手当も支給されるので安定した収入を確保できます。

4.福利厚生が充実している

派遣社員に比べて福利厚生が充実しています。

5.キャリアアップしやすい

企業は、正社員を長く会社に勤めて貢献してくれる戦力とみなしています。

そのため、正社員には研修や勉強会などスキルアップする機会が多く設けられています。

正社員のデメリット

1.転勤の可能性がある

大きな企業の正社員は、常に転勤の可能性があります。

全国展開している企業であれば全国各地に、海外進出している企業であれば海外に転勤するケースが考えらえます。

人によっては環境が変わったり、家族と離れ離れになったりすることで大きなストレスを感じることがあります。

2.休日出勤や残業がある

正社員は会社が必要と判断すれば、休日出勤や残業をしなくてはなりません。

その分、残業手当や振替休日をもらえればいいのですが、なかには当たり前のようにサービス残業や休日出勤を強要されることもあるようです。

3.仕事の責任が重い

正社員は裁量権が大きい分、責任も重いものです。

派遣社員などの非正規社員がミスをすれば責任を負わなければならないこともあるでしょう。

それに耐えきれず、辞めたいと感じる人も少なくありません。

4.人間関係がわずらわしい

正社員は長く働き続けることが前提なので、人間関係にわずらわされることも多くなります。

人間関係をスムーズにするために社交辞令を言ったり、飲み会に参加したりと仕事以外で気を使うことも多いでしょう。

派遣社員から正社員になるメリット

安定して働ける

正社員が派遣社員と大きく違うのは、雇用期間に定めがないことです。

派遣契約が終了した途端、収入が途絶えるという不安にさいなまれることがなくなり、安心して働くことができます。

ボーナスや退職金がある

毎月の給料の他、ボーナスや各種手当も支給されるので、収入がアップします。長期間就業すれば、退職金も支給されます。

福利厚生が充実している

住宅手当や子育て支援、社員旅行といった福利厚生の充実も正社員の大きなメリットです。

昇給や昇格のチャンスに恵まれる

派遣社員はスキルアップをしても評価につながりにくく、昇給や昇格は期待できません。

正社員であれば勤務評価に合わせて昇給・昇格のチャンスがあります。

派遣社員から正社員になるデメリット

異動や転勤がある

派遣社員であれば、自分の希望する業務や勤務地を選択して働くことができます。しかし正社員の場合、会社から異動や転勤を命じられることがあります。

自分の希望どおりの仕事ができるとは限らない

派遣社員は契約以外の仕事をする必要がありません。

一方、正社員は幅広い業務をこなしていく必要があります。

自由度が低い

正社員になると残業や休日出勤を命じられることがあるため、自由な時間は減ってしまいます。

プライベートを重視したい人はストレスを感じるかもしれません。

派遣社員から正社員になる方法


派遣社員から正社員になる方法として次の3つがあります。

今いる会社に正社員登用される

派遣社員から正社員に登用されることは可能です。

しかし、確率としては低いと言えるでしょう。

同じ仕事をするのであれば、企業側は正社員よりもコストが低い派遣社員を求める傾向があるからです。

今いる会社の環境が良く、正社員として働き続けたいと思うのであれば、まず派遣社員から正社員になった人がいるかどうか調べてみましょう。

もし、前例があれば、その会社に派遣社員から正社員になる仕組みがあることになり、正社員の欠員があればチャンスが回ってくる可能性もあります。

自分で求人を探して応募する

最も手っ取り早く正社員を目指すやり方として、自分で求人を探して転職活動をする方法があります。

今の職場で正社員になることを試みるよりも、はじめから正社員を目指す転職活動したほうが、はるかに確率が高いでしょう。

転職活動をスタートするにあたり、退職後に始めるべきか、在職中から始めるべきかを悩むかもしれません。

退職後であれば、時間に余裕ができるので転職活動に専念できます。

その分多くの求人に応募できますし、面接の日時調整も柔軟に対応できるでしょう。

ですが、収入が途絶えることになるので、十分な蓄えがなければ生活が心配です。

失業保険を受け取る権利があったとしても、受給までは時間を要します。

しかし、早く就職先を決めたいからと焦ってしまうと、妥協が生まれやすくなるでしょう。

それに対して、在職中の場合、生活面の不安がないため安心して転職活動ができるのがメリットです。

就職活動が長引いても支障がないことから、じっくり腰を据えて納得のいく転職先を探すことができます。

ですが、転職活動に費やす時間がどうしても限られてしまうのがネックです。

