転職回数の多い派遣社員は正社員になる際に不利?転職のコツを紹介

派遣社員として勤務を続けていると、派遣先が変わるにつれて転職回数も多くなりやすいです。転職回数が多いと正社員になる際に不利とよく言われていますが、実際はどうなのでしょうか。

今回は、転職回数が多い派遣社員が正社員へ転職する上でのコツをご紹介します

転職回数が多いと不利?

派遣社員として継続して働いていると、さまざまな会社に派遣社員として就業するのは当然のことです。派遣先が変わるにつれ、どうしても転職回数は多くなります。 正社員から正社員への転職の場合は転職回数が多いと不利になりがちです。しかし、派遣社員から正社員へ転職する場合、転職回数が多くても「転職理由」をしっかり伝えれば不利にはなりません。 「今までのさまざまな経験があるからこそ、御社を志望した」というストーリーが相手に伝わるように、以下のことを順序立てて説明できるようにしておきましょう。

> なぜ転職したのか

> どんな経験をしてきたのか

> どんなスキルが身についたのか

> 今までの経験を踏まえてどのように貢献できるか

特に気をつけなければいけないのは「なぜ転職したのか」という点です。会社の雰囲気が合わなかったなどのネガティブな転職理由は、相手からするとあまりいい印象にはつながりません。「辞めた理由」に着目するのではなく、「今後どんな環境で働きたいか」など、ポジティブな部分を見つけることで前向きな内容に切り替えましょう。 また、転職回数ではなく、各企業に在籍していた期間も書類選考や面接では見られます。短期間で在籍企業がすぐに変わっている場合は質問されることも多いです。そのため、短期間で転職したことがある場合には、なぜ短期間で転職したのかという点をしっかり答えられるようにしておくのが大切です。

職務経歴書に転職歴は全て記載すべき?

履歴書には今までの経歴をすべて書かなければいけませんが、職務経歴書には全てを書く必要はありません。転職理由と矛盾しないよう、希望職種の経験や内容を中心に要点を絞りましょう。 職務経歴書は履歴書より自由度が高く、個性や技量が出やすいのが特徴です。ついついアピールポイントを増や

そうと意気込んでしまいがちですが、何枚にもわたって長々と作ると読む側には負担となってしまいます。さらに、アピールポイントが多すぎると本当に伝えたい内容が正確に伝わりません。 沢山の経験があるのは強みになります。しかし、あれもこれもと欲張ると、就職希望企業でどんな業務がしたいのか、どんな業務が得意なのかなどの大切なポイントが分かりにくくなってしまいます。職務経歴書が経歴の羅列にならないよう、短く要点を押さえた経歴書のほうが目にもとまりやすいです。 自分が希望している職種に関連する経歴・職種・分野に絞って記載することをおすすめします。

複数の転職で学んだことを明確に伝える

面接時や、職務経歴書の記載を行う際は、今までの転職で得た技術や能力をアピールポイントとして明確に伝えることを心がけましょう。 企業にとっては「自社にとってどのように役立つ人材なのか?」という点を知りたいので、その点をアピールしなければいけません。今までの職場で得た知識はもちろん、前職ではどのような立ち位置で活躍していたかをわかりやすく伝えましょう。経験のある職種の場合、経験のない職種の場合の2つに分けてご紹介していきます。

経験のある職種を希望する場合

経験のある職種を希望する場合は、希望の職種や業種に関わる経歴を中心にアピールポイントを作りましょう。例えば営業を希望しているのであれば、「営業の実績がある」「営業未経験者に教育をしていた」など、自分がどんな立ち位置で関わっていたかを明確に伝えることが重要です。加えて、どのくらいの成果を出したかを伝えるのもおすすめです。具体的に収益につながった実績を伝えることで、相手も自分の実力を把握しやすくなります。 経験がある人は既にスキルを持っているので即戦力となれることが強みです。しかし、即戦力としてスキルを求められる派遣社員と異なり、正社員は技術スキルのほかに対人能力・管理能力なども求められます。日ごろの派遣業務のなかでも自分と周りの人との業務の関連などを観察し、どんなことができているのかを把握して自己アピールに役立てましょう。

経験のない職種を希望する場合

今まで経験した職種と希望職種が異なる場合は、今までの業務で学んだスキルをどう活かせるかなどを伝えられるようにしましょう。「○○と○○の業務を同時に行っていたため、マルチタスクに自信がある」、「接客の経験から対人能力を磨いた」など、異なる職種・業務内容でも共通する部分を探してアピールできるよう、自分の強みやアピールポイントを整理することが大切です。 また、未経験者求人の場合は、多くがスキルよりも潜在能力や人物像を重視します。「この会社で正社員として働きたい」「なぜこの会社に入社したいのか」という意欲や熱意が相手に伝わるよう、志望動機をしっかり練ってから面接に望むのが、未経験の職種を希望する上でのポイントとなります。

転職支援サービスで円滑に正社員へ

自分が希望している会社が明確にある場合、直接会社のホームページから就職の問い合わせをするのもよいですが、できれば転職支援サービスを利用した方がスムーズに転職しやすいでしょう。 転職支援サービスを利用することで、以下のようなサービスを受けることができます。

  • 自分では探せない求人を紹介してもらえる。
  • 経歴を客観的に観察し、希望の職種や会社にあったアピールポイントを教えてもらえる。
  • 自分の性格にあう社風をもつ会社を紹介してもらえる。
  • 履歴書や職務経歴書の添削をしてもらえる

 

このように、転職支援サービスを活用すると、自分ひとりで行うのが難しい点をカバーしてくれます。自分ひとりでは見つけられなかった求人を探せるのはもちろん、希望に沿ったアピールポイントや、職務経歴書などの添削を受けられます。また、面接対策なども行ってもらえるため、緊張せずに本番を迎えやすいでしょう。 無料で利用できる転職支援サービスも多いため、一度試しに使用してみてはどうでしょうか。

まとめ

いかがでしょうか? 一見、転職回数が多いと派遣社員から正社員を目指しにくいように感じてしまうかもしれませんが、退職理由をきちんと説明することや、転職回数が多いからこそ学べたスキル・実績を明確に伝えられれば問題はありません。また、転職活動においては転職支援サービスを利用すれば、より円滑に正社員への道をめざせます。今回ご紹介した内容を参考にして、正社員への道にチャレンジしてみてください。

参考サイト: