資格がなくてもできる仕事って?今は資格なしでも手に職をつける方法を紹介

資格を持ってないと良い環境で長く働けないのではないか、と不安に思う方は多くいます。

しかし、資格を取ることばかりが重要なわけではないのです。

たとえば、資格を持っていても実際に就業している中で活かすことができなければ、会社にとってはあまり意味がありません。

逆に言えば、資格が無くても現場で使えるようなスキルがあれば、会社から必要とされるので就職のときに有利になります。

この記事では、無資格からでも手に職をつけられるおすすめの職業を紹介していきます。

ほかにも、資格の取得を検討している方に向けて、資格取得のメリットやデメリットなどの解説もしているので、今後の仕事選びの参考にしてください。

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「手に職をつける」とは?

そもそも手に職をつけることの意味は、大きく分けて2つあります。

1つ目は、資格を取得することによって、その仕事をすることを認められている状態のことを指します。

当てはまる職業は、看護師・介護福祉士・保育士・美容師・建築士などです。

2つ目は、資格は必要とされていないが専門的な知識やスキルを身に付けており、その職業に就くことができる状態をさします。

当てはまる職業は、webデザイナー・webライター・プログラマー・システムエンジニア・イラストレーターなどの職業が当てはまります。

つまり、資格のあるなしに関わらず専門的なスキルを身に付けている状態を「手に職をつける」と表現するのです。

もちろん、資格を持っていないと就けない職業や資格を持っている方が有利になる職業もありますが、実際はそういった仕事ばかりではありません。

また、未経験歓迎のところでは将来的に資格取得を目指せるところや、スキルを身に付けながら働くことが可能なところもあります。

資格取得ばかりに目が向きがちですが、まずは実際に挑戦してみるのも方法の一つです。

おすすめの職業

ここでは、無資格からでも働くことが可能で、働きながら資格取得を目指せる職業の紹介をしていきます。

医療・介護系

医療・介護系の仕事は、資格がないとできないイメージがありますが、そうとは限らず未経験でも挑戦できる職業もあります。

また、高齢化が進む日本では特に需要の高い分野なので、長期的な需要が見込めるのも良いところです。

ここでは、3つの職業を紹介します。

【医療事務】
医療事務は実際に医療行為を行うのではなく、病院やクリニックでの経理や事務処理をする仕事です。

基本的なPC操作ができればとくに資格は必要なく、保険や医療制度に関する専門的な知識を身に付けることができます。

医療事務の資格は、以下の4つの民間資格が存在します。

  • 医療事務技能審査試験
  • 医療事務管理士 技能認定試験
  • 診療報酬請求事務能力認定試験
  • 医療事務認定実務者

これらの資格は通信教育や独学で働きながらでも取得可能できるので、業務の中で実践しながら資格取得を目指していくのも良いですよ。

【看護助手】
看護助手は、注射や採血以外の医療行為にあたらない患者の身の回りの世話や、看護師のサポートを行う仕事です。

医療現場での知識が身に付き、看護助手から准看護師、看護師、あるいは介護士へのステップアップも目指せます。

【介護職員】
無資格でも、身体介助のサポートや送迎業務、事務作業などで介護職員として働くことが可能です。

また、無資格での応募が可能な事業所は研修体制やフォローが充実していることが多く、働きながら資格取得のサポートをしてくれる場合もあります。

介護職員は、業務内容によって資格取得を求められる職業なので、積極的に資格取得をしたい方に特におすすめです。

介護職の仕事が気になる方は、こちらの「ウィルオブ介護」で扱っている求人情報の資格や経験の有無などをご確認ください。

美容系

美容系は、最近では美容に力を入れている男性も増えており、これからの時代さらに需要が増える見込みのある業界です。

美容師や理容師といった国家資格が必要な職業もありますが、意外にも資格が最初から必須となる職業は多くないので興味があれば挑戦しやすい業界といえます。

ここでは、3つの職業を紹介します。

【ネイリスト】
ネイリストは爪のカラーリング、アート、ケアやマッサージなど、爪に関する専門職です。

近年ネイリストの需要は高まっており、ネイル専門店以外にも美容院やブライダル系のサロンでも活躍できます。

無資格からでも就業可能で、サロンによっては入社後に研修を設けているところもあります。

【エステティシャン】
エステティシャンはフェイシャル、ボディケア、脱毛など、髪の毛以外の全身の美容に関する仕事です。

多くのサロンが営業時間外に研修を行っているので、未経験からでも技術を学べるのがうれしいポイントです。

【美容部員(BA)】
美容部員はデパートなどの化粧品売り場で、メイクのアドバイスや商品の試用などをお手伝いする仕事です。

特に資格は必要無いですが、接客がメインの業務なので接客の経験があるとより挑戦しやすい職業です。

IT系

近年のめざましい技術の進化にともない、人手が不足しているのがIT系の業界です。

そのため、経験のある人材だけではなく未経験の人材も採用し、一から育てようとする企業も多くあります。

IT業界では特に、経験がなくても自分で調査したり学んだりする姿勢を持った人を求めている傾向が見られます。

ここでは、2つの職業を紹介します。

【プログラマー】
プログラマーは、システムエンジニアの設計にもとづいてシステムやアプリを動かすためのプログラムを作る職業です。

資格もスキルも最初は必要なく、また、性別や年齢も関係なく挑戦できる仕事で、将来性もとてもある職業です。

ですが、プログラミングやPCの知識が全くない状態での採用はされにくいので、求人でどのくらいの知識が必要かを確認しておきましょう。

【システムエンジニア(SE)】
システムエンジニアは、顧客から求められるシステムを分析し、それにもとづいてシステムを設計するのが主な仕事です。

プログラマーよりも上位職で管理能力も求められるため、他業種で管理職の経験がある人を必要とすることもあります。

この仕事もある程度の知識を自分で身に付けておく必要があるので、どのくらいの知識が必要なのかを事前に確認してください。

web系

SNSやネットなどの情報媒体が発展し、需要が高まってきているのがweb系の職業です。

趣味で身に付けた知識や感性が活かしやすいのが特徴で、副業としても人気があります。

ここでは、2つの職業を紹介します。

【webライター】
webライターは、依頼主からテーマやキーワードをもらい、それに沿って情報収集して記事を作成する仕事です。

資格は特に必要なく、特定の会社に所属しないでクラウドソーシングなどを利用してフリーランスで活躍する人もいます。

初心者向けの仕事も多くあるので、文章を書くことが好きであれば誰でも挑戦することができる職業です。

【グラフィックデザイナー】
グラフィックデザイナーは、広告やパッケージといった印刷媒体やwebに掲載するグラフィックのデザインをする仕事です。

業界で標準となる画像編集ソフトを扱えるスキルが必要ですが、感性やセンスも重視されるので、趣味などでこれらのソフトを使う人は目指しやすい職といえます。

また、未経験者をアシスタントとして採用する企業もあり、現場で生きたスキルを学ぶこともできます。

士業

士業は景気に左右されず常に需要のある職業で、資格取得が難しいイメージがありますが、実は未経験からでも取得可能な資格もあります。

ここでは、2つの資格を紹介します。

【ファイナンシャルプランナー(FP)】
ファイナンシャルプランナーは金融や保険、不動産や証券などについてのアドバイスを行う、個人の資産運用についての専門家です。

国家資格である「FP技能士」の資格を取得することで、銀行、証券会社、不動産業界、保険業界などの就職に有利になります。

FP技能士は3級であれば受験資格は特になく誰でも受験可能ですが、2級以上の受験には条件が設けられているので、未経験者は3級から挑戦するのがおすすめです。

3級の勉強をするだけでも金銭的な知識全般が身につくので、私生活でも生かせる場面が多いのがFPの大きな特徴ですよ。

【宅地建物取引士】
宅地建物取引士は、不動産に関する重要事項の説明を行う不動産取引のエキスパートで、一般的には「宅建」と呼ばれる資格です。

不動産取引や契約をする際に、宅地建物取引士は必ず同席しなければならないため、非常に需要の高い資格になっています。

宅建は受験資格がないため、年齢や学歴、実務経験、国籍に関係なく、しっかり対策をすれば働きながらでも取得可能です。

資格取得の方法

手に職をつけるためにおすすめの職業を紹介してきましたが、資格を取得するにはどのような手段があるのかも知っておきたいポイントです。

ここでは、未経験から資格を取得するときにおすすめの方法を3つ紹介します。

通信講座を受講する

働きながら資格の取得を目指したい方におすすめなのは、通信講座で勉強する方法です。

通信講座であれば、傾向や対策がしっかり練られた効率的なカリキュラムで勉強できるので、もともと知識がない方でも安心して取り組めます。

オンライン授業や模擬試験、添削や質問ができるなど、サポートが充実した通信講座もあるので、うまく利用することで資格取得を目指せますよ。

専門学校に進学

資格の知識を本格的、実践的に習得したい方には、専門学校に進学するのも一つの手段です。

社会人として働きながらでも通学できる専門学校もあり、仕事を辞めずにしっかり学ぶことが可能です。

しかし、通信講座と比較するとスケジュール管理や費用面での負担が大きいため、人によって向き不向きがある方法です。

また、資格の受験資格として、専門学校の卒業が条件になる資格も存在するので、受験資格を事前に確認したうえで専門学校への通学を検討しましょう。

取りたい資格の業界で働いてみる

実際に取得したい資格の業界に就職し、実践的な知識を身に付けながら資格取得を目指す方法もあります。

この方法の大きなメリットは、収入を得ながら資格の勉強に活かせる実務経験も得られる点です。

ほかの方法ではどうしても時間や金銭、身体面での負担が大きくかかりますが、この方法を取ることで負担の軽減が可能です。

しかし、はじめは無資格での就業になってしまうことで収入が少なくなる可能性があるデメリットも存在するので、よく確認したうえで挑戦しましょう。

資格取得のメリット

無資格・未経験での応募が可能な職業でも、将来的には資格を取った方が良い場合があります。

ここでは、資格取得のメリットを見ていきます。

就職の幅が広がる

資格を取ることで、就職仕事の選択肢が広がります。

特に、入りたい業界がはっきりと決まっている場合には、その業界で役立つ資格を取得しておくと転職の際にスムーズです。

実務経験がなくても未経験者を積極的に採用する企業もあるので、事前に必要な資格や即戦力になるような資格を取得しておくことを検討しておきましょう。

転職や就職がしやすくなる

もし、何らかの事情で会社勤めが難しくなった時、資格を持っているかどうかでその後の状況は変わってきます。

持っている資格を活かせる仕事であれば転職がしやすくなり、会社を辞めずとも休職という手段を選べる可能性もでてきます。

資格があればそれだけスキルがある証明になるので、企業側としても信頼できる人材と見なされ、何かあった時にも役に立つことが多いのです。

安定して長く働ける

資格があれば年齢や学歴に左右されにくく、働き口も見つかりやすくなるので、安定して長く働くことができます。

自分が勤めている会社が倒産や休業に追い込まれてしまっても、資格を取得していることで新たな環境にも挑戦しやすくなりますよ。

自信やモチベーションに繋がる

資格は仕事に活かせるのはもちろんですが、オフィシャルに自分の実力が認められている証拠でもあります。

資格を取得するまでの自分の努力が認められることで、自信やモチベーションに繋がり、仕事への意欲にも繋がってきます。

将来的にキャリアアップをしたい時にも、資格取得の経験があれば集中して勉強することへの抵抗も少ないので役に立つ場面が多いです。

資格取得のデメリット

次に、資格取得のデメリットを紹介していきます。

資格を取ること自体には利点が多くあり、一見デメリットは無いように思えますが、資格取得までの過程がデメリットになりえます。

時間やお金がかかる

資格取得のためには、勉強時間の確保や勉強に必要なテキスト代、講座の受講代、試験料、あるいは学費など、時間やお金の面でコストがかかります。

特に国家資格などの難易度の高い試験になってくると、試験の実施回数も少なく、一度の試験で合格できない可能性もあります。

資格取得はあくまでも就職のための手段の一つなので、資格ばかりにこだわらず柔軟に考えてみましょう。

将来的に職の需要が無くなる

急速にIT技術が発達し、さまざまな職業がAIに取って代わられる可能性が危惧される時代になってきています。