空いている時間が夜や土日に限られるので、面接の日時調整は難しくなります。

また、生活の不安がないのが裏目に出て、転職活動がダラダラと長引きがちです。

いつまでに転職活動を終わらせるか期限を決めて、集中して行うことをおすすめします。

転職活動を始めるタイミングについては、現在の状況や自分の性格などを考慮した上で判断しましょう。

紹介予定派遣制度を利用する

紹介予定派遣とは、派遣社員として一定期間働いたあと、派遣先の企業に直接雇用してもらえるか審査をしてもらえる制度です。

いきなり正社員として採用されても、お互いの相性などがわかりません。

しかし、紹介予定派遣の場合は実際に派遣社員として働く「お試し期間」があるため、人柄や働きぶり、職場の雰囲気などが明らかになります。

そのため、雇用のミスマッチが起こりにくいのが特徴です。

派遣社員と派遣先企業の双方の希望が合致すれば、直接雇用となる可能性があります。

紹介予定派遣の制度を利用すれば、派遣会社のサポートを受けることができるので、自分で転職活動をする面倒も少なくて済みます。

つまり、派遣社員としての働き方と正社員雇用をいいとこ取りした制度なのです。

なお、紹介予定派遣の派遣期間は最長で6ヶ月となっています。

この期間に双方にミスマッチが生じた場合、直接雇用には至りません。

また、直接雇用されたとしても正社員とは限らないことを認識しておきましょう。

直接雇用には契約社員やパート・アルバイトなども含まれます。

紹介予定派遣からどれくらいの割合で正社員になれるの?


生労働省のデータによると、紹介予定派遣から直接雇用に結びついた割合は約57%。

直接雇用から正社員に採用されたのは約58%となっています。

57%×58%=33%の計算で、約3割が正社員に採用されたことになります。

確率としては決して高くありませんが、派遣社員として働きながら正社員を目指せる方法の一つです。興味があれば試してみる価値があるでしょう。

紹介予定派遣の流れ

1.派遣の登録会に参加する

派遣の仕事を紹介してもらうためには、まず派遣会社に登録する必要があります。

登録後の面談で、派遣会社の担当者に、紹介予定派遣の仕事を希望する旨を伝えましょう。

2.仕事の紹介

派遣会社のコーディネーターが、あなたの希望やスキルに合った仕事を紹介してくれます。

3.派遣社員として派遣先に就業開始

最長6ヶ月間、派遣会社のスタッフとして働きます。

4.派遣期間終了

派遣期間中に、派遣会社から入社の意思確認がなされ、あわせて派遣先企業にも採用意思が確認されます。

双方が合意に至れば、派遣先企業へ正式に入社が決定します。

5.社員として就業

正社員や契約社員として直接雇用されます。

直接雇用に至らなくても、また新たに派遣先を提案してもらえます。

正社員に選ばれる人材になるためには

一般社団法人日本人材派遣協会の実施したWEBアンケートによると、正社員に直接雇用される人は、より高度な業務に携わり、派遣の経験を豊富に積んでいる傾向があることが明らかになりました。

派遣で経験を積み、より高い業務にチャレンジする精神を養うことが、正社員への転職を成功させるポイントと言えます。

また、いくら仕事ができても、会社の和を乱す協調性のない人は歓迎されません。

周りの人としっかりコミュニケーションをとって、良好な人間関係を築いていきましょう。

まとめ


派遣社員から正社員を目指す人は多くいます。

正社員になると良いことずくめのように感じるかもしれませんが、そうとも限りません。

派遣社員、正社員それぞれのメリット・デメリットを知り、それでも正社員になりたいかを自分の胸に聞いてから、転職活動を始めましょう。

派遣社員から正社員を目指すのはハードルが高いといわれていますが、決して不可能なことではありません。

正社員になる方法として、①今いる会社に正社員登用される、②自分で求人を探して応募する、③紹介予定派遣を利用する、の3つがあります。

派遣で働きながら正社員を目指せる制度として、紹介予定派遣があります。

派遣で働きながら正社員を目指せば、時間や手間を短縮することができます。

派遣で経験を積みながらスキルアップできれば、一石二鳥と言えるでしょう。

興味があれば、一度試してみてはいかがでしょうか。

参考サイト:

派遣社員から正社員になれる可能性はある!まずは派遣で確率を上げましょう
まずは派遣社員して経験を積んだり資格取得をし、自分自身のスキルアップをしてから正社員に目指す方法がおすすめです。

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