せっかく時間や労力をかけて資格を取得しても、長い目で見たときに役に立たなくなってしまう場合もあるため、取得する資格選びについては慎重に考えましょう。

取得する資格を選ぶときの注意点


ここでは、取得する資格を選ぶときに気を付けたいポイントを解説していきます。

自分に受験資格があるか

はじめに、自分がその資格試験を受験できるか確認したうえで資格取得を目指しましょう。

たとえば、受験資格として学歴や類似の資格、実務経験、規定された講座の受講が求められる場合があります。

受験資格が特にない資格も多くあるので、自分の状態に適した資格を選んでください。

将来性のある業界か

資格を選ぶときには、その資格が活かせる業界に将来性や需要があるかどうかを事前に調べておくのがおすすめです。

特に、IT化やAIの発展によって衰退すると考えられる業界の資格は、長期的に見たときに取得を避けたほうが無難です。

時間をかけて取得した資格の使いどころがなくなってしまうのを防ぐためにも、注意したいポイントです。

自分の適性に合っているか

将来性や条件が良くても自分自身が興味関心のない資格は、取得までの過程で苦労するだけでなく、取得後も活かすことが難しいので避けましょう。

今の段階で経験がない方でも興味がある資格や職業選びをすることで、楽しく効率的に技術を身に付けられます。

就職に役立つかを考えるだけではなく、自分がやりたいことなのかどうかを考えるのも大切ですよ。

よくある質問

資格がなくても手に職をつけて働くことについて、よくある質問を解説していきます。

資格の有無で何が変わりますか?

仕事によっては資格がないとできない仕事もあるので、そういった仕事を目指している場合は資格がないと働けないデメリットがあります。

しかし、それ以外ではあまり大きな違いはなく、重要なのは経験やスキルです。

スキルなどに自信がない方は、資格取得を目指すことで必要な知識やスキルを得ることができるため、資格を取得してから仕事を始めることもおすすめです。

資格取得に興味がある方は、こちらの「資格取得の方法」を参考にしてください。

手に職をつけるおすすめの仕事は何ですか?

おすすめの職業」でも紹介をしていますが、未経験からでも始められる仕事がある医療・介護系や美容系、IT・WEB系などがあります。

特別な道具や新しく必要となる設備があまりないので、すぐにでも始めることが可能です。

もし、長く働きたいのであればどのような仕事をしたいのかを明確にし、経験やスキルを磨くことで手に職をつけた働き方だと自信をもって言えるようになります。

まとめ

手に職をつけるという言葉には、大きく2つの意味があります。

1つ目は有資格でその仕事をすることを認められている状態を指し、2つ目は資格の有無にかかわらず専門的な知識やスキルを身に付けている状態を指します。

時間やお金がどうしてもかかってしまう資格取得には、メリットもデメリットも存在するため、慎重に検討することが大切です。

無理に資格を取得してから職を探そうとしても、資格試験に合格できなかったり、資格取得まで時間がかかりすぎてしまうこともあります。

ですが、資格を取ることによって就職の幅が広がる、いざという時に転職や休職がしやすくなるなど長い目で見た時に良い点も多いです。

資格取得の方法としては、通信講座や専門学校に進学、取りたい資格の分野で働いてみるなどがあります。

これから手に職を付けたい方は、最初に資格取得を考えるのも一つの手ですが、未経験歓迎や無資格OKの職場で働いてみるのもおすすめです。

自分に合う方法で手に職をつけられるように、この記事を参考にしてみてください。

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手に職をつけようと考えたとき、スキルが不足していると感じることもあるかもしれません。そうなると、なかなか仕事が安定せずに、手に職をもつことが辛いと感じてしまいます。

これからも手に職をつけて働きたいのであれば、まずはスキルを磨いたり資格を取得したりしましょう。ウィルオブなら仕事の紹介や研修、仕事の相談などを行っているので、将来の働き方の相談ができますよ。
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